ありがとうございます。
私も全然普通のお墓に入りたくないなって思っているタイプなので、
すごく興味があるなと思っているんですけれども、
顧客目線で考えてみると、そういった普通のお墓と違う埋葬スタイルというと、
前編では樹木草は実質普通のお墓なんですよってお話ありましたけれども、
皆さんのイメージの中だと樹木草とか海洋山骨とか、それ以外の場所での山骨とか、
いろいろ普通のお墓以外のスタイルってあると思うんですけれども、
それらとの違いとか、顧客がそれと比較して選ぶときに、
マットフォレストさんの循環層というものを選ぶメリットと言いますか、
どういった点で選ばれているのかっていう点、もしありましたら教えてください。
ありがとうございます。
何と比較してくるかというと、やっぱり樹木草の方が多いです。
でも私たちの中では、今広がっている樹木草は自然層ではないと思っていて、
自然に変えられない形のものが多いので、私たちは同じステージではないと思っているんですけど、
やはりそこを一度見られて、何か違うなと思われた方たちが私たちのところを選んできているというのは一つあります。
そこはやっぱり自然にしっかり土の中に帰って、自然循環の一部に人間もなれるというところが私たちの大きな特徴です。
あと海洋山骨は自然層として自然に帰るもの、海に帰る選択肢としてあると思うんですけども、
海洋山骨って船で結構沖に出るんですね。
なのでお墓参りに行くのが、結構船に乗ってもう一回行かなきゃとか、結構大変じゃないですか。
で、海があまりにも大きすぎるので、お墓参りの場所が特定されないっていうのはありますよね。
だけど私たちの場合は妙犬山っていう山がありますので、
それこそ山全体がお参りの対象となって、その場に行けるっていうのも大きいかなというところでございます。
ありがとうございます。
先ほど出てきた樹木草っていうのってイメージ、
もともとはそういった今やっていらっしゃるようなものと似た発想だったのかしらというふうにも想像するんですけど、
これなんで結局宝石が必要なスタイルになってしまったんでしょうか。
おっしゃる通りで、樹木草を一番初めに作ったのは東北のお寺さんなんですね。
樹木草って名前で初めてやったのは。
そこは里山保全型で、里山保全に寄与するという形で、宝石のないタイプです。
一番初めはそこです。
だけどそこがやっぱり東京の人たちがそこを見つけて結構売れたと。
それに既存のお墓の人たちが気づきまして、売れてるらしい。
じゃあ僕らスタイルでやろうっていうことで、お墓屋さんってほとんど宝石屋さんなので、
宝石屋さんスタイルの樹木草が全国に広がったって感じです。
そういうことなんですね。
そうなんです。
逆に言うと、普通のお墓と今、宝石スタイルの樹木草っていうのは何が違うんですか。
ほとんど同じなんですよ。
ちょっと花があるとか、長方形の大きな宝石がプレートになってるとか、
アメリカみたいな近くに立てみたいになってるとかいう感じです。
だから長方形のお墓がプレートになったか、縦になってるとか、
で骨壷を入れる場所が地下に石の箱があって、そこに入れるというふうになってるって感じです。
そうなんですね。
もともと一番最初の東北の宝石ないタイプの樹木草をやられている方っていうのは、
未だにそのスタイルでやられてるんですか。
やってらっしゃる。私、それこそ昨年から視察に行かせてもらいました。
はい、そこは土の中に埋めてらっしゃる。
なるほど。
じゃあ今、その循環層スタイルで私やりたいわとなった時は、そこかアットホレストさんかの二択みたいな感じですか。
あとですね、山山骨もしてるところはあるんですよ。
でも山骨って上に巻くんですね。
その上から土をかけたら埋葬になるんで、そこはできないですね。
山山骨っていうのは結構お寺さんでポツポツしてるところあるんですよ。
それでいいかなと思ったけど、やっぱり調べていくと、
この山のどこかにしていますとかが多いんですよ。
どこ?みたいな。どうやって巻かれてる?みたいな。
心配になるみたいな。透明性がないところが多くて、
なんかこれもちょっと心配やなと。
これ私死んだ後どうするかわからへんから、ちょっとこれはちょっと不安やと。
で、やっぱちゃんとブランドとして、それこそ海洋山骨はもう大きな一つの産業とサービスとして成り立ってるので、
そういう形での山バージョンはないのかということで探したらないので、それになろうって感じ。
なるほど。この純木層の荷の前にならないために、
また墓石プレイヤーが純乾層をまた普通のお墓としてやってこないために、
アットフレストさんとして何か工夫されてる点っていうのはあるんですか?
