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2021-11-22 44:55

#29 小雪の巻(前半)!「古きを美しく」なべこの町家ものがたり1

町家ってスッゲェーー↑↑めっちゃ住みたくなる!!

そんなゲスト回。


奈良パーマカルチャー・ミーティング仲間の建築士なべちゃんに、

古い民家・町家・長屋の魅力や、

そこに隠された先人の知恵を掘り起こす、お宝話ザックザック回!!



こんな人にオススメです!


*町家・長屋ってどんな暮らしなの?大変なんじゃないの?


*古い町並みの残る「ならまち」が好き!


*パーマカルチャーと建築の交わりに興味がある!!


*てゆうか、パーマカルチャーってなんなのさ?!??



こんなお話をしています↓


<前半>


◆まちっ娘なべこ、生きることすべてのデザインに出会う!


◆解体ちょっと待った!!長屋レスキューものがたり


◆なぜ狭いのに中庭があるのか?町家を知ればオモシロイ♪





アル建築設計

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奈良パーマカルチャー・ミーティング

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たねと暮らすでは、おたより・感想を募集しています♪

どんなふうに聞いてくださったかな?

何か響くところがあったかしら?

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00:05
わたなべ、なべこと、たねと暮らす、はじまりました。
こんばんは。
こんばんは。
あ、夜なんですよね、今。
そう、こんばんは。
今回のゲストはですね、なべちゃんこと、わたなべゆか子さんにおいでいただきました。
お邪魔しております。
そう、そうかな。
ようこそ。
なんか家みたいな雰囲気になってるからね、最近。
家やからね。
そうなんです。
なべちゃんは、わたくし内田陽と長い付き合いになりますが、
そうですね。
もともとはパーマカルチャーのご縁で、今も奈良パーマカルチャーの仲間なんですけど、
実は建築家という本物の顔と、宴会部長という裏の顔と、
そして今、私が種の後主観の活動もやらせてもらおうと始めている、長屋のプロジェクトのおさでもあるわけで、
すごい濃い付き合いをさせてもらってるんですけど、
ですけどそんな鍋ちゃんから自己紹介 をざっくりしてもらおうかなと思うん
ですけどなんか思いつくところから お願いします
はいただいまご紹介に預かりました 渡鍋由加孝こと鍋ちゃんです
そうですね建築家という紹介がありました けどそんな大それたことではなく
宿々と建物の設計を日々やっている 建築士のお仕事をしています
もう何年くらいやってるんですか えっとそうですね
独立してからは10年くらいかな その前に5年くらいお勤めしてた
ときもあるので合計で15年
なんかもっとすごい長くやってる イメージがあるねんけど
ちゃうちゃうちゃう計算がおかしい よねだって10年くらい抜かせて
くれるからね 5年勤めて10年やってるから
なんでかな30歳のときに専門学校 卒業してるから今50歳なんで
絶対20年はやってるねんけど 5年すっぽり抜けた
何が抜けたのかわかりませんけど こんなんです
こんなんで建築という超数学的な ことをやっているという
03:06
ちょっと不安のある建築士です ずっと奈良で活動されてるんですね
そうですね 変わらず勤めのときも奈良だった
かな確かに 最初は大阪市内で勤めたとき
もあったんですけど 奈良でお勤めに変わって
その後奈良で独立っていう形ですね 自分の建築設計のお仕事をジャンル
的に言うとどういうジャンルで やってるんですか
最近に関しては町屋とか小民家 の古い建物の改修とか再生とか
そういうことに力を入れてやら せてもらってます
そういうお仕事ばっかりでもないん ですけれどもそれをやりたいと思って
