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検証だけでは足りない——メディアが迂回される理由
2026-04-06 14:47

検証だけでは足りない——メディアが迂回される理由

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▶話した内容

高市首相4月5日X連投「事実と全く異なる報道が増え過ぎている」が起点/就任5カ月でぶら下がり34回(岸田前首相同期間90回以上)vsX投稿370件=情報発信の「うつわ」が記者会見場からXに移動した/トランプのSNS直接発信との構造的類似=フィルター迂回・SNS選挙での成功体験/メディア信頼度40%(Reuters Institute DNR 2025)=信頼されないフィルターは迂回される合理性/メディアのフィルター=検証機能の本質は忘れずに。「そのキノコ、ほんとうに食べていいの」/報道の自由度68位(G7最下位)=記者クラブ閉鎖性・自己検閲のメディア側構造問題/メディアは「検証」はするが「じゃあどうする」の提案がない=ただのブロッカーでは信頼は戻らない/メディア不信→SNS直接発信→さらにメディア不信のループ/WBCの「測り方も自分で持つべき」に対し政治では「検証のうつわ」と「提案のうつわ」を誰が持つか/言論空間は耕し続けなければ枯れる=検証のインフラを植えて、提案の花を咲かせる


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サマリー

政治家による情報発信の場が、記者会見からX(旧Twitter)へと移行している現状を分析する。高市首相のX投稿数とぶら下がり取材回数の対比や、トランプ前大統領のSNS活用との構造的類似性を指摘。メディアへの信頼度が低いことが、政治家が直接発信する要因の一つであるとしつつ、メディアの「検証機能」の重要性を強調する。検証だけでなく「提案」まで踏み込むこと、そしてプラットフォームごとにコミュニケーションを耕し続けることの必要性を説く。