そこはもう初期からやっぱりすっごい気をつけてまして、
純乾層っていう名前を新しく作ったっていうのもまず一つですね。
で、商標をすぐ取りました。
で、あとアカデミックの知見ですよね。
ただ単に自然に変えて自然に良さそうではなくて、
しっかりとした知見のもとにやるっていうところが私たちの強みでありコンセプトですので、
そういうアカデミックの方たちのサポートを得て、山の管理、そして土壌の管理をしているというところですね。
あとは信頼のおけるお寺さん、歴史のあるお寺さん、
そして地域でも愛されているお寺さんっていうところと組んでいくというところも、
誰も彼もができるという形ではないということですね。
なんかすごくニーズはありそうなのに、
なんでこれを手掛けるプレーヤーが今までそんなにいなかったのかなっていうのも不思議なんですけれども、
これは前半おっしゃっていただいたボマイ法という法律が邪魔しているからなのか、
それとも後半に出てきた墓石屋が騙してくるからなのか、ちょっと言い方あれですけど。
なんかこの辺りって、なんでニーズはあるのにプレーヤーがいなかったっていうふうに小池さんとしてはお考えですか。
やっぱりですね、死というものが意味嫌われる存在であったというのが大きいと思います。
私がびっくりしたのは、私はすごい自然に自分がいつか全員死ぬものだし、
私も死ぬんだからそこに携われること全然嫌じゃなかったんですけど、
早々業界の方の集まりに行った時に、全員に聞かれました。
なんでこの業界に入ってきたんだ。
その方だけみんな2代目、3代目、4代目なんですよ。
僕らは親がやっていたからついだと。
だけどわざわざ入ってこいってなんで?みたいな感じで、すごいその業界からも聞かれるぐらいだから、
みんないやいややってるのかなと。
イメージがやはり良くない。
そこも私は変えたくて、全員が死ぬし、全員がそこに立ち会わなければいけないし、親も絶対に死ぬから。
死って、人生において誰もが向き合わなければいけないことなのに、
みんな向き合ってないし、その業者さん自体もこの業界なんで入ってきたんっていうふうに聞くような感じになっているっていうのはおかしいと思っているので、
だからでしょうねって感じですね。
今までこの人がプレイヤーが入ってこなかったのは、みんなが憧れる業界じゃなかった。
なるほど、そういうことですね。ありがとうございます。
あとビジネス的なところを考えてみますと、圧倒的に今までの母席が必要なスタイルと、
今回の循環層みたいなスタイルって、そもそも母席の減価かからないよねとか、場所も母席だとどんどん埋まってっちゃってキャパがある中、
循環層だとある一定のキャパもしかしたらあるかもしれないですけど、比較的キャパシティの柔軟性ってあるのかなと考えると、
すごくエコノミクス良いんじゃないですかと思ったりするんですけど。
はい、ユニットエコノミクスめちゃくちゃ良いです。
従来のプレイヤーと比較するとどれぐらい良いものなんですか?
従来の方がどれくらいかちょっと私たちも分からないですけど、我々としてはやはりそこのビジネスモデルとしてはすごく良いなと。
で、始める時にそれも見越して始めました。やっぱり持続可能かどうかっていうところは大事だったので、
事業として、会社としてずっとこれをやっていけるような事業なのかとか結構検証したので、そこはやはりおっしゃる通りのものでございます。
そうですよね。
おっしゃる通りで循環するので、誰かの恋骨を埋葬しますよね。でもそこの埋葬したところ、ずっとそこに恋骨があるわけじゃないんですね。
微生物が食べたり樹木が吸ったりして本当に森全体に行き渡るので、また同じところに埋葬することができるんです。
なので土地の拡張も必要ないですし、というところで今までの墓地は第1墓地、第2墓地、第3墓地とかいうのがあったと思うんですけど、それは必要ないという。
そうですよね。そうするとあれ、これ儲かるんじゃないのって思ってしまうと、ちょっといろんな法律の問題はあるにせよ、アトフレストさんが乗り越えたように競合が入ってくるっていうリスクってあるのかなと思うんですけど、
その点においてどうやって差別化していくかとか、モットーとなるところを築いていくっていうのは、その辺にキーサクセスファクターみたいなのがあるとお考えでしょうか。
ここはですね、やっぱりブランディング、もともと私が広告の業界にいたっていうのもありますけど、やはり市にしっかり向き合うであったりとか、森のことを考えているってところの、ただのブランディングだけではなくて本当に基礎的なところですよね。