【国際欄 #11】日本とアメリカ、寿命や終末期医療の考え方はどう違う?(ゲスト:山田悠史さん)
2026-08-11 33:36

【国際欄 #11】日本とアメリカ、寿命や終末期医療の考え方はどう違う?(ゲスト:山田悠史さん)

News Connect 国際欄、今回のゲストはマウントサイナイ医科大学の山田悠史さんです。平均寿命が延びる一方で、健康寿命とのあいだにはまだ大きなギャップがあります。では、健康に長生きするために本当に大切なことは何なのか。運動や食事はもちろん、人付き合いが持つ意外な力、無理なく続けるための考え方、そしてアメリカの緩和医療やホスピス事情まで、老年医学の専門家の視点から伺いました。


▼ゲストプロフィール

山田悠史(米国老年医学専門医)
マウントサイナイ医科大学 老年医学・緩和医療科医師。米国老年医学・内科専門医、医学博士。慶應義塾大学医学部を卒業後、日本全国各地の病院の総合診療科で勤務した後、2015年に渡米。現在は高齢者医療を専門に診療や研究に従事している。著書に、『最高の老後 「死ぬまで元気」を実現する5つのM』『最新科学が覆す 体にいいのはどっち?』など。
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サマリー

老年医学専門医の山田悠史氏が、日本とアメリカの平均寿命や健康寿命の考え方の違いについて解説しました。アメリカの平均寿命が短いのは若年層のドラッグや銃による死亡が影響している一方、健康寿命と平均寿命のギャップを埋めるには生きがいやポジティブな思考、そして人付き合いが重要だと指摘します。特に人付き合いはストレス緩和や早期の健康問題発見に繋がり、食事や運動と同等に健康寿命に大きく貢献すると強調されました。また、日本とアメリカの老年医学や終末期医療、ホスピスの利用状況の違いにも触れ、日本における終末期医療のタブー視をなくす必要性を訴えました。健康維持のためには、地中海式食事法や超加工食品の回避、そして「ゼロから少しでも」という無理のない運動習慣を続けることが大切だと語っています。

オープニングとゲスト紹介
こんにちは、経済キャスターの佐々木真奈美です。 News Connect 国際欄のお時間です。
今回は、ニューヨークから老年医学専門医の山田悠史先生をお迎えしてお送りします。
テーマは、老後も元気な人のやっていること。
科学の進歩とともに、人類の平均寿命は伸びていますが、健康寿命とはまだまだキャップがあります。
健康に長生きするためにできることや、アメリカの緩和医療事情について、専門家の視点から語っていただきました。
それでは本編をどうぞ。
ということでゲストは、マウントサイナー医科大学老年医学緩和医療科の山田悠史先生です。よろしくお願いします。
お願いします。ニューヨークから参りました。山田です。
ありがとうございます。実は私と山田先生、もう2016年とか7年くらいからのお付き合いというか知り合い。
そうですね。
友人と呼んでいいですか?
そうですね。もう10年くらいの友人ですよね。
友人でして、どこで最初に出会ったかは、本当に打ち合わせの時に話したけど覚えてないですが。
覚えてないですね。
なんか人生相談をしたりとか。
主に恋愛相談ですよね。
あとは、他の日本人の方交えてご飯何回か食べに行ったりとかした記憶があって、本当にお世話になりました。
こちらこそですよ。
その後も新型コロナに関する正しい情報をお伝えするための先生のプロジェクトを一緒にやらせていただいたりとか、実は付き合いの長いという関係性であります。
今日はそういった関係性も時折入れつつ、いろいろとお伺いしていけたらと思いますが。
日米の長寿事情と平均寿命・健康寿命のギャップ
まず最初のテーマは、日本とアメリカ長寿事情の違いということでお送りしていきます。
