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2026/04/27 たまゆらタイム
2026-05-02 10:16

2026/04/27 たまゆらタイム

 象の日と江戸の象ブーム

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サマリー

4月27日からの1週間は、象の日、昭和の日、図書館記念日など、様々な記念日があります。特に象の日は、江戸時代に日本に象がやってきた際の驚きと、それが文化的なブームになった様子を振り返ります。現代では容易に情報にアクセスできますが、江戸時代の人々が象に抱いた純粋な驚きや好奇心を思い出すことの大切さを伝えています。

新年度の始まりと季節の移り変わり
こんにちは、石井ケンイチです。 今週もたまゆらタイムの時間がやってまいりました。
4月もいよいよ最後の月曜日です。 ゴールデンウィークも間近ですね。
休みの前の明るさを少し帯びてきたような感じもします。 4月の終わりというのは、
春の中でもちょっと不思議な時期ですよね。 キャクラの季節が過ぎて、季節の色は淡いピンクから柔らかな緑へ。
吹く風も春の優しさの中に少しだけ初夏の気配を感じ始めます。 新年度が始まってそろそろ1ヶ月。
最初は緊張していた人も、少しずつ新しい生活に慣れてきた頃ではないでしょうか。
ただ、慣れてきた頃だからこそ少し疲れが出やすい時期でもあります。 4月の初めは夢中で走っていたけど、ふと一息ついた時に、
ああ、思っているより頑張っていたんだなと気づく。 そんなこともあるかもしれません。
こういう時期は無理に元気を出し続けるより、少しペースを整えることが大切ですよね。
朝少し早く起きて外の空気を吸う。 窓を開けて風を通す。
歩く速度をほんの少し緩めてみる。 そんな小さなことでも気持ちは案外整ってくるものです。
4月からの記念日紹介
さて、今日4月27日からのこの1週間。 過去の出来事や記念日などお話ししていきましょう。
まず、明日なんですけど、4月28日は象の日です。 教法14年4月28日、ベトナム産の象が京都で中見門天皇に
拝越したことにちなんで、この日が象の日とされています。 この話は後半でじっくりお話しします。
そして、4月29日は昭和の日。 元々は昭和天皇のお誕生日にあたる日で、今では昭和という時代を振り返る日として位置づけられています。
昭和という時代は本当に幅が広いですね。 戦争があり、高度経済成長があり、テレビが普及し、家電が広がり、
暮らしそのものが大きく変わっていった時代でもありました。 そして4月30日は図書館記念日。
日本の図書館法が公布されたことにちなむ日です。 本を読むこと、調べること、
静かな場所で知識と向き合うこと、そういう時間を支えてきた図書館という存在も、私たちの生活には欠かせないものですね。
そして5月1日、命令。 働く人たちの権利や労働環境について考える日として広く知られています。
新年度の緊張が少し落ち着いたこの時期だからこそ、働くことそのものを改めて見つめるのもいいかもしれません。
そして5月2日は郵便貯金の日。 こうした記念日を見ると、暮らしを支えている仕組みというのは決して当たり前ではなく、
長い時間をかけて整えられてきたものなんだなと感じます。 5月3日は憲法記念日、5月4日は緑の日、5月5日は子供の日。
いわゆるゴールデンウィークですね。 この先の1週間は祝日も続きます。
季節も社会の流れも少しだけ立ち止まって考える時間が増える週なのかもしれません。
江戸時代の象ブーム
さて後半は明日4月28日、象の日にちなんで、 江戸時代の日本にやってきた象のお話をしてみたいと思います。
象と聞くとすぐに姿を思い浮かべることができますよね。 長い鼻、大きな耳、太い足、
ゆったりとしているようでいて実はとても力強い動物。 けれど江戸時代の日本では違いました。
象という動物はほとんどの人にとって聞いたことはあるかもしれないが見たことはない生き物でした。
そこへ本物の象がやってきた、これはもう一大事件だったわけです。 記録によれば象が長崎に着いたのは
強法13年と言いますから1728年ですね。 ベトナム産のオスとメスの2頭が運ばれてきました。
ただメスは長崎で亡くなってしまい、翌年オスだけが江戸に向かうことになります。
しかもその道のりがすごいんですね。 長崎から京都、そして江戸へおよそ1480キロほどの陸路をこの象は自分の足で歩いて移動したとされています。
74日かけて1日に12キロから20キロほど。 今聞いてもなかなか想像しづらい大移動です。
当時は当然象を運ぶ専用の車両があるわけでもありません。 橋を渡れるのか、道幅は大丈夫か、
宿では何を食べさせるのか、大きな音に驚いて暴れないか、各地で細かな準備がなされていて、
見物人には物音を立てないこと、寺の鐘を鳴らさないこと、牛場を遠ざけることなど、ずいぶん細かい指示まで出されていたそうです。
そしてこの象が通る先々で人々は大勢集まって見物しました。 今で言えば全国を移動する大スターをみんなが沿道で待っているようなものかもしれません。
それだけ当時の人にとって象は想像を超える存在だったんでしょうね。 そして象は大阪に入り京都に向かいます。
で、教法14年の4月28日、ついに中三角天皇に配謁します。
京都に入る前には暗いもないまま宮中に入れるのは前例がない。 そんなことまで話題になったと伝えられています。
このため、後の記録ではこの象は十四位、いわゆる勲四頭に相当する称号を与えられ、
広南十一師白象と呼ばれていたとも言われています。 なんとこういう称号が付けられちゃったんですね。
ただこのあたりは後世の記録に基づく部分もあって、本当にそういう位が授けられたのかどうかについては慎重に見る考え方もあるようです。
まあそんなわけで、後書に入った象は前足を折って頭を下げるような仕草をしたとも伝えられています。
初めて象を見た天皇は深く感銘し、和歌まで読んだと記録されています。
それほど強い印象を残したわけですね。 この話の面白いところは単に珍しい動物が来たというだけでは終わらないことです。
京都、大阪、江戸の3都では象に関する本や瓦版、スゴロク、絵などたくさん作られたそうです。
象を描いた商品やデザインなども流行したんですね。 つまりただの見せ物ではなく一つのブームになったというわけです。
僕はここに人間の好奇心の面白さを感じます。 人は自分の知らないものに出会うと驚きます。
驚くだけでなくそれを誰かに話したくなる。絵にしたくなる。 書き残したくなる。手元に置きたくなる。そうやって珍しいものが文化になっていく。
もちろん大きな魅力があります。 力強くて、でもどこか穏やかで、知恵があり、人との距離感も不思議な動物です。
鼻を器用に使って物を運び、仲間とコミュニケーションを取り、深い記憶を持つとも言われています。 だからこそ昔の人たちもただ怖い大きな獣としてではなく、どこか特別な存在として受け止めていたのかもしれません。
今の時代だったら、世界中の動物をスマートフォン一つで見ることができます。 でもその一方で本当に、「うわ、すごい!」と素直に驚く機会は案外少なくなっているのかもしれません。
だからこそ江戸時代の人たちが象を見た時の驚きを想像すると少し新鮮な気持ちになります。
そう考えると、象の日というのは象という動物の記念日であると同時に、人間の驚きや好奇心を思い出させてくれる日でもあるように思います。
まとめと別れの挨拶
さて今週のタマユラタイム、そろそろお別れの時間です。 連休も近づいてきて、少しずつ心がほどけていく時期でもあります。
忙しい日々の中でも、ちょっとした好奇心や驚きを忘れずに過ごしていきたいですね。
それではまた来週この時間にお会いしましょう。 石井ケンイチでした。
タマユラのような優しい時間をどうぞお過ごしください。
10:16

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