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この時間は日替わりコメンテーターによる解説で日々のニュースを掘り下げるブラッシュアップ。月曜日は法学者の谷口真由美さんです。谷口さん、おはようございます。
おはようございます。
さて、今日はオリンピックに関する話題ですよね。
はい。もう、ミラノのね、コロチナオリンピック、皆さんも注目して見ていらっしゃるんじゃないかなと思うんですけれども、
今回は、ウクライナのスケルトンの選手が、ヘルメットで、いわゆるロシアからの攻撃で亡くなった他の自分の友人たちというかアスリートたちをあしらった、
20名以上の写真をあしらったツイートヘルメットとかメモリーヘルメットって言われるものを競技で着用するということを主張して、いわゆる国際オリンピック委員会であるIOCと国際ボブスレースケルトン連盟というところによって競技の開始前、45分前に失格処分を受けたという事件をお話したいと思います。
ウクライナのスケルトンの男子の代表選手ですね、ヘラスケビッチ選手という27歳の選手ですけれども、先ほどお話ししたみたいに、メモリーヘルメットという20名以上のウクライナの戦死した、ロシアの侵攻で戦死したアスリートをあしらったものを練習中から着用していましたということで、
それに対してボブスレーの連盟が政治的だと、政治を持ち込んじゃダメだ、競技に持ち込んじゃダメだということで、事前に選手本人にも、黒岩将はどうだとか、IOCとしても、本来は黒岩将も認めないんだけれども、今回の件気持ちは分かるということで提案をしていたということなんですね。
だけど本人は、選手本人は、いやいやそうじゃないんだと、ここに本来だったらいるはずだったアスリートたちを自分はツイートしたいということで、それを被ったということだったんですね。
結果45分前に失格処分になりましたということです。
その後、実は動きがまたあって、私たちは通称CASと呼んでいます。
スポーツ仲裁裁判所というところに、ヘラスケビッチ選手が失格処分の取り消しを求めて提訴をしました。
約8時間、長い時間審理をした後、スポーツ仲裁裁判所は訴えを帰却したということがありました。
声明の中で、その仲裁人ですね、その実際審理した人たちは、ヘラスケビッチ選手のツイートという行為とですね、
ウクライナ国民とアスリートが戦争により受けた悲しみと破壊への意識喚起の試みに完全に同情すると、シンパシーはありますよということを言っています。
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しかしながら、オリンピックでは表現の自由は保障されているんだけれども、競技の場ですね、フィールドオブプレイではこれは認められないと。
これが神聖な原則ですということを言ってですね、認めませんということになりました。
今回ちょっと今までと違ったなと思ったのが、IOCの会長なんですね、コベントリーさんという女性の会長になりました。バッハさんから。
オリンピック現象の第50条というのは、競技場での政治的宣伝というのを禁止しています。
ただこのコベントリー会長がこの件について、本人とも直接話をしたいということで、そこの場に行ったりしてるんですけれども、話が終わった後とか、決定が来た後にですね、
彼のメッセージそのものに反対はしていませんと。ただ問題は場所なんです。それについての課題が残りましたということで、
実はその会見の後にコベントリー会長が涙ながらにやっぱりその話をしていたということで、
そのコベントリーさんの対応についてはものすごく苦しい中で判断したんだなということは伝わったんですね、世界的にも。
ただその競技の場っていうのはアスリートのパフォーマンスを祝う場であるということの原則を大事にしたいということをお話をしていました。
当然ヘラスケビッチ選手側からすると政治的なメッセージじゃなくて追悼だと。
彼らがそうなんです。命を犠牲にしたから自分は今日ここにいることができるので裏切ることはできませんと。
またスポーツよりも重要なものがあるというそのメッセージも発したっていう話があって、
これが世界的にちょっと論争になったのは、
例えばアメリカのフィギュアのスケートの選手、マキシム・ナウモフという方がですね、
飛行機事故で亡くなった両親の写真を掲示したことはよかったのかとか。
ただこのIOCはフィギュアのキス&クライエリアっていって結果を待つ場所ってやったりするところで展示したから競技中ではないという判断をしたと。
今回例えばイタリアのスノーボードの選手のローランド・フィッシュナラーという人はヘルメットに措置を含む過去のオリンピック開催地のロシア国旗をオマージュしたようなものを表示しているということで、
