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今、やってることっていうのは、成功するか失敗するか分からないようなことを、真剣にやってるんですね。
競泳のコーチだから、選手がタイムが早くなることっていうのが正解だと。
その一点だけに捉えると、短期的には目標はクリアできるかなというふうに感じてるんですね。
ただ、長期目標で高いところまで飛ぼうと思うと、なかなか目先の利益だけを取るようなトレーニングっていうのが、
果たしてそれが一番重要なことなのかなって、ちょっと最近考え始めたんですよね。
今、フィジカル面の強化とか技術面の強化っていうのは、トレーニングっていうのは基本的にそれを中心にやっていくので、
ずっとやってきたことなんですよ。ただ、やっぱりどんなに体を鍛えても、
頭で何かを考える能力であったりとか、自ら興味があるものを見つけてくる能力であったりとか、
そういったものがないと、どこかで伸びる勢いが弱くなったりとか、伸びなくなったりしてるんですよ。
どっちが先かの問題なんですけど、いい記録が出たから頑張れるのか、頑張るっていうことに対して楽しさを見出して、
その先に結果がついてくるのかっていうのは、どっちもあるから、どちらかに偏る必要はないと思うんですよ。
ただ、一定ラインまではフィジカルの強化だけでいける。
そのフィジカルの強化の弊害でいくと、例えばコーチがいなくなったら何もできないとか、
目標と道筋がセットではないと、その目標に到達できない子っていうのが最終的に育ってきてしまうわけですよ。
そうなると、自分であそこに行きたいなと思った時に道を用意してくれる人や、その子にたどり着く方法を伝えてくれる人がいないと、
目標はなんとなく立てれるけど、どうやって行ったらいいかわからない子が出てきちゃうのかなって感じがする。
逆に、自分で考える時間っていうのも一つ練習の一環だと、フィジカルの強化ではなくて思考をするっていうことのトレーニングですよね。
1時間、あなたに好きなようにあげるよってみんなに平等にあげる。この時間に対してそれぞれの人が自分の必要なことをやっていると。
その中で自分だけ何をしたらいいかわかんないっていう風になった時に、まずは何をしたらいいかわからないことを受け入れた上で、
例えば僕に聞いてくると、ちょっとみんなこうやってそれぞれやってるけど、僕は何が必要ですかねとか。
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それがあったら初めて君にはこれが必要だよっていう会話の中で、自らじゃあこれやってみようかなっていうのが出てくると思うんですね。
僕は子どもたちに時間をあげることっていうのは一つリスクでもあるかなと思ってるんですよ。
僕が見てる限り一定の品質は保証できるけども、それをやり続けた先に考えない子が増えてきてしまうと、
ちょっとなんか僕がやりたいこととは離れていく気がするので、考える能力を高めるには一定の管理下の下で自由というものを一度子どもたちの手に渡してあげないといけないのかなって最近感じてるんですね。
見てると一生懸命考えて何かをしてるんですよ。
僕が例えばタイムを取らないし指示も出してない状況で、ただそうやって自分たちで考えてる子どもたちを見てるとだいぶ見ることに対して余裕があるから、
一人一人は何をしてるのかなとかっていうのを見ながら感じることができるんですね。
たまに目があったらちょっとコーチこれわからないけどとかって聞いてきたらこうだよとかって言ってみたりはするけど、
それ以外は基本的に心穏やかにただ見てるだけ。
本当はこれを僕はいい形にしたいなとは思ってるんですよ。
極端な例でいけば、1時間僕が専門的なトレーニングを課して、残り1時間は自分が必要だと思うことに時間を使いなさい。
ウエイトトレーニングでもいいし、陸上ではフィジカル強化でもいいし、それはストレッチ柔軟でもいいし、もちろん泳ぐことでもいいよと。
そこまでたどり着けるかどうかはさっぱりわからんけども、大学生であればそれぐらいでも僕はいいのかなと感じてはいます。
大学生を中心にしようと思った瞬間にチームに自由度とちょっと駆け足で進んでいたところを一旦止めてゆっくりと準備をするようにチーム全体の雰囲気が変わったんですね。
それはもちろん僕自身が歩みを一回止めてゆっくりやり始めたっていうのもあるけど、そうなると小学生はすごく元気になりましたね。
笑顔が増えたし楽しいことをしている。例えば今までずっと2時間泳いでたけども、昨日だったら本当に短距離ダッシュからランニング、縄跳びとか馬跳びとかジャンプ運動みたいなのも含めてそういったのを入れていくとすごく生き生きとしてたし、
大学生も泳いでもいいし、トレーニング行ってきてもいいよって言ったら、トレーニング行く子もいるし泳ぐ子もいる。ここもいいなと思ったんですよ。
どんなに仲が良くても自分で自分のやりたいことを選択してそこに向かっていく。始まりと終わりだけはみんな一緒にやってるから、最後はいろんなところでトレーニングしてた子たちがみんなで集まって、じゃあまた明日ねバイバイって言って別れていくと。
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これを僕は形にしたいなって思う。形にしたいなっていうのはみんなが同じことをしなければならないではなくて共通の目的に向かって歩んでいっている。