一生懸命勉強してそれをやろう としているっていうところかな
それまでに何件かそういう町屋 とか小民家を改修設計させていただいて
事例もいくつかあります 今のここの場所も自分の事務所
ですけど多分地区昭和戦前の建物 なのでだいぶ傷んでたものを自分
で設計改修させてもらって大工 さんと一緒に使わせてもらってる
っていうところです ちょうど奈良町の南のほうになる
のかなここって業場でまで行か へんけどね
すごく綺麗にとても綺麗に改修 して
ありがとうございます 雰囲気もあってとても素敵な
業場になってるのさすが建築家 っていうところがあってね
建築をたくさん全然知らんねん けどここの長屋とあとご自宅も
見せてもらったときに特徴的だな っていうか好きやなと思ったのは
やっぱ木の使い方とかすごい馴染む 感じ
あるんやけど古くから知ってる みたいな馴染んだ感があって
とてもすっきりしてるけど温かみ があるっていう
ピカピカいいんじゃないね新築 っていうかそういう感じじゃなくて
手触り感ある
雰囲気残しながら現代的にちゃんと リメイクされてる感じがするな
すごいそれをわかってもらえる のはとてもうれしくて
古いものを手掛けるときに心がけ てるのが古いものの良さをいかに
06:03
引き出すかとか古さを見せる新しい ものでカバーするんじゃなくて
古さを見せて綺麗に見せたいっていう ところがすごく私の大事なテーマ
なので
すごいそれをわかってもらえている のは嬉しいなって思った
そうなんですよそういう建築師 でありながらいろんな顔も持ってる
感じ
そうですねそういう古いものを好き になったきっかけというか建築
にしてもそう街のことに興味がある とかもいつぐらいからそういうこと
を目指すようになってるか勉強 してる段階からかなそれは
いやかつては超モダンな建物大好きな 建築の学生でした
コンクリート打ちっぱなしみたいな ところ
大好きやったガラス張りの建物とか
意外
そんなばっかり見に行ってた
そうなんや
そうですね
建築家といえばみたいなところ があるよね
そうそうそうそういう建物も大好き で本当に何ていうか無機質な建物
鉄骨が丸出しだったりコンクリート の打ちっぱなしだったりガラス
とコンクリートの組み合わせとか そういう木とかは全然あんまり
興味なかったね
それが変わっていったのそれとも 今も好きだけどって感じかな
今は好きじゃないです
変わっちゃったね
だいぶ変わってしまうくらい
変わっちゃったね
それなんかきっかけがどんって あったのか徐々になのかどういう
感じ
やっぱりねたぶんきっかけはパーマ カルチャーなんだと思う
そうパーマカルチャーを知って 知っていく中でも全然変わって
きちゃった
やっぱりずっと建築のことに携わって いて新しい建物が使い終わった後
にどうなるのかとか作るときに あんまり考えてなかったんですけど
そういうことを考えだしたら知り 出すとやっぱりほとんどが産業廃棄物
になって本当に参拝施設に埋められる とかすごい処理をされて地中深く
に埋められてしまってそれをいく つもそういう施設がいっぱい増えて
いって最近は再利用とかそういうこと もやってきてると思うんですけど
09:04
ゴミ作ってんのか何なのかよく わかんなくなってきたっていうか
そこでちょっとふと何のために 建物作ってるんだろうどんどん
建て替え建て替えで建て替えて いくけど10年20年30年で日本の建物
大体30年ぐらいでディスクも潰して 建て替えられるところが多いので
住宅なんかだとねそんな年月で ゴミになって新しいもの建てても
またそれがすぐゴミになるって 思ったらちょっと切ない仕事だな
と思ってやりがいを見失ったっていう かそういう時期が少しあったのかな
そんな時に循環とかそういうことを いろいろ勉強しだして知ったのが
パンマカルチャーだったのでパンマ カルチャー自身をそういう暮らし
デザインっていうところではあるん だけど結構建築的興味循環する住まい
とかそういうものはどういうアプローチ なのかなとかそういう興味でパンマ
