種市さんの連載もあれすごく長いんですよね。
もう今一番長いですかね。種かじの種明かしっていう。
種かじの種明かしたいな。
これはだからパクリではなくオマージュ。
オマージュです。
そう受け取って特に何も。
でもまさにああいうタイトルを考えて、種市さんのスタイル自体を紹介させていただくっていう企画を始めたのも、
当時僕は編集長では当然ないですけど、編集長と相談して企画をスタートしたのも僕だったりします。
なるほど。
もうその時から作った。
何年くらいやられてるんですか。
10年くらいです。
10年くらい。
すごい。
そんな長くする連載ってあまりないですよね。
あまりない。
これもう冗談でも何でもなく、だいたい連載物って漫画でも雑誌でも、
基本的には短くいろいろ変えていくか、長くするんであれば、
いい意味でのまんねりっていう、ジャンプで言うコチュカメみたいな。
毎回同じオチだけど、もうみんなそれを期待して見ているっていうのはどっちかだと思っていて、
その中でタネイチさんの連載は常に人気なんですよ。
僕は当時紙の雑誌の編集やっていて、その後ウェブの編集長もやってっていう風になってるんですけど、
タネイチさんの連載をウェブに転載すると、それはそれでデジタル上でも人気のランキングになるっていう事実があって、
データ的にも。
データ的にも。データ確保にしてるから事実、事実。
タネイチさんすごいっすね。
今日のテーマに入るちょっと前に、原さんの簡単にキャリアとか今までの、今どんなお仕事やられてるかを教えていただきたいな。
分かりました。
もともと大学卒業して編集者になったんですけども、その時は住宅情報誌を扱っている出版社で編集業を始めて、
その後にちょうどそれこそインターネットが流星になってくるもう狭間の時代なんで、こういう住宅情報であるとか転職とか、
そういうものは全部デジタル化されていく過渡期のところ。
で、そうなると僕としてはもともとエンタメのこととかファッションのこととかカルチャーも好きなんで、
そういうことのお仕事をしたいと思っていて、でその後イニファスという流行通信とか、
当時スタジオボイスとか、今でも続いているWWDとか、出している会社に転職をして、
僕は流行通信という女性誌の編集部に入るんですけど、そうこうしているうちに流行通信がなくなってしまって、
で、その後に縁があってオーシャンズに転職をすると。
なるほど。
で、そこから初めての面ずしだったんですけど、雑誌の編集をまた改めて勉強もしながらやってきて、
それもまた時代の流れとともにこの雑誌がウェブメディア化しないといけない、
もうそうしないとユーザーとコミュニケーションが取れないっていう時代になった時に、
僕はデジタルのこと興味あったんで、なんでウェブ編集やりたいっていうので、
ウェブメディア立ち上げに参画をさせてもらったと。
言うとね、なんか参画とかってかっこいいですけど、
当時の編集部のことをタニーさんもよくご存知だと思うんで、
やるならやれって。
全然理解してる人が少ないからってことですね。
そうです。
それが2015年ぐらい。
で、メディア化されたのが2016年。
1年ぐらい準備をして、で、ロンチになるんですけど。
で、そっから二足のわらじみたいにこうやってきて、
で、2019年か、コロナの前にウェブ編集長になって。
っていう感じで、今の全体を見る東和編集長っていうところになったのが一昨年、キャリアとしては。
新しいものとかがすげえウェブメディアをこう立ち上げられて、
今ご賛成をやられてるっていう、そんなご経歴。
そうです。で、これも誤解を招くかもしれないですけど、
僕は本当に雑誌だけがやりたくって雑誌の編集者になってないんで。
誰かに影響を与えたくて、たまたま雑誌の編集者になってるんで。
究極、プラットフォームは極端なこと言えば何だっていいっていうスタンスなんで。
そうなると新しいものが出てきて、そっちの方が伝えやすいとかってなると、
そっちに自分も流れていきたくなるタイプではあります。
なるほど。ありがとうございます。
今日一つ目のテーマは、メンズのライフスタイル×テクノロジーみたいな、
そんな感じの切り口でちょっとお話をお伺いしたくて。
もうちょっと噛み砕くと、なんかデジタル時代、
ほぼイコール、今だとソーシャルネットワーク時代かもしれないんですけど、
そういう時代にいろんなライフスタイルが発信されている原さんが、
どんなことを考えて今やられているのかみたいなところを、