日本というと本当に長寿大国、長寿王国みたいなイメージがあって、特に世界でこれ最も平均寿命が長い国なんですかね。
そうですね。最も近い国だと思いますね。
例えば日本だと、最近のデータでは男性の平均寿命が81.35歳、女性が87.33歳ということで、女性は80代後半まで平均的にいけば健康に。
健康にとはまた違うのかな。ちょっとこれ後ほど詳しく伺いたいんですけども、過ごしていけるんだって。
一方で山田先生のいるアメリカは男性が76歳くらい、女性が81歳なので、5歳くらい差があるのかなというふうに思います。
一方でアメリカって、例えば日本で移植できない方がアメリカに移植に行くとか、とにかくアメリカってやっぱり医療も最先端のイメージはあるんです。
医療が進んでいるのに日本よりも平均寿命が短いというのはどういったことがあるからなんですかね。
私のイメージではアメリカ、私も住んでいたので、やっぱり食生活はやっぱり日本と比べると高カロリーだったりするので、そういったところも影響するのかなって思うんですけど、山田さんの見解はどうですか。
そうですね、医療技術の水準は確かに高いんですけど、平均寿命って、例えば若くして死んじゃう方がいるとグッと平均点で落とされますよね。
アメリカの特徴は若くしてドラッグとか、あと銃ですよね。ガンショット。それから自殺。これは日米共通した問題だと思うんですけど、こういったものが若いうちに若い方の命を落とすゲイになっているということで、それがグッと平均寿命を押し下げているということなんですね。
現状、パンデミックで平均寿命ってグッと落ちましたけど、それはコービットで命を落とす方が多かったからですけど、それ以降も実は平均寿命って上げ止まりしていて、むしろ短くなってきていると言われていて、
アメリカで下がってきてしまっていると。その主要因がドラッグとかガンショットじゃないかなということが考えられていますね。
だからこそトランプ大統領もね、そういった中南米からドラッグが入ってこないようにというところを厳しく取り締まっているんだろうなと思いますけど、平均寿命に影響を与えるくらい深刻。
深刻だと思いますね。
ではそういった意味では、ドラッグとか銃による恐怖とかなく無事に老後まで過ごせている人の寿命というのはそこまで大きく変わらないと見ていいんですか?
そうですね。そういう要因を取り除くと、実は長生きされている方も非常に多くて、私ニューヨークで診療していますけど、100歳を超える方の患者さんというのも大勢いらっしゃいますので、そうやって長生きされる方も多いんですよね。
もちろんドラッグとか銃を取り除いても、例えば肥満の問題ですね。肥満の方非常に多い国ですので、これもやっぱり取り除けない大事な問題ではあるんですけど、地域地域で見ていくと、ニューヨークの私が勤める病院の周りの方なんかは結構平気で80、90、100と生きられていて、元気に100歳でも歩いて通院されてこられる方なんていうのもいらっしゃるんですよね。
確かに例えばニューヨークに住んでいると、エスカレーターなかったりとかエレベーターなかったりして、あとは車もビュンビュン通って、お年寄りに優しい街では決してないですよね。私も住んでいて感じましたから、やっぱりその中でしっかり生きていくためには足腰しっかりしてないとダメだろうなっていうのは感じます。
そうですね。
いやー意外でした。アメリカでもしっかりご長寿の方はたくさんいらっしゃるっていうわけですよね。
おっしゃる通りです。
あと冒頭でちょっと話に出ました。平均寿命と健康寿命の違いですよね。
なんとなく私のイメージでは平均寿命ってなので本当に命が絶えるまで。健康寿命はこの定義が難しいんです。
自分でご飯を食べられる?なんか自分でどこかに歩いていける?健康寿命の定義ってなんなんですか?
