Product AI Talks。この番組は、ITスタートアップで事業作り、プロダクト作りに取り組まれている経営層の方をゲストにお招きし、
昨今のAI大統領も踏まえた、AI時代のプロダクト戦略を深掘りする番組です。
番組へのご意見・ご感想は、Xでハッシュタグ、PA Underbar Talksをつけてお寄せください。
今回も、4月23日木曜日開催予定のProduct AI Confにご登壇いただく、SmartHR代表取締役CEO、芹澤雅人さんとお届けします。
オープンAIやアンソロピックといったモデルレイヤーがアプリケーション領域に直接入り込んでくる今、プロダクトの価値をどこに集中させるべきか。
前編に続き、この問いをさらに深掘りします。
また、AI時代のスピード感に組織をどう適応させているか。そして、もし今、新しい領域でスタートアップを立ち上げるなら、という問い合いも大いに盛り上がっています。
ホストは、私、Globis Capital Partners プリンシパル駆動まゆと、テックタッチCFO兼CPO中田真輝さんでお届けします。
本日も、SmartHR代表取締役CEO、芹澤雅人さんと一緒にお届けします。芹澤さん、よろしくお願いします。
はい、引き続きよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
前編でもいろいろお話いただいた中ですが、後編もこのAIの動きをどう見ているかというところを、ぜひいろいろ伺っていきたいなというふうに思っております。
最初のテーマなんですけれど、モデルレミアとの住み分け、特に両立特化のアプリケーションの価値というのがどこに宿っていくのか、みたいなテーマから、ぜひいろいろお話伺いたいなと思っております。
例えばですけど、どんどんグローバルでも、シエラとかハービーのような特定領域で特化していくエージェントプレイヤーというのを躍進している中である一方で、
オープンAIとかアンソロピックっていうところも、どんどん各領域に直接入り込もうとしている。
例えば、2月にはアンソロピックがリーガルのプラグインにリリースされたりだとか、そういった形で今後もモデルレイヤーがアプリケーション領域に侵食してくる動きっても全然あると思いますし、
そういう中でアプリケーションレイヤーでどこに残っていくのか、どういうプレイヤーが残っていくのかっていうのが、すごいみんな今考えていることなのかなと思うんですけど、
芹澤さんこの後の動きどう見られてますかとか、領域ごとの有利不利というんですかね、どういう領域はみたいな話が仮説とかでもあったら、ぜひ伺ってみたいなと思ったんですがいかがでしょうか。
これですね、いいテーマですよね。ちょっとあまり一般で語られるような切り口で言っても面白くないかもしれないなと思っていて、ちょっと斜めからのトピックで話そうかなと思うんですけど、
そもそもソフトウェアのゴートゥーマーケットのこれまでとこれからみたいな話も考えたほうがいいと思うんですよね。
ソフトウェアって実は一社が独占および過占状態になるようなことって実はそんなない領域なんですよね。
例えばセールスフォースみたいな世界的に使われているCRMがあるものの、セールスフォースのシェアってそんな過占状態なのかっていうと、
もうCRMなんて数多のものがあって、実はそんなにシェアでいくと高くないみたいな話もあって、
こと業務ソフトにおけるソフトウェアって意外と分散していくみたいなところが前提としてあるっていうのがまず1個ありますと。
分散する理由みたいなところを補足しておくと、会社によってやっぱり事業形態も違うし、事業の仕方、オペレーションの仕方も違うので、
やっぱりフィットトゥースタンダードとはいえ、ある程度自分はこっちのプロダクトがいいみたいな向き不向きとか合う合わないみたいなところがあるっていうところから、
それだけフラグメンテッドになるのかなというふうに考えておりますと。
もう1つが大企業がどういうふうにシステムを選定するかっていうプロセス。
これがどちらかというと結構重要で、そこってあんまり一般的に語られていないような気もするんですよね。
大企業ってやっぱり購買部みたいなのがあるぐらい、ベンダーの選定って非常に厳密なプロセスで行われていたりするんですけど、