カルチャーを学びに行ったっていう のが実際のところででもパンマ
カルチャーってそれだけにとどまらず 飲食中すべて食べるものも排泄物も
すべてを循環させるっていう生きる ことすべてのデザインだったので
もっともっと面白くなっちゃって 建物だけじゃないじゃんってなって
もっとハマりましたもっとハマった そんな中でじゃあそれをもう一回
建物にフィードバックしたときに 循環する素材とか循環する工法
って本当に身近にあって日本の古い 建築はすべて本当に循環する素材
石と木と紙と瓦でできていて木組み は全部ばらしてもう一回組み立て
られるとかどこでも建て替えができる とか部分的に修理して100年も200年も
経って続いている建物がたくさん 日本中に残ってるし私の課題を
解決するすべてがそこにあった って感じ
12:04
じゃあだったらそういうの作ろう よって思うしそういう素材を見
習ってそういう建て方見習って 今までそういう古い建物も勉強
してこなかったから新たにそこから また勉強もしないといけなかった
けれど今もまだ勉強の途中だけど そういうものを作りたいなって
思ったのがきっかけかな町屋とか 古民家に携わるようになったの
かな
じゃあそれまでは一切奈良町の 町屋とか興味がそんなになかった
わけだよね
逆におしゃれなカフェに行って お茶飲もうかみたいな
ガラス張りの
あれみたいな全然想像できない 世界
都会を確保する
今ここ収録してるところもさっき 説明したようにね
奈良町の中の長屋町屋っていう 長屋になるのかなっていうところで
ここにオフィス構えたりとか町屋 を興味を持ち始めた
大体いつぐらいの時からなのかな
そうですねだからファーマカルチャー を学んだのが2013年2014年ぐらいから
なんでその時からやっぱり木の 建物っていうのがすごく素晴らしい
なと思い始めて
木だけじゃなくて壁とか屋根とか そういう素材も何がいいんだろう
って思った時に土壁とか瓦とか そういう素材がやっぱり自然に
変えていく素材として素晴らしい なって思ったらやっぱりよく考えた
それって日本の建物ってみんな 昔はそうやったんやなっていう
のに気づいてその辺からやっぱり コミンカとか町屋とかそういう
ものにすごく興味を持ち出した のかな
その頃にこの長屋とも出会った の
いやもっと後
もっと後なの
うんもっと後でさやっぱり古い 建物が逆日本で奈良ってすごく
たくさんあって本当に身近なところ に答えがあるっていうかいっぱい
見れるところがあるし素材もたくさん あるのでとにかくだからいろんな
15:04
古い建物をその後は見て回ったり 町屋とかコミンカを再利用再活用
してるようなお店とかそういう ものを見て回ったりするようになって
やっぱり奈良町にそういうカフェ とかお店がたくさんあるじゃないですか
そうね
うんでなったらそれでよく来る ようになったりしたら奈良町のこと
すごく好きになって
でなんかそういう建物を設計するん やったらそういう建物の中で過ごす
経験がないと実体験がないとやっぱり ちょっと説明しづらいし説得力
もないなと思ってたので実際じゃあ 土壁の建物の暑いの寒いのとかよく
寒いし暗いしって聞くけどほんまに そうなんかなって自分ではわから
へん住んだことないからと思って じゃあそういうところに住みたい
住んだり仕事場として長い時間を 過ごす場所にしたいなって思って
奈良町で事務所を構えたいと思 ったできるならそこに一緒に住
みたいなって思ったその前は生駒 のマンションで住みながら事務所
をしていたので鉄骨の建物で古い 建物とはちょっとかけ離れたもの
だったしなので奈良町でいろんな 建物人体物件を探して見て回って
たりしたんだけど今度との出会い はちょっとそういう不動産屋さん
と紹介とかではなくてなんかちょっと ここがあの一時こう建て壊される
みたいな解体されるみたいな話が あってそれを聞いてなんかこう
ちょっと見に来る会があったんです ここ壊すみたいやでみたいなんで
見に来る機会があってその時に すごいいい建物やなって思ったんです
