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2023-03-31 25:04

文化の違い・学問の違い【第123号音声版】 #125

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1️⃣学問にも分野ごとに文化の違いがあります

2️⃣工学という分野と古代エジプトは文化的に似ています

3️⃣分野を超えた学問の進め方について意見を聞いてきました

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金谷一朗(いち)

TEDxDejima Studioファウンダー・パイナップルコンピューター代表・長崎大学情報データ科学部教授

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文化の違いに関する話
傷跡を隠してはいけない それがあなたを形作るから
フランク・シナトラ
イチですおはようございます このポッドキャストは僕が毎週お送りしているニュースレター
スティームニュースの音声版です スティームニュースでは科学、技術、工学、アート、数学に関する話題をお届けしています
スティームニュースはスティームボート乗組員のご協力でお送りしています 冒頭でご紹介したのは傷だらけのメインエンターテイナー
フランク・シナトラのスティームな言葉 彼がどれだけ説得力を持っているのか
ぜひ彼の経歴調べてみてください
改めましてイチです このエピソードは2023年3月29日に収録しています
このエピソードではスティームニュース第125号の内容をお届けしますとお伝えしたいところなのですが
実はですね年度末ということもあって まだですねスティームニュース第125号の執筆が進んでいないんですね
で通常ですとニュースレターの原稿を書いてからポッドキャストを収録させていただいているのですが
今週はですね少しどのスケジュールとかが重なってしまって 先にポッドキャストを収録させていただいています
というわけでまあ125号に何を書こうかなというねテーマはだいたい決めているのですが
あとはですねもうほぼアドリブでこのまま 思いついたことを喋らせていただいて
あとでそれをもとにスティームニュースメールでお送りしているニュースレターの原稿にしようかなと思っています
というわけでですね いつもにも増して話があちこち飛んでしまうと思うのですが
どうぞ今回も25分間お付き合いいただければ幸いです
このテーマでお伝えしたいのは文化の違い学問の違いというお話なんですね そうですね皆さんはエスニックジョークっておそらくね
聞かれたことがあるかと思います まあお国柄をどちらかというと揶揄するような
まあ場合によってはねその国の人を傷つけるような言い回しにもなってしまうのですが まあジョークということでねご勘弁いただければということで例えばこんな話をね聞いていただけれ
ばと思います 豪華客船タイタニックが沈んでいきます豪華客船ねあの実はですねまぁ僕の住む長崎に
つい先日あの豪華客船がねー 2年ぶり3年ぶりでしょうかね
入港していてあついにねー コロナも開けてきたんだなぁという思いをしたのですが
まあそのおそらくね世界で一番有名な豪華客船といえばこの大西洋に沈んでしまった タイタニックだと思うのですがそのタイタニックにまつわる
これは実はではないですこれはのジョークですこんなジョークね 聞かれたことないでしょうか
タイタニックが沈み始めた時に船長が乗客に海へ飛び込んでくださいとお願いするんですね その時にアメリカ人には
ほら飛び込めばあなたヒーローになれますよって伝えた イギリス人には飛び込んだらあなたはジェントルマンになれますよって伝えた
ドイツ人には飛び込むのはルールですって伝えた イタリア人には
先ほどものすごい美人が飛び込みましたよって伝えた フランス人には飛び込まないでくださいって伝えた
日本人には皆さん飛び込んでいますよっていう風に伝えた まあ船長がこういう風に乗客に伝えると皆さんね
思惑通り飛び込んでいったというこれは一種のエスニックジョーク 国柄を
