グロービーズ・キャピタルパートナーズさんは日本を代表するVCさんかなと思っていまして、
かなり30年にわたって日本のスタートアップエコシステムで存在感を発揮されてこられたVCさんかなと思うんですけれども、
ゆえにかなり多くのスタートアップを見てこられていらっしゃると思うんですけれども、
まずこの福島さんからご覧になって、スタートアップのデッドファイナンスの環境ってどんなふうに変化してこられたかなというふうに見ていらっしゃいますか?
そうですね、先ほどお話しした通り10年ちょっとこのお仕事をしてますけれども、
やっぱりデッドが使えるようになってきたので、この5年ぐらいかなというふうに思います。
コロナ前後ぐらいから特にソフトウェアの中でもいわゆるSaaSの会社さんの売上がストック型のビジネス、
こういったものが増えてきて以降比較的売上が読みやすくなったよねというふうになって、
ビジネスモデルのデッドとの親和性みたいなものが高いビジネスに対してまずペンチャーデッドがつき始めたかなというふうに思います。
これが多分5、6年前かなというふうに思っています。
それより前はもちろん創業融資みたいなものは公的に期間を含めてあったわけですけど、
いわゆるこのペンチャーデッドという形のものが出てきたのは多分ですね、
青空さんがペンチャーデッド、いわゆる予約券付きのデッドを出したのが2020年ぐらいですかね。
私の投資先の架橋が第1号案件だと思いますので、そこからぐっと増えてきたかなという印象がございます。
ありがとうございます。まさにそうですね、青空さんは公式には2019年から始めていてっていうところで、
1号案件がまさに架橋さんで2020年だったのかなというところで、
そのあたりからまさにスタートアップのデッドっていうのがより積極的に使われてきた。
スソノの話でいうと先ほどお話しあったような、コロナ融資みたいなもので多くのスタートアップが救ってもらって、
デッドってスタートアップも使うべきなんだみたいなところの意識の変化みたいなのがあったところに、
またさらに2022年にかけての市場クラッシュみたいなところで、
結構レスキューファイナンス的にデッドが使われてきたみたいな背景っていうのもひょっとしたらあったのかなというふうには思うんですけれども、
またそういったデッドの環境の変化というところもある中で、福島さんとしてはご投資先のスタートアップがデッドを使うことについて、ざっくりどんな印象を持っていらっしゃいますか。
バランスシートを上手に使うということは企業経営においてはいろはのいいだと思いますので、
昔はどうしてもデッドが選択肢があまりなかったので、
エクイティでベンチャーキャピタルからの資本を増やして資金イコール資本だった時代があったと思うんですけれども、
やっぱり先ほど申し上げた通り事業の状態が少し安定をしてきて、
いわゆる運転資本に重当する部分が必ずしもエクイティ、こちらの方が資本コストが原則としては高いわけですから、それを使う必要があるのかという議論が出てきたと。
これは先ほどの青空さんの2019年の架け橋コラボの僕は、架け橋側の取締役としてこの取引を承認しているわけですけど、
そうなんですけど、やっぱり2010年代中頃から金融機関での勤務経験がある方がスタートアップにCFOとして入ってくる流れが増えて、
そうした時にバランスシートをもう少し有効に使っていこうというところが増えてきたのかなと思っていますので、
何か印象があるかないかというよりは普通の行為が行われるようになってきたという認識で私自身捉えているところです。
確かに投資銀行ご出身ですとか、銀行等の金融機関ご出身のCFOの方とかが非常に増えてきてくる中で、
資本コスト、資本効率の良い資金調達、ファイナンスというところをスタートアップが非常に意識するようになってくる中で、
デッドもエクイティに比べると相対的に資本コストの低いであろうデッドファイナンスでも積極的に扱ってくる流れっていうのができてきたのに加えて、
銀行等もスタートアップに非常に着目、注目するようになってきた流れっていうのが複合してっていうところなのかなというふうに見てるんですけども、
今お話しあったように資本効率、資本コストの意識をしてくる中で、
とはいえ多くのスタートアップ、全てのスタートアップが資本効率の良い経営ができているとは限らないというところがある中で、
このデッドに対して良い面と悪い面っていうのが当然あろうかなというふうに思います。
福島さんご覧になって、良い面、期待する面ですとか、あるいはちょっと心配している、懸念している点などがあればぜひ教えていただきたいんですけど、いかがでしょうか。
そうですね。物は使いようだと思いますので、具体的に沿っているかどうかってところが結構大事ですよね。
