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2024-05-09 11:17

新iPadのCMに物申してみた

久々のポッドキャスト収録。話題にしてるアップルの新iPadコマーシャル動画はこちら。

 

カイさんと対談したポッドキャスト第3回はこちら。タイトルからして「お願いですから見なかったことにしてください」と土下座したくなる恥ずかしさです。人生初オタコンテンツハマり。

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こんにちは。久々のポッドキャスト収録となります。
いやー、今日もなんか寒いですね。暖かかったり寒かったりの繰り返しで、なかなか体がついてこなくて、割とぐったりした日々を過ごしておりました。
ぐったりしてたからか、舌もよく回りません。
そういえば、昨日夜にですね、KAIさんと対談したポッドキャストの第3弾が公開されています。
内容は漫画についてなんですけど、僕の漫画の趣味は今まで誰にも話したことがなかったので、ある意味カミングアウトに近い、すごい恥ずかしい内容となっていますので、生温かい目で、目じゃないですね、耳で聞いてあげてください。
しばらくポッドキャストを収録しなかったのは、なんかあんまり話すことないなと思っていたからなんですけれども、今日ちょうどネタになるようなものがあったので、今収録しています。
何がネタかと言いますと、Appleが新しいiPadを発売したんですね。
それのCMがなかなかあちこちで話題になっている悪い方にですけども、コメントを僕もTwitterとかで書いたりしたんですけど、それについて話したらちょっと面白いのかなと思って、これを収録しています。
解説のところにCMのリンクを貼っておきますが、内容としましてはどういうものかと言いますと、新しいiPad、これまでで一番薄いものになるんですかね、それを見せるためにですね、ピアノだとかトランペットだとか、いろんな楽器だとか、カメラとかもありましたかね、キャラクター製品だとか、そういうクリエイティブなものをプレス機みたいなもので、
巨大なプレス機みたいなもので、グーッと押さえてぶっ壊していって、最後にはiPadが出来上がる、そういう内容なんですね。
CMが言いたいことっていうのは、もう明確で、これらの楽器だとか機材とかで出来るものは、iPad一つあれば出来てしまうよ、しかもこんなに薄いよ、そういうことを言いたいんだというのは、見てわからない人は多分いないと思うんですよね。
プレスでどんどん潰していく様がすごい生々しいというか、高い楽器というわけでもないんでしょうけども、それがどんどんバキバキぶっ壊れていって、潰されていって、最後に出来たものがiPadですっていうのは、なかなか見ていて、グロテスクなという感じですね。
これに関して、ヨーロッパの人たちは別に、TikTokで流行ったネタのそのままパクリじゃないのとか言ったりとか、あんまり物が壊れることに対してヒステリックになるのは日本人くらいなんじゃないのとか言ってる人がいるんですけど、僕はこれらは全て的外れだと思ってるんですよね。
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私自身、今現在メインで使っているコンピューターはMacで、もともとMacとWindows両方ずっと使ってきた、古いのはMacの方ですけどね。
いつぐらいから使ってたのかな、小学校の頃にはMacが家にあったので、大学の時にはMacを使って、当時あったDTPソフトのQuarkXPressというものを使って、ミニコミ誌を作ったりとかもしたので。
ちなみに私、Adobe系のソフトは昔から使っていて、仕事でデザイン会社でバイトしてたんですよね。
イラストレーターが5.5から7くらいの頃、Photoshopがまだ4とかそれくらいの時期から使い込んでいるので。
スマホもiPhoneですし、信者というわけではないですけれど、Apple製品はずっと使い続けていましたね。
並行してWindowsもずっと使っていて、Windowsがメインだった時期というのも結構あるので、特にノートPCはThinkPadを愛用してた時期もあり、自分のポリシーとしてはMacだろうがWindowsだろうが、使いやすい方で使う、そういうやり方ですね。
今もモニター2つ置いて、片一方、4Kの方がMacつないで、3Kの方にWindowsつないでという、そういうやり方をしています。
ちなみにどうでもいい話なんですけれど、私はMacのキーボードもWindowsのキーボードも日本語配列も英語配列もそれぞれ使います。
ThinkPadの独特な配列も全然普通にタッチタイプできます。
話を元に戻しますと、新しいiPadのCM、壊したものは楽器だとかそういうクリエイティブなものですけれども、
実質的に壊したものってAppleが提示してきたクリエイティビティだとかライフスタイルとかそういったものを壊してしまったんじゃないかな。
つまりブランドの価値そのものを壊した、あるいは転換を見せた、そんな感じのような気がしてならないんですよね。
というのは、よく話題に昇るのがMacとWindowsどっち買ったらいいんですかというときに、同じような性能でMacの方が全然割高だとか、Macの方が性能が悪いとか、みんなWindows使っているからWindows使っていけばいいんじゃないのかみたいな話があると思うんですけれど。
一方でMac好きな人たちはMacの方がいろいろ使いやすいものがあってどうのこうのとか言うわけなんですけれども、