学問における問いの重要性
かなりねステレオタイプにはめ込んで伝えるジョークなんですが アメリカ人はね
ヒーローなりたいという願望が強いでしょうとかイギリス人はジェントルマンになり たいっていう
願望があるんでしょうとかドイツ人はルール守るよねとか イタリア人は女に弱いよねとかもうもう偏見の塊なんですねまぁ日本人に対して
皆さん飛び込んでますっていうのは結構当たってるんじゃないかとまぁ 日本人としては思ってしまうんですがこういったジョークがあるということですね
もちろん人間ごとの個体差の方が大きいですし 文化というのはグラデーションなので
日本人だからこうとかイギリス人だからこうとかね 決めつけることはできないのですが
ただそれでもこう文化の特徴というものはそれぞれあるんじゃないかなというね 印象は皆さん共有されているところだと思います
このエスニックジョークを思い出したのは実はですね塩野七海先生の大著 ローマ人の物語というねまぁこれ素晴らしい
まあ 歴史物語があるのですがこの大科の帯にですねこんな言葉が書かれていたんですね
知力ではギリシャ人に劣り体力ではケルトやゲルマン人に劣り 技術力ではエトルリア人に劣り経済力ではカルタゴ人に劣るローマ人だけが
なぜ巨大な世界帝国を反映させることができたのか これはまあ塩野七海先生がローマ
ローマ人の物語というねシリーズを書かれるにあたって最初に今このような問いから始めた ということなんだそうです
で学問においては答えを見つけるよりも問いを発することの方が 何百倍も大事なことなのでもうこの問い自身はね僕すごく
大切な問いだと思うんですあの ぶっちゃけて言うと解像度かなり低い問いだとは思うんですがでも問いというのは
ある程度解像度低くてもあの
古代民族の得意分野
役には立つと思うので この問いは僕はいい問いだと思います
この問いをまあ少し分解してみると 知力に優れるギリシャ人がいたよと
体力に優れるケルト人ゲルマン人がいたまあケルトというのはまあ今のフランス スペインイングランドのあたりということになりますかね
あのユリウスカエサルのガリア戦記 というねあの名著があるのですがまあそのガリアとケルトはまあほぼ一致しています
ゲルマン人というのはまあ現代のドイツ オーストリアそれに
オランダであるとかあれはゲルマン諸国を喋る人々なんかがね 現代では含まれます
エトルリア人というのはもう今完全にねイタリアの真ん中に入ってしまってはいるのですが ローマの隣ですね
まあ大雑把に言うと隣ですね技術力を非常に持っていたね 民族ですね
経済力はカルタゴ人というねカルタゴの人々 後にね名称ハニバルを生み出すカルタゴですね
まあこういう地域ごとにね得意分野が異なったというね 事実なのですがこれは現代でもまあ地域ごとにね得意分野であったりとか
人々の気質が違うというようなことはね 当然あるわけでまぁこれはの気候であったりとか植生植物の音
性質であったりとか まあ手に入る食料なんかがね
影響していたりとかもします まあ特にですね東アジアまあ日本も含めてですね東アジアというのは
食料生産に関して言うとまあ世界的にはもうチートレベルのものすごくね 恵まれた地域ですので
我々のようなまあ我々ってねまあ僕日本人なので 日本人前提で話をさせていただいていますがまあ我々のような
大学時代と独学の学問の違い
東アジア人から見たらこういったね 起源前の地中海世界ヨーロッパというのがどういったものであったのかというのはね
非常に想像がしにくいのですが おそらくね今よりもだいぶ
文化的な違いというのは色濃くあったんだろうとは思うわけですね でここからですね少し強引に話を持っていきたいのですが
この地域ごとの文化というわけではなく 学問ごとに文化が異なるというね話をさせていただきたいなと思うんです
これまずはですね僕の個人的なバックグラウンドについてね 少し
まあ恐縮ながらご説明をさせていただきたいのですが 僕は大学はですね大阪の関西大学の
工学部電気工学科出身なんですね 工学部がですね今の3つに分割されているようなのでもうね僕の
出身学部というのはなくなっているんですがそこのね 電気工学科というところで当時はね
