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全国に行けなかった子、その後ってなると、だいたい引退ですよね。
うちの高3の男の子は行けなかったんですけども、当初からね、3月まで続けて、大学に行っても続けるという意思を表明してたので、
夏っていう結果に対しては残念だったんですが、そしたら受験もね、指定校推薦で、お勉強頑張ってたから、
それで向かっていくと。で、できるだけ早く練習に復帰して、また水泳をしっかりと続けていきたいっていう風にね、言ってたので、
まあでもね、そうは言ってたものの、本人の切り替えっていうのは難しいだろうなと判断してたんですけども、
意外や意外、練習をしっかりとこなしてるし、一つ一つ手を抜かず頑張ってくれてるなという気がします。
整理をするには時間がかかるけど、止まってた時間っていうのは戻ってこないっていうのを、彼には終わった後に伝えたんですよ。
だから、振り返ることっていうのはもう少し先でもいいから、今はいろんな新しい可能性が出てきた時に、そのチャンスをつかめるように前に進み続けるのが、
競技者としての一つのやるべきことなんではないのかってね、伝えてね、分かってくれるかなと思ってたけど、
そこはやっぱり僕自身の本気の言葉と、彼の今までやってきた感覚であったりとか努力っていうのが結びついて、割りかしすんなりと受け入れてくれたなっていう感じがしてます。
今回ね、夏の7月の予選会っていうのをいろいろ僕なりに振り返ってみたときに、勝った子が喜んでる姿、祝福してる姿っていうのも、もちろん僕自身も体験したし、
それはやっぱ素敵な空間だなっていうふうに思ってるんですが、他方でね、負けた後の振る舞いで強さを感じたりとか品格を感じたりとか、
なんかそういう場面にも出会えたことが、とてもね、僕の中ではいいお勉強になったかなというふうに感じてます。
名も知らないね、他県の男の子でも、例えば3番までに入れるとこ、4番だったりして、なかなかね、プールから上がれないと。
で、上がれないっていう中で、真韻となってる中で、やっぱその全国に行けた子の喜びと行けなかった子の絶望っていうのが、もう本当に明暗くっきり分かれるんですよ。
で、その分かれててなかなか上がれない彼が、もう本当にフラフラになりながら上がってきて、で、上がってきた後ですよ、もうボロボロのフラフラだけど、
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3位の子におめでとうって言って、ちゃんと祝福した後、プールに深々とお礼をして、ヨロヨロになりながら退場していくその姿を見たときに、僕はね、彼のことを知らなかったんだけど、いや彼はきっと一生懸命準備をしてここにたどり着いて、そして全力を尽くした結果できなかったことに対して、
自分自身の努力もちゃんと自分で評価しつつ、最後まで自分自身のやってきたことっていうのを無にしないためにも適切な礼節をちゃんと持って退場していったその姿、僕はね、あのそこに深く感銘を覚えましたね。
だから、負けたときにやっぱ素が出るというかね、その人のオリジナリティがどうしても出てしまうところはあると思うので、そういったときに、そしてね、勝ってるときは誰かで応援してくれるところはあると思うんですけど、
負けたときでもそばにいてくれるような人をたくさん獲得しようと思うと、やっぱり僕はその振る舞いっていうのは結構大事だと思うし、そういう子が苦労したりとかしんどいときには手を差し伸べてくれるチャンスが大きい子だなというふうに思っています。
あとは、うちの選手がね、大学生が長年、うちの選手がというか、僕自身が長年目標をかけてこの子に勝つような選手を作りたいっていう目標にしてたレジェンド選手がいて、その選手にうちの選手がようやっと勝てたんですよ。
何回も挑んでようやっと勝って。勝ったときに僕はね、勝ったことの喜びよりも一つの時代が入れ替わったことに対する感情のほうが大きかったんですね。その2人の姿をずっと僕は見てたんですよ。
1人は県内のレジェンド、もう1人はうちの選手なので、もちろん会場中でもね、その2人に視線が注いでたし、多分コーチはどんな顔してるんだろうって、他のコーチは僕の方を見てたんだけど、僕はね、勝ったことの喜びよりもその後の負けた彼の振る舞いがすごく印象に残ってます。
タッチしました。自分が国体に行けないことを確認して、一瞬悲しそうな顔をして、その後でもすぐうちの選手の子におめでとうって言って、握手を求めて、そして満身創痍の中、一生懸命プールから上がって、大きな体なんですけどね、もう筋骨粒々で深々とお辞儀をしていると。
で、表彰台になるとね、さすがに笑顔をちゃんと作って写真に写ってると。それは悔しいはずなんですよ、そこにね。しかも多分彼は今年で最後だと決めて挑んでたはずなので、より悔しいと思うんですけども、それでもそうやって振る舞えるところ、そこに何か真の強さを見たなと。
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僕は決して負けることがいいとかって言ってるわけではなくて、負けた時にその人の通ってきた歴史がパッと出てくるなっていうところをすごく今年は感じたんです。
で、コーチとして自分の選手を応援するのは当たり前なんですけども、一、水泳に関わった大人としてライバルのことも応援するという複雑な心境に今年はなることが多かったので、難しいね。勝ちたい勝ちたいと思って一生懸命追っかけてきた存在に勝った瞬間に喜びが爆発するかっていうと、そうではなかったっていうところ。
でも一方でコーチとしては、どんな勝負になっても絶対うちの子は負けないとは思ってたんですよ。だから客観冷静的に見てるような形の自分と、実際にとても複雑、なんならちょっと感傷的な表情になって見てるというところも含めて、いい体験をさせてもらったなと思ってます。
おそらくですけども、愛媛県の50m自由型青年男子はレベルが高い方だと思うんですね。22秒台が3人と23秒前半が1人なんで、引き継ぎ込みでいけば、もしかしたらアベレージ22秒台で全員が泳げるチャンスはありますので、そうなるとコクスポでの決勝っていうのも見えてくるんでしょうね。
だから3人で争ったんですよ。レベルの高い3人で50m1本の県の代表枠を競い合ったわけなんですけども、次はその3人が手を組んでリレーで決勝に残っていく姿を僕は心から望んでますね。
特にこの3人ね、いいやつなんですよ。うちの選手もそうだし、愛媛県記録講師社の子もそうだし、もう1人ね、うちの子にあと0.01秒で負けちゃった子はいるんだけども、その子も全てを水泳に注いでいる姿勢がすごい好きで。
その3人が一枠を争った後にリレーを組んで決勝で残ってくれて、力を合わせて戦っている姿を見たいなってすごい僕は思ったんですね。
だから強い3人、ライバルが手を組むっていうのはまるで少年漫画のような世界ですけども、それで全国でも堂々と県内選手のみでね、這い抜きの選手のみで戦い抜いてほしいなというふうに思ってます。
だから結構勉強になりましたね。勝ちたいと思って全てやってきたけど、負けた時の振る舞いでその人の全てが見えるなっていうのを感じたので、僕も自分の選手に、例えば負けてね。
それはこんな人は怒りますけど、斧に当たったりなんか投げたりとかね、そんなことする人はそんなにいないけど、なんか不敵されたりとか、そういった態度を取るんではなくて、その時におめでとうって言えるような、そんなスポーツマンシップにあふれるような選手に育ってほしいなってすごく思いましたね。
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はい、ということで今日はこれで終わります。それではまた。