この番組は、ITスタートアップで事業づくり、プロダクトづくりに取り組まれている経営層の方をゲストにお招きし、
昨今のAI大統領も踏まえた、AI時代のプロダクト戦略を深掘りする番組です。
番組へのご意見・ご感想は、Xでハッシュタグ、PA Underbar Talksをつけてお寄せください。
今回のゲストは、タックスナップ代表取締役CEO田中優太さん、そして月次コメンテーターとしてデルタXファンド代表パートナーの山崎良平さんです。
社員8年で13億円を調達。テレビCMも展開。AI時代らしい少人数での急成長を実現しているタックスナップ。
その効率経営の核にあるのが、エッセンシャルワーカーの個人事業主を対象としたPLGモデルの実現であり、
すでに会員登録数は数十万人に上るとのこと。
なぜ、PLGモデルで高い社員1人当たりARR効率を実現できているのか。
PLGモデルにおけるAI時代のモードとは何か。SLG型とはどう異なるのか。
そして、確定進行を入り口にマネタイズモデルはどう進化していくのか。
データとネットワークというPLG特有のモードの構造を解きながら、AI時代の高効率スタートアップ戦略に迫ります。
ホストは、グロービックキャピタルパートナーズプリンシパルの工藤真由でお届けします。
今回は、タックスナップ代表取締役CEO田中雄太さんと、デルタXファンド代表パートナー山崎良平さんともにお届けします。
田中さん、山崎さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
それでは今回は、少人数での垂直立ち上げを果たしているタックスナップの効率性の高さをまずは紐解いていきたいと思います。
今回改めて、タックスナップの投資家でもある山崎さんの方で、米国スタートアップの社員1人当たりARRを分析いただいたと聞いています。
なので、まずはその分析から今回のエピソードを始めていきたいのですが、山崎さん、どのような傾向が見えてきたかご紹介いただいてもいいですか。
まず、リスナーの皆さんに事例としてタックスナップのどういうポイントを見ればよいのか、客観的に理解していただくための指標として、
ヘッドカウントエフィシエンシー、つまり社員数当たりの収益性というのがとても高いという話から入りたいなと思っています。
概要欄にリンクを貼っていただいていると思うんですけれども、
USのAI企業のARR FTE、フルタイム社員1人当たりのARRの指標について比較したグラフを今日用意してきているんですけれども、
ご覧の通りですね、いわゆるモデルレイヤー、デブツールのアンソロピック、カーサ、オープンAIという3社ですね。
それぞれARR FTE、5ミリオンから7ミリオンという水準になっていまして、他方でハービーシェランというセールセットグロス、SLGの会社の数字を出してみると、
数字というのが0.4と0.3ミリオンというふうになっていて、一桁少ないというところがあって、
モデルレイヤーとデブツールというのは極端にヘッドカウントエフィシェンシーが高くなっているんですけれども、
その理由をあえて単純化して言うならば、PLG型だからということかなと思ってまして、
一方、アプリケーションレイヤーが相対的に低くなっているのはSLG型だからというふうにここでは整理しています。
タックスナップの実数に関してはここでは申し上げられないということなんですけれども、
投資家として私は状況というのを拝見している中で、日本のSaaS企業の標準仕様とされている
一人当たりARR2000万という水準と比べると圧倒的に高い状況になっていて、
これはタックスナップがPLG型のサービスとして成長してきたからだなというふうにが一つの要因だなと思ってます。
PLGの4つの成立条件というのがあるなと思ってまして、一つはセルフサーブ型であること、
もう一つはタイムトゥーバリューが短い、ローフリクションという価値を感じるまでの時間が短いというか、
プロダクトを使ってすぐにこれはすごいなという体験ができるというのがタイムトゥーバリューが短いというところなんですけど、
あと3つ目に個人決済可能というところ、4つ目にネットワーク効果、いわゆるバイラルするというところだなと思っていて、
この4つの観点からどういう要因でこれだけヒットしたのかなというのをちょっと紐解けるんじゃないかなと思っているというところですね。
なるほどありがとうございます。
でもとはいえPLGの方が効率性高いっていうのはその通りかなと思います。
なかなかここを実現するのが難しかったのがこれまでだったのかなと思っておりまして、
田中さんから見てこの高成長率の理由、これを実現できた理由っていうのをどういうふうに見られてますか。
ありがとうございます。
前提ですね、我々のマーケットっていうのは皆さんも思いつくような大手のSaaSのユニコーン2社がいらっしゃるマーケットでして、
既存市場だったっていうのはまず前提あるかなと思います。
そこに対して我々は違う形で切り込んでいったんですけども、なぜこれだけ伸びたということに対してですが、
一番の要因は我々確定申告を主にサービス提供しているんですけども、確定申告を頑張れない人にフォーカスしているということかなと思います。
既存の会計ソフト確定申告ソフトもちろん素晴らしいんですけど、結局頑張れちゃう人向きになっているかなと。
例えば複式募金を何とか頑張って理解できちゃう人とか仕分けができちゃう人、そういったところにどうしても最適化されちゃうんですが、
僕自身も実は前職皆さんと同じようにVCにいまして、そんなに数字は苦手じゃない方だと思ってたんですけど、
VC辞めた後フリーランスやったんですが、確定申告がめちゃくちゃ苦手というか、できなさすぎて吐きそうになってたっていう。
実は金融系の方も結構皆さん苦労していると。
そこがあったからこそですね、やっぱり学校でも教わらないじゃないですか、確定申告教わらないし。
僕も実際に会計ソフトとか開いてみたんですけど、やる気が出ないというかですね。
っていうところが金融バックグラウンドがないようなエッセンシャルワーカーというか、一人親方とかドライバーさんとか美容師さん、こういう方の身になって想像した時に非常に恐怖というか、なかなか想像しがたいなと思っておりました。