どうもこんにちは、田中嘉人のスタマースタジオです。 この番組は、スタマー、つまり吃音の人である私が、大好きな音楽や人文学を中心に一人で喋っていく、ポッドキャストです。
ああ、甘噛み。 ポッドキャストですっていうところをちょっと甘噛みしちゃいましたけどね。これねー。
まあ、吃音なんで勘弁してくださいね。お目に見てください。ということで、今日もよろしくお願いします。
はい、では早速音楽のコーナーです。
ということで、今週紹介するアルバムは、ベンフォールズファイブです。
の、4枚目のアルバム。再結成した後のアルバムですね。
一度ベンフォールズファイブは解散をしております。
当時ギターレスと言われて、ピアノ、ベース、ドラムの3人、ジャズのトリオンみたいなね。
それで、パンクな曲、ポップな曲をやっている最高のバンドです。
これ高校の時にね、友達から聴いて、その後ずっと聴いているという。
ここ10年ぐらいは追いかけてなかったですけど、そういう個人的にも思い出のあるバンドです。
このベンフォールズファイブは2000年に一度解散します。
3枚のアルバムを出して2000年に一度解散。
そしてその後2008年に、3枚目のアルバムであるラインホルトメスナーの肖像の再現ライブをやるために3人が集まり、
その後また3人で新曲を作ったり録音したりして、2012年についに再結成。
そしてこの4枚目のアルバム、サウンド・オブ・ザ・ライフ・オブ・マインドをリリースするという、そういう流れですね。
ちょうどこのサウンド・オブ・ザ・ライフ・オブ・マインド、異人たちの心の声と訳されていますけど、
このアルバムを発表した時に彼らは40代に差し掛かっていたと。
そういうのが、この3人の人生の感じもすごく曲とかに影響しているなというのがわかるライナーノーツです。
ライナーノーツを書いたのは岡村忍さんという方で、
この方は調べたところ、ペンホールズ解散後、ソロミュージシャンになったペンと繋がりが深い方だったみたいです。
それでは今週の一説ですね。
ちょっと一つの文章で言っちゃうと長いので、文章の途中からになりますが、今週の一説。
どの曲においても、それまでの自分を自分で否定していくことによって、それまでとは異なる意識を探していくかのような目線が感じられるのが興味深い。
このライナーノーツを読んでアルバムの歌詞カードを見ながら曲を聞くとすごくわかるんですけど、
別のところで岡村さんはこのように書いております。
ここには、心惨な目で四十代も半ばを迎えた三人の心の本音が刻まれているということなのかもしれない。
だからまあ、四十代半ばの三人、中年の危機的な年齢になっていて、
それまで信じていたものが信じられなくなったとか、それまでの自分が否定されるとか、
また新しいところを探していくとか、そういう感じの歌詞とかが非常に多いんですよね。
だからそういうのが多分このアルバム全体を通したテーマになっているっていうのが、このライナーノーツからもよくわかるんですけど、
ライナーノーツの中で、岡村さんがベンにインタビューしたときのベンの言葉ね。
製作している中で見えてきたテーマは、英語の焦熱だった。
自己を失う様々な方法という感じだね。
自尊心を失うのではなく、自分が思い描いていた自分が自分ではなかったと気づくこと。
っていうベンのインタビューを引用してますね、岡村さんが。
なのでやっぱりね、今まで信じていたものが否定されたりなくなっちゃったり、
自分って何なんだって思っちゃったり。
あとはフランク・シナトラのマネージャーの人をモデルにした歌とかがあったりするんですよね。
フランク・シナトラが亡くなっちゃった後、自分は誰なんだっていうのを感じる歌とかね。
そういう自分について内省するような歌がとっても多いですね。
一番最後の曲、Thank you for breaking my heart。
これ日本語版もベンは作ってるんですけど、
これもね、サビの部分の歌詞が、ありがとう僕の心を壊してくれて、ようやく自分の気持ちに気づけたからって。
否定されて、壊されて、亡くなって、新しい自分を探したり、本当の自分に気づいたり、本当の気持ちに気づいたりとか。
そういうテーマなんですよね。
だからこれを今私も40代に入り、また聴いて、やっぱいいですね。
だからこういうテーマが音にも現れていますね。曲とか音にも現れているなっていう。
もちろんね、2000年で一回解散してから、時間経っているから、昔のBen Falls 5の曲みたいな感じじゃないところもあるんですよ。
でもなんか、その10年くらい、10年ちょっと空いたからこその、3人のプレイとか作曲とかが味わえる作品ですよね。
