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うちにね、どうしようもない問題児というか、危険な奴が一人いるんですね。
で、なぜ危険だと僕は感じるかっていうと、彼は心に闇をね、すごい抱えてます。
で、もし周りの友達が悪ければ、自分が絶対悪の方に進んでいく。
でもそれと同時に、極めて純粋な心も持ってるから、もう純粋に悪の道に行ってもおかしくないというふうに感じてる子なんですね。
で、その子はね、僕との出会いはいつぐらいかな、小学校、たぶん中学年ぐらいの時に、もう手がつけられない子がいると。他のチームでね。
で、それが僕が大手でいてた時に、そこに変わっていきたいんだけど、もう、コーチこの子は取らんほうがいいよって言われてた子なんですね。
で、僕は初めて彼に会った時に、こいつやべえなって思ったんです。
で、それはただ悪いじゃなくて、こいつは危険だと思ったんですよ。
で、こいつをもし預かるんであれば、必ずまず最初に僕というものの存在っていうのをちゃんと認識させて、
このコーチだけは逆らうのが危ねえぞってこいつに思わせないといけないなっていうふうなのは感じたんですね。
でも、その後ね、なかなかその子は早くならなかったので、小学校5年生ぐらいで1回選手にちょっとあげたけど、
あまりの遅さに1回僕は下に戻したんですよ。
で、下に戻したけども、その戻されたことによって彼は水泳に対する思いがちょっと大きくなって、
一生懸命練習を始めて、また選手に上がってくることになったんですね。
で、上がってきた時に、早速ね、同い年ぐらいのことでロッカーで揉めたりしてね、いろいろあったんだけど、
そこで僕はガツンと言ったんですよ。本当にもうガツンと言って。
で、それ以来彼の中には僕に対する恐怖というかね、まあ怖さっていうのはずっとあると思うんですよ。
それは中3になった今でもあるとは思います。
で、まあ今ね中3なんですけども、だんだんその、この闇がある彼がチームに溶け込んでいくことによって、
ちょっとずついい方向での影響を受け始めて、チームに対しての愛情であったりとか、チーム愛とかもなんかすごく大きい。
でもね、すんごい無表情なんですよ。無表情で感情あらわに全くしないまま練習をしていくので、
まあ疲れてるかどうかもわかんないし、どう思ってるかどうかもわかんないです。
もうこの1年、いや半年ぐらいでようやっと表情が出てきたけど、もう本当になんかもうサイボーグのように練習をして、
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で、楽しいか楽しくないかよくわかんないけど、実はでも本人はものすごい楽しんでて、自分の居場所はそこにあることを嬉しいと思ってるっていうのは最近聞いたことなんですね。
で、その子がでもね、だんだん早くなってきて、もしかしたらこいつ全国行けるかもなって、僕が感じたのが中2の秋ぐらいなんですよ。
中2の秋ぐらいに行けるなと思って、ただその前に、まずこの無表情で淡々とやることはいいけど、チーム内でのコミュニケーションを取るとかっていう点と、
あとはね、まあ言っちゃいいんだけど、体調悪いって休むことが多かったんですよ。
だからそれが僕の中では今一歩伸びない理由だったので、全国に君は行く気はあるのかいって聞いたのがね、その秋口ぐらい。
そしたら行きたいですって言って、それまでその子の脅迫性というか、闇の部分っていうのを僕は力で結構抑えてたんですけども、
そろそろそれは解除してもいいかなと。力っていうのは殴ったり蹴ったりとかじゃなくて、まあ怖い人だっていうのを思わせてたんですね。
でもまあそろそろそれはいいかと思ったので、お前が全国に行きたいんだったら俺はできることは全てするけど、だったらお前もやれることは全部やれよという話をして、
そっから彼と全国に行きたいのかどうかっていうのを1週間近くね、断るごとに話をしました。
その結果彼は僕は目指したいんだって言ってね、じゃあ目指したいんだったらこの条件をクリアしてくれっていくつか僕は出したこともやるって言って、
その日からね、もう休むことも、体調を崩すことはあっても休むことはもうほぼなくなってね、歯を食い縛って練習をし始めたんですよ。
で、すると見る見る結果がね、どんどん出てきて、県で本当にもう決勝残れるかどうかの子が四国で3番を狙うところまで来てね、
まあその1月の段階で惜しくもね4番だったんですけども、そっから今ね4月でしょ、もうね、県内では間違いなくトップだし、四国でもまあ1,2,3を確実に入るだろうっていうぐらいになってるんですね。
だからかなりステップアップしてた矢先に、あのね3月の中旬ぐらいかな、あの友達と学校で揉めて喧嘩をして、そして学校に来ちゃダメだよと、
まあいわゆるその定学みたいな中学生であるのかどうかわかんないけど、まあそういう風なのを食らったわけですよ。
で、その時にまあその喧嘩をねお互いにしたわけなんで、お互いが休むという形になったんですけども、
まあうちのチームのルールとして、まあ暴力や暴言っていうのをすると一発でアウトであるという話をしてたので、
まあ彼はえっと僕の方に来て、あのすいませんでしたって言って。