あの電気工学科と電子工学科に分かれてたんですね 電気工学科というのは発電所とか電車とかの非常に高電圧をね
扱う学科だったんですね でどういうわけか
4回生の 関東では4年生というんですか
研究室配属で 応用物理の研究室なんとですね担当の教授が
天体物理学をね されている方の研究室にね
まあじゃんけんで負けて当時はね関西大学 まあ他のが勝ち方かもしれないんですけれども僕のいた学科はじゃんけんでね
研究室配属を決めていたのでじゃんけんでもう僕じゃんけん弱いんで
そのあまり希望していなかったその天体物理学の教授が担当されている研究室にね 配属になってで今思うとそれがね
ものすごくいい体験だったんですね まあもともとあの物理学
学問ごとの文化差
の勉強は好きだったので これ幸いということででまぁ当時あの研究室にいらっしゃった
指導教員の松島先生という方今関西大学の教授になられていて 今でもね学会とかで招待講演に呼んでいただいたりとかして非常に恩気のある
先生なのですが まあそこで知り合い
ましてあの指導を受けたわけなんですけれどもそこで僕は物理学の流儀というものを 本当にあの一から叩き込まれました
なのでまぁ3年間は 教伝というね
アメリカのトーマスエジソン以降の新しいんだか古いんだかよくわからない 伝統があるんだかないんだかよくわからない
中途半端に伝統のある工学というのを叩き込まれて まあ4回生のね1年間だけは
そうですねまあガリレオガリレーというのは言い過ぎかもしれないですがまあニュートン 以降の近代物理学というものを教え込まれ
ました で僕大学院は
ならのなら先端科学技術大学院大学っていうね名前の長い 大学院で
情報科学研究科というね ところに進学したのですが情報科学と僕がよく使う計算機科学という言い方
これはねあのだいたい同じ意味です あのアメリカではコンピューターサイエンスと呼んでヨーロッパではインフォメーションサイエンスで
呼んだりとかまあインフォマティックスって呼んだりとか まあ国によってねその呼び方が違うというだけでそのそれぞれに対応する日本語訳も
違うというだけでまぁだいたい同じ意味なんですけれども 計算機科学というものを専攻することになりました
まあその間ね独学でえっとまぁ僕はの学部では強電 まあ非常に強い電圧をね扱う分野をやっていたのですが
まあ独学で弱電というねほんとね数ボルト 本当5ボルトとか3.3ボルトとかね触ってもなんともないというね
電圧の電気回路電子回路ですね 電子回路の勉強もしていたのでまぁそこらへんの
技術と文化の関係
文化というものも個人的にはよく知っていますまあそれからも計算機科学もこれも コンピュータープログラミングであったりとか
コンピュータの理論ですねそういったことを まあ学ばせてもらってまぁその間
まあ奈良にいたというね事情もあって 考古学者たちとの付き合いというものもまあ運良くねさせていただくことができ
ましたあの共同研究もさせていただきましたし また大学これは手塚山大学の先生だったのですが
考古学についてもね まあ日本の考古学ではあるのですが学ばせていただきました
また所属した研究室が医療工学メディカルエンジニアリングの研究室ではあったので メディカルエンジニアリングについてもね
あのかなり突っ込んだ 研究をね手伝わせていただいてこれもあの非常に
勉強になりました で僕自身はあの高校生の時にはねアートの分野を目指していたこともあって
まあね大学進学の時にはね諦めてしまったのですが その大学院のまあ後期課程博士課程の頃ですね
あの 進学と同時にあの企業にも就職させていただいてまぁそこで
メディアアーティストの方とも知り合ってまたねちょっとアートへの情熱っていうのもムクムク湧き上がって後に幸運なことにあのメディアアートの仕事もさせていただけるようになって
あと作品もいくつか残させていただいて今でもね あのメディアアーティストのためのコンピューターマンパイナップルコンピューターなんですけれどもこういったものも
制作させていただいているのでメディアートにもまあ片足をね つっこませていただいていますその後
大学院を卒業してまあ働き始めてそうですねまぁ工業デザインであるとか それからですね