3人同じように歳をとって、それでまた一緒に音を鳴らして曲を作って、またお互い刺激し合いながら作品を作り上げていくっていう。
これぞ再結成っていう感じですかね。
だからやっぱ再結成って聞くとね、昔のあの感じをやっぱりリスナーは期待しちゃいますけど、本当はね、それが醍醐味じゃないんだと思いますね。
時間を経て、また一緒に音を鳴らしていたり作品を作っていたりするからこその、アーティストの変化も感じる。
変化してるんだけど、また3人でそのメンバーで集まってやってるっていうね、そういうところをすごく感じられるアルバムです。
そう思うとね、すごく噛み締められますね。
このアルバムはなんとね、サブスクにはありません。
だからこのCDの状態でしかないのかな、聴くには。
貼っといてよかったですね。
あとはね、このベンという人もまた面白い人で、腹満場な人で、有名なのは5回の結婚、5回の離婚ですね。
現在ももう60歳です。ベンも60歳、歓歴。
でもまたなんか攻めた音楽をやってるみたいで、やっぱすごい人ですね。
写真家としての一面もあるみたいでね、カメラとか写真もすごい好きみたいですね。
はい、それでこのベンホールズ5は今、事実上活動休止をしているようです。
それぞれがそれぞれの活動をしているっていう感じですよね。
で、このこともね、このライナーノーツを書いた岡村忍さんなんとなく予言してましたね。
ベンのインタビューからこんなことを感じたようです。
こっから引用です。
逆に言えばやりたいと思うときに集い、距離を置きたくなったらしばらく休むという緩やかなスタンスで今後も活動していくということなのだろう。
その通りですよね、きっとね。
もうわかんないですけど、もうこの再形成して3人でやりたかったことができたから、その後は自然とバンドでの活動は続かなかったと。
自然と休止になったっていう感じなんでしょうね。
はい、ということで今日はベンホールズ5、再形成後の4枚目のアルバム、サウンド・オブ・ザ・ライフ・オブ・マインドを紹介しました。
めくるめくライナーノーツでした。
改めまして、田中良人です。
今土曜日の夜ですけど、土曜日の夜はすごく穏やかな気持ちになれていいですね。
金曜日の夜はね、疲れ果ててるか、まだ頭の中が仕事モードなので、こんな穏やかな気分じゃないですけど、
土曜日の夜は窓から遠くのマンションの明かりとか見ちゃいますね。すごくいいですね。
自分の人生のこととかも考えないで、こうやって喋ってられますし。
ということで今日はずっと音楽の話です。いやー幸せですね。
今日、家の近くにリサイクルショップがあって、そこで中古のCDを売ってるんですよ。
でもCDなんかどんどんどんどんなくなっちゃってたし、
自分でもCDを買いに行くなんてね、ここもう10年ぐらいほとんどなかったんですよね。
でもまた、CDの良さに気づいてちょっと見たりしてたんですけど、
そこでですね、そのうちの近くのリサイクルショップで、マイルス・デイビスのCDがあったんですね。
これはジャズですよね。全然ジャズはわかりません。
全然ジャズはちょっとわかんないんですけど、
でもこの人はレジェンドですからね、マイルス・デイビスは。
そのくらいはちょっと名前ぐらいは知ってますから。
で、それを買ったんですよ。なんかあれですか、4つ有名なアルバムがある。
有名なレコーディングがあると。その中のリラクシンっていうのが、
これが550円で売ってまして買ったわけですね。
第一期マスターズ・オブ・ジャズ・ザ・ヒストリーシリーズの65みたいですけど、
そういうシリーズになっている、レジェンドのやつを復刻させようみたいなシリーズありましたよね、昔ね。
それで安く売るとか。これは当時の価格で2000円。
90年代に出されたCDかな。
史上名高いマラソンセッションで吹き込まれたマイルス4部作中の1枚。
タイトル通りリラックスした雰囲気の中で、マイルスの小粋なセンスにあふれた絶妙なミュートプレイが堪能できる名作。
と帯には書かれています。ビクターから出てるやつ。
リマスターがしてあって、もちろんね、もともとは1956年の録音なのでそれをリマスターというかしてて、
それが20ビットK2マスタリングをしていると。
そこになんかすごく興味が出ちゃったんですよね。
それをAIで調べたんですね。この20ビットK2マスタリングってなんだって。
CDの型番とか入力すると何年発売とかわかるんですね。すごいですね、AIね。
ネット上にそういう情報があるからそれを引いてくれてるんでしょうけど、それが合ってるかわかんないですけど。
これは1996年にビクターから発売されたものらしいですね。
AIのジェミニの文章を引用すると、
ビクターが20ビットK2マスタリング技術の精度を極め、
