2023-05-25 16:10

#1 ギターブランドぶっちぎり1位のスゴ技とは?

スモールビジネスやその周辺のカルチャーついての情報をシェアしていくポッドキャストです。

今回のテーマは「ギターブランドぶっちぎり1位のスゴ技とは?」。

逆境が続いていたエレキギター市場。

その"王者"であるフェンダー社のマーケティング戦略やギブソン社との違いについてササっとご説明します。

この放送の文字起こし:⁠https://sirara.co.jp/blog/podcast_start/⁠ 制作:シララ株式会社 https://sirara.co.jp/

エレキギターブランド市場の現状
このポッドキャストでは、スモールビジネスやその周辺のカルチャーについての話題をお届けしていきます。
再生ありがとうございます。
Webディレクションと音源制作を手掛ける、シララ株式会社伊東宏之です。
初回となる今回は、皆さんも大好きかどうかはわからないんですけれども、
少なくとも僕は大好きなエレキギター。
このブランドビジネスについてちょっとした話題をお届けしたいと思います。
まず、エレキギターの市場の外境として、ブランドの市場占有率、つまり売上シェアについて調べてみました。
1位がFenderというブランドで、2位がGibson、3位がPaul Reed Smith。
ブランド自体どれも聞いたことがない方も多分いらっしゃるんじゃないかと思って申し訳ないんですけれども、
いろんなデータを当たったところ、エレキギターを作っているブランドシェアのトップ3はこれで間違いないでしょうし、
僕も長年触れてきて、感覚として合っているだろうなと思います。
もう一度お伝えしますと、1位はFender、2位はGibson、3位はPaul Reed Smithです。
そして我らが日本のブランドが、実は4位にランクインしていまして、4位はIbanez。
会社名で言うと星野楽器さんという会社が作っているブランドなんですけれども、品質が良くて、やっぱりお世辞抜きで日本が誇るギターブランドだなと思います。
各ブランドのシェアと商品の特徴
今度はそのシェアの内訳なんですけれども、ギットナックスという海外のマーケティングサービスによれば、
Fenderは30%、Gibsonは18%、Paul Reed Smithは9%だそうです。
つまり、Fenderは3割、Gibsonは2割、これで市場の半分を占めてしまっていて、そこにPaul Reed Smithが1割乗っかってくる感じですね。
Fenderは3割、Gibsonは2割、Paul Reed Smithは1割という感じで、結構覚えやすいですよね。
ちなみにIbanezはPaul Reed Smithに迫る8%のシェアだそうです。
実際の商品なんですけれども、商品の価格帯のレンジが最も広いのが、やっぱりFenderですね。
2万円くらいのエントリーモデルもありますし、それ以上の8万円から10万円台、あるいは20万円台くらいがボリュームゾーンになっていて、
さらにそれ以上上のクラス、50万円とか100万円とかの高級ギター、いわゆるFenderはカスタムショップと関している。
熟練の職人による手作り品も揃えている。本当に上から下まで全部揃えているという感じですね。
2位のGibsonなんですけれども、Fenderと比べればもう少し価格帯のレンジとしては狭くて、もちろん数万円で買える安いギターも展開はしているんですけれども、
だいたい15万円から30万円弱くらいのところに山がある感じです。
3位のPaul Reed Smithは、これまたはっきりしていまして、二極化させているんですね。
基本的に50万円クラスの高級ギターを作っていて、あるいはもっと上の100万円とかのギターを作っていて、
後から10万円クラスの学生さんでも手が出せるというコンセプトのスチューデントモデルを売り出したという経緯になります。
それぞれのポジションがあって、やっぱりちょっと面白いですよね。
話がちょっと逸れてしまうかもしれないんですけれども、
ギターブランド市場の過酷な状況
こうやって比較してみるとフェンダーのフルラインナップで揃えているという状況は、
自動車メーカーでいうところのトヨタとかフォルクスワーゲンとちょっと近いなという感じもしなくはないなと思って見ていました。
そもそもの成り立ちが、2位のGibsonというのが割と職人堅気なギターの作り方をしていたことに対して、
フェンダーは工業製品としてエレキギターを作るというスタンスで参入しているという違いがあります。
例えばですね、ギターの首の部分、ネックと呼ばれる部分の接着が、
