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2026-03-13 24:58

消しゴム【第274号音声版】

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消しゴム【第274号】

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サマリー

今回のエピソードでは、消しゴムの歴史、日本の消しゴムの優秀さ、そして受験と消しゴムの関係について掘り下げます。特に、日本の消しゴム「モノ消しゴム」の青白黒のストライプが色彩商標として登録された経緯や、エジプトでの調査中に消しゴムが不足したエピソードが語られます。また、デジタル時代の「元に戻す」機能も消しゴムの進化形として紹介され、消しゴムは失敗や修正を前提とする学習や創作のパートナーであると締めくくられています。

消しゴムをテーマにした理由
いちです。おはようございます。今回のエピソードでは、消しゴムについてお届けをします。このポッドキャストは、僕が毎週メールでお送りしているニュースレター、STEAMニュースの音声版です。
STEAMニュースでは、科学、技術、工学、アート、数学に関する話題をお届けしています。
STEAMニュースは、STEAMボートのリクミーのご協力でお送りしています。
というわけで、このエピソードでは、STEAMニュース第274号から、消しゴムについてお届けをしていこうと思っているのですが、なぜ消しゴムかというと、
一つは、ちょうどこのエピソードを収録しているのが、2026年3月12日なんですが、国公立大学の後期試験が終わったところで、大学入試の後期日程が終わったところで、入試にまつわる消しゴムのお話をしておきたかったというのが一つと、
もう一つは、僕個人のことなんですけれども、エジプト調査から帰ってきて、そこで消しゴムで苦労した話があるので、その話題も共有したいと思ったからなんです。
というわけで、改めまして1です。
このエピソード、先ほどもお伝えした通り、2026年3月12日に収録しています。
受験と消しゴムの決まり
国公立大学の大学入試後期日程が終わったところで、受験生の皆さん、それから関係者の皆さん、本当お疲れ様でした。
受験というと、回答用紙、マークシートの場合もありますし、記述の場合もありますが、どちらにしても鉛筆で回答することになります。
これは決められています。鉛筆で回答しなさいというふうに言われています。
鉛筆で書くと何がいいかというと消しゴムで消せるということなんですが、この消しゴムについて入試では、大抵の入試では決まりがあります。
例えば受験生が一番多い大学入学共通テスト、かつてのセンター試験ですね。
こちらでも机の上に消しゴムを置いていいですよと書いてあるんですが、プラスチック製の消しゴムに限るというふうに書かれています。
これも実はちょっとした理由があるんですね。
それからプラスチック製の消しゴムって皆さん使ったことあると思うんですが、品質の良し悪しが結構あって、やっぱり日本の消しゴムはよくできているんですよね。
その話をちょうど今週エジプト調査から帰ってきて、エジプト調査で日本の消しゴムの優秀さを感じてきたところなので、そこも共有したいと思います。
消しゴムの歴史
まず最初に消しゴムの歴史についてお話をしていこうと思います。
消しゴムの歴史、実はそれほど古いものではありません。
人類が文字や絵を描き始めた時代から間違いを消す、修正するといった道具はもちろん求められてきたんですが、現在僕たちが使うような消しゴムが誕生したのは18世紀のことなんです。
人類が絵を描いたというのは何万年、下手したら何十万年と遡るわけなんですが、消しゴムってわずか200年くらいの歴史しかないんですね。
近代的な消しゴムが登場する以前、人々は間違いを消すために、これはヨーロッパの話ですが、パンの白い部分をちぎって使っていました。
パンです。食べるパンです。
柔らかいパンは鉛筆やインクの跡を紙からこすり取るのにちょうどよかったんですね。
またヨーロッパではこのヤスリを使ってインクを削るということもされていました。
