マンガとポンチ絵の開始
いちです。おはようございます。今回のエピソードでは、マンガとポンチ絵についてお届けをします。
このポッドキャストは、僕が毎週メールでお送りしているニュースレター、スティームニュースの音声版です。
スティームニュースでは、科学、技術、工学、アート、数学に関する話題をお送りしています。
改めまして、いちです。このエピソードは、2025年1月9日に収録しています。このエピソードでは、スティームニュース第216号からマンガとポンチ絵についてお届けをします。
スティームニュースは、スティームボートのりくみのご協力でお送りしています。
さて、今回のエピソードの話題、マンガとポンチ絵なんですが、これつながっているんですね。
ポンチ絵って何?って思われる方もいらっしゃるかもしれないんですが、このエピソードの中でご紹介をしていきたいと思います。
イギリスで生まれた風刺漫画師、パンチ。
そしてそのパンチを模倣した日本の幕末、つまり江戸時代の雑誌、ジャパンパンチ。
そこから霞が関とか、日本の研究者がですね、描くというか、描かされるというか、いつも描いているポンチ絵につながっていくんですね。
その何がつながっていったのかというコンセプトについて、このエピソードの中でご紹介をしていきたいと思います。
今回のエピソード、実は絵がとても大事になってくるので、よろしければこのメールで配信しているニュースレター、スティームニュースの方も合わせてご覧いただければと思います。
やはりね、テーマが漫画とか絵なので、ここはちょっと音声だけではうまく説明できないことがあるので、良ければ無料でお読みいただけるので、スティームニュースの方ご登録いただいて読んでいただけると嬉しいなと思う。
絵だけ見てもらってもね、この216号は絵だけ追いかけてもらってもそこそこ楽しいかなとは思っていますので、ぜひお読みになってみてください。
というわけで、本文の方に入っていきます。
風刺漫画の影響
今週、ピュリッザ賞受賞歴のある風刺漫画家アン・テルナエスが、契約先のワシントンポスト氏を辞職しました。
彼女は同社のオーナー、チェフ・ベゾスがトランプ時期大統領に跪くように見える風刺漫画を描いていたのですが、同氏に掲載を拒否されたため、抗議の辞任をしたようです。
まあここは着物つわったアーティストという風にね、呼べるんじゃないかなと思います。
描かれた絵なのですが、おそらくはこれはトランプ時期大統領を表しているんだろうなという銅像を、この土台の上に立った銅像なのか石像なのか、像の下にですね
1,2,3,4,5人の人物がひれ伏すように、あるいはぶっ倒れるように描かれているんですね。
そのうちの1人がチェフ・ベゾス。残りなんですが、おそらくはマーク・ザッカーバーグ、フェイスブック、メタのトップですね。それからオープンAIのサム・アルトマン、ロサンゼルス・タイムズのパトリックスン・シオン、そしてミッキー・マウスが描かれています。
ミッキー・マウスはおそらくウォルト・ディズニー・カンパニーを象徴していて、なぜウォルト・ディズニー・カンパニーかというと
ABCニュースのオーナーなんですね。なのでこういった報道機関がトランプにひれ伏しているということを風刺したものだと思うんですが、
彼女を支援する風刺漫画家が、より直接的な風刺漫画も描いているので、彼女の意図というものもね、そういったものから読み取れるかもしれません。
このエピソードでは、そういった風刺漫画と風刺漫画にルーツを持つポンチエという日本独特の文化についてご紹介をしていこうと思います。
漫画なんですが、皆さん漫画好きだと思います。僕は大好きです。何をもって漫画と呼ぶかというのは、これ議論の的なんですが、
もし漫画を物語を伝えるための絵画というふうに呼ぶならば、その歴史は古代エジプトのおよそ5000年前まで遡ります。
物語を明確に伝えるもので、最も有名かつ最も古いものというと、でなおかつ現存するものというと、これは古代ローマのトラヤヌスの記念柱。
記念柱とは記念柱と書いて記念柱ですね。 このトラヤヌスの記念柱ではないかと思います。こちらは紀元113年の完成と言われていますが、
こちらね、現代でも見ることができます。 現代人にも当時の様子を生き生きと読み取ることができる作品です。
実物を見なくても、この書籍、塩野七海先生のローマ人の物語シリーズに登場しています。
この塩野七海先生のこのトラヤヌスの記念柱のところ描写なんですけれども、ものすごくドラマチックに描いてくれているんですね。若干妄想入っているかなとかも思っちゃうんですが、
そこは塩の風味、塩味ということで楽しむところなんじゃないかなと思います。