複雑なんですけど、シンプルに言い表すとある年齢の人が今後良好な健康状態で生きられると期待できる年数のことを言っていて
良好な健康状態で生きていればいいので、その後例えば目の病気を患ったとかそういった場合に健康寿命を終えて、不健康寿命とは言わないんですけど健康状態がない状態で寿命を全うするということになりますので
それまでの期間を健康寿命と呼んでいるわけですね。
あーなるほど。ちなみにその平均寿命と健康寿命の間は何年くらい差があるんですか?平均的に。
そうですね。日本だと9から10年ということになりますし、アメリカのギャップはさらに大きくて12.45年だというふうに言われていますね。
その9年から10年の間っていうのも山田さんは普段患者さん見られていると思うんですけども、どういうふうに感じますか?やっぱりその間っていうのはどのように過ごせばいいのかなってます。
そうですね。健康寿命と平均寿命の間っていうと皆さん寝たきりみたいな状態をイメージされると思うんですけど、実は大半はですね、日常の行動自体は自立している方が多いんですけど、ただ腰が痛いとか膝が痛いとか目が見えにくいとかそういう問題を抱えながら生活する期間なんですよね。
自立はできているので、でもどこか不調があるという状態で、この不調とうまく付き合っていかなければいけない数年なんですよね。最後の1年っていうのはどうしても寝たきりに近い状態になってしまう方が多いんですけど、冒頭のその8、9年っていうのは何らかの不調があるけれどもそれとうまく向き合っていく、付き合っていく時間なので、
これとうまく向き合える人とうまくなかなか向き合えなくてどうしても落ち込んでしまったりっていうような方が少し別れてくる時期なのかなと思いますね。
健康寿命を延ばす秘訣:人付き合いの重要性
分かれてくるところの重要なポイント、心持ちなのか、実際に気をつけてなるべく健康でいいよっていう風にするのか、病院にたくさん細かく通って治療を受けるのか、何なんでしょうね、そこでうまくその期間を過ごせる人と過ごせない人の違いって何なんでしょうね。
そうですね。いくつか要素がありますけど、例えば強い生き甲斐を持っているみたいなことっていうのは助けになりますし、それから例えば何かできないことがあってもできない中で何ができるかっていうことを考えるそのポジティブな考え方っていうんですかね、こういうのも助けになりますし、あとは人付き合いですからね。
人付き合いが多くて、人付き合いがまたリッチな方っていうのは何か例えば障害があってもポジティブに楽しく生きられるみたいなことがあったりして、こういう様々な要素が貢献して、何かこうそれでも楽しく生きる人と、なかなかこう塞ぎ込みがちになってしまう方とっていうのが分かれてきますよね。
人付き合いも関係あるんですね。
大きく関係ありますね。
だって人とお話しすることで健康になるのかって言われたら、ちょっと私的にはまだ疑問が多いんですけども、何でその人付き合いが健康寿命と影響するんですか?
もうこれはですね、大きく影響しますよ。健康法の例えば3本柱とか4本柱をあげろと言われたら、一つは人付き合いだと思います。
例えば食事、運動、その辺りだと思ってましたよ、今まで。
そうですね、食事と運動と並べてもいいぐらい。
並べてもいいんですか。
確かに人と話してると、楽しかったなとか、新しい刺激受けたなとか、そういったことはもちろん私も日々ありますけど、これが健康寿命は今日伸びたなって感じながら話すってことはないんですけども。
何でその関わることで効果的なんですか?
一つは今おっしゃっていただいたように、ストレスを緩和する作用が純粋にあるってことですね。
一人でずっといるとストレス抱え続けてもんもんと悩むみたいなことになりますけど、その悩みを人に話すことで、特に気心知れた友人と話すことで、ストレスって簡単に緩和されていくじゃないですか。
そういう効果がやっぱりあるっていうことですね。
それから人と向上的に接している方っていうのは、例えば健康問題があって何か不具合があった時に、自分だと気づけないことって結構あるんですけど、人が見ると、あれなんかちょっと顔色おかしくない?とかですね。
今日様子おかしくない?みたいなことで、人に気づいてもらって、早くから例えば病院にかかる、そういうことにつながって大きな健康問題を防げる、みたいな効果も知られているんですよね。
気づいてもらえるっていうところも大きいんですね。
大きいですよね。
確かに日本では孤独死、誰とも関わりがなくてっていう方もいらっしゃる中で、やっぱり関わりがあれば体調の変化にも気づいてもらえるし、病院行ったらってアドバイスとかももらえるわけなんで、かなり大きいですよね。
おっしゃる通りです。
もう一つ質問、現代的な質問なんですけどもね。それが人じゃなくて、それこそ例えばですよ、AIと会話しますとか、ロボットと会話しますみたいな。
あとはペットととか、それもプラスなんですか?
そうですね。もし何もない方、人との関わりが何もない方が、例えばAIとかペットとかそういうものを足していくと、もちろんポジティブな効果が期待できると言われているんですけど、
そうなんですか?