ちょっと抽象度高いんですけど、
まず最初お聞きしていきたいなと思ってるんですけど、
今回のこのテクノロジー、
メンズライフスタイル×テクノロジーみたいなところのテクノロジーっていうので、
たぶん一番誰にとっても身近なのがインターネットだと思うんですね。
インターネットによっていろいろ変わったっていうのはもうみんな認めていて、
インターネットって何かっていうと、
よく言われるのがリンクするとかシェアとかフラットっていう、
もう全部平均化するし繋がっていくし、
それをどんどんシェアしていくみたいなところが1個特徴としてありながら、
あと僕もすごく実感しているのは、
インターネットって早い遅いでみんな言うじゃないですか。
通信速度が早い遅いとかっていうのは文明として早い方が良かったんですよね。
どんどんスピードアップしていくと、
インターネットってより進化していくってみんな思ってて、
そうするとめちゃくちゃスピードを速くしていった。
フラットにしながらさらにスピードアップしていったのが、
たぶんファッショントレンドとかライフスタイルのトレンドと同じで、
もう全部金質化していくし、
全部小っちゃなコミュニティがどんどん生まれていくし、
さらにその消費がめちゃくちゃ早いんですよ。
サイクルがめちゃくちゃ早い。
サイクルが早すぎる。
早すぎるからみんな疲れていくっていう。
そこに小っちゃなコミュニティができたとしても、
下手するとここすらもすぐ無くなっていくっていう。
っていうのが1個体系にあるなと思ってて、
それがこういう格好良さとかレンズスタイルとかっていうので、
それが何かっていうと、
たぶんトレンドが無くなったっていうことだと思うんですよね。
トレンドが無くなった。
ビッグトレンドって言っていいのかもしれないですけど、
昔だったらね、それこそ渋滞って言ったら、
もうみんな渋滞を目指すっていう。
っていうのがもうそういうことではなくて、
もう細かなトライブの集団がいっぱいあって、
どこでもいい価値があるんですけど、
そういうような世界にどんどんなっていって、
よく言えば多様化。
で、よくない言葉で言うとトレンドが無くなった。
っていうのが今のこの格好良さっていうのが、
よく言えば多様化していって、
だからこそみんな自分の価値基準で、
自分の好きなことをやれるようになった。
っていうようなところじゃないかなと思ってます。
なるほど。
だからまさにそうですね、
細分化されて、
だから本当にいろんな種類の人たちが出てきてるってことですよね。
なんか僕今、雑誌って昔どうだったかなってちょっと思い出してたんですけど、
それこそ僕1985年生まれなんですけど、
いわゆる浦原塾世代、
そこど真ん中っていうかちょっと若いぐらいだと思うんですけど、
結構そこにどっぷりはまって、
当時って本当にもう雑誌が流行りを作ってたみたいな感じだったじゃないですか。
でまさに渋谷とか言ったらそうで、浦原とか言ったらそうだし。
でも今そのトレンドがないって聞いて、
逆にそうだから、
雑誌を作られてる皆さんから言うと、
それによって過去とやり方が変わってきたとか、
なんか意識してやってることとかそういうのあったりするんですか?
そういうのでもありますよね。
それこそその当時、
雑誌がトレンドを作ってきたっていうのはすごくいい歴史ですし、
事実そうだったと思うんですけど、
トレンドによってどんどん自分が着替えていくような、
人ってどうなんだろうっていう、
結構本質的なところにまた立ち返り始めてるんじゃないかっていう感じは出てますね。
なるほど。
種市さんから見た時、どんな感じなんですか今のその、
ここ10年とかのテクノロジーで結構いろいろ変わってきて、
トレンドがなくなったみたいな話があったと思うんですけど。
今のそういうSNSだったりとか、
トレンドがあるようには見える。
多分僕の世代だと、
最初多分街だったんですよ。
街でかっこいい人とか、そういうものですごい憧れていった。
あとね、その時に映画割りの人たちが上映るの。
そういうので見て、うっさいかっこいい。
そこから多分雑誌の年代になってきて、
そこからウェブの年代。
僕はまさに実は、
山田さんがさっきおっしゃったように、
割と結局戻ってきて、
自分がこうやって年取ってきたからっていうところもあるのは安心ですけど、
そういう意味で一周してきたところのリアルなコミュニティという、
そういうところでの影響というのは何かありますか?