特にヨーロッパは紙の品質が18世紀だとそんなに高くはなかったので、ヤスリで削ってしまうとかなり痛んだとは思うんですが、これは溶皮紙の場合かもしれませんね。
削るというのが主に行われたのは。
それが1770年になりまして、イギリスの科学者ジョセフ・プリーストリーが、天然ゴムが鉛筆の跡を消せることを偶然発見したんです。
この年をもって消しゴム誕生とみなすことができます。
このゴムを製品化したものがこするものを意味するラブ・アウトで、現代のイギリス英語で消しゴムを意味するラバーにつながっています。
これアメリカ英語だとエレイザーですが、イギリス英語ではラバーになります。ゴムという意味ですね。
当時の天然ゴムは熱や乾燥に弱く長持ちしませんでした。
そのため品質改良が求められ、1839年にアメリカのチャールズ・グッドイヤーが下流法を発明します。
下流法というのは硫黄を加えると書いて下流法ですね。
ゴムの耐久性や柔軟性が飛躍的に高まり、消しゴム以外にも様々な用途に普及しました。
現在で言うとグッドイヤー・タイヤーというのが、グッドイヤーの名前では一番有名かもしれません。
日本における消しゴムの歴史は明治時代に始まります。
当時は輸入品が中心でしたが、明治末期から国内でも消しゴムの製造が本格化しました。
最初期は天然ゴムを使用したものでしたが、戦後になると石油化学の発達によってプラスチック消しゴムが登場します。
プラスチックというのは石油から作られたという意味で、石油製品全般をプラスチックと呼びますから、プラスチック消しゴムということになったのでしょう。
日本の消しゴム「モノ消しゴム」
1969年にトンボ鉛筆がモノ消しゴムを発売し、これが品質、デザインともに大ヒットします。
皆さんもきっと一度は使ったことあるんじゃないでしょうか。
青白黒のスリーブデザイン。消しゴムの入れ物ですね。
消しゴムをぐるっと巻いている紙製の筒。これが青白黒になっていますよね。
これは日本の国民的消しゴムとなり、世界にも知られるブランドとなりました。
現代では定番のプラスチック消しゴム以外にも、特にこれはトンボ鉛筆さんが出しているシリーズですが、
この砂が混ざった消しゴム、香り付きのグミ消し、色鉛筆用のソフト消しなど多種多様な製品が登場しています。
またデジタルの世界でも、消しゴムに相当する機能として、Undo元に戻すという機能を普及しています。
WindowsだとCtrl-Z、MacだとCmd-Z、Undo元に戻す。これも現代の消しゴムと言えるかもしれません。
消しゴムは間違いを取り戻す、または間違いを許すための道具とも言えるのではないでしょうか。
消しゴムは失敗や修正が前提となる学習や創作の大切なパートナーと言えると思います。
デジタル消しゴムとエジプト調査
ところで、Googleの消しゴムマジックやCanva、これはデザイン系のソフトウェアですが、マジック消しゴムという機能があります。
Googleの消しゴムマジックは、特にAndroidユーザーの方はお馴染みかもしれません。
写真の中から人物や動物を消したりする機能です。
消しゴムという名前が付いていますが、その名に関して実際には上書きをする機能、塗り絵をする機能です。
不思議とこれを消しゴムと呼んでいますし、それを受け入れていますが、本当は消しゴムではないという話をさせていただきました。
最初にエジプト調査と消しゴムの話をさせてもらいます。
僕はデジタルの仕事ばかりしていまして、普段は紙に書くときもほとんどボールペンなので消しゴムを使うことは滅多にないのですが、
今週まで行っていたエジプト調査では、例外的に消しゴム、それから鉛筆も大変によく使っています。
というのも、現場でスケッチを鉛筆でしているからなんですね。
鉛筆は硬さHのもの、これも調査隊メンバーの高校学者のこだわりでドイツ製のステッドラを使っているのですが、
正直言うと日本の三菱鉛筆、ハイユニがいいんじゃないかなと僕は提案しています。
やはり気候もあると思うんですよね。
エジプトはやはり暑いので、ドイツの鉛筆は寒い国から来ていますから、どうしても木の部分が硬くなってしまって削りにくくなるんですよね。
