映画への情熱と内向的な視点
皆さま、おはこんばんちは。現役リフォームプランナーの寸尺かんなです。メンバーシップの方で、スタンリー・キューブリックのアイズ・ワイド・シャットという映画を語りべさせていただいておりまして、
昨晩は、コジマックスさんと2時間以上に及ぶキューブリックについての講釈を、2人でみっちり語るというのをやりまして、めっちゃ楽しかったんですけれども、
改めてね、自分の映画とのね、なんでそんなに映画見てるんだとかね、なんでそんなに同じ映画を何度も繰り返して見てるんだとかいうね、話を改めて聞かれるとね、いやーとかね、いろいろ思い出すことがあって、
本当になんか暗い、なんかかわいそうな人間だなとかね、思ったりしましたね。それなりにね、ちゃんと人間らしい、異人間らしいっていうのは言葉が間違ってますね。
年相応に生きてきたと思います。別にずっと引きこもっていたとかね、誰とも接触なく生きてきたとかね、そういうことはなく、至って表面的には普通にやってきたように見えてもですね、非常に内向的な人間だったなっていうことを、人間だったなって今もね、非常に内向的な人間で、
映画というものが自分にとっては、映画館が自分の教会のような場所だったっていうようなことをね、小島さんとの対談で言ったんですよね。
だからそれぐらいね、現実のリアルな、生きている場ではね、例えば学校とか家庭の中とか、そういったところに全く自分の居場所がなくて、どこにも身の置き場がなくて、落ち着ける場所がなかった人間にとって、映画館とか映画を見て、映画を見ている間の2時間とかっていうのは完全にね、自分の現実を忘れられる、まさに現実逃避の場所だったんですよね。
だから、暗い人間っていうか、内向的だったなぁとかって思うんですよね。ただ、こういう内向的な人間がね、こうやって語り部会なんかやらせてもらって、完全にこんなのが自己満足でやってたんですけれども、何人かの方に楽しんでいただけたりとかしているのがね、とても嬉しく思うわけなんですが、
こういう内向的な人間のインプットの量というのをね、なめんなよというふうにはね、思いますよね。なめんなよって誰に対して、何のために言ってるのかっていうのは分からないんですけども、それはね、ずっとね、子供の頃からずっといろんなものを見たり読んだり聞いたりしながら、ずっとインプットしまくってきてるわけなんですよね。
だから、映画見たり、本読んだり、音楽聞いたりっていうことに圧倒的な自分のリソースを割いてるんで、そりゃね、学校の勉強なんていうのは大してやってませんしね。そんな、大してこういう関係も広くありませんでしたけれども、
まあでもね、馬鹿にできないっていうかね、こういう、例えば今バックでちょっと曲かけてるんですけれども、これはベトベンの大工ですね、年末といえばおなじみの日本人に愛されてる曲ですけれども、これの二学章ですね、今かけてるのがね。
これなんでかけてるかっていうと、スタンリー・キューブリックが愛した曲であり、スタンリー・キューブリックの時計仕掛けのオレンジというような傑作映画があるんですけど、このシーンはね、大工をかけているのでおなじみの映画なんですよね。だからちょっとスタンリー・キューブリックオマージュとしてかけています。
だからこういった形でね、寄るべない内向的な人間が映画にひとときの現実逃避をしながら、でもそこで得た視覚的な体験、そのあと音響の世界とか、そういったものがすべてね、今は自分の血となり肉となってるんだなっていうことをね、改めて思ったりしましたね。
でまた、コジマックスさんにもちょっと半ば呆れられたんですけれども、とにかく好きな映画はね、繰り返し繰り返し見るっていう癖があって、これでも多分ね、映画が好きな人、多分みんなやってると思うんですよ。それこそコジマックスさんからね、話もしてましたけど、岡田斗司夫さんっていうね、オタキング、別名オタキングと呼ばれている、日本のオタクの最高峰にいる人ですね。
日本の人とかもおそらく何回も何回も同じものを見たり読んだりすることによってね、もう知識を完全に自分のものにしていると思うんですよね。
あと私が本当に大好きな、敬愛してやまない町山智博さんとかも、同じ映画は何度も何度も多分見てるはずなんですよ。何度も見ない限りね、本当のところは一回見ただけではね、わからないんですよね、いろんなことがね。