これ壊すなんてもったいないって 思ったしすごいここの場所がすごい
好きやなって思ったんです
それはなんだったんだろう
なんやろうなやっぱり路地を入る あたりからの雰囲気
とにかく狭い路地があってそこに 入ってこないとここの長屋に到着
しないですごく間口に狭いこれ どれくらい
あの路地を入って奥に何があるん だろうと思ったらパーンって開けて
広場があるのでそのなんかこう 環境もすごいいいし長屋なのに
18:07
こうすごい格子とかちゃんと残 っててあの古い風情が残ってて
すごいいいなって思ったんです
中の状態で結構どうだったんですか
だいぶひどかったよ
雨漏りまでは別に来てない
雨漏りはしてました
屋根が一部落ちたり建物が端っこ は12センチほど沈んだり傾いてる
ぐらいの状況
12センチってすごいことだよね
もし自分が12センチ傾いてたら と思うとさめっちゃ住みにくいやん
みたいな感じやん
床ももちろん
もう全然全然
使えないというか
もうぐさぐさっていうかいつそこ 抜けるか分かんないなっていう感じで
そうそう
柱もこれ補強で入ってるし
だいぶ付け足しはしてます
これも付いてるしね
そうですね
だから大工さんに相談して
これ12センチ下がってるけど上がるって
上がるのか
上がるって聞いて
いきますって言われたの
いややってみな分からんって言われた
こんなの上がらへんのじゃーって 言われて
上がるとこまで上げてって言って
大工さんすごい頑張ってくれて
ちゃんと上げてくれた
腕のいい素晴らしい大工
結構大工児
すごい大工児やったよ
めきめき言ってた
めきめき
ドキドキする
上げるたびにめきめきめき
めきめきめき
すごいなぁ
なんかハウルみたいな
崩れちゃうよ
ハウルみたいな
そう本当にそう
建物がキキ言ってる
悲鳴上げてってる
だから大屋さんも
私は直接大屋さんにも
貸してくださいって言ったんじゃんか
人に紹介してもらったけど
そんならここに何をして住みたいし
事務所と兼用住宅にしたいって言ったら
ここ住めるようになるんですか?
って大屋さんが
絶対あかんと思ってた程度
あとあと聞いたら
大屋さんは四軒長屋なんやけど
端っこなんやけど
この一番端っこの
私が今使ってるとこだけ
壊して三軒にしようって
思ってたって言った
どうしようもなかった
どうしようもないと思った
私が治りますよって言って
治して使ってたら
21:02
大屋さんはすごい喜んでくれた
そりゃそうやろ
自分が持ってる家綺麗なんて
そんなに
治るんですねって
すごい喜んでくれはった
すごいことしちゃったね
本当にありがたいなと
建物こことも出会えたし
それを私が
親さんが私の申し出を
心よく受け入れてくれたことも
本当にえんやと思うし
そういう大工さんが
きちんと治してくれる
大工さんやっても
よかったなって思うし
こんな無理やわって
言うんわけじゃなかったけどね
こんな難しいから
ここまでで勘弁してって言われたら
しゃあないなって私はないし
でも一生懸命
治してくれはって
本当に皆さんのご縁で
ここでできてるなって思って
私は本当にありがたいなと思って
実際に住んでみてどうだったの?
知りたいから住んでみたっていう
それはすごい快適で
すごい快適で
僕らも奈良に暮らしてたから
環境は分かるっていうか
夏はめちゃくちゃ暑い
冬は底冷えで
寒寒寒い
奈良の盆地の強烈な気候ってのを
この町やじたら
耐えれるってことなのかな?
やっぱりちょっと工夫はいります
やっぱりね
いろいろと
もちろんやっぱり
すきま風とか
底冷えとかはあるけれども
まず夏の暑さについては
本当に一回はすごく涼しい
本当にお昼の3時ぐらいまでは
エアコン入れなくても
過ごせるぐらいに涼しく過ごせる
その代わりに二回はとんでもなく暑いけど
なので極力夏場は一回で過ごすとか
冬場は逆に二回が暖かいから
二回で過ごすとか
季節によっている場所を変えるとか
あとは多少工事するときに
断熱材を入れたり
寒さ対策は少ししてるので
床板も分厚い杉の板を使ってたり
その下に断熱材が入ってたりするので