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それはいいのかっていうと全ての開催地の経緯などで問題ありませんと。
イスラエルのスケルトンの選手が1972年ミューヘンオリンピックで殺害された11名の名前入りのキッパっていう帽子を着用したことはどうなんですかって言ったら、
ビニールで覆われてたので問題ありませんというようなことで、
隠してやったらよくって表に出たらダメなのかみたいな話とか、エリアが厳格なだけで政治的なメッセージを発すること自体はいいのかっていう話とかがあって、
しかも今回ヘラスケビッチ選手は事前に分かっちゃったんですよね、練習からつけてたから。
それ以外の人たちっていうのは事前に申告されてなくて事後に判明したから、
そもそもその時に外してくださいっていう処分が意味がないからっていうこともあるっていうふうにも言われています。
すごく難しい問題ではあるんですけれども、
一旦その政治的なメッセージというものを持ち込むと、
全ての選手に適応しなきゃいけなくなるので収集がつかなくなるというIOCの見解ももちろん理解ができると。
でも亡くなった方を追悼するっていうのは政治的なのか、
そもそも戦争に反対する平和のための祭典っていうオリンピックの意味そのものが問われるんじゃないかということも言われている。
先進者への追悼っていうのは普遍的で人道的な行為じゃないかみたいなこともあります。
なんかやっぱり今回だから他の選手も含めてなんですけども、
国際的な注目がウクライナのこのロシアの侵攻によってなくなったウクライナのアスリートへの戦死というものが注目が集まったということは意味があったと。
だからヘラスケビッチ選手自身も最大の勝利はアスリートたちへのメモリーですね。
メモリーヘルメットって言ってる記憶が広まったということだということに語っています。
例えばラトビアのスケルトン連盟は国際連盟に対してヘラスケビッチ選手の復帰を求める抗議書を提出していたりとか、
他にも実は今回、例えばアメリカのICEと言われる移民局に反対するっていうようなことを、
例えばニョーで雪の上に書いた選手がいたりとか、それはいいんかとかっていう話とかも出てるので、すごく問題はたくさんあるんですけれども、
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ちょっと引いてみると、そもそも国旗の形容詞国歌を歌うということ自体が国というものから逃げられない政治的なものであると。
オリンピックもスポーツも実はすごく政治的なものである。その政治色を薄めないとどうなるかっていうことで言うと、
選手がある国家からプロパガンダっていうかですね、政治的なメッセージを発するように言われてしまうというおされもあるってことなんですよね。
だから、例えばロシアの信仰は正当であるっていうヘルメットをロシアからかぶせられる選手もいるかもしれないでしょっていう話なんですね。
なので、その線引きが非常に難しい、制限が非常に難しいというので、オリンピック憲章の50条っていうのは、いかなる種類のデモンストレーション、
政治的、宗教的、人種的、プロパガンダもオリンピックの施設、会場、またはその他の領域において認められないというふうに言ってきたのを、ちょっとずつガイドラインを改訂していって、
インタビューエリアではいいよとか、競技開始前はいいよ、SNSの発信もいいよみたいなことも言っていってるので、ちょっとずつ解釈は変わってはいってるんですね。
最終的に選手の団体も、この判断はおかしいという声明を出していったりとかしています。
人権について多数派がどう感じるかを調査することはできないし、そんな調査は多数派に力を与えるだけで、声を聞いてもらう必要があるのは少数派なんで、
IOCは再び表現より抑圧を選んだという声明すら、国際選手団体、グローバルアスリートというのは今回出しているというのもあるので、
皆さんオリンピックの裏側で考えなきゃいけないことがいろいろあるよということを、素晴らしい競技の後ろで見ていただけたらなと思います。
今まさにウシプライナーとロシアの和平競技というのも裏で進められている中で、そこに思いを馳せるというきっかけにもなったわけですけどね。
オリンピックIOCについても課題ってずっと突きつけられているものがあるのかなと。グレーな感じですからね。
谷口さんありがとうございました。
この時間は谷口真由美のブラッシュアップをお送りしました。
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