Gibsonは接着剤でがっちりと固めるという手法をとっていることに対して、
当然それは凝固に時間がかかるんですよね。
それに対してフェンダーはボルトとプレートでガガガッと一瞬で付けてしまう。
これが奥深いところなんですけれども、
じゃあフェンダーの方が何か悪いか、音が悪いかというと全くそんなことはなくて、
それぞれの良さがあるというのがやっぱり楽器の面白いところだなといつも思います。
話が逸れたんですけれども、そんな市場専有率なんですけれども、
こういったギター業界を取り巻く環境というのは、ここ10数年ほど過酷だったそうです。
実際にGibsonは2018年に経営破綻して、今再建中なんですよね。
この過酷だった要因というのは2つあると思いまして、
1つ目は音楽シーンの変化というのが挙げられます。
これはもう本当に定説になっていると思うんですけれども、
ロックバンドというのがやっぱり減りましたよね、70年代、80年代と比べて。
ロックバンドが減って、やっぱりR&Bやヒップホップ、ダンスミュージックが台頭してきて、
当然ギターヒーローが減ったということは、
誰もそれに憧れてギターを始める人はいないなという状況です。
それでもう1つ目は木材の枯渇というのが挙げられると思います。
フェンダーの成功
やっぱり森林伐採によってかなり昔使われていた材が今は使えなくなってきていて、
条約で入手が不可能な状況になっているので、
各メーカーは過去のストックを使ってその希少な材を使うしかないという状態なので、
良い材を使ったものがあり得ないほどの価格高騰してしまう場合がある。
そんなわけで成長自体が鈍化していたところに、
さらに追い打ちをかけるように新型コロナウイルスによるパンデミックが起きたわけですよね。
コンサート活動が世の中からコロナ禍の時代は消滅してしまったわけなんですけれども、
そうするとギターの演奏に接する機会もなくて、
誰もギターを買おうとも思わなくなるという。
これはギター業界にとってはめちゃめちゃピンチなのかと思いきや、
ここで王者フェンダーなんですが、めちゃめちゃ業績が好調だそうです。
コロナのステイホームの時間に結局ギターを始める人が増えたと。
これは誰も予想できなかったユーザー行動ですよね。
フォーブスによれば2015年の段階で4億ドルだった売り上げが、
パンデミックの間に年30%台で成長したそうです。
さらにビジネスインサイダーとか日経ビジネスを参照したんですけれども、
2019年にフェンダーは6億ドル、2020年に7億ドル、
つまり900億円とか1000億円の売り上げの世界になってきていて、
2021年はそこからさらに35%伸びてて、10億ドルの売り上げということです。
なので、1300億とか1400億ぐらいの売り上げになっていると。
特にこれを後押ししているのが、フェンダーの素晴らしいマーケティング手法だそうで、
2015年にアンディ・ムーニーさんと今の社長に変わったんですけれども、
この方が喫水のマーケターで、もともとナイキやディズニー関連でブランドマーケティングを手掛けておられて、
さらにですね、ちょっとこれかっこいいなと思うんですけど、もともとスタジオミュージシャンだそうなんですね。
なんかもうラノベの主人公とか異世界転生者かなと思うほどの経歴なんですけど、かっこいいですよね。
その凄腕の社長に変わった2015年頃のデータらしいんですけれども、
フェンダーは恐ろしいデータを1つ得ているんですね。
それは何かというと、ギターを買った人の90%が1年以内にギターを辞めてしまうと。
逆にそこを突破した10%の人は、生涯に渡って10本から12本のギターを買うという、
いわゆるライフタイムバリューが高いユーザーになると。
ただ9割の人が辞めちゃって、しかも安いエントリーモデルを買って終わっちゃうと、やっぱりちょっと商売にならないですよね。
ただこのデータというのは肌感としてめちゃめちゃ分かるんですけれども、
フェンダープレイ
僕もやっぱりギターを始めたいという方に相談されて、
最初に何を買ったらいいかとかどういう風に進めたらいいよというのを結構一生懸命にアドバイスさせていただいたり、
ご提案をさせていただくことは結構あるんですけれども、
やっぱり長く続いている方は1割くらいかなという感じがします。
僕のご提案があまり良くない可能性もあるので何とも言えないんですけれども。
フェンダーとしては1年以内にギターを辞めないようにすればいいよねということで、
オンラインの学習システムを提供し始めたんですね。
これによってやっぱり1年以上継続しやすくなると。
このフェンダープレイというシステムなんですけれども、やっぱりよくできていて、