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で、まあ本当に泣きながらね、もうあの僕はチームを去ることになりますが、今までありがとうございましたみたいな感じで言ってたんですね。
で、まああの、まあ今回学校で会ったことだし、まあ過去の遺憾があってこう揉めたということなので、
ここで僕が彼を放り出すことによって彼は深い闇の中に入るんではないのかと感じてたので、まあそれは不問にすると。
その代わり、これを例えばチーム内でやったりとか、大会とか、委員卒中とか、まあ俺が関わるところでやったら絶対に許さないっていうのを話をして、
また再度ね、あの練習をしていくことになったんですけども、まあこういう経緯はあって、彼は目を離すと危ないんですよ。
目を離すと危ないので、やっぱりコントロール下にある必要はあると思う。ある一定のレベルでちゃんとなんかその明るい世界で成功していくことによって何かを変えていく必要はあるんですね。
で、まあただ彼がものすごく暴力的かとか、人をすごい傷つけるかというとそうではないんですよ。
だからこそ内側にある黒いものっていうのは僕はすごく感じてるんですね。
それはね、あの僕と同期でその子のスウェーブの先生になった子も言ってて、
「ああ、コウチ、あれは結構ねえ。」って言って、「わかる?」って聞いたら、「わかるよ。」って。
で、あいつをじゃあ爆発させないようにちゃんとしなきゃなって、まあお互いに意見が一致したんで、やっぱり見る人が見れば危ねえなと。
でも、見てない人が見ればただのなんていうかな、まあ可愛げらないが緊張に見えるとは思うんですけど。
だからそこをね、まあコントロールしつつも、ただ彼はね今伸びてるんですよ。
で、今日も話をしたんですね。全国に行こうと思うと、まあそう簡単に行くことはできないと。
で、君が今挑戦していることの難易度としては成功率20%だと。
で、20%っていうのはどういうことかっていうと、普通の人だとチャレンジすることしかもうないよ、チャレンジはしないよと20%しか成功しなければ。
そして周りはどうだろうね。もし自分が全国に行きたいなんて言ったら、「お前なんか行けるわけねえだろう。」って言われるのが20%だと。
だけどさ、その20%を本気で超えようと俺とお前がしてるんだったら、俺とお前だけはちゃんと全国は目指していこうよっていう話をね、しました。
で、別に人にとにかく言われてもいいと、言わせたい奴に言わしとけと。
その代わり夏一本勝負でバコーンと行った先にその目は全て変わるからという話をしてね。
で、あの、ただ20%のことに対して必ずできるってお前が思うんじゃねえか。
俺もできるとは思ってねえよ。
だけどそれを何とかしようと思ってチャレンジをする自由はあるんだから、そこに向かって全力を尽くすしかないと。
だから多少ベストが出ても権利一倍になっても、そこに対してよっしゃーってアグラを変えたりとか、人を小バカにしてる暇はなくて、
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俺たちにはもう時間がないからやるべきことをちゃんとやるんだぞっていうのをね、あえて意図的に熱量を込めて話してます。
おそらくです、これはもう全く分かんないけど、両親の愛情は欠如してると思います。
し、多分家庭内での問題もあると思います。
家庭内の問題もあると思う。お母さんがね、ちょっとあざができてたりとかした時も見たことあるし。
そういうのは僕は聞いてないけど、だから彼は彼なりにいろいろなものがあり、それを見てるから口を閉ざしてるところはあるんだけども、
でもだんだん僕には心を開いていって、怖さでちゃんと抑えてた部分っていうのを信頼に徐々に変えていく。
この塩梅がすごい大事で、僕に対する怖さとかリスペクトがあまりなくなってしまうと、また彼は全く良くない方に進むので、
そこをどこまでコントロールしていくかっていうのはとても難しい。
でも彼が今後の人生において、もっともっと成功して長い人生を生きていく期間の方が、もう水泳とは関係ない期間の方が長いわけだから、
何か一つ自分で頑張って成功していって、僕はできるんだっていうのをちゃんと思った先に、また新しい道が開けると思うので、
彼を指導するのは非常に難しい。非常に難しい。
ただ、僕は跳ね返りとか不良とか、ちょっと変わった子とかの指導っていうのは比較的向いている方ではあると思うんですね。
だから、なるべく彼を僕が放り出すことがないようにちゃんと育てていって、その結果をちゃんと出していけたらいいなというふうに思っています。
まあなんか、まだ何を、まあ喧嘩とかよくしますね。それはしてるみたいですね。
し、なんかちょっとね、なんかお茶食ったりとかしてることも今まであったみたいですね。
でもそれは全部、僕はやめろと言いました。
あのなって、お前さ、それをして身動きが取れなくなったら、お前のこの目標を追っかけることはできなくなるぞと。
その時俺は思うよと。
なんだお前、口だけでやらないじゃないか。それでもいいのかっていう話をしてるので、
多分もうそれは思われたくないと思うから、だからやると思うんですね。
で、まあなんかね、難しい子ではあるけど、でもやっぱそういう奴もいるわけですよ。
何人も見てるとね、難しい奴はいるわけ。
で、うちはまあ細かいルールは設定、そんなしてないんですよ。
