1. タダの箱庭ラジヲ
  2. ♯42「好意の循環を加速させて..
2025-02-15 10:18

♯42「好意の循環を加速させてくれるモノ」

大学生 赤坂怜皇 さんのお話〜

こんな経験、ありませんか?試食売り場でウインナーをもらったら、つい申し訳なくなって買ってしまうこと。または「ありがとう」の一言をもらったら、次も頑張ろうと思うこと。こうした「好意の返報性」は、私たちの生活の中でとても身近に存在していますー。

サマリー

このエピソードにおいて、赤坂レオさんはネズミの社会性や人間社会における好意の偏方性について考察しています。特に、好意の循環を増やすための小さな行動や意識の重要性が強調され、悪意の偏方性との対比も行われています。

好意の循環の重要性
さあ始まりました、タダの箱庭ラジヲ。本屋では買えず、増札もされない、読み手から読み手へとギフトされる、1万冊の箱庭本についてお話ししていきたいと思います。
ということで、今回のテーマは、「好意の循環を加速させてくれるモノ」というテーマでお送りします。
お話の主人公は、早稲田大学で脳や心、それに伴う行動のつながりを研究している大学生、赤坂レオさんです。
赤坂さんは、日常生活の中で見られるギブ&テイクの関係を、ネズミの社会性の研究や自身のエピソードを交えながら語ってくれました。
皆さんも一緒にこのテーマについて考えてみましょう。
それでは早速、彼のお話を紐解いていきます。
赤坂さんの研究テーマは、ネズミの社会性。
どういうことかというと、彼が研究を進める中で、ネズミにも驚くべき社会性があることがわかったそうです。
例えば、何匹ものネズミを同じケースに入れると、彼らはお互いの個体を認識し、特定のネズミ同士で行動を共にしたり、グループを形成したりするそうです。
例えば、AとBというネズミがいると、BがAに続いて水を飲むといった行動が見られるそうです。
これ、クラスメイトが一緒にトイレに行くみたいなことでしょうかね。
A君がトイレに行ったら、B君も行くみたいな。
こうした観察から、ネズミの間にも行為の偏方性というものが存在するのではないかという仮説が浮かび上がってきたそうです。
赤坂さんが話してくれたこの行為の偏方性は、私たち人間の社会性にも通じるものがあります。
彼の家庭でのエピソードが印象的でした。
赤坂さんの母親は、彼が友達の家に泊まりに行く際、必ずお菓子やジュースなどのお土産を持たせてくれたそうです。
逆に、友達が赤坂君の家に泊まりに来る際にもお土産をもらうことが多かったそうですが、
彼は大人同士のやりとりに毎回そんなにきっちりしなくてもいいんじゃないのと思っていたそうです。
しかし母親は、何かしてもらったら必ずお返しをしなさいと彼を押し付けていたそうです。
この教えについて赤坂さんはこう振り返ります。
お土産を持っていく人はちゃんとしている人だと思われる。
信用できる愛として認識されやすい。
皆さんもこんな経験ありませんか?
試食売り場でウィンナーをもらったらつい申し訳なくなって買ってしまうみたいなこと。
あとはありがとうの一言をもらったら何だか次も頑張ろうなんて思うこと。
こうした好意の偏方性は私たちの生活の中でとても身近に存在していますよね。
ですが好意の偏方性があるように逆の悪意の偏方性もあると赤坂さんは言います。
彼のエピソードが面白いんですが小さい頃弟と積み木で遊んでいたときのお話。
好意と悪意の偏方性
赤坂さんがこの積み木を積み上げていたところですね。
弟が不注意で壊してしまった瞬間赤坂さんは怒りに駆られて弟が積み上げていた積み木をドカーンと壊してしまったそうです。
このやられたらやり返す100倍返しだみたいな気持ちですね。
皆さんも少しは共感できるのではないでしょうか。
私も兄弟喧嘩を小さい頃みたいなことをした記憶がありますけど
赤坂さんもこの時の自分の行動を振り返って