芯の部分はすごくカッターナイフで削っていくとシャープになって、その硬さを維持して書きやすいんですが、木の部分がどうしても割れちゃうんですよね。
そこに行くと日本製の三菱鉛筆の方がいいんじゃないかなと僕は思っています。
芯の部分は僕は三菱鉛筆のHを使ったことがないので、普段は2Bとか4Bとか使うのでちょっとわからないんですが、今度はエジプトに三菱鉛筆のハイユニのHを持っていこうかなと思っています。
そんな鉛筆なんですが、当然書き間違いがいっぱいするので、いちいち消しゴムで消して書き直しています。
もともとこういうのがいちいち消すのが時間の無駄と思って、アンデューができるデジタル化の方がいいでしょうということで、デジタルアーカイブという研究をしていたんですが、すっかり僕の方がデジタルじゃなくてフィジカル化されているんじゃないかという気がします。
メール送りしているニュースレターの方では、これを指してミイラ取りがミイラと呼んでいるんですが、まさに自分がミイラになっているかもしれません。
エジプトでの消しゴム不足と日本の消しゴム
この消しゴムが日本からいくつか持ち込んではいたんですが、調査メンバーが増えてきて、その消しゴムを1個切って使っていたみたいなんですね。
切ると当然小さくなるじゃないですか。それがポロリって落ちると、消しゴムって遠目に見ると砂の上に落ちた場合、小石と区別がつかないんですよね。かけらが見つからなくなってしまって、消しゴムが足りないということが起こっています。
僕はたまたま自分の筆箱の中に製図用の精密消しゴム、細い消しゴムを入れていました。ノックすると芯が出てくるタイプの細い消しゴムを入れていました。
これが便利だと思って使い始めたんですが、なかなか良くて、今度は調査隊の皆さんにも勧めようかなと思っています。
特にマークシートで受験する受験生にはノック式の消しゴムが良いかもしれません。プラスチック消しゴムですし、もの消しゴムでありますから、もちろん黒曜とかも出していると思うんですが、僕はもの消しゴムを愛用しています。
入試には良いかもしれないです。たぶん受験生の方が詳しいと思いますが、そんなことを思い出しました。
受験については、特に共通テストを受験するときは、机の上に出していいもの、持ち物リストの中でも机の上に出していいものが受験票に書かれていますし、受験案内にも書かれています。
中には鉛筆とか鉛筆削りとか時計とか並んでいるんですが、消しゴムのところにはプラスチック製の消しゴムって書かれているんです。
これなんだかと思ったんですが、よく考えると消しゴムってもともとはパンの白い部分じゃないですか。
パンを机の上に置いておいて、これ消しゴムだって主張されると、消しゴムとだけ書いていると、これをしまいなさいと言えないんですよね。
中には美大受験する受験生とかもいるわけじゃないですか、共通テストでも。
美大目指している人とかは、たぶんパンで消すっていうのもやっていると思うので、これ消しゴムですと言っても不思議ではない。
そうすると試験中にお腹空いたからって言ってパン食べれるわけですよ。
でも消しゴムなんだから食べても別にいけないことはない。
というので食べられないプラスチック製の消しゴムということになったんじゃないかと僕は想像しています。
モノ消しゴムの色彩商標
僕自身がセンター試験受験したのは25年か26年前だと思うんですが、その頃は書き方が違って、正確に覚えていないんですけれども、
机の上に袋から出したグミキャンディーを並べていました。
はい、消しゴムです。
話をプラスチック消しゴムに戻すと、このモノ消しゴム、表面にモノって書いてあったりとか文字が多少書いてあります。
受験案内には英単語が書いてあるものを置いてはいけませんよって書いてあるんですが、モノ消しゴムのモノぐらいは書いてあっても大丈夫です。
ただそれを気にする受験生ももちろんいらっしゃるので、このトンボエンペスさん、モノの文字を消した本当にストライプだけ、青白黒のストライプだけのモノ消しゴムも販売しています。
受験用ということなんでしょう。そこからがトンボエンペスさんすごいなと思うのは、日本で初めて色彩商標を取得しているんです。
これどういうものかというと、青白黒のストライプはモノ消しゴムでしか使えない、トンボエンペスさんしか使えないという商標登録なんです。