このように絵によってストーリーを伝えるという技術、これは長い歴史があります。 日本だと12世紀から13世紀に描かれた
長寿人物ギガですね。 この平安時代ですね。描かれた物語が
もうそらく日本の漫画文化の始まりになるのかなと思います。 こちらもスティームニュース、メールでお送りしているスティームニュースの方に
画像を貼り付けておりますし、長寿人物ギガというキーワードで検索してもらってもすぐに出てくるかなと思います。
しかし、この史実やファンタジーではなく、社会に対する風刺を伝える絵、この記録は比較的最近になって初めて現れます。
風刺漫画は英語ではエディトリアルカーテューンと呼ぶのですが、 その始まりは
18世紀後半イギリスのジェームズ・ギルレイと見られています。 彼は当時のイギリス国王ジョージ3世やナポレオンボナパルト
フランスですねフランスのナポレオンボナパルトあるいはナポレオン1世を容赦なく批判しました。 言論の自由が謳われ始めたのが18世紀後半
同じ時期ですから、まだまだこの抵抗はあったと思うんですが
ギルレイも相当に肝の座った人物だったと思います。 彼の作品には
危機に瀕するプラム・プディングというものがあるんですが、こちらもですね スティームニュースの方に画像を掲載していますが
すごくねあの面白い古し漫画になっています 画面の左右に人物が一人ずつ描かれているのですが左側にイギリスの首相
ウィリアム・ピット 画面右側にフランスの皇帝ナポレオンボナパルトが描かれていて2人がこのテーブルに
ついているんですね ダイニングテーブルについていて真ん中に
プラム・プディングなんですけれどもプラム・プディングってねあの 書いてあるんですけども肉の塊に見えます
でその肉の塊の表面が地球の模様になっていて地図になっていてでもこの ウィリアム・ピットとナポレオンボナパルトがナイフとフォークで切り分けているんですが
地球の表面が描かれているのでナポレオンが
ヨーロッパを切り分けていてそしてイギリスのピットが大西洋ですね 大西洋を切っていてイギリス本国はまだどっちにもついてないというね状況を描いています
これ細かいところまで見るとねほんと皮肉たっぷりなんですね例えばピットが持っている フォークは3本フォークでこれイギリス海軍を表していたりとか
ナポレオンが握っているナイフはこの フランス陸軍の軍刀であったりとか
まあ小ネタなんですかねあの小ネタがすごくいっぱい詰まっていて でまぁこの時はねナポレオンがもう飛ぶ取り落とす勢いでヨーロッパを切り従えていて
次はイギリスかっていうところだったんですが ナポレオンの方が少し小ちびに描かれていてイギリス人ギルレイの意地を表して
いたりとかもしていますこのギルレイによって風刺漫画の本場となったイギリスでは 週刊風刺漫画誌パンチが創刊されます
この時代はですねまぁギリギリハーフトーン印刷が生まれていなかったのでアーティスト たちはハッチングというねこの細かい線で濃淡を表す技法を使って
頑張って絵を描いています 不思議の国のアリスの差し絵を想像してもらうと
このハッチングってどういう技法かね思い浮かべていただけると思うんですが その不思議の国のアリスの差し絵を描いたジョン・テニエルも
ギルレイよりは少し後の世代なんですがパンチで風刺漫画を手がけています スティームニュースの方ではですねこのジョン・テニエルによる
クリスマスの難問というねちょっとこう 心揺さぶられる風刺漫画派もご紹介をしています
そして1862年イギリスの風刺漫画家 チャールズ・ワーグマンが江戸時代の日本にやってきて風刺漫画誌
ジャパンパンチを創刊します 意識したのは本国イギリスのパンチでしたが提携はしていなかったんですね
ただそもそもパンチという名称はイタリアの道化師 ピエロですね
ポンチ絵の現代文化
プルチネラが英語化したものなんだそうです なので一般名称ということになろうかと思います
まあそういえばね日本にも平凡パンチっていう雑誌もありましたから パンチは雑誌の名前というよりは一般名詞ということなのかもしれません
ワーグマンは本家パンチから様々な技法を引き継いでジャパンパンチに反映させました その最たるものは一枚の絵で要点をつくうという点なんじゃないでしょうか
幕末の官僚福知源一郎が江戸城会場に前後して独自の新聞を発行するのですが その新聞第2号でジャパンパンチの風刺漫画を紹介しています
福知はジャパンパンチを次のように解説しています
西洋新聞史中ポンチというものあり これは戸映えの風にしておかしき絵組みを取りしたためその中に食いありて
日本の繁殖物なりすでに横浜にても毎月一冊ずつ売り出し よほどおかしき趣向などあり
福知はこのパンチを日本語でポンチというふうに訳したのですが これがポンチ絵の原になります
