ドライ&ピースの取り組み
声を思いを世界中に届ける!こえラボ
経営者の志
こんにちは、こえラボの岡田です。今回は、サステナブル料理研究家、料理コーチのサカイ優佳子さんにお話を伺いたいと思います。
サカイさん、よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
まずは、自己紹介からお願いいたします。
はい、私、サカイ優佳子と申します。一般社団法人ドライ&ピースの代表理事を務めております。
はい、こちらのドライ&ピースのところでは、どんなことをやっていらっしゃるんでしょうか?
はい、実はこの社名にも意味がありまして、ドライなフード幹物で、ピースな社会、これはかけらではなくて平和なんですね。社会をつくっていきたいというような思いを込めてやっております。
この幹物っていうのを扱うようになったきっかけとかあるんですか?
はい、実は東日本大震災なんですよ。
ああ、そうなんですね。
東日本大震災の後、私、横浜に住んでるんですけれども、計画停電が実施されていて、実質的に冷蔵庫が使えなかったんですね。
幹物の利点と食べ方
で、そんな時にスーパーに買い物に行くと、生鮮食品がみんな売り切れていて、一方で幹物の棚はいつもと同じに商品が並んでたんですよ。
それを見た時に、あ、冷蔵庫が使えないから幹物使えばいいんだってもう思えなくなってるんだな。
あるいは、そうは思ったとしても、普段使ってないから、わさわさしてる時に、レシピを検索してとかやってられないじゃないですか。
なので、使えなくなっちゃってるのかなと。
いずれにせよ日本の伝統である幹物って、なんかもう終わっちゃうんじゃないかなって思ったんですよ。
そうなんですね。
はい。
でも一方で、幹物って改めて考えてみると、食品ロスの削減になったりとか、それから省エネになったり、これは冷蔵庫がいらないっていうのが一つと、
それから、例えば切り干し大根って100グラムにするために大根ってどのぐらいいると思います?
結構な量いるのかなと思いますけどね。何十グラムかですか?
100グラムの切り干し大根を作るためには。
元々の大根ですね。原料のね、もっというと、それが小さくなって100グラムになるので、何百グラムとかね、何倍とかかかってるんですかね。
1キロぐらい必要なんですよ。
結構、じゃあちっちゃくなるんですね。
そうなんです。それだけ重さが少なくなるっていうことは、輸送の際のCO2の削減にもなるなって思ったんですよね。
そして、もしもの時にも常温で長期保存ができるので、使うことができると。
そうですね。
さらに研究を重ねていくと使い方の。
はい。
めちゃくちゃ普段の料理が時短になるんですよ。
あ、時短にもなるんですね。
なんか面倒だって思う方が多いと思うんですけど。
なんかね、ちょっと手間かかりそうかなっていう。
そうで、あと上級者の方のものみたいな。
なんですけど、そんなこと全然なくって。
むしろ、例えば切ったりしなくて済むじゃないですか。
なるほど、そのまま使える。
例えば、家に帰ってきて切り干し大根を水の中に入れて、シャワー浴びて着替えて戻ってきたら切れてるって思ったら。
そしてさらに生ゴミ出ないんですよ。
はいはい、切らないから。
はい、切らないから。
そして包丁とまな板を洗わなくて済むんですよ。
確かに。
言ったら結構時短じゃないですか。
確かにそうですね。
考え方を変えると。
20分かかるって言ってもその間は何しててもいいわけですよ。
うんうん。
はい、って言ったようなメリットがあるなと思ったんです。
へー、確かに。
で、結構意外と種類もあったりするんですかね。
そうなんですよね。
寒物って言った時にどんなものかってなかなか思い描けない方もいらっしゃるんですけど、
私、定義としては食べ物から水分を少なくすることによって常温で長期保存が可能な食材っていう風に言ってるんですね。
幹物の種類と使い方のバリエーション
そうすると一般的に干し椎茸とかコブとかイカメとかヒジキとか小屋豆腐とかそういったものもそうなんですけど、
さらに広くドライフルーツとかナッツとかパスタみたいな干面もそうなんですよね。
確かにそうですね。長期保存もきますね。
はい、そしてお米だって本当は活かさないと持たないんで、広い意味では寒物って言っていいと思うんですよ。
そうか、そう思うと意外と種類がいろいろあるので、
ここを常温で保存しておけば本当に環境のためにもなるっていうことなんですね。
そうなんですよね。ただ、栄養的に考えた時にも、
例えばタンパク質、イリ大豆みたいなものだったらもしもの時にも使いやすいし、
煮干しみたいなものもあるしとか、ミネラル取るものでドライフルーツやナッツがあったりとか、
はい、炭水化物もいろいろあるしとか。
確かに、そうするとそういったものを常備しておけば、もしこの時にも常温で生きるので、
冷蔵庫使えなくても大丈夫なんですね。
大丈夫なんです。ただ、一点ちょっと大変なのが、やっぱり慣れてないと使えないってことなんですよね。
はい。
なので、普段使いをすることによって、もしもの時にも怖くない?
