中野に教えてもらったこの映画、『急に具合が悪くなる』を僕も観まして、いや、良かったよ、すごい。
嬉しいわ。 普通の映画館じゃ、なんかやってなくて、
小さな町の映画館に、重曹の映画館に行ったんやけど。 うん。
いや、なんかね、まあまあそれも含めてやけど、めっちゃいい映画で、
ほんまに観てよかったーって感じやったし、なんていうんやろな。
いや、いいよね。
いや、そうやね。これはほんまにむずくて、言語化むっちゃくちゃしづらいだよな、これ。 うん。
あの、浜口隆介監督が、多分すごいんやと思うけどさ。 うん。
でも他のドライブマイカーとかも観たんやけど、これが良かったから、
ドライブマイカーも観てみようと思って観たんやけど、
なんか、そっちはまあまあ普通に面白かったんやけど、やっぱり急に具合が悪くなるの方が断然俺は好きで。
ドライブマイカー観た? 観た観た。2回観た。
好きすぎて。 あ、そうなんや。あれ好きなんや。
映画館で観た? 映画館で観たね。
どっちが好き? 急に具合が悪くなるの方が、泣き度は高かったかな。
最後のなんか、やっぱカタルシスというか、最後のシーンがほんまに良かったやん。
最後のどの辺?
病院で演劇やって、途中で倒れてからのあの辺。
俺は結構途中が好きやってんな。
マリさんが最初に倒れて、介護施設で。
で、ちょっと横に、個室みたいなところで横にならせてもらうみたいなシーンで。
で、倒れてから目覚めて、
そしたら部屋で、五郎さんが看病みたいなしてて、夕日が部屋に差し込んでて。
で、五郎さんはこの後にまた外国かどっか行って、演劇はせなあかんみたいな。
なんか結構、それだけ聞くとちょっと冷たいような気もするけど、なんかでもほんまに2人とも爽やかにそういう会話してて。
で、そんなんしてたら、ともきが横の部屋から来て、五郎さんが連れてきたかちょっと忘れちゃったけど、ともきが来て、
なんか、自閉症の、自閉症やから喋られへんけど、なんか、
お、起きたかーみたいな、やっほーみたいな感じでともきが来て。
で、マリさんも、やあやあみたいな感じで。
で、その後にマリールーが来てみたいな。
なんかもうあの一連の流れが、もうなんか全員ほんまに超ピュアというかさ。
こう、何の汚れもありませんみたいな、その心がほんまにすっげーピュアで。
なんかそのやりとりがめっちゃ、なんかえーなーみたいな、この。
確か、あの時もなんか五郎さんが、なんだっけ、なんか親じゃないというか、なんかそういう発言。
あー言ってた言ってた。
その辺のこうスタンスというか距離感の取り方みたいなのもなんか絶妙で、良かったよね。
なんか、あれをその、いやあなたは娘だと思ってますとかってなると、くどいというか。
そうやね。
なんかすごいそんなんがなくて爽やかやねんな、なんか。
確かに、爽やかっていうのが確かに良い表現。
これちょっとシリアスになりそうなタイミングというか、
だけど、だらっとしてたね。
で、あれ多分なんかずっと長回しで撮ってて。
うんうん。
なんかもうあの映像の絵力と内容とかめっちゃグッときて、
泣くとかではなかったんやけど、なんかすごい印象に残ってるシーンで。
うん。
あ、コースキーやったな。
いやもう最初のシーンも良かったしな、あのいっちゃん最初の映画。
こうマリールート、入居者の人が庭でタバコ吸ってるシーンが、
もうあこっからいきなりなんか、わーなんかいい映像やなって思ったわ。
シーンも全体的にやっぱ綺麗やしね、今。
せいなどやっけ。
ほとりで二人で喋ってるシーンとか。
あの京都に帰ったやんか、マリーが途中で。
あれ、あのシーンどうやった?
あの新幹線抜けるとこ。
新幹線抜けて、その京都のあのマリーの実家とか、
あの山の上登って下に田園風景見下ろすシーンとか。
俺って客観的に見たらああいう風景好きやねんけどさ。
ああいう風景とか古い古民家みたいなのとか好きなタイプの人間やねんけど、
なんかあの映画に関しては別にあんまりグッとこうへんかったというか。
なんかモチーフとして使われてるからそうだと思う。
いやーそうやね。
なんかこういうのみんな好きなんでしょ感が。
いやしなんかあまりにリアルじゃないというか。
まずマリーさんみたいな人がなんかあんなとこ住んでへんやろし。
ましてあんなちょうど田舎で育ってへんやろしみたいな。
なんかそれをちょっと感じてしまって。
ちょっと冷めたんや。
そう。
なんかこういう風景、こんな好きそうな風景やのに冷めることもあるんやみたいな。
逆にその介護施設のシーンとか、
トモキが路面電車と並走する公園の風景とか、
あんなんとかめっちゃ好きやったわ。
ああいうリアルな。
パリっぽく、パリやっけ?