今回アイズワイドシャットなんかもここまで、先日のねオフ会でも言われたんですよ。どうして神奈さんはそんなに細かくね、まるで今ね、自分たちがこの神奈さんの声聞いてるだけなのに、全て視覚化できるぐらい詳しく話せるのはどうしてなんですかって言っていただいたりして非常に嬉しいんですけれども、これもね、何回も何回も見てるからなんですよね。
例えば今回の映画で言ったら、トム・クルーズが物思いにふけりながらニューヨークの街を歩いてるシーンとかっていうのを繰り返し見ているうちに、まるでね、自分が同じその場所にトム・クルーズのね、後ろは一緒について歩いてるようなね、錯覚に陥るぐらい、一つの映画の中の世界に没入してるからこそなんですよね。
だからね、内向的な人間のこういう暗い楽しみというかね、そういったことが多少の役に立っているのかなと思ったりして、語り部会は引き続き来年もずっと続けていけたらなと思っています。
エプスタイン事件との関連
今回のアイズワイドシャットは非常にスキャンダラスな内容だということもあって、語り部会限定とさせていただいたんですけれどもね、もしご興味のある方はね、よかったら聞いてみてください。
筆調というかね、私の語り部はさておき、もし機会があればね、映画もぜひ見ていただけたらなと思いますね。とても素晴らしい映画だと思います。
小島ックスさんとの対談を合わせて聞いていただけたらと思うんですが、そこでもね、ちょっと触れたんですが、この映画はね、なぜ今26年の時を経てね、また新たなこの新鮮な感じというかね、現代的なテーマをはらんでいるというふうに見えるかというと、
かのエプスタインというね、ユダヤ人の実業家、ジェフリー・エプスタインという人が起こした大事件がありまして、この事件をちょっと想起させるということでね、ちょっとにわかに注目があったんで、わざわざM1グランプリの日にこの映画を見たっていうね、小島ックスさんのお話だったんですよね。
このジェフリー・エプスタインという人と、あとこの人が起こした事件がどういうものだったかということもね、対談の中で詳しく話しているんですが、こういったことがね、今、この事件自体が明るみに出たのは数年前なんですが、この事件は今もね、今も現在進行形で続いている事件なんですね。
結局この事件で、ジェフリー・エプスタインという実業家は自分のビジネスのためというかね、自分の人脈のために多くの要人たちを自分の味方というかね、人脈づくりのために若い女の子たちを孤島に集め、ここで売春させているというとんでもない事件だったんですね。
あまりにもこれが巧妙かつ、とても広範囲に及んでいるので、実際のところ何百人何千人に及ぶぐらいの規模で、セックストラフィックって言うんですよね、セックストラフィキングって言って、ある種口コミ的な形で、
だから何というか、実際に人を一箇所の場所に雇ってやるというやり方ではなくて、秘密裏に人をどんどんリクルートしながら、どんどんうちわで関わっている人間を広げながらやっていた売春システムなんですよね。
これが実際のところ、把握できないぐらい大きな組織に膨らんでいたという説があるんです。こういう少女たちを使って、セレブどころか政治的な要人、ビジネスの非常に重鎮であったりとか、政治経済、文化、芸能に至るまで多くの著名人を、
この少女たちを使って、自分の人脈に引き入れるために使っていたという事件だったんですけれど、こういう上流階級の人たちというか、トップにいる人たちは、このアイズワイドシャットという映画でも出てくるんですけど、ものすごく豪華なニューヨークの一等地のペントハウスで暮らして、
それはゴージャスな高級家具と素晴らしいインテリアで、贅沢な暮らしをしながら、そしてこの人たちは身分が高いということは非常に高学歴な人たちなんですよね。
なので当然といえば当然で、大変なインテリなんですよね。ここで出てくるいろんなことが、とても強要が高い人たちだということを表しているんです。いろんな部屋のインテリアには美しい絵画が飾ってあったりして、こういったものも非常に彼らの文化レベルが高いことを見せているんですけれども、一方で非常に野蛮な下世話なパーティーにふけていたという話なんですね。
人間の上流でインテリだからといって決して品性が高い人たちであるというわけでもないというような話であったりとか、あとコジマックスさんとの対談でちょっと触れ忘れたことを一つ付け加えると、
