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2025-02-08 10:21

♯41「非合理的だから成功した、 離島専門引越し屋」

アイランデクス株式会社 代表 池田和法 さんのお話〜 池田さんが離島専門引越し屋を始めたきっかけは、ひとつの依頼でした。ある日、大阪に住む知人夫婦から「故郷の奄美大島にUターンしたいが、引越し費用が60~70万円もかかる」と相談を受けたそうです。その相談が6億円の事業になるなんてー。

サマリー

離島専門の引越し業者である池田さんは、予想外の課題を乗り越えながら成功を収めています。彼は物流コストを削減し、離島の文化や暮らしを支える重要な役割を果たしています。非合理的な挑戦から得られる価値について考えさせられる内容です。

池田さんの挑戦の始まり
さあ、始まりました。タダの箱庭ラジヲ。本屋では買えず、増札もされない、読み手から読み手へとギフトされる1万冊の箱庭本についてお話ししていきたいと思います。
ということで、今回のテーマは、「非合理だから成功した、離島専門引越し屋」というお話です。
みなさんは、離島への引越しと聞いてどんなイメージを持つでしょうか。
壮大な自然に囲まれた美しい島での新生活、そんな夢が広がる反面、その裏側には予想もつかないほどの課題や困難が隠れているそうです。
今日の主人公は、離島専門引越し屋さんを経営する池田さん。
普通なら経営される離島の物流に挑み、やりがいと使命感を持って事業を進めている彼がどのようにして成功を収めたのか、その秘密をたどりながらリスナーの皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
池田さんが離島専門引越し屋さんを始めたきっかけは、一つの依頼からでした。
ある日、大阪に住む知人夫婦から、故郷の奄美大島にUターンしたいが、引越し費用が60から70万円もかかると相談を受けたそうです。
この金額を聞いた池田さんは驚きました。
彼は既選会社でアルバイトをしていた経験を生かし、工夫を重ねて試算した結果、原価を35万円ほどに抑える方法を見つけ、実際に引越しを手伝いました。
この成功体験が池田さんの人生を大きく動かすきっかけとなったそうです。
その後、池田さんは離島専門引越し屋さんを起業します。
成功の秘訣と影響
しかし、離島の引越しは一般的な引越しとは異なり、非常に特殊な条件を持つ仕事でした。
まず、離島への引越しは物流コストが非常に高い上に、効率が悪いという理由で、他の引越し業者さんから敬遠されがちです。
池田さん自身も、起業当初は離島の引越しなんて月に数件しかないだろうと言われることが多かったそうです。
それでも彼は挑戦を続け、今ではなんと年間5000件以上の問い合わせを受けるまでになりました。
流通規模は年間6億円以上にもなるといいます。
大企業から見れば小さな市場かもしれませんが、池田さんにとってはそこにお金以上の価値があると見出したのでしょう。
これでもすごいですね、6億円。
ちょっと話が逸れてしまうんですが、この離島専門引越し屋アイランデックス株式会社代表の池田さん、
本当に非合理というか、めちゃくちゃ真面目というか、面白いエピソードがあって、
この離島専門の引越し屋さんを始める前にも、
彼は大学生の時かな、いわゆる企業ブームというか、その時代だったそうで、
飲食店向けの何かサービスを始めようと思い立ったことがあって、
その時に仮説検証というんですかね、実際にお話ししに行って、相手の反応を見て、そこから事業の角度を上げていくみたいなことがあるんですけど、
そのためには、いわゆる提案する案件みたいなものを変えちゃいけないんですよ。
いわゆる10件、20件、50件とか、その同じ条件で営業に行って、それによってみんなの反応を見て、
じゃあこういう事業がいいんじゃないかみたいな方向転換だったりとか、バージョンを上げて、再度それを活かした営業をするんですけど、
仮説検証するためにって言って、3000件近く確か飲食店回ったんですよ。
1件も仕事取れなかったんですよ。これおかしくないですか。
普通だったらこれ100件ぐらいでさすがにちょっと変えると思うんですよ、何がいけなかったとかね。
どこまで仮説検証を繰り返すんだって。
それで結局1件も取れていないっていうのも、その行動力とかもすごいですよね。
だからこそこんな誰もが見向きもしなかった離島専門の引越し屋さんを起業して、年間5000件以上、年々増えてるそうですが、
インタビューした時は年間6億円以上にもなるということで、ちょっと話が逸れましたけど、
皆さんこの仕事においてお金以上の価値みたいなことを感じたことはありますでしょうか。
この池田さんの場合ですね、それは人々の暮らしを支えるということでした。
離島の引越しは単に荷物を運ぶだけではありません。
島の文化や暮らしそのものを守る大切な役割を担っているのです。
そして池田さんは言います。物流コストを下げれたら都会に住む意味が少なくなり、人々の暮らしの選択肢が広がる。
離島や地方では伝統文化の継承や人手不足の問題が深刻化しています。
しかし物流コストを下げることでこれらの問題を解決し、離島や地方をもっと豊かにすることができると考えているそうです。
さらに池田さんの会社では引越し以外の事業も行っています。
島にある空き家を修繕してゲストハウスやカフェ、お試し住宅として再利用することで島の困り事を解決し、新たな人の流れを作り出す取り組みも進めているそうです。
従業員とのつながりと未来のビジョン
そんな池田さんが大切にしているのは従業員とのおかかわりです。
現在彼の会社には50名ほどのスタッフが在籍しており、およそ10個ほどの島に分散して従業員の方たちが暮らしているそうです。
これもアマミ大島とかもそうなんですけど、離島によっては週に2便しか来ないとかなってくると引っ越して帰ってくる間にちょっと時間がついちゃうので、その間もやっぱ人件費が発生したりとかっていうところで値段が跳ね上がったりするそうなんですよね。
なのでなるべくこの島に住む人を雇用したりとか現地に駐在してもらって、この引っ越しっていうところのコストカットもしているそうです。
そしてその池田さんは社員が幸せでなければいい仕事はできないと考え、年に数回この島々のスタッフをみんな小津ひなに出して、この3泊4日のワーケーションのような時間を過ごす取り組みを行っています。
ただ仕事をするだけではなく、一緒に飲んだり語り合ったりすることで価値観の違いを理解し合ったりとか、島ごとでの課題を共有し合ったりとかですね、こうやってチームとしての一体感を育くものだそうです。
皆さんの現場ではどんなふうに人と人とのつながりを大切にしているでしょうか。
池田さんのように従業員の満足度や幸福度を最優先するという考え方が、実は仕事の質を高める大きな影になるかもしれません。
そして池田さんはこう語ります。
自分の仕事は人生そのものが実験だと思っていると。
彼は効率や利益だけを追い求めるのではなく、人と人とのつながりや困っている人を助けることに価値を見出しています。
もし池田さんが自由に使えるお金を手に入れたら、100億円あったらどうしますかって聞いたんですよ。
100億円あったら、池田さんは巨大なコンテナ船を買って物流コストをさらに下げる仕組みを作りたいと語っていました。
そして離島に人を呼び込むお祭りを開催することで、島の文化を未来へとつなげていきたいとも話していました。
この話を聞いて皆さんはどう感じたでしょうか。
非効率的で非合理的と思われることに価値を見出し、挑戦をし続ける池田さんの姿勢から、私たちも本当に大切なものは何か、お金を通して得たいものとは何かを考えるヒントを得られるかもしれません。
というわけで、今日は非合理だから成功した離島専門引越し屋というテーマでお話ししました。
次回も皆さんに響くお話をお届けしたいと思います。
それではまたお会いしましょう。ありがとうございました。
10:21

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