舞台は。
パリかフランスかちょっとあれやけど。
ザ・フランスっていう感じではなく、なんか超リアルな映像が。
あれはなんか良かったね。
あの辺はどうでした?
資本主義がどうとかの下り。
あれはね、あれは難しいね。
なんかその、俺はなんか大した話はしてないなと。
というかまあ基本的な話しかしてないなと思ってたけど。
なんか、そうね。
いろんなポッド、感想話やポッドキャストとか聞いてると、
なんかこうなんかもっと勉強さなあかんとか、
もっとちゃんと世の中知らないかみたいなその辺を感じ取ってる人がいて、
こうやって受け取る人もいるかみたいなお情報だったりして。
いやあれはなんか復習になったなっていう感じがしたけど。
まあそうだよな。
なんか別に新たな気づきもなく。
そうだね。
あのシーンいるか?
別になくてもいいけどな。
作品の素敵さに影響ない気がするけど、なくても。
やりづらさみたいな、行動から来てるみたいな話をちゃんと説明してくれてる。
あーそうかそうか。
でマリー・ルーがあれを聞いて行動に起こすみたいな。
そうだね。大差の選択肢だね。
じゃあいるか。
いるな。
まあでもあの辺もいいよね。やっぱりこう夜間勤務のシーンもね。
中が深まってる感じがして。
途中で挟んでるけど。
あれをなんか一夜でやってるのもいいよな。
ほんまやね。確かに。
一夜でそこまで深まっていってる感じというか。
俺はなんかその前に話したときにその偶然のカステルルールの奇跡みたいなところを描いてて
俺はその美しさというか華麗さがいいなと思っててんけど。
あれを一夜で全部やり切ってるのはなんか
いろんな偶然の重なりとかたまたまな
たまたまが連続して
本当にたまたまそうなってる感じが綺麗やなと。
全体を通して。
あれを半日でやってるっていう表現が意味ある表現やもんなきっと。
あれを長い時間じわじわとやってるとはなんか違うというか。
ほんでマリー・ルー2本まで行ってるからなそれで。
そうそうそう。
ついこないだ会った人のために。
そうだね。
だからほんまにそのめちゃくちゃカチッとピースがはまったみたいなことやもんな。
うん。
それがほんまにすげえ運命的で。
出会うべくして出会いましたみたいな。
短時間というのがめっちゃ意味あるな。
いやほんでやっぱりこう
掃除てエッセンシャルワーカー、介護士とかの人らの話やけど
なんかその人らのかっこよさみたいなのはめっちゃ感じて
なんか自分の妻が保育士さんで
エッセンシャルワーカーでもあると思うんやけど。
まあそうでしょう。
まあ自分ごとではないんやけど親近感みたいな。
とかエッセンシャルワーカーの人へのリスペクトみたいなのを結構強く感じて。
なんかほんまにマジかっこいいなみたいな。
妻にも見てほしいなってちょっと思った作品やったな。
なんか多分どういう見方するんやろっていうのが気になってさ。
エッセンシャルワーカーの当事者との妻が見たときに。
で、なんか結構ボランティアでそういう介護の現場とかに行ったこともあるっぽいからさ。
なんかそういう人が見たらまた見え方ちょっとちゃうんかなみたいなんで感想を聞いてみたいなって思って。
おすすめはしたんやけどな。ちょっとまあなかなかタイミングがあれやから。
あれやけど。
3時間。
そうそうそう。
3時間かかるし。
しかも重曹でしかやってへんからな、大阪。
その話っていうとやっぱなんかその身体の触れ合う、触れ合いというか。
なんかやっぱり良いようなこの、両方社会において俺らはなんかコネクリ、頭はコネクリ回してなんか数字をいっぱい作ったりとか、
なんか売り上げがどうかとか、なんかそういう話してるけどやっぱこの手触りのある仕事とか。
手触りのある人との関係性みたいなのがやっぱりこう、熱いというか。
なんかほんまに真剣さが桁違いやと思うねんな。
うん。
仕事をする中での。
そうやね。
なんか頭使ってなんか売り上げがとか言ってる人、真剣な人たくさんいると思うけどさ、なんかその種類が違うっていうかさ。
やっぱ人と向き合う時のこう真剣さと数字。
覚悟機がない。
数字をするための真剣さはまた全然違う種類のもので。
なんかほんまにもう比べられへんぐらいこう圧倒的な差がある。
うん。
と思ってるから俺は。
いやそうでしょ。
うん。
なんかねほんまにそこが、俺はそこに一番感動したかなその。
確かにね。
この人らのかっこよさに。
だからその題材も好きやから俺は結構気に具合が悪くなるの方が断然好きやねんなそのドライブマイカーより。
ドライブマイカーはかなり淡々としてるからな。
そうそう。
でまぁなんか職業、舞台作家と舞台俳優とみたいな人らが出てくるけど、別にかっこよくはないからさ、その人らの職業は。
そこの、もちろん作品としては面白いんやけど、なんかそこのこう自分の中のこの熱いものがちょっと違ったな。
その、俺が当日書いてたメモとかを見ながら今話そうかなと思ってんけど。
うん。
やっぱその身体性みたいなのとかなり密接にこの映画関わってるというか。
そのエッセンシャルワーカーみたいな話もあるし。
なんかその途中とか京都行ってさ、マッサージし合うみたいなそういうシーンとかあったりすると思うんやけど。
やっぱりこの身体性をもって人と触れ合うことによって、いろいろ感じるものもあるんじゃないかなと思ったりして。
うん。
なんかその辺はなんか、この急に具合が悪くなるでも、
なんか女、似たようなことを言いたいんかなとか、
なんかこんなことを考えたりしたね。
なんかどのシーンがどうとかはあんまりないけど。
でも結構喋りのシーンが多いもんな、この急に具合が悪くなるもん。
そうやね。
しかしなんか本間っぽいよな。
なんかずっと。
さっきの村出てた五郎さんが病室というか入ってきてとか、
この劇やったっけ?
