広告担当者不在時の見えないリスク
こんにちは、ソロマーケFMの寺尾です。 今日は、広告担当者が辞めた時に起きる見えないリスクについてお話しします。
事業責任者をやっていた時に実際に経験した話なので、採用中、引き継ぎ中の会社の方はぜひ聞いていってください。
事業責任者をやっていた時、広告担当のメンバーが急に辞めることになりました。 引き継ぎ期間が2週間しかなくて、次の担当者はまだ決まっていない。
とりあえず設定はそのままにして回しておけば大丈夫だろうと当時の僕はそう判断しました。
でも3ヶ月後、新しい担当者が入社して管理画面を開いた時に数字が悪化していることに気づいたんです。
CPAが上がっていたり品質スコアが落ちていたり、でもそれが空白期間のせいだと気づくのにはさらに時間がかかりました。
広告AIは担当者がいなくても学習を止めないんです。
Google広告もメタ広告も今機械学習で動いています。 入札もターゲティングも自動便利ですよね。
でもこの自動化には怖い側面があります。
誰もチェックしていない間もAIは毎日データを吸収して何が正解かを更新し続けています。
正しく管理されていれば頼もしいんですが放置されると話が変わります。
ノイズデータや否定品質なシグナルをどんどん取り込んでアカウントの質を静かに落としていってしまうんです。
しかもこの劣化は数字に現れにくいんです。
表面上は動いているように見えるから気づけないし、気づいた時には手遅れというケースが実際に起きています。
担当者不在時の3つの判断とその落とし穴
担当者不在の一環でよく聞く判断が3つあります。
これよくクライアントから聞くんですけど。
まず前任者の設定のまま回しておく。
僕が前にやったやつですね。
触らなければ壊さないという発想なんですがこれ落とし穴があります。
放置されたAIは誰も見てない間に無駄なクリックだったり購買意欲のないユーザーを成果として誤学習し始めちゃいます。
最初は少しのずれでもAIは毎日それを正解として積み上げていってしまい
後任者が入社した時にはAIがすでに何百回も間違った方向に学習を重ねた後になっています。
リセットするだけで何と数ヶ月かかる状態です。
次にもういっその停止しちゃう。
これはコストも抑えられるし安全に見えます。
でもこれが一番きつい選択です。
数ヶ月停止するとAIが積み上げてきた価値パターンの学習データがリセットされてしまいます。
再開した時は実質ゼロからのスタートに近いので
どれだけ優秀な後任者が来ても失われた学習を短期間で取り戻すのは実際問題も難しいというかほとんど不可能です。
学習期間中はCPAが跳ね上がるし再開直後の数字がひどくて
やっぱりうちは広告が向かないなと誤解する社長も実際にいました。
3つ目が予算を極端に下げておく。
これも聞こえはいいんですが予算が大きくなるとAIの入札戦略そのものが変わります。
低予算環境で学習したAIは安く獲得できるユーザー、つまり購買威力の低いユーザーを優先するモードになります。
予算を戻してもAIはもうその頭のままなので以前のような質の高いコンバージョンが取れなくなります。
予算を増やしたのに成果が出ないという状態がここから生まれます。
広告AIの時限爆弾とその対策
これがいわゆる僕が言っている広告AIの次元爆弾の正体です。
この3つの対応に共通しているのが、今は問題ないように見えるという点です。
数字は急には崩れない。でも水面下では毎日誤学習が積み重なっていく。
そして数ヶ月後、公認者が入社したタイミングで爆発する。
なんで成果が出ないんだ?
公認者は頭を抱えますが、これ公認者のせいじゃないんです。
空白期間の放置が痴漢さで出ているだけなんです。
ではどうすればいいと思いますか?
理想は空白期間でも週1回だけ管理画面を開いて、大きな数字の変化がないかを確認する人間を確保しておくことです。
もっと一番いいのはプロの定期的なメンテナンスを受けることが一番なんですが、
採用中というところで害虫を変に雇うことも難しいというところであれば、
確認する人を一人置いておくことはとても大事です。
幸福の最適化まで出ていかなくていいんですけど、
異常があればなんとかプロに相談をするみたいな、
そういう判断をできる人が社内に一人いるだけで、
次元爆弾の震感を抜くことができます。
担当者がいない期間はコストを抑える期間じゃないんです。
AIを正しい状態に保つための地道なメンテナンスが最も必要な時期です。
今管理画面を誰も見ていないなら、カウントダウンはもう始まっています。
次回もマーケティングの知らないとヤバい話をお届けします。
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