だいぶ昔のままの床とは
比べ物にならないぐらい
寒さは抑えられてると思うんだけど
ただアルミサッシとかが入ってないので
隙間風がすごい入ってくるから
ピューピュー風
そんなのはちょっと寒いかなって思うので
その辺の対策としては
24:01
ふざけようがないから
もちろんいろんな服を着るっていう
衣類で調節するっていうのもあるし
あとは全体を温めるエアコンみたいに
全体を温めるっていう温め方じゃなくて
自分を温めてくれる暖房器具
火鉢とかね
今もついているこの火鉢とかね
じわじわ温かい
火鉢とかストーブを使って
いや全体じゃなくて
自分に火を抜けて
自分に暖を抜けるっていうような
そういう使い方をすると
そんなに不じゃないかなって思う
結構湿度とかもね
湿度計を使ってたりとかして
外の外気と内気の湿度の関係性みたいな
鍋ちゃんやってたと思うんだけど
うちは山やからかもすごい湿気がすごい
コミンカーやけども
湿気の今年は餌食になったというか
その辺でもやっぱり土とか木とか
紙っていう自然素材によって
調湿機能が聞いたことがあるんだけど
その点はどう思う?
窓を開けるタイミングってすごく大事だと思う
どうしたらいいんだろう
とにかく開けたら快適っていうわけではないと思うんです
それは私も体感じゃなくて
これはちゃんと数値で見極めなあかんなと思って
ああいう室内外の温度と湿度が分かるような温度計をつけて
それを見ながら暮らしてみて分かったんだけど
土壁のお家って家の中の温度と外気
外の気温の温度の変化がすごく大きく違うのね
土壁のお家ってすごく緩やかな温度変化を示すので
外気温が直接中に入ってきにくい
ゆっくり外の温度が中に入ってくるっていう
時間差がある
それが外気が上がって
室内があんまりゆっくり
夏場なんかあったら
それがクロスする時間が必ずある
夕方下がってきて外が涼しくなってくるけど
昼間の温度がやっと室内に入ってきて
27:01
今まだ上がってますよっていう時間がある
この日で変わった後に窓を開けたら
今度は外の涼しい空気が中に入ってきて
涼しさを取り込める
夏はそういう風に
夏はその時点までは締め切っておく
中の冷気を逃さない
朝の涼しい時だけ空気入れ替えて
温度上がってくる前にも締め切らないと
涼しさをキープできない
打ち水もすごく意味があって
朝と夕方に打ち水するので
奈良町なんかやったら
夕方なんかはやっぱり外の
道路の温度は高い
地面は温まってるけど
崖が下がってきてるから
打ち水したら蒸発して上昇気流ができる
外の温度が涼しくなってる時に
家の前でそういう上昇気流が起きたら
中庭から空気が入ってきて
外に出てくる風の流れが生まれるので
そういうことを利用して
昔の人は打ち水をしてた
天然のクーラーを作り出すみたいな
賢いな
すごいね
冬はあったかくなる
そういう上昇気流みたいな感じがあるといいですね
あったかい空気を巻き起こす
お日様をどれだけ入れるかやと思う
野木とかの角度で入ってくるように
冬の角度で入ってくるのにしておくっていうのが
重要なんだ
じゃあ町屋って何か分かってる?
町屋って何?
町の家
町の家って何?
町の家ってどういうこと?
間口が狭いイメージ
並んでて縦に長いみたいなイメージ
それは町屋の形の特徴の一つやんな
町って何?
何って言われてるの?
人がいっぱいいる
人を住んでる宅地やんな
商店もあるな
そうやな
お店もある
暮らすところ
町って言うなれば都会やんな
都市っていうか
30:00
人が集まって住んでる場所が町だと思うんですよ
山の山里とかじゃないよね
中とは違うってことやな
ポツンポツンじゃなくてぎゅうぎゅうやん
隣がほとんど近いしな
でものぎゅうぎゅうやん
それが町屋なんですよ
ぎゅうぎゅうのための家の形
年型住居
難しく言うとね
が町屋で
元田んぼの中とかに建ってるような小民家は町屋じゃないよね
小民家とか農家住宅とか
そういう文化的な違いがあります
町屋は都会で集まって暮らすための工夫がすごいいっぱいある
田舎の小民家には中庭とかないやん
