【8月11日】暑さから労働者を守らなければ、世界で経済損失約58兆円か
2026-08-11 07:40

【8月11日】暑さから労働者を守らなければ、世界で経済損失約58兆円か

News Connect(ニュースコネクト)あなたと経済をつなぐ5分間

1日1つ、5分間で、国際政治や海外のビジネスシーンを中心に、世界のメガトレンドがわかる重要ニュースを解説。朝の支度や散歩、通勤、家事の時間などにお聴きいただけるとうれしいです。

▼出演:

竹村由紀子(報道ディレクター/映像作家)

https://twitter.com/Yukiko_Takemura

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▼参考ニュース:

More workers than ever are losing the fight against heat stress(ILO)

https://www.ilo.org/resource/news/more-workers-ever-are-losing-fight-against-heat-stress

「2050年の天気予報」気候変動対策に取り組む団体が公開(NHK)

https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10015195031000

▼Podcast Studio Chronicle公式サイト

https://chronicle-inc.net/


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サマリー

国際労働機関の報告書によると、猛烈な暑さから労働者を守る対策を怠ると、世界全体で約58兆円の経済損失が生じる可能性があります。日本では熱中症による救急搬送が過去最高を記録し、「黒暑日」という新用語も登場するなど、暑さの深刻化が指摘されています。ニューヨークのクールルーフや多摩市の断熱フィルムのような対策が広まれば、気候変動による悲惨な未来を回避できるかもしれません。

オープニングと日本の暑さの現状
おはようございます。 2026年8月11日火曜日、ニュースコネクト、あなたと経済をつなぐ5分間、パーソナリティーの竹村由紀子です。
この番組では、1日1つ5分間で、世界のメガトレンドがわかるニュースを解説していきます。朝の支度や散歩、通勤・家事の時間などにお聞きいただければ嬉しいです。
今日は山の日、祝日版をどうぞお楽しみください。
いやいや、本当に灼熱の暑さが続いていますが、皆さんおかわりありませんか?
オフィス街を歩いていると、信号待ちのたった数分でも直射日光と照り返しが本当に辛くて、なんだか私は最近いつも日陰を探している気がします。
都内では街路樹がこの9年間で50万本も減り、街中の木陰の面積はなんと東京ドーム256個分も消えてしまったそうです。
今は昔のように庭に木を植えているようなお家も少ないですし、高度経済成長期に植えられた街路樹というのもそろそろ寿命となっていますので、
仕方ない面もあるのかなぁなんて思いますが、やっぱりこれだけ暑いと木陰のありがたみを痛感します。
猛暑による経済損失と労働災害
さて、今日は暑さにまつわるこちらのニュースをお伝えします。
世界中で熱波など猛烈な暑さが続く中、暑さから労働者を守る対策を取らなければGDPが減少し医療費が増加して、世界全体で3,610億ドル、日本円にしておよそ58兆円の経済損失を生み出す可能性があることが分かりました。
国際労働機関が発表した報告書によりますと、過度な暑さは熱波の期間中だけではなく、年間を通じて世界中の労働者に悪影響を及ぼしており、毎年およそ2,300万件の労働災害が起き、およそ2万人が命を落としているということです。
暑さから労働者の安全を守る国際的なルール作りが検討されています。
日常生活への影響と対策の重要性
リスナーの皆さんも、暑すぎてご飯作りたくないなーとか、子どもと外で遊ぶのはちょっと無理だなーとか、暑さが日常生活に及ぼす影響というのは少なからず感じていると思います。
今年から、最高気温が40度以上の日を表す新しい気象用語として、黒暑日という言葉も使われるようになりました。
日本でも夏の気温というのはどんどんどんどん上がっていて、昨年熱中症で救急搬送された人の数は10万人を超え、過去最高となりました。
今日ご紹介した報告書によりますと、もし暑さから労働者を守るような対策を取らなかった場合、暑さによる怪我や病気で働けなくなってしまう人が増えて、本来生み出されるはずだったGDPが消失し、
さらに医療費の増加が国や企業の財政を圧迫して、全世界でおよそ58兆円の経済損失につながるということです。
暑い中、無理に働かなければいけないような状況を作らない環境整備というのが、とても重要になってきています。
働いているとどうしても責任感が勝って、仕事だと思うとつい無理しちゃうなとか、暑いからといって休憩したいとは言いづらいなとか、そう感じる方も多いと思いますので、
国際的なルールが決まって、自分から言い出さなくてもいい状況という風になれば、暑さによる労働災害というのも減るのかもしれません。
2050年の未来予測と気候変動のツケ
さて皆さんは、2050年の天気予報バージョン2という動画をご覧になったことがあるでしょうか。
ここ数日、テレビなどでも大きく報じられましたので、ご存知の方も多いと思います。
これは気象予報士の井田博子さんと東京大学の榎森聖太教授が、このままのペースで二酸化炭素の排出が続くと、2050年はどうなってしまうのか、最新の科学的な検知に基づいて解説したものです。
これを見てみると、2050年の8月は、例えば連日40度を超えて日中は外出禁止令が出るとか、台風が大型化して家屋の屋根が吹き飛んで走行中のトラックが横転してしまうとか、本当に誰もがこんな未来は嫌だなと思うような悲惨な内容となっています。
目先の経済的な利益を優先して化石燃料を燃やしてどんどんどんどん夏が暑くなっていってしまうと、長期的に見た場合、人類はより多くの経済的なツケを押し払うことになるのかもしれません。
暑さ対策の具体例と行動の呼びかけ
ということで今回は、暑さが原因で労働者が怪我や病気をして働けなくなってしまうと、本来生み出されるはずだったGDPが消失して医療費も加算で、世界全体でおよそ58兆円もの経済損失が生まれる可能性があるというニュースをお伝えしました。
ニューヨークでは市がお金を出して病院や集合住宅の屋上をペンキで白く塗装するクールルーフという取り組みをしています。
屋上を白く塗るだけで、なんと室温を8度も下げる効果があるということですので、もし世界中のオフィスビルなどでこれが導入されれば、温室効果ガスの排出はかなり減らすことができそうです。
また、日本では多摩市の小学校が窓に断熱フィルムを貼ることで室温を3度下げることに成功しているそうなので、みんながこうしたアイデアを積極的に取り入れれば、悲惨な未来というのは避けられるかもしれません。
国連の統計によりますと、世界の89%もの人が気候変動対策の強化を望んでいるそうです。
この数字からも、多くの人が暑さに対して問題意識を持っているのは明らかですから、その問題意識が日々のアクションにつながれば、気候変動というのはきっと食い止めることができると思います。
個人的にも、できることをやることの大切さに改めて気がつきました。
エンディング
ニュースコネクト、お相手は竹村幸子でした。
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それでは、良い一日をお過ごしください。
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