結論としては、何かの人付き合いの補完にはなるけど、対面で会うことの代わり、代替にはならないっていうのが現時点の見方だと思いますね。
でもちょっと補完になると聞いて、少しほっとしました。
そうですね。何もない方が能動的に人とつながろうとしてSNSを使うと、確かに小さいながらポジティブな効果がありそうだと。
ただ一方で、対面で会う予定をSNSで連絡するんでいいやと。やや受け身な使い方をすると対面から効果が落ちるっていうことが言われているので、SNSなんかも使い方次第っていうところもありますよね。
あと人付き合いも結局話した結果、ストレスになったら意味ないですよね。
ここは非常に難しいところ。なのでいいね、友人関係や人付き合いを今からコツコツ積み上げていきたいですね。
そうですね。逆に人付き合いで面白い研究があって、身近な親族の方にすごくストレスの引き金になるような人がいると、その人の健康問題を助長したり、老化を加速するなんていうことを示した研究もあって、
特に親族の方だと、ストレッサーなんだけど、でも切っても切れないので、ずっとつきまとってしまうということで、老化を加速するなんていうことを示した研究もありますね。
もしかしたらね、聞いてるリスナーの方には、おややややんってあの人がって浮かんでる人がいらっしゃるかもしれませんけども、
確かにでも言ったからってね、ちょっと私の寿命短くなるかもしれないんで、縁切らせてくださいって言えませんしね。
ちょっとその距離感をね、考えたりすることが大事なのかもしれませんね。ありがとうございます。
老年医学専門医の役割と日米の終末期医療
ちょっと他にもね、いろいろ秘訣あると思うので、また伺っていきたいんですが、山田先生はまずそもそもね、プロフィールでご紹介したように、老年医学専門医という肩書きでいらっしゃって、
私正直、老年医学専門医って初めて口に出した気がします。
そうですよね。
これ日本にいらっしゃるんですか?
はい、実は老年科専門医という名前でですね、日本にも存在していまして、専門医の肩書きを持つ方自体はですね、約1500名いらっしゃるんですよね。
それくらいいらっしゃるはいらっしゃるんですよね、1500人も。
そうですね、ただですね、例えば入り口として医師になるために、まず医学部に入るわけですけど、医学部の中で、米国、アメリカではですね、すべての医学部が老年科を持っていて、老年医学専門医が教育に携わっているので、
どこの州のどこの大学を出ても、老年医学の教育を行って受けることになるんですけども、
日本ではですね、例えば私の母校出身校には老年科が今ありませんので、それに触れることなく医学部を卒業していくということになりまして、そこから大きな違いはありますよね。
そうなんですね、日本だと、なので老年医学どこに入るんですかね、何科なんですかね、今だったらね。
老年科という、分離した、独立した科があるんですけれども、なかなかその診療科が存在する病院を見つけるって難しいですよね。
日本には一応あるんですか。
あるんです、一部の国公立大学にもそういう診療科があったりするんですけど、目立ってどこにもあるっていう状態ではないですよね。
正直見たことはなかったので、てっきりないかと思って今お話し聞いちゃいました。
その老年医学専門医はどういったことを普段されてらっしゃるんですか。
そうですね、なかなかイメージしにくいと思うんですけど、小児科って皆さんご存知ですよね。
はい、お子さんのミルク科ですよね。
そうなんですよ、お子さんは大人と違って、例えばおむつが必要だったりケアが必要だったり、ミルクをボトルで飲まなきゃいけなかったり、そういう子供特有の問題があるので小児科が存在するんですけど、
高齢になってくるとまた例えばおむつが必要だったり、介護が必要だったり、高齢者特有の問題がありますよね。
そして高齢者特有の病気、例えば認知症、これ分かりやすく高齢者にだけ起こってくる病気だと思うんですけど、
こういう高齢者特有の問題とか病気、これを専門に見る人たちを老年会と呼んでいて、子供に対する小児会と相対するように高齢者に対する老年会が存在するわけですね。
そうなると、例えば認知症のことであれば脳のことにも詳しくなきゃいけないし、
例えば膝が腰がっていったら整形外科的な事件もいるし、ちょっと網羅的に見る必要がありそうですね。
そうですね、網羅的に見ますよね。これは小児科でも同じで、子供の膝の問題、子供の脳の問題は全て小児科が対応するように、高齢者の問題は老年会が対応するということですね。
アメリカでは老年医学っていうのは、ある程度当たり前のように存在している?
そうですね。私の所属する大学の老年会には100名以上の医師が在籍していますので、多数在籍していて、本当に様々なフィールドで活躍していますよね。
なんか日本はね、とても少子高齢化が進んで、これからね年配の方増えていくっていう風に言われている中で、なんで流行らないんですかね?増えないんですかね?