そんな小建物の中にないよね
でも郷町屋とか奈良の町屋も
敷地が細長いっていうのもあるけど
たくさんの人が住もうと思ったら
そういう敷地割になって
そこで快適に暮らそうと思ったら
光と風を入れるための中庭が必要だったわけよな
必然性から来てる
スペースを中庭に割くっていうのが面白いなと思う
狭いのにそれがやっぱり必要なんやって
人をいっぱいそこに住ませるはずやのに
やっぱり庭があるというところが
必要からそうなったってことやん
寝ないと真っ暗のお家になっちゃう
そうか
明かりを取ることも一つの意味としてか
エネルギーがかかっちゃうもんね
だって暗いとさ、それは明るくて
昼間でも明るいと明かりつけなあかんもん
それ全部オイルとか
そういうものでやってたわけもんね
ロウソク使わなあかん
非常なこともあったやろしね
私の町屋のすごいなと思ったのは
一つの町屋が中庭で環境を良くしてるっていう形になってんねんけど
それがより集まったときに
昔は
33:04
だいたい中庭の位置がこのあたりに決まってたっていうか
暗黙のルールで
なるほど、つながってより大きな効果がある
中庭がずっと隣同士がだいたい同じ位置に作るから
つながっていくわけなんですよ
庭と庭がつながってる
塀では区切られてるけど
環境的にはそこに光が入る
風の流れができる
風の通り道になってたっていうのが
私はものすごいなって
昔の人はそこまでちゃんとわかって
そういう建て方をみんなでしてたわけですよ
都市計画なんだね
ちゃんと明文化されたルールであったのかなかったのかわからないけど
そういう町づくりがされてた
面白い
大工さん自体は一人一人が大工ってわけじゃないから
だいたい似たようなとこは同じ人がやってたかもしれないからね
そういう意味では統一感もあって
その人自身がすごいわかってて
そうすることもできたかもしれない
これは結構この辺奈良町の特徴的なこと
そうですね
庭の配置関係
すごいなと思って
必然性というか機能的な面
そこに僕は植木屋やから
庭のデザインみたいなのが入ってきたりするわけやもんな
美観的なところも
それはそれぞれがみんな競って
こだわり持って作り込んであったやろうけど
でもやっぱりすごく
暮らしに自然を取り込むことが当たり前やったやなって思う
今は家の中とかから自然を排除しようとする
家づくりが主流になっている
家と中を切り分けるっていうか
取り込むんじゃなくて
区別するっていう家作りが主流やけど
もっとうまいこと融合するとか取り込むとか
そういうことが昔は本当に日本は
普通にそういうものがあったんやなって
勉強すればするほど面白いね
見上げましたよ
これ以外に奈良町の町屋の特徴みたいなものはあるかな
奈良町の町屋は
36:01
やっぱりお商売されてた
お家が植樹一帯の地域やったと思うので
いろんな植樹によって格子のデザインが違うとか
格子見れば職業がわかるということ
いろんな格子の形があって
坂屋格子とか
それは坂屋さん?
坂屋さんの格子は坂屋格子って呼ばれるとか
そういう名前がついてるぐらいなものが残ってたりするし
最近はそういうお商売はないけど
有格やった地域なんかは
特徴的な格子のデザインがあって
それは地名を
キツジ格子って言うんだけど
地名をとって格子の名前がついてたり
お商売を表す格子のデザインがあったりするのは
奈良町独特なんちゃうかなとか
奈良格子って呼ばれる
丸太を使った格子
丸太?
そういうこと?
ちょっと今写真で見てるんだけどね
ちっちゃい写真でわかりにくいけど
そんなやん
円形の丸太状のもの
一本一本が細い丸太やね
マジで?
円字格子と格子って四角いもの
格材というか
多いんだけど
確かに丸い
そういうのを奈良格子って言って
特に奈良町でも古い建物は
奈良格子の建物が5つか残ってる
これは多分あんまり他の地域ではなくて
こういうふうに土台のベーシーまで
全部丸太格子で組まれてるっていうのは
結構特徴的な格子やと思う
また歩いてる時に見つけてみてね
ってなるわけや
でもそれはなんでそうなの?