政治家の情報発信の変化:記者会見からXへ
松浦シゲキの、それでもメディアは面白い。
この番組、それでもメディアは面白いは、メディアコンサルタントで、
コミュニケーションプランナーの松浦シゲキが、
ありとあらゆるメディアの器をこねくり混ぜながら語り尽くします。
さて、今回のテーマは?
はい、皆さまこんにちは。松浦シゲキでございます。
今日はですね、政治の話をしようかなと思うんですが、
まあね、政策の中身じゃなくて、伝え方の話です。
それでもメディアは面白いですからね。
はい、4月5日にですね、高市首相はですね、Xに口頭交渉をしました。
最近は事実と全く異なる報道が増えすぎていると。
NASAの供給不安を煽る報道に対して、
国内事業4ヶ月分を確保済みと反論し、
国会出席を拒否したという報道にも、
事実と異なるとレントしましたと。
まあ、これ時代はまあね、政治家がメディアに起こるのは昔からあることではあるんですけど、
でもまあ、自分が注目したいのは怒り方の器なんですよね。
はい、前回ですね、WBCの話をしましたと。
伝えてが地上波からNetflixに変わったことで、
届く層も体系も変わりましたと。
今日はね、その話、政治に横展開してみますと、
まあ、首相の情報発信、つまり政治における伝えての器が、
まあ、移動してますと。
記者会見のマイクからXのタイムラインに変わってますという話があります。
で、共同通信さんがですね、面白いデータを出しておりまして、
高市首相、就任から5ヶ月の間にぶら下がり取材に応じたのが34回。
同じ期間の岸田前首相はですね、90回以上ということで約3分の1ですと。
一方でXの投稿は370件超えてまして、
1日当たり2件以上。ぶら下がり34回対X投稿370件。
この非対称がですね、すべて物語っているかなと。
記者会見はね、ぶら下がりってね、記者が質問を選び、編集して伝える。
つまりメディアが伝えてとしてフィルターをかける仕組みになってるんですが、
まあ、首相がXを選ぶということは、そのフィルターをすっ飛ばして、
直接受け手に届けるということですよね。
前回のWBC会で言えば、地上波が伝えただった工場で、
Netflixが直接届ける構造に変わったのと同じ形になっておりますというところですが、
この構造で言いますとですね、どこかで見たことあるかなという話で言うと、
これはアメリカのトランプ大統領、トゥルーソーシャルで1日10件、20件投稿して、
メディアの報道サイクルを自分でコントロールしてますね。
会見やりますけどね、本音はSNSに書く。
メディアはイカール、でも受け手はSNSで直接読む。
実際NHKの報道とかも、トランプ大統領はトゥルーソーシャルでみたいな形でね、
メディア不信と直接発信の合理性
報道してたりとかしますからね。
高市さんはトランプさんほどにアジテーション型ではないかなというふうに思うんですよね。
投稿のトーンも定性に近いかなと。
この報道は事実と異なります。正確にはこうですと言うと。
でも構造自体は一緒。既存のメディアのフィルターを迂回して直接発信するという形です。
面白いのはですね、トランプさんも高市さんもですね、
ソーシャルメディアの空間でポジティブな評価が先行した選挙を経て政権を取ってます。
このポジティブな評価っていうのはいろんな角度でいろいろ言われることはありますけど、
とりあえずそういうことにしておきますよ。
つまりメディアを通さず支持を集められたという成功体験がありまして、
だったら政権運営でも同じ手法を使うのは当然かなというふうには思います。
もう一つ数字あります。ロイターのInstitute Digital News Report 2025によると、
日本のメディア信頼度は約40%。
住人のうち4人しかメディアを信頼していないというデータがあります。
これ首相の側から見たら合理的な判断かなと。
メディアの構造的問題と機能不全
信頼度40%のフィルターを通すよりも自分で直接届けた方が正確に伝わると思えると。
少なくともフィルターで歪められるリスクは回避できると。
受け手の側から学びても、メディアの報道と首相本人の言葉とどっちを信じるかと聞かれた時に、
40%の人がそもそもメディアを信用していないというシチュエーションがあるわけですよ。
ここまで言っちゃうと、メディアがだらしないから首相がXで直接言うんだ、当然だという話に聞こえるかもしれませんが、
私はそうは思わなくて、
メディアのフィルターは批判されがちではありますが、検証機能という本質は忘れずに、だと思うんです。
首相が言ったことが本当かどうか確かめる。背景情報を足す。比較する。
首相が4ヶ月分確保していると言った時、それが十分なのか不十分なのか、
確保と比べてどうなのか伝えるのがメディアの一つかなと。
一時情報をどう検証し、批評するかというところが大事なポイントです。
首相が直接Xで配信して、受け手が直接読む。その間にフィルターがない。
一見クリアに見えますが、検証がない情報が直接届いているということでもあるんですよね。
リーチと検証のトレードオフ、そして提案の重要性
食べ物に例えるなら、きのこ。本当に調理せず、直接食べていいの?
その人が押し出しているきのこだからいいんだ。その人の信頼をもとに食べていいのか?みたいな話があるんですけど。
前回のWBCで言うと、3140万人という数字をネットクリックスが直接出していましたけど、
メディアがそのまま企画して報道したというのはありますけど、
その数字の定義を検証した報道はありましたかね?みたいなのはあるんですよね。
特力さんとかちゃんと指摘しましたけど。
同じことが政治情報でも起きているかなと。
首相が出している数字を誰が検証するのかというのは大事な話ではあると思うんですよね。
もう一つ数字を足すと、国境なき騎士団の報道の自由度ランキング、
2020年日本は68位、G7で言うと大会ですと。
これは記者クラブ制度の閉鎖性とか、メディアの自己経緯が指摘されていると。
つまりフィルターとしてのメディアが機能不全を起こしている面もあるかなというふうに思うんですよね。
もう一つ思うのは、メディアって検証はするんですけど、
この発言は事実と異なる。この数字は正確ではないと。
でも、じゃあどうすればいいのかという提案をしているかというと、あんまりできていないと。
それは間違ってますで、止まっている報道が多いかなという雰囲気は私からするとあるんですよね。
そういう意味では、首相がXを選ぶのはメディアへの不信かもしれませんけど、
メディアの信頼度が低いのはメディア自身の構造的な問題でもあるかなと。
検証しかしない、提案がない。だからうるさいだけの存在に見えてしまうと信頼度が下がっちゃう。
どちらが先かは鶏と卵ではございますけど、
ただはっきりとしているのは、このループが回れば回るほど検証された情報が社会から減っていく。
信頼されなきゃならないのに検証された情報が社会から減っていくという状態になっているんですよね。検証自体は大事なことなのに。
プラットフォームを超えたコミュニケーションの耕作
大事だからこそ検証の先にある、どうするまで踏み込めるかどうかというところが、