だからトレーニングは内容はバラバラだけども全員が同じ方向を向いている状態をできる限りキープしなければならないと思っている。今そこがね難しいなとは感じてるけど、これがうまくいくそんなに甘くないと思うんですよ。
ただ非常に心地がいいというふうに感じちゃっている自分はいます。年齢ごとにミーティングをバラバラに重ねていくし、小学生は本当にコミュニケーションを多く取る。中高生はここでちゃんと話をして理解してもらう。
大学生は集団でのミーティング。でもトータルで見えているビジョンが同じであるってなったら練習は一生懸命やるところはやるし、バラバラになってたとしてもそれぞれがそれぞれ必要なことをやっている。
これがもしね、僕がコントロール不能になってしまうぐらいゆるゆるな関係になってしまったりすると、僕がやりたいこの理想の形っていうのはできない。
強制はしないが、自ら率先して取り組むことができるっていう状態をどう作るかに非常に僕自身の興味が向いているというふうに感じています。
もちろん競泳のコーチですし、競泳チームだからそれぞれが結果を出さないといけないっていうところはあるんですね。
結果が出ることによって保護者の人も新しい取り組みに対して安心をしてくれたりとか、お任せしてくれたりはすると思う。
そういった意味で大会に出たら結果は出さなければならない。
でもなんか不思議なことに僕は一回意味を止めて新しいことに挑戦したときに、今このやってることっていうのが競泳のタイムを上げることに対して100%一致してるわけじゃない。
タイムを上げるためにはやっぱりトレーニングって言って泳いだ方がいいだろうとは思ってるんだけども、ただ今現状としてこの子たちのタイムが上がってないとは全く思ってないんですよ。
ここが不思議なところで、だいたい新しいことをするときはタイムがついてこないかもしれないけど、でも最終的にいい方向になるはずだからって手に取ったりするけど、
今はちゃんと自分がコントロールっていうと言い方悪いけども、緩んだりせずにみんながバラバラな方向を向いて好き勝手をするっていうのではなくて、
ちゃんと自分がこういうふうな形を取りたいんだってみんなに言った上で、それぞれがいろんなことをしていって最終的にみんなが目標を達成できるようなチームは作ってみたいなと思ってます。
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チームビルドっていうのも結局誰を中心にするかで形って結構変わるなというのをすごく思ってます。
今まではやっぱラストイヤーっていうものに対してどう仕上げていくかっていうのを考えてたんだけども、今は長期プランっていうものを見据えた上でチーム全体をどういった形に作り直していきたいのかっていうのをすごく考えるような時間になってて、
これはすごく僕にとってはいいし、おそらく必ず一人一人に花を咲かす時間を作るんで僕は、その中でじゃあ水泳をやめて社会に出た時に、
肩や水泳ばっかりしてて考える能力がない子よりも、自分で目標を見つけてそこに向かって頑張りたいんだ、もしくはその道を自力である程度は見つけれるっていうその思考能力、考える力みたいなっていうのをちゃんと身につけるような形を取れるのではないのかなとは考えてます。
で、思考能力を上げるっていうのはフィジカルの境界でもかなり難しいし、ものすごく手間暇がかかるんだろうなっていうのはもうすでに今感じてるんですよ。
よく話さないといけないし、話してもらわないといけないからね。
だから、もしかしたら20代の僕ではもしかしたらどこじゃないぐらい多分無理だったね。だけど今ならもしかしたら、もしかしたらばっかりなんだけど。
今ならちゃんと話を聞きながら、僕の話もして、一人一人と話をしても結局その根底、もしくは目指す先に共通の思いがあるっていうのが作れる気がする。
作ってみたい、その瞬間に出会ってみたいなっていうのは今ね、とても感じてることです。
だから手探りだけど、その手探りが真っ暗闇の中何が出てくるかわからない恐怖とかじゃなくて、ほのかに温かい中でどこに向かっていこうかなっていうのを探ってる。
でも一人でそこを、真っ暗な中一人で手を動かしてじゃなくて、近くにみんながいる状態でそれを探ってるような感じがするから、
いつもと違う感覚ではあるんですけども、いい方向に進んでいければいいなと。
僕はチームの代表ですので、結局彼ら彼女たちっていうのをいい方向に導かないといけない。
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導かないといけないんだけども、守り続けたり同じことばっかりしてても似たような結果しか出ないということで、思い切ってチェンジをしてみました。
2年後結果は出るでしょう。ただこの1年間でどこまでそれが結果が出せるのかっていうのは悪くはないと思う。
フィジカルの強化はもうそんなに難しくはない。ただ内面の強化っていうのは非常に難しい。
それは僕はやったことないから難しく感じてるのか、そもそも体を鍛えることよりも頭を鍛える方が難しいのかもしれない。
どっちかはわかんないけどもね。でも両方必要で両方ちゃんと金備えてる子が伸び続けている子だっていうのは答えとしては一つあるんで、
そこに向かっていく自分たちがそういうのを自分たちの手で見つけている。
子供たちが一生懸命何かを探して見つけて、それをこっちに笑顔で持ってきてくれるような、そんなチーム作りちょっとしてみたいななんて感じたりしております。
非常に難しいですが、楽しみながらやっていこうと思います。