古いってことはまだ四角くする技術がなかったとか
それもあると思う
かえって丸いから難しいってこともあるだろうね
しかもこれ細いものでしょ
合わせるとかね
案外大変そう
でも多分作りとしては原始的な作りだと思う
あんまり木で枠組んでそこにはめ込んでっていうよりも
このベーシーの組織の上に格子を並べてみたいな作り方なので
結構原始的な作り方で
古い時代の格子やっていう話になってます
そう言われてるけど
奈良格子の建物は古い時代的にはだいぶ遡る
江戸時代の前半とかそういう建物になってくるので
39:05
格子のデザインを見たらだいたい時代も分かってくる
意外と細い格子は時代が新しくて
太い格子は結構時代が古いとか
そういうのも見て取れるし
この賑わいの家かな
奈良町にあるところ
あそこ入ってすぐの吹き抜けっていうか
ずっと抜けてる空間があって
こんな時代っていうか日本家屋にこんなに
一見外見はすごい狭いっていうかさ
町家やから狭いイメージがあるけど
中に入った空間の広がりみたいなのが
すごいと思ったことがあって
あのスペースを通り庭って
奈良町では呼んでて
土間がずっと奥の裏庭まで
出れるようにつながってて
そこにだいたい奥戸産のかまどがあって
かまどから出る煙を上に抜くために
吹き抜けにして
その上で煙を抜いてたっていうスペース
あれはもうずっと屋根っていうか
抜きぐらいのずっと抜けてる空間
そうそう屋根まで抜けてます
すごくなんか
空間的に面白い感じがして
高さがすごいあって変化に富んでますよね
すごく
途中に窓とかこういうのあったりとか
そうそう窓があってね
面白い
通り庭も奈良町の町屋はだいたいあって
こういう和室が2室3室
三間取りとか四間取りとか言うんだけど
そういう並んでる横に
通り庭のドマスペースがずっと奥まで続いてる
庭まで土足でズカズカ行けるっていうのもあるし
奥までずっと
トイレが奥にあるので
小枝芽、昔はぼっとんやったから
くみ取りのものが
通れるようにか
通れるようにっていうような説もある
なるほど
すごくいいんだよね
ちょうどうちのお隣さんが
そういう通り庭みたいなのがあるじゃん
全然町屋でもなんでもない
大小屋があって奥に離れが2つある
42:02
ずっと抜けてる
靴のまま行けて
トイレも靴のまま行けて
っていうのは農家さんにとっても
すごい嬉しい機能だなっていうのはあって
それが町でもそういうものがあるっていうのは
ちょっとほんのり共通点もあって
すごいだから
町屋の特徴としては通り庭っていうのは
もうセットやな
そこに奥戸さん
したいところがあるっていうのは
昔の形としてはパターンでね
なるほど
これもうほんとね
なべちゃんの町屋ツアーめちゃくちゃ面白いんだよね
10メートル行くのに3時間くらいかかるみたいな
ぐらい面白い
どんだけ時間かけんの
ここも見てほしい
ここも面白い
上から下まで見ると
河原の模様もやっぱり
時代によって違うとか
ならばやっぱりこうね
いろんな河原のデザインも見れるし
面白いですよね
企画しましょうこれね
格子もそうやし
玄関の戸口の建具も
いろんな形
大戸っていうねんけど
積み上げ大戸とか
引き大戸とか
そこにちっちゃい出入口がついてるとか
いろんな形があって
面白いし
袖裏つくがついてるとか
虫コマのデザインとか
だんだんみんなね
知らんそれ知らん
土壁の種類とかも
いろいろあるんですよ
愛が伝わりすぎて
押し寄せる感じがしたんだけど
押し寄せましたよ
これはツアーやるしかない
ぜひぜひ
見てみて
良さというか
僕らも何気なく歩いてるから
わからないこと
気づかないことがたくさんあるかな
こうやっていろいろ話を聞いてると
見るところがたくさん出てきてしまう
しょうがないですね
そういう町だったんだなとかね
見に行こう
ここがこれが
聞きながら見れたら
行きましょう
また今度
ガラパーマカルチャーで計画してもらったらいいな
受けたまります
了解
44:55

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