そうなってくると大企業の購買部のプロセスを突破できるプロダクトって意外と少なかったりするんですよね。
そういったいろんな企業の力格が働く中でソフトウェアが選ばれていくっていうGoToマーケットの事情がありますと、
この事情を踏まえて、PIとかアンソロピックが作っているものが全部食っていくのか、どれぐらい浸透するのかっていうところを議論したほうがいいと思っております。
じゃあ、私たちが住んでいる日本の企業の選定プロセスどうかっていうと、
おそらくですけど、これ収録している時点でおいてアンソロピックめちゃくちゃいろんな機能を使えるし、
じゃあ全社的にアンソロピック導入しようぜっていう大企業は、
まあ滅多にいないんじゃないかなっていうところが、長年業務システムを2Bに展開している中で思うところですかね。
やっぱりそれは一社にロックインすることの難しさだったり、
あとはサポートの充実さだったり、細かな機能、とはいえこういう機能がないと困るとか、
こういう権限設定とかこういう監査要件がないと当社で入れられないみたいないろんな要件がある中で、
なかなかオープンAIとかアンソロピックの製品にベッドできないんじゃないかなっていうところは思うところがあります。
なので日本の聴衆感とか日本の働き方によりフィットした日本のアプリケーションレイヤーの人たちが、
そういうところで活躍するという構造はそんなに変わらないんじゃないかなというふうに思っているというところですかね。
一旦これくらいにしておきます。
なるほど。ありがとうございます。
例えばそうなっているときに、モデルレイヤーそのものはとはいえできるところ限られているよね。
そんなに汎用的に提供している上に、一個一個に重ねたりしていけないよねと。
ただとはいえ、このモデルを使って、例えば今だったらITコンサルさんとか、
AI屋さんみたいなところがどんどん各社にカスタマイズしていくプロダクトを提供していくこともできるし、
そこの開発コストはどんどん下がっていると思っている。
それはそう思います。
とはいえ、もともとそこでプロダクトとして、AIプロダクトとして各領域に提供している会社さんもいる中だと思うんですけど、
このモデルレイヤーを担いでカスタマイズしていこうとする動きと、
その領域に特化してプロダクトを作っていこうとする動きっていうのは、
どういうふうに墨分かれていく、もしくは対抗していくと思います?
今の価値観とかだと、特化して作っていきますというところは、
コストが下がるとはいえ、やる側もビジネスなんで、
より大きな案件というところに力点が置かれていくと思うんですよね。
そうなるとやっぱり大企業向けになると思います。
やっぱりそこのSIみたいなオリジナルの開発に向かないようなところは、
フィット2スタンダードで従来のSaaS型のような製品がワーッと広まっていくっていう、
ここはそんなに変わらないんじゃないかなという気がしますかね。
もしかしたらAIによる開発コストの低下によって、
今までSIの人たちがオリジナルというか内製支援をしていたような
ティアがちょっと下がる可能性はあるとは思うんですけど、
とはいえここは市場原理が一定働くと思うので、
どこかで限界が来ると思っているんですよね。
なので必然的にフィット2スタンダードのところと、
うちはカスタムでみたいなところの線引きっていうのは行われるんじゃないかな
というふうに考えています。
これは基本的に会社の規模とかなんですかね。
それとも領域とかその会社にとっての位置づけっていうんですかね。
みたいなところでも分かれていくのかな。
規模と対象となる領域の前半の話に通じるんですけど、
予算感じゃないですかね。
やっぱり企業活動なんで、
どこまで行ってもビジネスになるのかみたいな、
これがどれくらいのタムなのかっていう話ってつきないと思うので、
タムのないところに頑張ってワワッと行くベンダーって
まあないじゃないですか。
なのでやっぱりそこがポイントになるような気がしています。
それこそやっぱりSMBだと比較的それこそ分かんないですけど、
業務が画一的で、
なんかあんまり権限設定もそんなに複雑じゃないから、