なので当然だから先ほどお話ししたように運転資本、これはスタートアップとして成長していけばしていくほどキャッシュフローがタイトになることも往々にしてありますので、
ここをカバーするという意味でのデッドというのは非常に健康的かなというふうに思っています。
果たして新規事業をやりますと、これは今まで取ってきたリスク、もしくは解決してきたチェックボックスと違う取りに対してチャレンジをしていくときの資金がないというものを、
デッド製の資金調達で対応するべきかどうか、これはおそらく意見が分かれるところじゃないかなというふうに思いますね。
社会二世法かもしれないですけど、そのチャレンジ自体が非常に安定的なものであったり、ある種のLBO的に黒字が出ている会社を買収をする、
こういったものに関しては関節金、デッド製の資金調達というものがフィットするんでしょうけど、
じゃあ日本で事業を立ち上げて、今度は海外にチャレンジをしますというときの資金がデッドでいいのかというと、もちろんお金に明確な要はないわけですけれども、
少しリスクリターンのバランスが違うのかというふうに思うわけですね。
そのあたりはやっぱり限られればいいという話ではないと思いますので、賢明な判断が必要かなと。
ありがとうございます。まさにこの資金史とお金の使い道と資金調達の手段の組み合わせというのが非常に重要だというお話なのかなと受け止めました。
やはり金融機関さんは非常にエクイティに比べると相対的に取れるリスクリターンの幅というのが狭いというところだと思うので、
例えば今レイジいただきました新規事業とかっていうことになるとトラックレコードがないところに対して評価をするっていうところはやはりどうでしょうリスクリターン幅が非常に大きいところなので、
これはおそらくエクイティの方が使い道としては相性がいいというところで、逆にデッドの方は過去のトラックレコードを見てそこに補助銭を引いたときに、
これはちゃんと回収できるというリスクリターンの幅が狭いものについては、いわゆる運転資金というところについては非常にデッドの方が相性がいい。
シンプルに2つに分けるとするとそういうことなのかなというふうに理解しました。
ありがとうございます。
ご投資先のデッドファイナンス、いろいろ見てこられて、例えばその2020年前後ですかね、影足さんの青空企業投資さんの一号案件のアベンジャーデッドなども取締役の立場からご覧になったというところかと思うんですけども、
投資先のデッドファイナンスを見ていて違和感を感じることとか、投資先に限らずで結構なんですけども、びっくりしちゃいとか、あるいは違和感を感じた出来事とかってあったりされましたでしょうか。
そうですね。もちろん非常に積極的に出していただけるっていうことは、エクイティの投資家としてありがたいというのがまずある中で、
おそらくこれ調整されていくと思うんですけど、このり回りで限れるんですねっていうのは結構サプライズがやっぱりあった時があるかなというふうに思います。
まだ事業が十分に安定していない会社でも3%、4%ぐらいでお借り入れができて、これはとてもエクイティフォルダーとしては嬉しいわけですけど、
これはリスク一般あってるんだろうかな、映像くせがあるのかなっていうのは一時期少し考えたところですね。
次にこれがハイブリッドになって、金利は安いんだけど、じゃあ30%分の進化部予約権がついてると。
これっていうのは、実はダイリューションを抑えてるようで抑えられてないんじゃないかと。
むしろ6%の金利でもいいんで、このオプション部分、予約権部分を外していただく方がいいんじゃないかと。
まさにエクイティとデッドの両方が入っているようなオプション性の高い商品を受け取るというときは、
先ほどのどんなリスクに対してどういうファイナンスをしてるかというところが少し重要になりますので、株とデッド。
ここに関しては本当にそれがいいのかねっていうことは、よく検討した方がいいかなというふうに思います。
あとは結果論ですけど、結局デッドをお返しするためにエクイティファイナンスをあまり良い条件じゃない状態でやってしまうということがあって、
これは結果的にはその当時の事業リスクをエクイティでファイナンスしてるという状況になります。
時間が稼げたというふうに言うことはあるんでしょうけど、結果的に資本コストとしてどうだったのかなとかは悩ましいなというふうに思うところですかね。
だから発行対会社としてこの事業のリスクをどのぐらいかと見積もれるかどうかの見積もり力みたいなところが、
今申し上げたミスマッチを生まないための重要なポイントだと思いますし、
インフコは比較的経験のある、それこそ投資家の方とかそういうアドバイスができる方がセットでいらっしゃるといいのかなというふうに思います。