どっちも言っていることが正しくて好きな方を使ったらいいんじゃないかというのが僕の答えなんですが、
Macがいいという人たちとWindowsがいいという人たちの間でだいたいすれ違っているのが価値観の違いですよね。
もともとAppleが提示してきたものってコンピューターがただの道具ではなくて、人間のクリエイティビティを刺激してそれを増幅させて、
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あるいは新しいライフスタイルを提示してみたいな形で、単なるコンピューターを超えた何かみたいなものをそういうものをブランドイメージとして掲げてきたんだと思っているんですよね。
もともとのコンピューターは業務で使ったりだとか、あるいはホビースト、趣味でそういうのをコンピューターとかいじるのが好きな人のためのものみたいなものだったのを
THINK DIFFERENTという言葉で、普通の一般の人たちの生活を豊かにして楽しみを与えるそういうものなんだ、クリエイティブなツールなんだ、そういうものだったと思うんですよね。
現にこうやってポッドキャストを収録しているのに、私はMacを使っていますけど、人によってはiPhoneを使って収録している人もいると思うんですが、
そんな風に新しいクリエイティブを切り開いていく、そういうツールになった、そういうものを目指していたのがAppleの思想だったんじゃないかなと思っているんですが、
もうそういうのをApple、どうでもよくなっちゃったのかなみたいなことをちょっと考えたりしましたね。
実際、最近のApple製品って見た目ほとんど変わらなくて、薄くなったりだとか、カメラが良くなりましただとか、バッテリーの持ちが良くなりました、早くなりましたと言っているけど、スペックの違いですよね。
スペックが良くなりましたというだけで、それってもうWindowsと変わらないんですよね。
スタバでMacBookでドヤるじゃないですけれども、持っていることがステータスだったり、使うことが楽しかったり、ある意味ファッションアイテムに近いようなものだったりとか、単なる道具以上の何かに対して、我々はWindowsとかに比べて高い価値を見出して、そこに割増しのお金を払っていたという感じだと思うんですよね。
新しいMacを買っても、やっているのはネットでエロ画像を見ているだけみたいなのが、昔週刊アスキーに載っていた「電脳なをさん」という漫画に載っていたんですけれども、今回の件で唐澤なをき先生が「電脳なをさん」を新しく描き下ろしていて、やっぱり同じような、同じようだというかちょっと違いますけれども、このCMの話をネタにした漫画を描いていたりします。
ツイッターで読めるので、ちょっと探して見てみるといいかもしれません。
楽器だとかカメラだとかって、言ってしまえば道具ですけれども、例えば結構女性に多いと思うんですけれど、自分の楽器に名前をつけている人って結構周りにいませんでした?
それは単なる個人の愛情というかフェチというかそういうものなのかもしれないですけれども、楽器一つにとってみてもどうしてそういう形になったのかというのはいろんな歴史的な経緯があったりとかして、それは密接に文化と結びついているものなんですよね。
その楽器でできることやその楽器ではできないことというのが逆に新しいクリエイティビティを刺激して面白い芸術作品を生んだりとかそういうことがあったわけですけれど、そういう歴史とかに対するリスペクトがずいぶん抜けているなという感じは多分音楽関係者の人はすごい思ったんじゃないかなとは思います。
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一連の意見の中で一番面白かったのが、その動画、逆回ししてみたら全然違う印象になるのにねっていうところが、これがいろんな人が言ってますけど一番面白い意見でしたね。
最後に私の友人でイギリスでレコードレーベルをやっている友人が言ってた言葉を紹介したいんですけれど、
良いものが残って文化になるのではなくて、残ったものが文化として扱われるんだっていうことを彼は言っていて、いや全くその通りだなと私は思います。
例えば日本の版画なんてある時から特にただの紙切れとして扱われなくなって、西洋に陶器を輸出する際の緩衝材として使われてたりとかしたものをヨーロッパの人たちが見て、これは新しい芸術なんじゃないかみたいな感じで収集しだしたみたいな話にもつながるところがありますよね。
漫画もそうですよね。読み捨てみたいな感じで扱われてた漫画が今や日本の主力コンテンツみたいに言われてたりするわけで、身の回りにある取りに足らないようなくだらないようなものとかも含めて、それが文化を作ったと思うんですよね。作ったというか作っていると思うんですよね。
iモードでどんなゲームが流行ってたとか、コンテンツが流行ってたとか、どういう人がどういう風に使っていたとか、今から調べようと思っても結構もう調べられないんじゃないかなと思いますし、ソーシャルゲームなんかもサービス終わってしまったらその記録ってもう口伝でしか残らなかったりとか、なんか話が全然マックの話から、マックじゃないですね、iPadの話から逸れてしまいましたけれど、
早ければいいんだよ、薄ければいいんだよみたいな感じのCM見せられて、これじゃあWindows、Intelと変わんないじゃんみたいなことを思った、そういう感じですね。
さて、それではまた仕事に戻ります。それでは皆様、もうすぐ夕方ですが、良い一日を。
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