そんなにすごいごついアプリケーションいらなくて、
それこそモデルベンダー来やすいよねみたいな。
逆にエンタープライズだと。
ああいうのもあると思います。
みたいな感じはあるんですかね。
例えばじゃあ僕が今から何かの因果でスタートアップ立ち上げますってなったら、
なんかアンソロピック製品で揃えていくような気もしますけど、
いろいろなこと。
そういうことですね。
逆にあれなんですか、最初の前半の時でもあったんですけど、
新しいプロダクト作っていきましょうとか、
タム拡大していきましょうってなってくると、
比較的エンタープライズのペインに応えるようなプロダクトを
選択するっていうのが結構やってることなんですか。
僕たちの会社だとやっぱりそういうのが多くなってきてはいますね。
そうなんですね。
とはいえ戦略的にはティアを絞りたくないっていうのはあって、
ちょっとずつティアを上げていっている。
エンタープライズの人のニーズみたいなのを分析をし始めていると、
すごいキレイごとみたいになっちゃうかもしれない。
理想としてはエンタープライズのニーズを分析して、
これだったらサースとして提供して、
全ティア、全規模の会社が嬉しいよねっていう公約数を
頑張って探していくみたいなのが、
つまてチャールのものづくりの根本にあるかもしれないですね。
どこまでいってもサース製品であることは変わりないので、
大企業フォーカスすぎてゴテゴテして、
すごいいっぱい機能あるんだけど、
でも他のティアだと全然使われてないよねっていうところだと、
サステナブルじゃないような気もしていて、
そこは結構冷静に見ています。
一方でサースだとカバーしきれないところをどうやるかっていうところで
BPOだったりコンサルだったりみたいなところに
少し広げていってるっていうの、ちょっと細かいんですけど。
すごい勉強になりますね。
ありがとうございます。
あともう1個伺ってみたかったのが、
まさに今もフィットスタンダードっていうワードが
たくさん出てきたと思いますが、
従来のこのサースプロダクトって
ベストプラクティスを標準化して
多くの企業に届けるっていう設計してはやっぱ強かった。
それが強みだと思うんですよね。
AIって少し個社のコンテキストとか
従業員1人1人の状況に合わせてパートナライズできる
みたいな方向に向かっている気がしていて。
おっしゃる通り。
そうなった時にこのAI時代のアプリケーションでの
プロダクト設計思想ってどう変わっていくのかなとか、
そこも結構興味があるんですけど、
セリさんはどんなふうに見てますか。
めちゃくちゃ大切ですね。
標準化すべきところもあれば、
個社ごとにすべきところもあると思っていて、
僕ちょっとすいません、ずっとバックホース前提で話し合ってるんですけど、
結構バックホースの提携業務って一定ベースにあるのが
法律だったりとか監査要件だったりするんですけど、
それがある以上、一定ベストプラクティスあるというか、
よく言われるのがそこを車輪の再発明する暇があったら
ベストプラクティスに乗って事業固有のコンテキストを
ちゃんと開発しなさいみたいなふうに言われたりするんですけど、
そういう領域ってあるんですよ。
そこに関しては引き続きベストプラクティスのままのほうが
絶対良くて、別にそこを頑張ってオリジナルのものを
発明することによって事業伸びますかっていう話なんですよね。
めちゃくちゃあるんですよ、そういう領域。
そこは引き続きフィットスタンダードのほうがいいと思っています。
逆にでもこういうのはオリジナリティを出したほうが
事業の成長に貢献するよねっていうところをどんどん
AIを使って個社ニーズに応えていくみたいな機能開発になって
いくんじゃないかなというふうに思っています。
やっぱ垂れ真似とかの領域のほうがよりパーソナライズ、
個社固有のって感じですよね。
そう思いますね。垂れ真似って結局いろんな定義があるんですけど
結局マネジメントだったり人事戦略に紐づくじゃないですか。
人事戦略っていうのはその上にある事業戦略もしくは経営戦略に
紐づくと。そこはオリジナルのはずなんですよね、会社ごとによって。
なのでタレントマネジメントも絶対オリジナルであるべき
と思っているので、AIによる個社コンテキスト理解みたいな
