これまでたくさんの漫画を読んできた中野に、面白かった漫画を聞きました(後編)。
後編は前編を大きく上回る作品数で、普段漫画を読まない人でも気になるものが見つかるはず。下記の中野の紹介文も要チェック!
『3月のライオン』羽海野チカ 著
将棋界の話。これも刺さる言葉が多い。天才がいるからといって、おれが努力をやめていい理由にはならない。効率が悪くても、勝てなくても、逃げずにやるしかない。周りを見ればすごいやつはいくらでもいるけど、おれはおれなりにやるしかない。という島田の話はよかった。最近、仕事でも「やっぱ情報系の人のほうが技術的に優れてるな」と思うことがよくある。少し前まではそれが悔しかったけど、とはいえ彼らがしていない経験をおれはしているとも思える。結局、人と比べてどうこうではなく、おれなりの仕方でやるしかない。そう思えると、少し自分を許せる。
『おかえり水平線』渡部大羊 著
みーんないいやつ。他人のことを思って行動するが故に、気を遣いすぎて、いざこざも生じる。それを受け止める銭湯とじいさん。死んだ父親の、母親違いの兄妹が東京からやってくる。お金とか、寝る部屋とか、仕事とか、現実的な問題はいろいろある。それでも受け止めるじいさん。そうできるじいさんになりたい。この漫画にいろんな家庭が出てくるけど、それでも人は居場所を作れる、と描いていることに救われる。
https://shonenjumpplus.com/episode/17106567264307963664
『岡崎に捧ぐ』山本さほ 著
著者自身が同年代ということもあり、同世代のこれまでを描いているが故に、懐かしかったり、共感するものが多い。最初は変なやつだと思っていた同級生に、結局ずっと救われている。自分が何かを与えているつもりでも、実は同じくらい与えられている。
https://note.com/sahoobb/m/m6d7f0f032e74
『H2』あだち充 著
あだち充はずっと空気感がいい。特に、主人公を休ませるために、小学生の頃エースだった木根が急に先発を任されるシーンが好き。「結局、主人公のために使われるだけなんやろ」としょげるんやけど、マネージャーが「それでも、その頑張りはあなたのものでしょ」と言う。何のためにやったとしても、その行動や努力、そこで得た体験はおれのもの。周りがどう評価するかは関係ない。他人に「無駄だった」と言われても、練習した事実も、悩んだ時間も、必死だった経験も、自分の人生として手元に残る。
『ハイキュー!!』古舘春一 著
ずっとアツいけど、5巻の「なんでもないやつら」が負けるシーンが特に好き。もっと頑張ればよかったとか、部活帰りにしょーもないことを語り合ったとか。別に特別でもない、月並みな青春かもしれない。でも、負けたときに振り返れば、おれらにもちゃんと物語があったと思う。凡庸かもしれないけど、紛れもなく自分たちの物語がそこにあって、それをちゃんと描いてくれていて、おれも救われた。まさに、という感じで泣いた。
https://www.shonenjump.com/j/rensai/haikyu/
『映像研には手を出すな!』大童澄瞳 著
オタク全開で、好きなものに全力なのがかわいい。鉄オタみたいに、ベラベラ早口で喋ってる感じとかがかわいい。文化祭でその強い愛をぶっ放すのがめちゃくちゃ気持ちいい。映像投影する際に放つ、「気合い入ってます!」てセリフ、好きすぎて実際に挨拶で使ったことあるくらい。
https://www.shogakukan.co.jp/books/volume/45579
『ゴーストフィクサーズ』田中靖規 著
能力バトル系でかっこいいし、展開読めないし、呪術とかハンターの系統が好きなら好き。
https://www.shueisha.co.jp/books/reader/main.php?cid=9784088840802
『ここは今から倫理です。』雨瀬シオリ 著
先生の儚さがエロい 。哲学者とかの引用がいっぱいでそういうのに弱い。
https://grandjump.shueisha.co.jp/manga/rinri.html
『ぼくらの』 鬼頭莫宏 著
最終的にみんな死んじゃう鬱漫画。大学生のころ好きやったけど、今見たらあんまりかなと思った。読む時期によっても印象は変わりそう。
https://www.shogakukan-cr.co.jp/book/b510147.html
『孤高の人』新田次郎 著
絵がマジでやばい 。あと生き方がまじでストイックすぎてしびれる。
https://www.shueisha.co.jp/books/search/search.html?seriesid=48514
『目の前の神様』久野田 ショウ 著
アツい
https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-884065-9&mode=1
『サチ録~サチの黙示録~』茶んた 著
かわいい
https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-883798-7
『銀青のプルースト』えもふう 著
テーマがいいし、景色がいい。
https://shonenjumpplus.com/episode/17106567265233237158
出演:村田、中野
収録日:2026年8月10日
感想
まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!
サマリー
このエピソードでは、中野さんがこれまでに読んだ漫画の中から特に印象に残った作品を後編として紹介しています。将棋漫画『3月のライオン』からは、天才がいる中でも努力を続けることの大切さを説く島田の言葉に勇気づけられるエピソードが語られます。また、銭湯を舞台にした人間ドラマ『おかえり水平線』では、じいさんの懐の深さと、様々な背景を持つ人々が居場所を見つける温かい物語に救われると語っています。同世代の人生を描いたエッセイ漫画『岡崎に捧ぐ』では、互いに与え合う関係性の尊さが描かれ、感動を呼びます。野球漫画『H2』からは、主人公のために使われるだけの存在に見えても、その経験自体は自分のものであるというマネージャーの言葉が紹介され、努力や経験の価値を再認識させられます。さらに、『ハイキュー!!』の弱小高校が負けた際に抱く凡庸ながらも紛れもない自分たちの物語を描いたシーンに電車の中で泣いた経験や、『映像研には手を出すな!』のオタク全開で好きなものに全力なキャラクターたちの魅力、そして「気合い入ってます!」というセリフに感銘を受けたエピソードも語られています。その他、『ゴーストフィクサーズ』、『ここは今から倫理です。』、『ぼくらの』、『孤高の人』、『目の前の神様』、『サチ録~サチの黙示録~』、『銀青のプルースト』といった多様なジャンルの漫画についても、それぞれの魅力や印象的な点が簡潔に紹介されています。特に『おかえり水平線』と『岡崎に捧ぐ』は、今後読む予定として挙げられています。