はい。
そんな状況にできたらいいなと思ってます。
今はそういった使い方も教えてらっしゃるんでしょうか。
はい、そうですね。料理教室的な形でお伝えすることがあるし、あるいはそれにワークを組み合わせて、
もしもの時っていうことでしたら、どんなものを自分が備蓄していったらいいんだろうか、
今どういうものが足りないんだろうかみたいなことを一緒に考えるようなワークもやったりしています。
そうなんですね。そういうふうにして備えておくと、普段から使っていくと使い方も分かるし、
何かあった時にもそれは常備できているので、本当に安心できますね。
そうなんですよ。ただ、またもう一つ問題があって、
例えば切り干し大根、さっきから切り干し大根の話をしてるんですけど、皆さん一番お分かりになると思うんで、
切り干し大根って言った時、多分お話ししてるとみんな頭の中に煮物が入っていると思うんですよね。
はい。
でも煮物だけだったら、使ったらまた備えましょうっていうローリングストックっていう備蓄の方法が推奨されてるんですけど、
そんなに使わなくないですか。
そうですね。
あとは、和食だとなかなかちょっと子どもが食べないみたいなのもあるかと思うんですよね。
なので、例えば切り干し大根でもカレーにするとか、パスタにするとか、サラダにするとか、酢の物にするとか、
いろんなバリエーションがあるし、和食だけではないっていうところで展開をして、目から鱗になっていただいてます。
こういったバリエーションがあると、次々といろいろな使い方ができてくるので、より使いやすくなってきますね。
そうですね。
あとは、ビニール袋の中で混ぜるだけで作れちゃうみたいなものもご紹介したりしてるんですよ。
お子さんでも作れちゃう。
本当にいろいろ使い方あるんですね。
はい。
この番組は経営者の志という番組ですので、ぜひ酒井さんの志についても教えていただけるでしょうか。
ありがとうございます。私はずっとですね、食を通じてより良い未来を作る、そういうふうに思っています。
これをどんどん広めていけるといいですね。
ありがとうございます。広めたいですね。
講師養成講座の開催
ですから、習っていただいて、面白いと思ってくださったら、講師としてご自分で教えてみたいって思ってくださる方も出てくると思うんですよ。
今までにもそういった方々いらっしゃるんですけど、私が横浜にいると、
じゃあ例えば北海道の方とか、木縄の方とか、いろんなところでそういったことを広める方がいたら、
もしもの時に強い社会になっていくし、料理も楽しく、そして食品ロスも少ないみたいな、そんなお家が増えていくんじゃないかなと。
そうですね。
じゃあこれは今は全国にどんどん講師の先生方も増えていっているという状態なんですかね。
そうですね。今は20人ほど登録してくださっているんですけど、
もう講師養成講座を出た方っていうともっと何十人にもなるんですね。
まだこれから、特に今年はちょっとのとの地震もありまして、改めてこれをちゃんと広めなければなっていうふうに今思っているところなので、
どんどん皆さんに広めていただけたらなと思っています。
じゃあこういった講師の養成講座も開催されていらっしゃるんですか。
そうですね。オンラインでやってますので、どこからでも入りいただけます。
いろんな地域の方も参加いただけると、もしもの時の備えにもなっていって、そこから地域からね、よりいろんな方をお伝えしていただいて広がっていくといいですね。
そうなってほしいなと思っています。ニュースで必ずのように出るんですけど、カップ麺しか食べてません。野菜食べたいですとかって、そういう声があるんですね。
なんですけど、貫物備えてたら全部できますんで。カップ麺食べられる状況だったら野菜食べられるんで。
そういうことなんですね。お湯を沸かせてるっていうことなんですね。
そうですね。お湯じゃなくてお水だとしても食べられるものがいっぱいありますし。
なるほど。お水でも大丈夫なので。そういった状況で野菜も摂れるのでいいですね。
それにあと、貫物ってつい戻さなきゃいけないと思っている方いらっしゃるんですけど、戻さなくて食べられるものもあるんですよね、中には。
なんですか。
で、それに長く戻さなきゃと思っている方もいらっしゃるんです。もう9割方は20分で戻っちゃうんですよ。
なるほど。時間もそんなにかかるわけではないですね。
そうなんです。だから面倒くさそうって思っているかもしれないんですけど、実はそんなことないんです。
水分があるものだったらいろいろと使っていけるんですかね、貫物っていうのは。
貫物って水とかお湯がないと戻らないって思っていらっしゃる方多いんですけれど、実は少ない水分でも戻せるんですね。缶詰の水分で戻すこともできたり。
あるいはペットボトル、ペットボトル飲料で戻すことができたりとか、トマトジュースとか牛乳とか豆乳とかそういったものって常温保存可能なものが出てるんですよね。
そういったもので戻せたり、あとはお豆腐も最近常温保存可能なものってあるんですよ。
そうなんですか。
お豆腐、白和えって召し上がったことはあると思うんですけど、あれ作る時って豆腐の水切りってめちゃくちゃめんどくさいんですよ。
貫物を活用した料理の紹介
なんですけど貫物を使うと貫物が水分を吸ってくれるので、水切りしなくていいから簡単に作れちゃうんですよ。
そうなんですね。じゃあ他のお料理といろいろ組み合わせながらすると、その水分を使って貫物が戻せたりとかするわけなんですね。
そうなんです。だから水使うんでしょ、長く時間かかるんでしょ戻すのに。だからそんなもしもの時なんて無理っていう声を聞くんですけど、そんなことないんです。
じゃあよりその水分を活用しながらできるので、ぜひ皆さんも活用いただけたらと思いますね。
そうしてほしいです。
ぜひこういったところをもっと学んでみたいなという方がいらっしゃれば、さかいさんはメルマガも発信されていらっしゃるということですよね。
はい。貫物の話だけではないんですけれども、食に関するメルマガお役立ち情報をほぼ毎日発信しておりますので、読んでいただけたら嬉しいなと思います。
今日のお話を聞いてもっと知ってみたいなという方がいらっしゃれば、ぜひこのポッドキャストの説明欄にURLを掲載させていただきますので、そこからご登録いただけたらなと思います。
ありがとうございます。
今回はサステナブル料理研究家料理コーチのさかいゆか子さんにお話を伺いました。さかいさんどうもありがとうございました。
どうもありがとうございました。
声を想いを世界中に届ける。
ホエラボン。