季節の移り変わりと歴史的な出来事
こんにちは、石井ケンイチです。 今週も、たまゆらタイムの時間がやってまいりました。
3月も2週目に入りましたね。 ついこの前まで、寒い寒いと言っていたのに、気がつけば、
日差しの中にほんの少し、 春の柔らかさが混ざってきています。
この時期の空気って、冬と春が同居しているような感じがありますよね。
朝はまだ寒くて、でも昼になるとコートを脱ぎたくなるような陽気になる日もある。
そんな季節の変わり目の空気の中で、 街を歩いているとふと目に入るものがあります。
梅の花です。 桜ほど派手ではありませんが、静かに咲く梅の花は、
春はちゃんと来てますよ、と教えてくれているような気がします。
桜が春の主役だとすると、梅は春の前触れ。
その控えめな感じが、この季節にはよく似合います。
さて、今日3月9日から始まるこの1週間、歴史を振り返ってみると、様々な出来事が重なっています。
まず3月10日、1945年のこの日、東京大空襲がありました。
第二次世界大戦の終盤、東京の広い地域が焼け、多くの命が失われました。
歴史の中には、こうして忘れてはいけない出来事もあります。
そして3月11日、2011年、東日本大震災が発生しました。
あの日の出来事は、日本に暮らす多くの人の記憶の中に、今もはっきりと残っています。
自然の力の前で、人がどれほど小さな存在かを思い知らされた出来事でもありました。
同時に、人と人が助け合うことの大切さを改めて感じた時間でもありました。
そして3月12日、1974年のこの日、フィリピン・ルバング島で終戦を知らずに任務を続けていた、
元日本陸軍の小野田博夫さんが、日本航空の特別機で羽田に到着、約30年ぶりに日本へ帰国しました。
そして3月14日はホワイトデー、バレンタインデーのお返しの日として日本で広まった文化です。
海外ではあまり見られない習慣ですが、こうした行事を見ると、日本独自の文化の面白さを感じます。
こうして見ていくと、この1週間には重たい歴史も、人の努力の歴史も、そして少し楽しい行事も、いろんな時間が重なっていることがわかります。
「ありがとう」という言葉の深層
さて後半は、今日3月9日がありがとうの日ということで、この言葉について少しお話ししてみたいと思います。
3月9日、3と9でサンキュー、からありがとうの日ということになっているんですけどね。
ありがとう、私たちはほぼ毎日のようにこの言葉を使っています。
何かをしてもらった時、助けてもらった時、ちょっとした親切を受けた時、自然と口から出てくる言葉です。
でも改めて考えてみると、この言葉の意味ってなかなか深いものがあるんです。
ありがとうという言葉の語源は、ありがたしという言葉だと言われています。
あることが難しい、つまり、つまり、めったに起こらないことという意味です。
そこから、そんな貴重なことが起きた、ありがたいことだという意味になり、やがて人への感謝の言葉として使われるようになりました。
つまり、ありがとうという言葉の中には、本当はめったにないことなのにこんなことをしてくれて、そんな気持ちが込められているわけです。
面白いですよね。
普段何気なく使っている言葉の中に、こんな意味が隠れているんです。
また日本語には、ありがとうと似たような言葉もあります。
例えば、すみません。
日本では感謝の場面でも、すみませんということがあります。
これは、申し訳ないほどありがたいというニュアンスから来ていると言われています。
つまり、感謝と恐縮が一緒になっている。
この辺りにも日本語の面白さがあります。
そしてもう一つ、ありがとうという言葉には不思議な力があります。
それは、言われた人だけでなく、言った人の気持ちも少し変えるということです。
人に感謝を伝えると、不思議と自分の気持ちも柔らかくなる。
そんな経験、皆さんにもあるんじゃないでしょうか。
実は心理学の研究でも、感謝の言葉を口にする人ほど幸福感が高いという結果が出ているそうです。
つまり、ありがとうは相手のための言葉でもあり、自分の心を整える言葉でもあるんですね。
別れの季節と感謝の言葉
そしてこの季節、卒業や別れの季節でもあります。
学校を卒業する人、職場を離れる人、引っ越す人。
人生の節目には必ず誰かとの別れがあります。
そんな時最後に残る言葉はやっぱり、ありがとうだったりします。
どんなに長い時間が経っても、どんなに遠くに離れても、感謝の言葉は心の中に残り続けます。
そう考えると、ありがとうという言葉はとても小さいですけど、でもとても大きな言葉なのかもしれません。
さて、今週のたまゆらタイム、そろそろお別れの時間です。
今日は、3月の季節の話題、そしてこの1週間の出来事、さらにありがとうという言葉についてお話ししました。
普段何気なく使っている言葉ですが、改めて考えてみると、そこには長い時間の積み重ねや人の思いが込められていることがわかります。
もし今日、誰かにありがとうという場面があったら、ほんの少しだけその言葉の重みを思い出してみてください。
きっといつもより少しだけ暖かい気持ちになると思います。
さて、来週3月16日の放送では、さっきも卒業という話題が出ましたけど、卒業シーズンに合わせて卒業をテーマにお話ししたいと思います。
そして、来週は特別な音楽も用意しています。楽しみにしていてください。
それではまた来週、この時間にお会いしましょう。
石井賢一でした。
玉揺らのような優しい時間をどうぞお過ごしください。