文化人類学でまぁ研究予算をねいただくことができたりとかしていろんな学問分野に 回しを突っ込ませていただいているんですね
そういった学問ごとの違いを見ていく中でまあ工学まあこれもかなりね大雑把な くくりではあるのですが
工学という学問エンジニアリングという学問 の性質についてね
ある程度輪郭が見えてきたなぁと思っているんですねまぁこれも勝手にね自負している だけなんですけれども
まあ工学エンジニアリングっていうのは思いっきり簡単に言うとものづくり そしてものと人との関係づくりの学問とね言えるわけなんですがそのためには
何でも利用するんですよまあ極端なこと言うと 原理がわかってなくても使えるものは使う
っていうところがね あるわけですね
ちょっと話は飛びますが皆さんフグの乱走のぬか漬けってご存知ですかね フグの乱走っていうのはこれはフグの肝と一緒でやはりねあの毒があるわけで
食べられないそうなんですねも食べたら死んじゃうっていうぐらい熱い毒があるそう なのですが
これをまあなんかうまいことぬか漬けにすると 毒が抜けるそうなんですただそのなぜ下毒されるのかというね
理屈はわかっていないそうなんですただ現在ではそのフグの乱走のぬか漬けというのはもちろん 検査後なのですが出荷されています
つまりどうやってね毒が抜かれているのかというね 理屈はわからないんだけれどもとにかくなんかぬかにつけたら毒が抜けるぞと
でということはまあこれは利用価値があるので使いましょうということなんですねこれ もちろんサイエンティフィックには正しい方法ではないのですが
工学的にはエンジニアリング的にはありということなんですねこれあの同じことがね エンジニアリング工学というね学問に言えるわけなんです
つまりですね工学という文化では時に理論上の美しさよりも実用性が優先されるということがね 言いたいわけなんですね
でこの文化がどうもですねまぁこれあの紀元前の話ですよ紀元前の 古代エジプト人とか古代ローマ人に
古代エジプト人の円周率計算
似てるんじゃないかなぁって思うんですよ 例えばですね古代エジプト人は円周率という概念を知っていたのですが
彼らはですね円周率をこういうふうに定義していたんですね 直径が9の長さを持つ円の面積は
一辺が8の長さを持つ正方形の面積に等しいというふうに定義したんですこれ円周率で 計算するとおよそ3.16になります
正しい円周率よりも0.6%ほどね大きい値なのですがまぁこれ誤差の範囲ということ なんでしょうね
でこれまぁエジプト人古代の人だから紀元前の人だから不正確な対応を使ってたんだ なぁと思うのはちょっと安直な見方でどうもですね古代エジプト人たちが使った計算を精査してみると彼らは彼ら彼女らは
もっとねあの精度を上げられたはずなんです 僕の試算によると
古代エジプト人たちはおそらく円周率を0.01%の誤差まで追い込めたはずなんです 彼ら彼女らはその技術を持っていました
そうなんだけれどもより使いやすい値を使ったんです 直径が9の長さを持つ円の面積は1辺が8の正方形の面積8かける8で64
ですねこれに等しい直径が9の円の面積は64というふうに 計算をしたわけですこれはね
多少不正確であっても使いやすい方を使おうということで決してね頭が悪くて 誤差が大きい値を使ったんじゃなくて逆に頭がいいから誤差が大きい値を
使ったというね 感覚を受けるわけなんですこれ直接的なね証拠はないのですが
状況証拠に関してはメールでお送りしているニュースレター steam ニュースの方にね 少し詳しく書かせていただこうと思っています
一方のですねジップとのアレクサンドリアに住み始めた古代ギリシャ人たちはまあ 円周率というものをね徹底的に
まあ現代の比べても遜色のない数値をね求めていくわけなんですよね ほっと25分間喋ってしまいましたぜひね続きはニュースれたスティームニュースでお楽しみ
ニュースレターによる裏付け
ください お相手は市でした
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(字幕視聴ありがとうございました)
25:04

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