そうですね、私も頭を抱えていると言いますか、こうやっていろんな放送だとかメディアに出させていただくのも老年会という人がいて、必要なんだということを知ってもらうためっていうところもありますので、
そういうところはあるんですけど、やっぱり老年化っていうと、なんとなくおじいちゃんおばあちゃんの死にゆくまでの後始末みたいなネガティブなイメージがつくので、
どうしてもなかなか若い医学生にとっては、きらびやかな手術とか新しい薬とかそういうものが魅力的に見えますよね。
それの一方で介護のイメージが強い老年会っていうのはどうしても魅力的に見えなくて、成り手がなかなか出てこないというところですよね。
ヤマダ でも必要なのは間違いないですよね。
そうなんです。
ヤマダ ちょっとヤマダさんこれからもっと普及をお願いいたします。
もう頑張ります。
ヤマダ でも老年医学っていうのはそういった、週末医療とも切っては切り離せない存在かなと思うんですけども、
そうなんでしょう?例えばヤマダさんのいるアメリカと日本では週末医療とかあとはその延命治療とかそういったことで考え方って違いあるんですか?
大きく違いはあると思いますね。
まずはその週末期医療でホスピスっていう名前聞かれたことあると思うんですけど、
日本だとがんの週末期の方がホスピスという場所に移って、
そこで症状を取ることに集中するようなケアを受けるっていうような場所があると思うんですけど、
米国だとこのホスピスが在宅でも受けられたり介護施設でも受けられたり、
あるいはがん病名ではなくて心臓の病気でも肺の病気でも認知症でもホスピスを活用できるということで、
ホスピスの活用がすごく広がっていますし、
場所もホスピスがある病院だけではなくて、家、介護施設いろんなところで活用ができるんですよね。
一方で日本の場合にはがんの病名に限ります。
そして病院の中にあるホスピスという場所でしかホスピスは活用できないというような形で使用も限定されていますので、
ホスピスの活用一つとっても大きな違いがありますよね。
きっと今のを聞いてもっと日本でも自由度高まればいいのにって思った方多いと思うんですけど、
日本でそうならないのは何でなんですか?
まずそもそも認知も広がっていないとか、ホスピスを対応できるような専門家が少ない、不足しているというような問題もありますよね。
だからそもそも日本ではやっぱり意思不足というところも問題の一つなんですかね。
そうですね。
一方でアメリカは意思不足ではないとも言えるんですか?
そうですね。意思自体は全体で見るとまだまだ足りないと言われているんですけれども、
それでも人が大勢いて日本よりはリソースが大きいのはやはり他国からの流入が大きいからでしょうね。
アメリカで活躍すればお金をもらえて、
そして自国で活躍するよりもより名前も売れますし、みたいなところがあって、
いろんな国からアメリカで意思になりたいと集まってくる方たちがいるわけですね。
私もそうなんですけど。
そうですね。山田さん自身もアメリカでやってらっしゃるから。
そういうアメリカ独自の魅力、国としての魅力とか、もちろん給与体系の魅力っていうところもあって、
世界中から優秀な方が集まっているっていうような現状もあるわけですね。
そういうことですね。
なるほど。
でも、日本の今の終末期医療とかに対して山田さんが、もっとこうなればいいなって感じることってございますか?
そうですね。
もうちょっと、例えば医療者だけじゃなくて、非医療者の方も含めて、
終末期の話をなんかタブーみたいにせずに、もっとザックバランにいろんな場所で話せるような、
そういう風土が育つと、この終末期医療自体も自然と育っていくんじゃないかなと思うので、
そういう風土が広がるといいなとは思いますよね。
例えば、少し関連性もあると思う、安楽死の考え方とかもそうですよね。
日本だとかなりタブー視されてるわけですよね。
一方で、例えば私の住むニューヨーク州では、本当に今年に入ってからなんですけど、
医師の自殺法上といって、医師が薬を処方して、患者さんがそれを自分の責任で飲んで、
命を落とすっていうことが合法化されましたので、
安楽死とはイコールではないんですけど、医師の自殺法上なんかも広がってきていまして、
この辺りの考え方っていうのは、日本とまた大きく異なってきてますよね。
なので、自分で自分の終わり方っていうのを決められるように、世界的にはちょっとなってきてる、増えてきてるっていうところですよね。
日本がこれから国としてどういう判断をしていくのかっていうところは、ちょっと分かりませんけど、
世界的にはそういったような風潮もあるということですね。
分かりました。ありがとうございます。
健康な老後を送るための食事と運動のヒント
では続いて、ここまでチラッチラッと小出しはしてきましたけども、
改めて元気な方がやってることっていうのを、もっとたくさん、せっかくなら山田さんに聞いていきたいと思います。
先ほどお話しいただいたのは、もちろん食事も運動も、そしてなんと人と関わることも実はすごい大事なんだよってお話もありましたけども、
まず、やっぱりなんといっても、食事は私のイメージでは健康でいるためには、例えば、菜食、ベジタリー、あんまでいかないですけども、
野菜中心の生活がいいってね、いろんなところで言われるので、これはイエスっていうことでいいですか?