商標登録というと一般的には名前ですよね。例えばモノ消しゴムという名前はトンボエンペスさんしか使えませんし、ユニという鉛筆の名前は三菱鉛筆さんしか使えない。
これは他社製品と混同しないようにというものなんですが、その中でトンボエンペスさんは青白黒のストライプを日本で初めて色彩商標として登録を受けています。
だから他社製品が青白黒のストライプは使えないんです。後にファミマとかファミリーマートのストライプも商標登録で認められたんですが、その第一号が青白黒のモノ消しゴムだったわけですね。
これを取得には結構ハードルが高くて、認知度と普遍性が必要なんですよ。だからこれはもうデザイナー名利に尽きるんじゃないですかね。だってストライプなんて国旗みたいなもんですもんね。
青白黒って言うとエストニアの国旗に似てますが、エストニアは青黒白なので順番が違うので、これもし国旗と一緒だったらひょっとしたら認められなかったかもしれないんですが、ずっと青白黒でやってきたということで、おそらくモノ鉛筆発売当初はエストニアという国がまだなかったので、まだってことはないですよね。
ソ連に組み込まれていた時代なので、国旗もなかった時代ですから、これは偶然重ならなかったということだったと思うんですが、それにしてもこれデザイナーがスポーツだろうなというふうに思います。
これとエジプト調査とちょっとつながる話をさせてもらうと、エジプトでも反米感情が高まる時期っていうのがやっぱりあるんですね。
もともとアメリカとかイギリスもアラブ諸国に対しては結構土作作に紛れてというか、めちゃくちゃなことをしてきた歴史があるので、英語圏、アングロサクソンに対して反発意識が強まる時期。
ナショナリズムが強まったりとか、反アングロサクソン感情が強まったりとかっていう時期はあるんですね。そんな時に英語が書かれたグッズであるとか英語がプリントされたTシャツとかっていうのはちょっと気まずいわけなんですよ。
そんな時にも受験用の消しゴムとかはありかなと思って、というわけで今エジプト調査隊もの消しゴムが不足しているので、次購入するときはロゴの入ってない青白黒のストライプだけの消しゴムにしようかなと思っています。
エジプト製消しゴムと今後の展望
ちなみになんですが消しゴム足りないなと思って現地調達もしたんですね。エジプト製の消しゴムも購入したんですが、あんまり消えないというかですね、消すと汚くなるというダメな消しゴムでした。
これはエジプト製に限らず、僕の経験ではイギリス製かな、外国製の消しゴム、ヨーロッパの消しゴムだったか使ってみたことがあるんですが、これパンの方が消えるんじゃないかっていうね、あんまり悪口言ってもいけないんでしょうけれども、日本の消しゴムよくできてるなというのを感じたことがありました。
受験生にとってマークシートがきれいに消せるかとかはもう資格問題ですから、消しゴムをみんな可愛がってあげてもらえたらなと思います。
消しゴムは石油製品ですからね、今のイラン調整を考えると今後値上がりするかもしれないです。買い占めるまではいかないでも、予備の消しゴムは今のうちに買っておくといいかもしれません。そんなことを消しゴムに見ていて思いました。
というわけで、消しゴム話をしてきたわけなんですが、ご存知のとおり、アラビア半島上空が今飛行機飛べなくなっていまして、レジプトから帰るの大変でした。
帰りのフライトがキャンセルされて、帰るルートを探して、3日かけて日本に帰ってきたんですが、とりあえず東アジアに行けばなんとかなるだろうと思って、まずカイロから北京へ飛んで、北京から韓国のインチョンへ飛んで、
インチョンから福岡へ飛んで、福岡から地上移動で長崎に帰ってきました。
僕はまだまともにですね、北京とかまともにソウルを歩いたことがないので、今回もタッチするだけ、半日ほど時間はあったんですが、空港周辺しか移動していないので、
いずれ北京もソウルも東アジアの大都会ですから訪れてみたいなと思っています。というわけでまた次のエピソードでお会いしましょう。
24:58

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