たぶん弟に壊されたらどれだけ嫌かということを知ってもらいたかったんだと思いますなんて言っていましたが
ただこの悪意の偏方性が暴走すると社会に深刻な影響を与えることもあります。
赤坂さんが挙げた例に目には目を歯には歯をという反村人法廷みたいな考え方があります。
この彼が話してくれたのは反村人法廷で目をさんで焼かれた女性が
加害者の男性に同じように目を焼いてもいい権利を得たというお話なんですが
この話を聞いた時赤坂さんは罰則としての側面が強すぎると感じたそうですね。
ここで皆さんに考えていただきたいのですが私たちは日常生活の中で
好意と悪意どちらをより多く返していると思いますか?
良いことより悪いことの方が記憶に残るみたいなこととかね
ネガティブなものに僕らは注意がいきがちだったりすると思うんですよ。
よくSNSで事故の映像とかになるとなぜか見入ってしまったりとかですね。
そのせいなんですかね。テレビつけてニュース見ても悪いというかショッキングな情報しか流れてこないんでね。
げんなりしてしまうんですけど。
この悪意の偏方性にとらわれてしまう場面が多いと社会全体がギスギスしてしまうと思います。
そして大きくいくと戦争だったりとか内戦みたいなことにもつながっていってしまうことがあると思います。
好意を循環させる方法
赤坂さんは研究や日常生活を通じて悪意ではなくこの好意の循環を増やしたいというふうに考えています。
その具体的な行動の一つとして赤坂さんは笑顔で接客してくれる店員さんを選ぶということをしているそうです。
例えば駅の地下街などで買い物をする際、不愛想に接客する人ではなく笑顔で対応してくれる人から商品を買うそうです。
彼らの頑張りに対して売り上げという形でお返しをしたいと赤坂さんは考えているそうです。
赤坂さんの言葉には私たちが忘れがちな目には見えない好意を目に見える形で返すというような大切さが込められているように感じます。
それはありがとうという言葉でもいいし、そういった店員さんから買うみたいな気遣いやちょっとした笑顔で返すみたいなことでもいいのかもしれません。
でもこの好意の偏方性って言葉なんかいいですよね。
というかこれこそ人生を豊かにしてくれる鍵なんじゃないかと思うんですけど皆さんどうでしょうか。
もしあなたが誰かから悪意を向けられたとしてもそれを悪意で返すのではなく、もし好意で返せたら。
そんな一人一人のアクションで世界から戦争とか争いがなくなっていったらいいですよね。
理想的かもしれないんですけどね。
こんな世界平和は身近な関係や日々の自分の在り方から作ってもいけるって思えるし、
イライラしていて誰かに怒ってばかりいる人っていうのはきっと幸せを見逃してしまうんじゃないかな。
本当にいかに好意っていうもの自体に自分がチャンネルを合わせられるかみたいなことにもつながってきそうですよね。
いわゆる太陽の温かさってすごいじゃないですか。
特に冬の寒い季節なんかは太陽が出るだけで幸せになれるというかね。
でもこれが太陽の温かさみたいな、人からの好意じゃないですし、
太陽が好意を持って光を向けてくれるわけではないかもしれないんですけど、
そのことにありがたさや感謝を感じれる自分の気持ちの余裕というか、
そういうものがあると多分いたるところに感謝というか好意が存在して、
それをキャッチできてたらきっとまたそれを誰かにその好意を送りたくなっていったりするんじゃないかななんて思いました。
さて皆さんも自分の周りで好意を循環させる方法を考えてみませんか。
日常の小さな行動が思わぬ形で誰かの幸せにつながるかもしれません。
というわけで今日は、好意の循環を加速させてくれるものというテーマでお話ししました。
次回も皆さんに響くお話をお届けしたいと思います。
それではまたお会いしましょう。ありがとうございました。
10:18

コメント

スクロール