急に入ってきてとか、なんか本間っぽい感がずっとあるというか。
うんうんうん。そうやねんな。
で俺がさ、もう一個これもう本間っぽいなって思ったのが、
その一番最初の演劇終わった後に、
マリーさんとマリー・ルーが歩きながら話しするシーンやったやんか。
あの時にマリー・ルーは日本語を喋ってて。
うん、そうやったかな。
そうやって。
二人は最初は日本語で会話してて。
マリーさんとマリー・ルーが。
あーそうか。
で、まあマリー・ルーは片言の日本語で。
まあ別にそれはまあまあって感じだったんやけど、
マリーさんが結構書き言葉のような日本語を話してて。
え?
俺の印象では。であれはなんか、
あれまさに本間っぽいなって思ったんが、
俺もその日本語を第二言語で喋る人と日本語で会話する時は、
書き言葉みたいな日本語喋んない。
わかってもらいやすいように。
あんまりフランクな日本語喋ると難しいから。
対日本人には喋らへんような喋り方で喋るんやんか。
日本語喋る韓国人とか、日本語喋る中国人に対して。
ぼーかーぼーかもしれん確かに。
なんかそれがすげー本間っぽいと思った印象がある。
えーまあ、なるほど。
で後半にかけて、なんかだんだんその感じがなくなってきてん。
それはなんかもう2人の仲が深まって、
だいたい普通に日本語喋っても通じるっていう感どころが
マリーさんの中に出てきたのか、
2人の仲が良くなったからフランクになったのか、
わからへんねんけど。
後半は別にそんな違和感な、書き言葉っぽいって思えへんかったんやけど。
はじめのあの…
それも含めてかな。
うん。
こういう変遷みたいなのも含めて本間っぽいかもしれん。
なんか浜口監督ってできるだけ順番に映像取り張るって、
なんかで見て、
はじめに、はじめのシーンははじめに撮るし、最後のシーンは最後に撮るしみたいな。
はいはいはい。
なんかよくあんのはさ、そのロケーションごとに撮るみたいな撮り方もある。
だからはじめのシーン撮って、最後らへんのシーン撮ってみたいな。
で、次にまた別の場所行って、はじめのらへんのシーン撮って、
最後らへんのシーン撮ってみたいな。
なんかそれをあんまり極力やらへんみたいなのをなんかで見て、
なんかそういうのもあるんかなみたいなその、
馴染んでくるんじゃないけど。
確かに確かに。
そういうのもこうリアルな感じを出すための手法なんかなみたいな。
すげえ、すげえなって思ったわ。
すげえ作品やし、すげえ監督やなって。
そうやな。
俺はドライブマイカー見てからかなり好きで、
他も結構見てるかもしれない。
あ、マジで?悪の、何だっけ?
悪は存在しないとかも。
見た?
ちゃんと見たし。
あ、そうなんや。
あれ見たいなと思ってんねんけどさ、
あれってもうなんかDVDか何か買わない見られへんやんな。
そうやろな、もう今ではやってない。
ない気がすんねんな。
面白い?
ドライブマイカーよりかもしれない。
何かがあるというか、
あんまない感じする。
気になるなちょっと。
あとハッピーアワーっていう5時間の映画があるんやけど。
5時間?
そういうの見たん?
見た。
それさすがに家で見たやんな。
なんか神戸の元町映画館っていうとこで、
毎年その、
ハッピーアワー上映会をやってて。
えーマジで?
でそこに、
その、
神戸が多分元々拠点というかあれで、
その元町映画館もかなりこう、
関係があって、そのハッピーアワーの映画自体にも。
うん。
だからなんか出演者とかもその、
毎年の上映会に最後ザラーって登場してきてみたいな。
で濱口監督ももちろん来てみたいな。
マジで?
っていうなんかイベントみたいなのがあって、
それに参加して。
5時間映画館で見て、最後。
そこに出てきてた人らがザーッと入ってきて、
うわ、あの人らや!みたいなの。
やばそれ。
それ今年もやるかな?
やるんちゃうかな?
ちょっと気になる。
年末にやんね。
そうなんや。
俺が大阪行ってた時に町でやってたから見れたみたいな。
いやそれやばいな。ちょっと調べてみよう。