そうですね。植物中心の食事っていうのは基本的には健康にいいと考えられていると思いますね。
だけども、なんなんですか?一方でタンパク質とか糖質とか脂質ももちろんバランスよくとっていくのが大事だと思うんですけど、
おっしゃる通りです。
どれくらいのバランスかっていうのは、私もよくわかってません、正直。
アメリカではどういうふうに言われてるんですか?
そうですね、よく挙げられる代表例が地中海式の料理だと思うんですけど、
和食じゃなくて地中海ですか?
グリーク料理?
例えばイメージすると、確かに野菜が多くて、オリーブオイルよく使ってて、
キュウリ、トマトをハーブでグルグルグルって混ぜたような料理とか、
フムスみたいな、そんな感じ?
そうです、うまめ。これは良質な植物由来のタンパク質ですよね。
プラスして、例えば魚料理とかそういうものも出てきて、これも良質なタンパク質ですよね。
こういうものが入ってくるものは、やっぱり心臓の健康にいいとかですね、
そういうことが知られているので、これはよく知られた食事方法だと思いますね。
これは決して日本食を否定するものではないんですけど、
日本食の傾向として塩分が多めであるっていうところがマイナスポイントになるので、
塩分を気にしていれば、日本式のダイエットっていうのもいいのかなとは思いますけどね。
正直私、和食って本当に長寿のためには最強の食事だと思っていたので、
ギリシャ料理に負けるっていう言い方はあれですけども、ギリシャ料理の方がいいの?っていうのは正直びっくりでした。
そうですね、比較は難しいんですけど、ただ日本食は塩分っていう弱点があるっていうことですね。
なるほど。でも本当に気をつけたい方は、日本食の塩分っていうところはやっぱり気にされた方がいいかもっていうところですよね。
他にも、いわゆる加工食品とか、あとは最近よく聞くグルテンフリー?
先ほどビーガンとか、そういった考え方とかについては山田さんはどう思いますか?医学的な知見から。
加工食品については、加工度が増していくと、やがて超加工食品と言われるようになるんですけど、超加工食品って何かっていうと、
例えばコンビニに行って、食品店に通って、パッケージの裏側見て、原材料名たくさん書いてますよね。
そこに、これはちょっとうちの台所にないな、みたいなカタカナ用語の原材料名がいっぱい出てきますよね。
こんな感じで、もう自宅のキッチンでは調理しようがない、工業的にしか加工ができない食品のことを超加工食品と呼んでるんですけど、
この超加工食品の摂取量が増えれば増えるほど、例えば命を落とす確率が高くなるとか、
心臓の病気になりやすくなる、みたいなことが知られていますので、
明確にこの超加工食品の量が増えるっていうことは、健康にはマイナスっていうことになりますよね。
なので、可能であれば少しできる範囲で減らしていけたらいいかなっていうところなんですかね。
おっしゃる通りです。ところがですね、例えばスーパーに行ったりコンビニに行くと、超加工食品が健康食品として売られてたりするんですよ。
むしろ?