まず購入するとギターのボディ部分に漏れなくQRコードが貼ってあって、そこから入れるようになっているんですね。
最初はもちろん無料なんですが、月10ドルのサブスクリプションでどのぐらいの人が使うのかなと思って調べてみたら、
朝日新聞の記事によりますと、すでに世界で25万人が有料会員になっているそうです。
つまり月250万ドルで月3億円ぐらいの売上になるというので、インパクトがありますよね。
さらにいろいろ調べていくと、コロナ禍においてギターはアコースティックギターから始める人がどうやら多いようで、
アコースティックギターってわかりますかね。
いわゆるフォークギターで、ボディの真ん中に丸い穴が開いているタイプのギターですよね。
ちょうどフェンダーは低価格帯に特化してアコースティックギターを用意していたので、売れやすかったのかもしれないなと思って私は見ていました。
2位のギブソンもアコースティックギターは低価格帯のものを用意しているんですけれども、
その低価格帯のものに関しては、いわゆる廉価版のブランドのエピフォンという名前で展開しているんですね。
ギブソンというふうに冠してはないんですよ。
フェンダーも実は安いギターに関しては、スクワイヤーという買いブランド、廉価版のブランドを展開はしているんですけれども、
アコースティックギターに関しては、スクワイヤーという名前を使わずにフェンダーブランドとして売っていると。
こういうところも巧みかもしれないなと思いました。
今からギターを始めるという方は、スクワイヤーは知らないけど、フェンダーなら知っているよっていう可能性も高いわけで、
さらにいかにも廉価版を買わされているという気にはならない。
フェンダーのマーケティング戦略
もしこれもフェンダーがマーケティング上の計算をしているということでしたら、やっぱり上手だなというふうにユーザー目線で思いました。
今回ですね、いきなり売上1000億円クラスの世界的企業のことを話し出してしまったわけなんですけれども、
これをスモールビジネスにどう活かすか、例えばうちの会社のような小さなところでも活かせる教訓ってなんだろうなって考えたら、結構はっきりしていまして、
これはフェンダーはモノではなくてコトを売ったんだなと。
ユーザーはギターという物体を買うんじゃなくて、ギターを弾いて習得していく楽器を習得していく経験を買っていると。
これを先ほどのオンライン学習システムによって得ている状態になると。
そういった経験を売るっていうところが、やっぱりスモールビジネスにも共通する基本的な考え方で、
なおかつ勉強になる普遍的なポイントだなと思いました。
あとはですね、ここからは余談なんですけれども、
例えば日本にいる個人の事業主さんとか小さい会社のビジネスオーナーさんでも、
切り込みやすいような話としては、こういうことがあり得るかもしれません。
ギターの初心者が増えるわけですよね。
ただ必ず行き詰まると。
先ほどのオンライン学習システムのフェンダープレイは、
実は現段階ではまだ日本語対応していないので、
多くの日本人はそれによって継続することが無理なんですよね。
となると、やっぱり対面とかZoomレッスンでマンツーマンで教えてくれるギターの先生と出会いたいというニーズが生まれると思います。
ここにまだ入り込む余地はあるのかなと。
例えばポータルサイトを構築したいという意味なんですが、
今のところですね、地域名とギター教室とかで探しても、
大体ヤマハのような大きな教室とか、あるいはそれぞれですね、
プロのギタリストさんがギター講師として自分のサイトで集客されているような感じなんですけれども、
ポータルサイトにあたるものもすでにいくつか先行して存在はしているんですが、
今のところですね、どうも割と自動生成されたようなコンテンツが中心で掲載されていて、
正直なところちょっと情報の生感というか、信憑性がどうなのかなというサイトしか見つからなかったんですね。
掲載されているギター講師さんとか、あるいはレビューを投稿している方も、
これはダミーなのかな、実在するのかなみたいな感じのポータルサイトが多かったので、
なのでここに関してどなたかが手をかけてしっかりしたものを作っていけば、重要はあるかもしれませんよね。
どこまでそれがビジネスになるのかはわからないんですけれども、
まだちょっと未整備な領域だなということで、トピックとして挙げさせていただきました。
というわけで、今日はギターブランドぶっちぎり1位のスゴ技についてご説明しました。
よろしければこれからも配信していきますので、ご登録の方をお願いいたします。
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