コジマックスさんが先日亡くなったロブライナー監督という非常に有名なアメリカの映画人のことを話していたんですが、この人はこともあろうに非常に優秀な映画監督でたくさんのヒット作を世に生み出した人で、かつとてもリベラルな運動家で、反トランプのそういう社会思想の人だったんですが、
息子に、ちょっと精神疾患を持っている息子に奥さんと夫婦ともども殺されたという非常にスキャンダラスな死に方をしたんですね、先日ね。この事件の真相というのは今まだまだ解明中で、息子のいろんな精神観点したりとかそういう段階だと思うんですが、
この件に触れてね、コジマックスさんはロブライナーという人は、とても一見ちょっと小太りで陽気で明るくてね、どこからどう見ても人好きがするおじさんで、かつ映画を撮らせれば、どんなジャンルでもね、恋愛でもコメディでも社会派、サスペンスでもホラーでも何でもうまく撮れて、ただうまくできすぎていると。
こういう一見ね、外面が良くて良い人に見える人ほど、家庭ではあまり良い親ではなかったんじゃないかという鋭い分析をされていました。
私もね、今ふと思ったんですが、今回のこのアイズワイドシャットで非常に重要な登場人物、ヴィクターというね、このトム・クルーズとニコール・キッドマンをクリスマスパーティーに招待した、クリスマスパーティーの主催者の人を演じているのが有名な映画監督、シドニー・ポラックなんですよね。
シドニー・ポラックという映画監督は、例えばロバート・レッドフォードとスーヴァーブラスト・ライザンドが主演した有名なラブストーリー、追憶の監督であったりとか、あと私の世代だとトッツイというね、ダスティン・ホフマンが女装をするので大ヒットしたコメディ映画があるんですよね。
あとは愛と追憶の日々だったかな、愛と悲しみの果てだったかな、とにかくいろんな映画を撮っているんですね。彼も社会派映画から恋愛映画からコメディから戦争映画からいろんな映画を撮っている監督なんですよね。とても優秀で、かつこの人自身が大変優秀な俳優でもあって、
で、今回のアイズワイドシャットに重要な登場人物として俳優としてキャスティングされていたりとか、あとウディ・アレンの映画で夫たち妻たちっていう傑作映画があるんですけれど、これにも主演してるんですよね。だからとても俳優としても優秀な人で、ちょっとね、ふと今思ったんですが、このロブ・ライナーに似た人だなとふと思ったんですよね。
だから対談でも触れればよかったって思ったんですが、このシドニー・ポラックももちろんユダヤ人で、でもずっとある種、今回のね、アイズワイドシャットの監督であるキューブリックとかね、今年亡くなったデビット・リンチとかね、ああいう非常に作家性の強いアーティスティックな映画監督と違って、職業監督というかね、職人的にはい来た、よし来たっていう感じで、
どんな素材が来てもポンポンポンポンちゃんとかちっとタイトにいい映画を仕上げるみたいな、職人監督の一人なんですよね。
かつ、映画監督っていうね、職業人である前にどちらかというとね、ハリウッドの業界人っていう感じの人なんですよね。もう自分の家族一同、親戚もみんなこの映画業界、ハリウッドの大事な要人であるみたいな、そういう人なんですよ。
ロブライナーにとても似ていて、とても人好きがする気さくな感じのおじさんで、このシドニーポラックはちなみにもう亡くなってるんですけれどもね、なんかちょっとロブライナーに似た人だなってちょっと思ったんですよね、今ね。
かつね、こういう非常に今回のこのアイズワイドシャットにおいてはですね、下世話なトム・クルーズを迷わせるというか、トム・クルーズを非常に苦しめる嫌な登場人物として出てくるんでね、こういう役にキャスティングしているっていうことは、なんかちょっとね、何かもしかしたら暗示しているのかなと思ったりはしなくもないですよね。
非常に俗物的な人物の役をね、この業界人、ゴリゴリの業界人であるシドニーポラックにやらせてるっていうところにもね、なんかこのキューブリックの意地悪なね、何かこう采配がね、ここに効いてるのかなと思ったりはしたりしましたっていうことをちょっと付け加えようと思います。
来年への期待
というわけでね、本当に今年もいろんな配信をしてきましたけれども、引き続きね、また来年からもね、いろんなテーマ、またいろんな語り部、いろいろやっていこうと思いますので、また来年からもね、引き続きよろしくお願いいたしますということでね、今年も大変お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。良いお年を。はい、ごきげんよう。