そうですね。自分たちが年取ったっていうのも、
一個あるのかもしれないですね。
若い子たちのいろんなメディア接触とか、
あとは消費活動とか見てると、
別にそうは限らないんですけど、
ただむしろこう、誰も知らないことの方がかっこよかったりとか、
ネットに情報がないことの方がちょっとイケてるとか、
そういう方に流れつつあるって、
多分そういう今の地元の先輩とか、
コミュニケーション取ってないとわからないことみたいなところにも、
再び価値が戻り始めていて、
だから会員サービスとかクローズドなもので、
人気のあるものって多分そういう価値観だと思うんですよね。
僕が編集者になったときぐらいに、
まだまだまさに雑誌がめちゃくちゃ元気だったときに、
先輩の編集者に、どんなにネッチな企画でも、
統計学的に2万人は絶対に振り向くから。
だからそう2万人はいるっていう前提で考えたら、
どうやって届けるべきかっていうことも、
考えて企画は立てるべきって教えられたんです。
どういう意味ですかね。
2万人は必ず共感してくれる人とかいる?
それは、高読者数がいての2万人ってことですか?
いや、何にも関係なく。
どんなにネッチなことやってても、
そのぐらいは絶対に共感してくれる人がいると。
そこにただ届けるのって至難の技で、
ただ届けばそんだけはいるって思って、
企画を立てなさいっていうのを教えられて、
そうなると広く伝えるべきなのか、
いきなり細いところに当てにいくべきなのか、
媒体自体を変えるべきなのかっていうのが、
どうすればいいかって方法論が見えてくるんだけれど、
こんなことやってもウケないなんていうふうに
考えるべきではないっていうのを教えてもらって、
でもそれを今のSNSで置き換えると、
2万人フォロワーいるとかっていうのは結構あるじゃないですか。
でもこういうことだったのかもって思っていて、今。
なるほど。確かに。
どんなことやってても、ラーメンしか出してない人でも、
むしろそっちの方がフォロワー多かった。
めちゃくちゃニッチなことやってても、
そこにちゃんとファンが付いてってるっていうのは、
今数字で見えるようになってるんですけど。
面白いですね。
だからそういう意味だとやっぱりSNSは、
かなり細分化されて伝える、
ハウとしては、ツールとしてはすごくいいんでしょうね。
そうだよね。
全然悪いものだとは思ってないですし、
素敵だし需要もあるし、
でもどんなものもだいたいそういうので包圧していくと、
やっぱり次のものが欲しくなっていくし、
そもそもSNSって言っても、
Facebook、Twitterがあって、
インスタが出て、TikTokが出て、
その中でも何となくどの辺の属性の人が見てるかって、
もう分かれてるわけじゃないですか。
これはもう感覚論でしかないですけど、
自分が若かった時に、
おじさんたちがいるコミュニティには別に入りたくないというか、
自分たちのこっち側で、
自分たちの価値観で分かることをやっていきたいっていう、
なんか欲求ってあるから、
ああいうプラットフォームでもそういう人しかいなかったら、
他若い子がそれで出てくるよなっていう、
そこにまた盛り上がりができていくなっていうのはすごく、
行動として僕は理解できて、
そこにまたTikTokにやたらおじさんユーザーがどんどん入っていったら、
いや、ちょっと違うんだよな。
また新しい人が出てくるだろう、なんか思うんですよ。
そっち側の立場になっちゃったなって。
そっち側ですよね。
若者Facebook全然やってないですからね。
僕ら結構Facebookのメッセンジャーで、
いろんな人と連絡すること多いんですけど、
新しく社員26歳とかなんですけど、
Facebookとかやってないです。
いや、俺もFacebookもTwitterも何にもやってない。
たまたまインスタグラムの谷口さんはイレギュラーです。
谷口さんはイレギュラーです。
インスタグラムが一番やりやすかったんで、
なんか簡単にできた。
名刺代わりになる。
名刺代わりを先に作って、名刺作ってないですもんね、まだ。
もう作りましょうよ。
出だしはそんところで。
そうですね。
一旦こんな感じで。
じゃあ次回以降もいろいろお聞きしていければなと思います。
はい。
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