経営者に求められる社労士となっていくためにどのようにしていけば良いか?昭和から現在までの働き方の移り変わりや制度の話を踏まえて、組織マネジメント専門の社労士と熱く語りました。
【ハイライト】
・労基署、ハローワーク、年金事務所の設置箇所に関して
・行政官庁のデジタル化・IT化について
・割増賃金の基礎単価間違いのニュースについて
・経営者同士の信頼がもたらすモノと賞与支払届のよくある間違い
・複写式の給与明細書と過去の働き方がもたらす名残について
行政機関がバラバラで、現場は困っている
対談は、「税務署・年金事務所・労基署はなぜ別々なのか?」という素朴な疑問から始まります。現場では一連の労務トラブル対応に複数の窓口を回る必要があり、非常に非効率。物理的な距離も連携不足に拍車をかけており、特にある市町村などではアクセスの悪さが問題に。
デジタル化できない行政と、旧式に頼る企業
行政のファイル管理はいまだ紙中心。さらに、企業側も福社式の紙の給与明細や、文房具店で買ったひな形を未だに使い続けている現状があります。こうした“アナログ遺産”がデジタル化の大きな障害になっていることが議論されました。
労務を軽視する空気、専門家が不要と思われる現実
給与計算や就業規則の整備など、本来専門家が行うべき業務についても「うちの経理でやってるから大丈夫」と考える企業は少なくありません。さらに経営者同士の“うわさネットワーク”によって、法令を無視した独自ルールがまかり通ることも。賞与支払届を提出せず、健康保険料を“自己流”で引いている例も語られました。
制度の矛盾と「甘さ」が企業モラルを壊す
残業代の基礎に手当を含めず、意図的に基本給を下げることで違法に支払いを抑える手口は後を絶ちません。背景には、行政側の指導力不足や、労働基準法を“守らなくてもバレなければOK”という空気感があるとの指摘がありました。一時停止標識に例えた「守らなくても進めるけど、守るべき理由がある」という喩えが印象的です。
未来の社労士と経営者に向けて今“種をまく”
若手の社労士が現場で信頼を得にくい現状も、世代交代によって変化していくという見通しが語られました。今の平成世代が50代60代となり、同世代の経営者が台頭する未来には「労務が大事」と考える経営感覚が標準になるのではないか、と。今はその“20年後の信頼”に向けた種まきの時期であるという前向きな締めくくりになっています。
~お知らせ~
サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。
人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。
話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。
パーソナリティー:田村陽太
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。
カバーアート制作:小野寺玲奈
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