これは結構効いてくると思います。
ちなみにこの垂れ真似領域がAIによってどう変わっていくのかなって
結構興味があって、やっぱり全然取れる情報、こうやって
話してる情報とかもどんどん取っていけると思います。
何なら人がどう動いてるかなとか何してるかなとかもどんどん
情報になっていきそうだし、それがいいようになってきてるじゃないですか
今って。この辺りって垂れ真似どう進化していきそうとか
こういうことできたら面白いよなみたいなのが
もしセリザワさんの中で言える範囲であったら
ぜひ伺ってみたかったんですがいかがですか。
言える範囲で言うと既に起こっていることなんですけど
ちょっとこれ繰り返しになっちゃうかもしれませんが
非構造化データの取り扱いっていうところが非常に増えたんで
今おっしゃっていただいたように
例えば台湾のログ、ワンワンのログだったりとか
いろんな音声とかそういうデータをわわっとためて
それを分析していこうっていうトレンドにはなっている。
ただこれ結構昔からあるんですよね
データドリブンのマレンジメントっていうのは
例えば日本ってちょっとアメリカと比べると
10年ぐらい遅れてるって言われちゃってるんですけど
よくある大学の研究とかだと
昔から首から録音機ぶら下げて
いつ誰とどう喋ったみたいなデータを全部取って
社内のネットワーク分析とかして
それと成果の相関を見るみたいなところをやっていたりするぐらい
なのでそこの流れが再加速すると思っております。
なんでとにかくいろんな企業が
いろんなデータを集めるぞっていう動きになるなと思っているし
それは間違いないと思っています。
それが加熱した先に何があるかってところは正直分かんないですと
今までもデータと人の成果っていうところは
もうこの100年ぐらいですかね
100年もいってないのかな100年弱ぐらいずっと分析されてるんですけど
実は答えが出てないんですよね。
どういう人がどういう条件下でどういう成果を出すかってところが
証明できてないんですよ。
これがこのLLM時代において証明できるのかどうかってところが
非常に僕は興味深いと思っております。
なるほど面白いですね。ありがとうございます。
じゃあちょっと次にですね
先ほど前編でも少しAI時代の経路の話させていただきましたが
まさに中根さんがさっき聞きたいとおっしゃっていた
社内のAIかとかその啓蒙みたいなところどういう風にされてるのか
みたいなところからぜひお話し伺ってみたいと思ってて
まずちょっと私から1点伺いに行ってみたいんですけど
AI時代って特に私とかスタートアップと
しかもまだまだ8月のスタートアップをお話しすることが多くて
彼らってすごい少人数でガッと事業成長させる
ここの1人当たりの生産性ってめちゃめちゃ上がってるなと思うんですよね
AIってそれがすごくやりやすくなったんだろうなという風に思っていて
逆にこの大企業でもこのスピードを実現できたら
めちゃめちゃ指数関数的に成長していくだろうなという風に思っていて
スマートHRさんだいぶ規模も大きくなってきてる中ですけど
ここってどんな風に啓蒙してってるのかとか
トライしてってるのかみたいなところからまず伺ってみてもいいですか
日々試行錯誤しております
そうですね去年ぐらいからかなりここは力を入れてきていて
とにかくAIを使ってくださいみたいなことをしばらく言ってたんですよね
そうすると結構やっぱり当然皆さん非常に素直にそこは進めてくださっていて
めちゃくちゃみんなAIのツールは使ってるんですよ
当然開発者だったらAIを使ったコーディングとか
そういうの前提となってますし
営業の方がビジネスサイドの人たちも商談の分析だったり事前調査とか
そういうのって資料の作成とかもかなりAIが使われ始めていて
全体的なAI浸透みたいなところはかなり進んでいるんですよね
バックオフィスとかコーポレート部門の人たちもかなり使ってくださっていて
ツールを浸透させるっていうこと自体は割と号令をかけて
かつそこに予算を作れば進むなっていう感覚があります
というのもみんな効率化したいわけじゃないですか
結構な人がこんな繰り返し繰り返しやってること効率化したよねみたいな
風に思ってる人が多いので幸いにして