ありがとうございます。
実際に取締役などでもご投資先に入られたりとか、あるいは非常にハンズオン支援のような形で投資先のご相談を受けたりするというところもあるかと思います。
特に新株予約権がワラントがついていないデッドであればまだいいんでしょうけども、
まだ非常に強いコヴェナンスが提示されたりとか、あるいは本当に新株予約権の割合が30%とか高いものになってきたときに、
非常にVCとしても気になるチェックポイントっての多いのかなというふうにご推察するところなんですけども、
VCさんへのどれぐらいの流度でデッドファイナンスするときにご相談を一般的にするものなんでしょうか。
そうですね、それは会社の成熟度によってもちろん異なると思いますが、
およそのケースにおいてVCとの株主間契約の中に多額の借材に関してはおそらくリード投資家の事前承認が必要になっていると思いますので、
基本的にはここで話を十分にしてからという形になるんじゃないかなというふうに思いますので、
私が担当しているところでも事前にお話をいただくケースが多くあります。
注意しないといけないのは、プロダクトが例えば2億円で作れて、今手元に3億あって、
ここで2億のデッドファイナンスができて5億のキャッシュが手元にある状態になったときに、
当初2億で作れると言っていたプロダクトは本当に2億で作るのかと、
なんだかんだコストオーバーランスしがちになると思うんですね。
スタートアップの経営って手元にキャッシュがある、もちろん安心感はあるんですけど、
ちょっとやっぱり規律が緩むところはあると思っていますので、
もともとの書いていた事業計画のコストの規律がそれで緩むことがないといいねということが、
私たちとしてはやっぱり経時と意見を合わせていかなきゃいけない、
もしくはその後でモニタリングをしっかりしていくところは、
もちろんこれを責めるべきだね、マーケティングを踏むべきだねという形でいくのはと思うんですけど、
当初予定していたコストが実質的にはオーバーランスしてしまうことを緩やかに許容してしまうということが起こり得る環境にはなると思います。
やはり当該会社にとって手元に置いておくキャッシュはいくらかというところは十分に擦り合わせる方がいいのかなと思います。
ありがとうございます。福島さんからご覧になって、このベンチャーデッドはすごい良い使い方だったなとか、
逆にこういう使い方はあまり良くなかったなっていうのは、前の話とも重複することだろうかと思うんですけど、
何か例としてあったりされますか?
そうですね、後者の良くない使い方って、やっぱりファイナンスができないんで何とかしてくれるところを探して買い替えがどんどんタイトになってしまうっていうケースですよね。
これはおよそにして、おそらくもっと手前の段階でコストカットを断行しきれなかった結果そうなっていると、
おそらく事業に対する見立てが少しずるっといってしまったケースが多いんじゃないかなというふうに思います。
そうすると借り替えをするんですけど、返済をしてその試験資をまた新たに借りるわけですけど、
予約券部分はダブルでかかっちゃったりしますので、よりエクイティモデル流としてそうするとエクイティファイナンスもしずらくなるということで負のスパイラルに入ってしまうケースがあると思っています。
良い使い方はたくさんあると思うんで、あんまり記憶に残ってないっていうのが正直なところなんですけど、
やっぱりマイルストーンが明確、ここを達成したら次のエクイティファイナンスやろうと、こういうものがあって、先ほどの運転資金が足りないのでそこを少しカバーすることによって適切なマイルストーンに到達をし、
想定をしていたエクイティファイナンスを実現できる、こういったものが良いレッドの使い方、おそらく駆け足の1回目のレッドもそういう形でできたと。
ただレッドかどうかっていうのはあんまり気にしなくて、どちらかというとエクイティにも含めた資金調達をどういうバランスでやるかという中で、レッドもあるでしょうし、
例えばリージョナルフィッシュさんがNTTデータさんと魚を育てる設備を自社じゃなくて上位弁で作って運用されてらっしゃると思うんですけど、
あれもその自分の本体のバランスシートだけではなくて、他の方の資金を活用して、それは別に上位弁でもいいし、レッドでもいいし、補助金でもいいし、いろんなやり方があると思いますので、
他人資本の使い方っていうのはレッドだからこれが良い悪いっていうよりはいろんな選択肢があるんじゃないかなと思います。
ありがとうございます。資金種と使い道だったりとかお金にきちんと色付けをするというか、あった資金調達手段を選択その都度できるということが望ましいということでしょうかね。
そうですね。