例えばカロリーゼロなんて書けられて、カロリーが少ないっていうと健康に良さそうだと思って手に取るじゃないですか。
思います思います。そっち選んじゃいます。
でもパッケージ裏側見ると、ちょっとよくわかんないカタカナいっぱい入ってるんですよ。
カロリーを抑えるために工業的に加工してるんですね。
なのでカロリーという一面で言えばカロリーは少ないんですけど、加工度は高くて、
結果としては健康に悪影響な食品をつかまされているっていうこともあるので、
この概念はやっぱりちょっと頭の片隅に入れておきたいですよね。
あとその概念でいくと、私ニューヨークに住んでいた頃に、
それこそビーガンって結構ブーム始まってたと思うんです。
その時に、それこそ植物由来のお肉ですっていうのが売られていて、
パッて裏見た時に、すごいいろんな着色書きも書かれていて、
あれ待ってよみたいな、私健康になりたくて、ちょっとでもカロリー減らしたくて、
植物由来のお肉選んだのに、
なんかこっちの方がいろんな成分入ってるぞっていう風に思ったんですよ。
これってちょっと罠ですか?もしかして。
人間って一側面に惹かれやすいってことがよく知られていて、
脂肪分ゼロとかカロリーゼロとかそういう表現につられて、
他の面は見なくなっちゃうってことがよく知られているので、
そうやって宣伝はそうしてくるわけですね。
やっぱりちゃんと物事の本質を見れるようにならないと危ないですよね。
本当ですよね。
今アメリカでは、例えばこういったような健康活動がブームだとか、
こういった食事の仕方がブームだとか、そういったものあるんですか?ちなみに。
ビーガンは未だに根強い人気があると思いますし、
あとはグルテンフリーなんかも出てきますし、
あとは時間制限食ですかね。
時間制限食。
例えば18時間は食事を食べないみたいな、
簡潔的なファスティングなんて言ったりしますけど、
こういうものも流行りなのかなと思いますけどね。
そういったものもアメリカでも流行ってるというか、取り入れられてるんですね。
次は運動についてなんですけども、
運動はこれ結局どれくらいの頻度とかどれくらいの強度がいいというふうに言われてるんですか?
なるほど。これですね、理想から話し始めるとだいたいつまづいちゃう人が多いので、
そうなんですよ。
私も今までの30何年の経験で、
何分運動しろ、週に何回ジム行こうって言って、
達成できたことは一度もありません。
そうなんですよ。
これ皆さん誤解してるので知っていただきたいんですけど、
運動って直線的に増やせば増やすほどメリットが増えていくっていうものでは実はなくてですね、
ゼロのところからちょっと例えば30分のウォーキングを取り入れましたみたいなところが一番グッと効果が増えるところなんですね。
そこからももちろん増やし続けると効果ってだんだん増えていくんですけど、
ゼロから1にしたところの立ち上げが一番大きいんですよ。
何にもやってない人が例えば週末1回だけ30分とか1時間運動します。
その運動の効果ってとてつもなく大きくて、
例えばゼロがちょっとやっただけで10になって、
そっから先はさらに倍に増やすと11にはなるかもしれないけど、
ゼロから10みたいな大きさの幅ってないんですよね。
つまりやってない人はちょっとでも入れるっていうことがすごく大きな効果で、
もちろんそれ以上できる人は増やせば増やすほどだんだん増えていくんですけど、
その上がり方ってなだらかになっていくので、
あんまり理想高くしなくていいので、
とにかくまずちょっとでも取り入れるっていうことがすごく大事なんですよね。
なるほど。だから自分はもう2時間たっぷりジムにいられる時間はないから、
だったらもう全部やめちゃいます。
ではなくて、今5分でもちょっと時間ある。
だったら歩いてみよう。ちょっとだけ走ってみよう。
のほうが実は体にはいいかもしれない。
そこに最も効果があるんですよね。
じゃああまり頑張りすぎない。
絶対にやるぞって決めすぎないっていうことが大事なのかなって思いました。
やっぱり続けることが大事なので、続く方法を模索したいですよね。
なるほど。ちょっと肩の荷が下りました少し。
まとめとエンディング
自分もできるところからやっていきたいと思いましたし、
お話をまとめて、究極山田さんが考える、
健康でいるために大事なことって何でしょうかね。
そうですね。今の食事、運動ですよね。
それから冒頭に出てきた人との関わり、
こういうものをあんまり肩肘張りすぎず、
自分の続けられるレベルで細々と続けていくっていうことがやっぱり健康には大事ですよね。
そうですね。テイクイットイージーの気持ちで続けていけたらいいなと私も思いましたし、
山田さんからは医学の知見に基づいて、
今どのように老年医学が進歩しているのか、
そういったようなお話もたくさん伺いました。
ぜひ次回も医療に関すること、また違った角度から詳しくお伺いできたらと思いますので、よろしくお願いいたします。
今日はありがとうございました。
ニュースコネクト国際ラン、お相手は佐々木真奈美でした。
ご感想は、ハッシュタグカタカナでニュースコネクトをつけてSNSに投稿ください。
また番組をフォローしてくだされば嬉しいです。
それではまた次回お会いしましょう。
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