ジャズの名門レベルであるプレスティッチの音源を最高峰のクオリティで蘇らせようと、
一斉に名盤をリリースしていた全盛期の一枚らしいです。
面白いですよね。
最近この前のピンクフロイドのライブの伝説のテーパーのマイク・ミラードのミラード音源じゃないけど、
この録音とかマスタリングとかにも興味が出てきて面白いなと最近思っております。
マスタリングは何なのかというと、
これは当時ジャズファンやオーディオマニアの中で、
劇的に音が良くなったと大きな話題になったみたいです。
もともとアナログ版ですから、80年代に初めてCD化された時は不満があったみたいで、
90年代のマスタリングはちゃんとアナログらしい温かみを保ちつつ、
再現しつつ、再現?保ちつつ、ちゃんと音質が良くなったということで、
今でもあえてこの時代のCDを探して買い求めるファンが絶えませんとAIは言ってます。
いいものを買ったのかなと思って嬉しいんですけど。
今のデジタルリマスタリングとかハイレゾとかとはどう違うの?と思ってそれも調べたら、
それも面白かったんですよね。
まずハイレゾっていうのは何ビット何kHzとかっていうCDの限界を遥かに超えていると。
そういう超高解像度のままで音を自由自在に編集できると。
古いマスターテープの中にあった本当にわずかな音を一粒分残して、
ここらずデジタル空間に吸い上げられるらしいです。
あとはノイズ除去技術がすごいと。
それで高解像度の音になるっていうのがハイレゾ。
デジタルリマスターはこれはデジタル機材とパソコンがすごい発達してきた時代だから2010年代は。
パソコンが計算しちゃってマスターテープの音を引き出してるっていう。
その時のオーディオとか聞く環境に合わせてパソコンが直してくれるっていうアプローチらしいです。
ここで大事なのはデジタルリマスターはあくまでパソコンとか機械がやってると。
ハイレゾもAIとかを駆使してるわけですよね。
あとは容量がすごいでかくなったから可能なところっていう。
なんだけどこれが面白いですよね。
20ビットK2マスタリングはこれは職人技だったらしいです。
ここで大事なのはきっと機械とかパソコンとかAIがやるんじゃなくて、
これは人間がやってるってことがちょっと熱いってことですよね。
デジタルリマスターはすごくクリアでノイズが減ってリアルな音が聞こえるんだけど、
20ビットK2マスタリングはその職人さん、エンジニアが一番かっこよく聞こえるっていう。
そういうリマスターをしてるみたいですね。
そのエンジニアさんの感性が入ってるんでしょうね。
このマイルス・テイビスのこのリラクシーンっていうこのアルバムは、
こういう音量のバランスが一番かっこいいんだと思うんだよ俺はと。
それを手動で職人技で再現する。
だからそのエンジニアさんの感性とか曲の理解とかを感じられるというか、
その職人、エンジニアの耳を通して聞く音楽ってこと?
そう思うとなんかすごい贅沢な感じがしますね。
だからあれか、この当時のリマスター版を未だに買い求める人がいるってことなんですかね。
これちょっと面白いですよね。
AIの文章だと職人芸の芸術品なんだそうです。
デジタルリマスターとかハイレゾは、
例えるなら古い絵画の汚れを最新テクノロジーできれいに修復すると。
クリアにして綺麗にするっていう感じだけど、
これはその職人さんがこういう音で聴けると一番この曲の良さがわかるんだよ。
一番このジャズはかっこいいんだよっていう。
そういう風に加工っていうか、加工じゃないかな。
でもそういう風に調げてる。
やっぱこの人間の感性とかが入ってくるとやっぱりこのAI時代特に熱いですよね。
これはね、550円。これはちょっと何度も聞かなきゃなっていうのを持ったっていう話なんですよ。
あともう一個話したかったのは、AIって面白いなっていう話なんですけど、
この今日の体験を通して、これって、
今日でいうとこの20ビットK2マスタリングが何なのかっていうのをこんな簡単にすぐにわかると。
何が違うのとか、デジタルリマスターの方がいいんじゃないのとか、
こっちの方がいいところはどこなのとかっていうのをすぐ調べられて、
その価値を知れるっていう。これいいものだったんじゃんっていう。
こんなすごいことがあるんだっていう。これ熱いなとか。
そういうのをすぐ知れること、これはね、すごいいいなと思いますね。
これはAIの使い方として、これいいんじゃないかなってちょっと自分で思いました。
だから持っているものとか、今まで目を向けなかったものの価値とかに気づけるんじゃないかっていう。
これそういう使い方をできるとAIっていいなって思ったっていうことなんですよね。
という話なんですけど。