私は問われているんじゃないかなというふうに思います。
前回、WBCの話で伝えてが変わると届く層が変わると言いました。
19歳以下14.2%、女性48%、地上波では届かなかった層にネットフリックスが届けた。
実際、前回から今週までの間に、20代の女性から直接そういうお話も聞きましたね。
ネットフリックス加入しているからWBC見ました。なるほど、みたいな話です。
成人も同じで、Xでしょうが直接発信すると、記者会見を見ない層にも届きますと。
届く層は広がりますと。でも同時に検証を経た情報に触れる機会は減りますと。
これがトレードなんですよね。リーチか検証かという話なんですけど。
さっき言った提案の話をここに重ねると、もう一つ見えてくるものがありまして、
検証って間違いを正す機能なんですけど、それはそうですよ。
でも受け手が本当に欲しいのは、じゃあ何が正しいのか、自分はどう判断すればいいのかの手がかりが大事だと思うんですよね。
視聴者Xで4ヶ月分を確保しているという、メディアがそれは不十分だという、受け手はどうなのと思う。
その時にですね、全部受け手任せで動けたらするに越したことないんですけど、
実際私は動きますけど、でもみんながみんなそうだって言うとね、そうじゃないんですよね。
そこに提案がないから、アクション提案がないから結局声の大きい方を信じるしかなくなるというような状態が続いていると思います。
これはね、政治に限らないと思うんですよね。私が今いろんな角度で見ているメディアコミュニケーションの現場でもですね、
アクションの促しが大事です。そこを入れないと人動かなくなりつつあるかなというふうに思います。
コミュニケーションの継続と未来への提言
WBCの時ね、測り方も自分で持つべきと言いました。受け手側で持つべきと言いました。
政治の場合は検証の器は誰が持つのか、そしてその先の提案の器を誰が作るのかが問われているかなというふうに思います。
首相がXに移動したなら検証の器もですね、ちゃんとXの上に作らないといけないんですよね。
Xにはコミュニティノートはあります。検証の器はあるんですけど、
ただコミュニティノートだけじゃなくて構造的な検証というところもですね、各メディアもそれぞれのプラットフォーム上に移ってやるべきなんじゃないかなというふうに思うんですよね。
まして提案の仕組みというところも含めてやらなきゃいけないんですよ。
XならX、YouTubeならYouTube、TikTokならTikTok、それぞれのプラットフォームでそれぞれやっぱり重ね合わせていかなければいけないと思うんですよね。
私的にはそれが今見えている答えの一つかなというふうに思います。正解までは言いません。
でも今言ったみたいに考えるべきことは整理できるかなと思うんですよね。
あと一つ加えるとするならば、やっぱりメディア側がなぜ信頼されないのかというところを本気で向き合っているのかなという気はしますね。
報道の自由度68位というのは権力に抑えられているだけでなくて、自分たちの法治家など問題でもあるはずだと思うんですよね。
この自己検証というところはもうちょっとやってほしいなというのはデジタルメディアの外側にいる人間からすると思います。
一つはやっぱり検証だけではダメで、提案できるかどうかだと私は思っております。ただのブロッカーじゃダメですね。
あとは受け手側のリテラシーって言っちゃうと簡単ですし、そんなに簡単にいくなら世の中はこうじゃないよって話ではあるんですけど、
私生のXを直接読むのはいいと思いますけど、でも検証されていない知事情報だという前提で読む必要があるかなと。
メディアの報道もある意味フリーターがかかっている情報だという前提で読む。どちらもそのまま事実として受け取らない。
今やいろんな知事情報を調べられるんですからね。
その上で3つ目ですね。これは私的な提案でございますけど、提案というかこういうような言葉のやりくとり、コミュニケーションというところは
常にアップデートし続けなければ枯れます。耕しし続けなければ枯れるかなというふうに思います。
本当に十何年前私がハーフポストの日本版を立ち上げた時に一番意識していたポイントですかね。
記事を出して終わりじゃなくてコメント欄で議論が生まれてそれを編集部が見てまた記事にする。その循環がね
耕すこと。今の私で言うのだったらコミュニケーションし続けること。
今もねX上でこう政治、政治に限らずなんですけど耕してるかって言うとねどうなんだろうね。コミュニケーション活発になっているかもしれませんけど
荒れた上でコミュニケーションしているのはどうなんだろうってのはありますかね。
でも荒れてるだけで放置するんじゃなくてそこにどう検証のコミュニケーションを植えていくのか
提案のコミュニケーションを咲かせていくみたいな話になってくるかなって荒れ地にね。荒れ地に花を咲かせましょうというのが大事なんじゃないかなというふうに思います。
今日の話を改めてまとめますと、メディアノーツは移動しました。
市長の情報発信のチャンネルが記者会見からですねXに移動したんです。トラサガリ34回。それに対してX投稿370件。
ネットフリックス、WBCのネットフリックスと同じ話で、WBCのネットフリックスが伝え手になったのと同じように
政治では市長自身がSNSを通じて直接伝え手になりましたと。
なってきた時に言うと、これリーチと検証のトレードオフというのがありまして直接発信はですね、都道府省を広げるんですけど検証ですね、加えた情報を減っちゃうんですよね。
でなると、メディア不審、ソーシャルメディアの直接発信、さらにメディア不審。このループを止めるにはやっぱりメディア側の心理確保って大事です。
あとはSNS上、ソーシャルメディア上の検証っていうコミュニケーションの両方が必要になってくるかなと思います。
検証だけじゃダメ、提案しましょう。メディアがただのブロッカーに留まっている限りは死んで戻りません。戻らないと私は思っています。
こういうコミュニケーションはですね、耕し続けなければ枯れます。器が変わってもこういうコミュニケーションを耕すとね、営みを止めてはいけないと思います。
検証のインフラ、検証のコミュニケーションをやった上で提案のコミュニケーションの花を咲かせていきましょうというのが大事なポイントかなというふうに思います。
育り方も自分で持っておくべきと言いましたが、政治の情報についても同じで、自分が触れている情報がどういうフィルタを取ってきているのか、あるいは取っていないのか、
それを意識するだけで受けてたるですね、我々、景色がだいぶ変わるんじゃないかなというふうに思いますし、伝えている側もですね、ぜひどんどんどんどんメディアの皆様も含めて一緒にね、
ここを変えていく、コミュニケーションを変えていくのが私の仕事の一つなので、いくつかやらせていただいているんですけれども、もっともっと変わっていってほしいなと思ってこのように喋っている次第です。
はい、そんな形で何かしらの参考になればハイマイです。それではまた。松浦茂でした。
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