【8月7日】青森ねぶた祭りで跳ねてみた。50年続いたパナソニック、最後の出陣
2026-08-07 08:00

【8月7日】青森ねぶた祭りで跳ねてみた。50年続いたパナソニック、最後の出陣

*明日8月9日(土)の土曜版はお休みさせていただきます。あらかじめご了承ください。

【このPodcastについて】 News Connect(ニュースコネクト)あなたと経済をつなぐ5分間

1日1つ、5分間で、国際政治や海外のビジネスシーンを中心に、世界のメガトレンドがわかるニュースを解説。朝の支度や散歩、通勤、家事の時間などにお聴きいただけるとうれしいです。

▼出演: 野上英文(Bloomberg Managing Editor, Japan Digital Lead) https://twitter.com/Hi_noga3

▼出演番組 Big Take Asia:ユニクロ・柳井正氏に直撃、アメリカ内陸部制覇の執念(Podcast) 

https://www.bloomberg.com/jp/news/features/2026-04-09/TD7WYFKIUPT000

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サマリー

ブルームバーグマネージングエディターの野上秀文氏が、青森ねぶた祭りに「羽戸」として飛び入り参加した体験をリポートします。祭りの熱狂や、ねぶた師たちの創造性、そしてパナソニックねぶた会の50年にわたる歴史に幕を閉じるという地方や企業の構造的変化に焦点を当てています。最高栄誉のねぶた大賞を獲得したJRねぶたの作品にも触れ、伝統と現代が交錯する祭りの姿を伝えます。

はじめに:青森ねぶた祭りの紹介と参加の意気込み
おはようございます。2026年8月7日金曜日、ニュースコネクト、あなたと経済をつなぐ5分間、パーソナリティを務めます、ブルーンバーグマネージングエディターの野上秀文です。
この番組では、1日1つ5分間で、世界のメガトレンドがわかるニュースを解説していきます。朝の支度や散歩、通勤、家事の時間などにお聞きいただけると嬉しいです。
東北青森の地にいます。今回、青森出身の元同僚で、友人のお宅に民泊のように泊めてもらい、ガイド付きで日本を代表する日祭り、青森ねぶた祭りを現地で体験しています。
正確な期限は不明だそうですが、奈良時代に伝わった棚畑の行事と、秋の農作業を前にスイマや悪霊を払い流す、眠り流しが期限とも言われるこのお祭り。
国の重要無形民俗文化財にも指定されており、期間中にはおよそ100万人以上の人々が全国から訪れると言われます。その一人になったということですね。
高さ約5メートル、幅9メートルに及ぶ巨大な大型ねぶた23台が太鼓やお囃子、そして羽戸と呼ばれる踊り手たちの威勢の良い掛け声とともに街を練り歩く姿。
今日は私が初めて飛び入りで参加した羽戸目線で伝統のお祭りの楽しさと直面する課題をリポートしたいと思います。
羽戸としての祭り体験
何も聞かずに現地に飛び込みました。夕方の5時、向かったのは予約していた羽戸衣装の着付け場所です。
男性が7、8人ぐらい常時入れ替わり立ち替わり着付けをしてもらってごった返している会場だったんですが、
順番待ちでトレになったのは静岡から仕事の休みを取って5日間連続で参加しているという筋金入りの男性です。
自らねぶたバカですと笑いながら羽戸で一番大事なのは曖昧までふくらはぎとアキレス腱のストレッチだと怪我を防ぐための指南を厚く授けてくれました。
順番が来て担当してくれたのは季節限定で着付けをしているという83歳の女性でした。
浴衣の裾をひざ丈までたくし上げられて跳ねやすいようにするのが特徴で、10分たらずであっという間に清掃が完成しました。
午後6時45分ごろ、打ち上げ花火が合図で大通りや商店街を大勢の大列が練り歩き始めました。
一番先頭は重点を響かせる太鼓と笛のお林、そのすぐ後ろでマイク音にラッセーララッセーラと観客と現場を織る扇動役がいます。
そして清掃、先ほど言った着付け、さえしていれば飛び入り参加できる羽戸の巨大な群れが続いて、最後に皆さんがご存知の光り輝く主役の大型ねぶた、これがフォーメーションになっています。
踊りのステップもその場で教えてもらいました。
掛け声に合わせて片足でトントンとラッセーラの藍の手を入れる。
全身でリズムを刻むということなんですが、腰がかなり痛くなってきましたが、扇動の人たちから拍手とカメラを向けられると、一応祭りを作っている側なんで、何とか最後までサボらずにやらないといけないなと頑張った感じです。
ねぶたの多様な表現と進化
全部で23台もの大型ねぶたが並ぶと冒頭に説明しましたが、ふとですね、テーマがかぶったりしないのかなと疑問がわきました。
現場で教えてくれたのは、同じ源義経や三国志であっても切り取るシーン、場面によって表現が違うので、ねぶた自体が無限に広がって別の作品になるということでした。
合戦の躍動感か、愛する人との苦渋の別れという哀愁か、ねぶた氏たちが毎年誰も見たことがない一瞬を切り取って大胆に、そして時に繊細に描いています。
さらに伝統的なこの武者絵、皆さんが知っている姿だけではなくて、今年はですね、シーカワーとかガンダムといった人気キャラクターの前ねぶた、ちょっと小柄なんですけども、そういうものも登場して、遠藤たちの子供たちから私もテンション上がって写真を撮っていました。
伝統と変化:パナソニックの撤退とJRねぶた大賞
一方で今年の青森のねぶたは、日本の地方や企業が直面する構造的な変化も垣間見えました。
最終運行感謝を込めて、こんなメッセージを会社ロゴと共に掲げていたのは名門のパナソニックねぶた会です。
1961年の初めての参加から半世紀ほど、代表的な傾向とパルク100%で内部を照らす試みや、オールLED化などメーカーならではの明かりの技術革新をこの祭りで見せて引っ張ってきましたが、節目となる今回50回目の出陣で歴史の幕を閉じることになりました。
資材高騰や人件費の上昇だけではなくて、かつて地域社会でねぶたの運営を支えていた地元の系列電気店、町のナショナルショップですね。これらが激減したことによる人手不足や組織の縮小、経費削減と説明されています。
またパナソニックは27年の3月末で蛍光灯の生産を終了するということを発表していまして、事業上の大きな転換点が訪れたことも今回の撤退の背景となっています。
一方で今年最高栄誉のねぶた大賞を獲得したのはJRねぶたの北海の優という作品です。東北各地でクマの出没というのが課題となっていますが、本物のクマを圧倒するような素晴らしい芸術作品が最高賞に輝いたと、非常にタイムリーなドラマとして注目を集めていました。
祭りの余韻と番組エンディング
今日は青森の現場からねぶた祭りの熱狂をお伝えしました。羽戸の衣装にはたくさんの鈴がついていまして、跳ねるたびにシャンシャンと涼やかな音を響かせます。この鈴を拾うと幸運が訪れるといわれますが、祭りの後もお囃子や掛け声とともに心地よく耳に残っています。
ニュースコネクト、お相手は野上英文でした。番組の感想はカタカナでハッシュタグニュースコネクトとつけてXに投稿してください。
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最後にフェードアウトで現地の音を聞きながら少しでも涼しい一日をお過ごしください。
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