練習に来る、大会に出る、暴力、暴言とか禁止、そして合宿に参加する、この4点だけですけども。
だけど、この4点を守れなかった奴は僕はビシビシ切ってるんですね。
で、それがあるから、逆にルールっていうものっていうのが当たり前のようにそこに存在するし、
特別とか早いから見逃すとかもしてないから、そこは多分彼も理解してるんですよ。
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だから、やっちゃダメなことっていうのが、例えばね、わかんないけど、
前にあったのがなんかそのうちのチームの子が、全然他のチームの関係ないこのお兄ちゃんとかにちょっとなんかトイレで小遣われたみたいなことがあったんですけど、
その時にやっぱチームの子はパッて動くんですよ。
で、それを僕は止めたんですね。やめろと。
そんなことをしなくていいからと、俺が話すからっていう話をして、ちゃんと大人として対応したんだけど、
やっぱチーム愛が強いと、例えばチームのためにっていうのがまた違った方向にね、入ることもあるかもしれない。
そういう時に彼がね、もちろん力も強いですし、やっぱ全国目指そうっていう、だから勝ち気で負けたくないなって気持ちも大きいと思うので、
そういう子がね、ポンと飛び出したりしないようにね、やっぱある程度コントローラーしなきゃいけないなというふうに思ってます。
まあ素質は出てきてあるなと思ってるんですよ。
だけどこういう子もいるんですよ。こういう子もいる。
で、こういう子を例えば、なんか生意気だし言うこと聞かないし、もういらんわとかって投げ捨てられる子なのかもしれない、もしかしたら。
だけど僕は今のところ、自分だったらそこは何とか抑えれるんじゃないのかなというふうには感じてるので、
で、彼が黒い部分はある。本当に黒い部分はあるけど、でも純粋なんですよ。綺麗なんですね。
だから、その黒い部分をちゃんと抑えたまま純粋さを引き出して、明るい方に連れ出せば、本当に彼の人生は変わるし、良い方向に進んでいけると思うので。
言っても何も起こしてないですよ、問題は。何か逮捕されるようなことをやったりとか、そんなこともないけど。
でも僕は潜在的に感じてる、こいつは危ねえぞという子はあんまり出会わないけど、僕もね、たくさんの子供たちを見てきましたから、
本当に危ないなっていう場合ももちろんあるし、だいたいそれは当たるので、彼は今ね、アスリートとして成長していくことが多分自分の将来に生きることになると思うので。
まあまあ、慎重にね、見ながらやってます。慎重に言ったってね、まあ結局は、まあそうだね、愛情に飢えた子なんですよ。
愛情に飢えてる、めちゃくちゃ飢えてる。だから僕に見てほしいっていうのもすごいある。だから僕はたまに見なかったりもする。
練習頑張ってなかったら見ない。見ないっていうのは、見てないよっていうのを彼にわかるような素振りをするということですよ。
だから今は見てるんですけどね。そうすると彼はやっぱもうちょっと頑張ってくれるし、逆に頑張った時にそれをたまに認めてあげることによって彼はまた頑張ろうとするんですね。
今はそれでいいかなと思ってます。ゆっくりゆっくりはそれがチームにちゃんと向いて、実力がついた上でチームのために動けるようになればすごくいいと思う。
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僕はそこは作ってあげようかなと思って。一人一人、うちは人数が少ないから一人一人と向き合う時間はたくさんあるんですよ。
だからそれぞれを深く知ることによって、余計なこんなことしなくていいんじゃねえのかっていうところにたまに口を突っ込んだりとかしてしまいがちですけども、
でもこれがやっぱり深く知るということだし、何かの時に助けになればいいなと思う。
よく卒業生のお母さんに言われるのが、コーチは私たち両親の次に我が子を見てくれた人ですってよく言われるんですよ。
そりゃそうですよね。コーチ変わんないから、ずっといるからね。だから彼や彼女たちの人生の中の本当に一番大事な部分に僕は寄り添っているわけですよね。
だから高穴直の彼らにとってもそれはいい思い出もなるし、残念ながら僕と関わりたくないと思っている選手だった子もいると思うんですよ。
でも僕はやっぱり頑張らない子はサポートしないし、頑張る子っていうのはちゃんとサポートしていきたいので、
その辺の境界線を引いた時にはきっとあの人大っ嫌いって思われることもあると思うけど、
大半の子は会いに来てくれるからそこは大丈夫なんじゃないのかなと思っています。
好かれたいと思ってやってないし、でも全力をやることによって意外と戻ってきてくれるっていうのがすごくあるので、
それが結局僕の数年後の証明になるんですよね。
この子たちは僕と関わったことによって良かったなって思ってくれてるから今ここに来てくれてるんだなって思うと、
やって良かったなって思う瞬間ね。数少ないやって良かったなって思う瞬間の一つなので、
そういう幸せを味わうためにもね、今は好かれたいとか嫌われたくないで行動を決めるんじゃなくて、
こいつにとって何が必要かっていうのでちゃんと行動していける大人でありたいなというふうに思っております。
ということでまたこれも長くなりましたがこれで終わります。それではまた。