ポンチ絵はもともと福知が紹介したジャパンパンチに掲載されているような 一枚ものの風刺漫画を指していましたが
徐々に一枚で要点をついた絵という風な意味に転じていきます 例えば20世紀のエンジニアたちは設計図を描く前にポンチ絵というラフな図を描いていました
今でも描いてはいるんですがポンチ絵という呼び方はしてないんじゃないかなと思います まあしているとすれば僕と同じ世代のちょっと年寄りエンジニアかもしれないです
一方日本の観光庁ではポンチ絵が描かれ続けています それどころかポンチ絵を現代アートに高める努力が行われています
これはちょっと皮肉なんですけれどもね ただまあどう見ても現代アートというのはちょっと違うんですけれども
独自の進化を遂げてはいます その一例なんですがこちらもね
スティームニュースの方に画像を載せていますし それこそですねポンチ絵現代アートで検索してもらっても出てくるかなと思います
まあそのぐらいあのちょっと特殊な文化が生まれているんです そして日本の研究者も国の予算を申請するためにこのポンチ絵描きに付き合うことになります
ポンチ絵を描く能力が予算取りに直結するんです 僕は個人的にはポンチ絵好きなんですが
ただこの日本の優秀な頭脳をこういうポンチ絵描きに使わせるなんて とは思ってしまいます
ポンチ絵というののルーツがこの風刺漫画にあることを考えると まあこれも一種の風刺なのかなというふうにも思っています
まあそうでなければポンチ絵という呼び方を続けてはいないと思うんですよね 概念図とかラフスケッチとか他にも呼び方はいくらでもあるわけで
ただそれを霞が関であったりとか研究者たちがポンチ絵と呼び続けているのは ちょっとこう自虐なのかもしれないですし皮肉なのかもしれないですが
まあそういった意味が込められているんじゃないかなと思いました というわけで
まあこのエピソードでは風刺漫画 そして雑誌パンチジャパンパンチ
そこからポンチ絵についてねお話をしていきました 明治時代に新聞に掲載されていた漫画については
当時その漫画とは呼ばずにポンチ絵というふうにね 読んでいたそうですあの新聞掲載の漫画
これは明治時代主に一コマだったそうなんですが こちらは漫画と呼ばずにポンチ絵と呼んでいたそうです
大正時代に入って 4コマ漫画といった新しいスタイルが生まれていった時に
その漫画作者たちが自分たちが書いているのは漫画であってポンチ絵ではないという 運動をしたそうなんですね
ポンチ絵の歴史と定義
その結果 この漫画とポンチ絵というものがこう分かれていって
でポンチ絵の方はまあエンジニアのラフスケッチであったりとか この霞が関そして研究者が描く説明図
の方に意味が取られていってもともと明治時代に書かれていたポンチ絵は現在では 一コマ漫画みたいな言い方をするようになりましたね
もともとね新聞漫画というのが一コマだったことを考えると まあわざわざ一コマ漫画というふうに呼ぶのは
汁なし担々麺みたいな話かもしれないんですが いやこれ例えが適切かどうかわからないんですけれども
あの担々麺てもともとは汁なしなんですよね 違ったらごめんなさい
もしそうだとするとその後このスープの ひたひた入った汁あり担々麺が生まれた結果
もともとの担々麺を汁なし担々麺と呼ぶようになったというね 風に聞いています
これ確かねレトロニウムという風に呼ぶんですが元々の単語が後の例えばこう技術 改革であるとか
文化の変化によってなんかこう形容詞を付け足さないといけなくなったもの アナログレコードなんかもそうですよね
デジタルミュージックが生まれた結果 その
それまでレコードといえばアナログしかないというかまあ当然それ以外選択肢はなかったんですけれども デジタルが生まれたことでその対比としてのアナログレコードが生まれたというね
言葉としてねアナログレコードという言葉が生まれたということもあって これをレトロニウムという風に呼ぶんですが
まあ一コマ漫画というのもレトロニウムの一種かもしれないです メールでお送りしているニュースレタースティームニュースでは他に今週の書籍そして今週の
テッドトークもご紹介しているのですが 今週の書籍では
日本漫画史というね書籍をご紹介していますこちらは残念なことにあの電子版が出てないので 紙版で僕も読んだんですがすごくね
面白い 引き込まれる内容
でした そして今週のテッドトークなんですがパトリックシャパットの自由な世界は風刺を必要とするというね
テッドトークをご紹介しています パトリックシャパットは風刺漫画家なんですが
彼はその自作の風刺漫画をステージで紹介しながら この民主主義には風刺が必要だということをね
こうユーモラスに語っていくんですね で
この これ結構古い5年前のトークなんですがドナルドトランプを例にこんな話をしています
漫画みたいな政治家を漫画にすることは難しい 漫画で書いたことが本当に起こってしまったというね
事例をいくつか紹介していたんですがこれ日本で言うと なんか虚構新聞ってありますよね
あのちょっとパロディーの新聞があるんですがそこで書いたことが本当に起こって しまったというようなことがこの風刺漫画でも起こるんだということをね
話をされていましたこの時おそらく5年か6年前なんですが やはりトランプを風刺した結果その職を追われた風刺漫画家たちがいたという話もね
出てきます歴史は繰り返すのか 歴史はスパイラルなのかよくわかんないですが
一言ある話だなというのが続いていました ニュースレターの最後には僕が授業で使っているポンチ絵を1枚ご紹介しています
このポンチ絵はね あなたがやるべきことというねタイトルのポンチ絵なんですが
中央にあなたがやるべきことという資格があってその資格は何かというと3つの 長方形の交差点だというね図なんですねその3つの長方形とは何かというと
一つ目は あなたが得意なこと
2つ目があなたが好きなこと 3つ目が人のためになること
あなたがやるべきことはあなたが得意なことあなたが好きなこと 人のためになることの交差したところですよというねポンチ絵なんですね
これねかつてねあのとある有名パクツイアカウントまだ x がツイッターだった頃ですね パクツイアカウントにパクられて拡散した
アーズなんですが なぜそれに気づいたかというと当時ねあのおいでよパクツイの森というね
サービスがあってそこに登録してたので あなたのツイートパクられてますよっていうのがね
わかったんですがそんなことのあったはずです スティームニュース
読者の皆さんにはこれ画像をお送りしてますので好きに使っていただいて結構です はい最後にね余談です
風刺と政治の関係
まあこのポッドキャストを収録しているのが2025年の1月9日 まあ2025年始まったよというねタイミングではあるのですが
あのお正月今年 正確に言うと去年ですねあの去年の終わり頃に父を亡くしましてお正月
49日の法要があって実家に帰っていました まあ大阪の実家に帰っていたんですがそこであの
まあまあえっとマックは持って帰ったんですがあまりこの 執筆以外なんかこうハンダ付けしたりとか
ポッドキャスト収録したりとか僕の中ではクリエイティブと思っていることがあんまり 道具がなくてできないこともあってでもなんかやっぱりちょっとクリエイティブな
ことをしたいなと思って まあお正月ということもあったんでお雑煮
にですね パクチーを入れてみました
パクチーお雑煮 えっと思われるかもしれないですけども
すごい美味しかったです あの
僕の母が関東人で東京人でお雑煮が関東風ではあったんですが お住ましに鳥
それからお餅 まあお餅はあの関西に合わせて丸餅なんですが焼いた丸餅を入れて
作ったお雑煮にパクチーを入れてみましたこれが結構美味しかったです あのパクチーの本場ねあのタイの方に話を聞くとパクチーは香り付けで
食べるものではないみたいなことをね 言われたんですがまあ僕はパクチー大好きで
東京でバケツパクチー食べたりとかねしたりとか 最近はのフードトラックでパクチー売りに来てくださる方でいらっしゃって
タバで買ったりとかしていたんですが そのパクチーお雑煮写真もねあのこちらはの写真は別のニュースレッダーの方で
あのさっき日記ニュースレッダーを書いていてそちらでね ご紹介していますひょっとしたらインスタグラムにもアップしたかもしれないです
はいもし機会があればあの来年にでも パクチーお雑煮
ご来してみてはいかがでしょうか 来週からまたあの共通テストの試験監督で出張になるので
出張先でもねポッドキャスト収録できるようにしたいなとはまあ前々から思ってい まして
まあ ic レコーダーとかでねあの音声収録してまあそのまま あの
ポッドキャストの配信サービスにアップすれば bgm とかはねあのつけられないですまああの ガレージバンドとかでねつけてもいいのかもしれないんですけれども
まあ ic レコーダーならもそのまま撮ってあげてもいいのかなぁとか思うので
次回やってみるかもしれません ちょっとどうなるかわからないんですがあの
配信できるだけ滞らないようにしてみたいと思います というわけで最後まで聞いてくださってありがとうございました
また次のエピソードでお会いしましょう スティーム fm の位置でした
さんたいん ゆっけーさーんてぃんぐーれんゆーどーん
さんたいん エローカーンスティッケー
me ウィーンでフォースウィーヴやーとぅファン