【金融版 #01】金(ゴールド)の動向は、世界のパワーバランスと密接に関係している
2026-08-26 34:42

【金融版 #01】金(ゴールド)の動向は、世界のパワーバランスと密接に関係している

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▼概要:

今週から、News Connect 夕刊版金融欄がスタート。金融のテーマのなかでも、特に「金/ゴールド」にフォーカスし、その構造的特徴や注目の動向、そして文化的・歴史的背景に至るまで、全7回で多面的に読み解きます。

初回ゲストは、ステート・ストリート・インベストメント・マネジメント、ヴァイス・プレシデント/ゴールド・ストラテジストのアーロン・チャンさん。

金(ゴールド)を専門に長年マーケットをウォッチしてきたチャンさんに、現在のゴールドマーケットの構造的特徴と、その先行きについて尋ねました。ゴールドの価格には、いま世界で起きているパワーバランスの変化が映り込んでいるとチャンさんはいいます。その真意とは。

▼収録日:2026年7月22日

▼出演:

野村高文(Podcastプロデューサー/Podcast Studio Chronicle代表)

アーロン・チャン(ステート・ストリート・インベストメント・マネジメント ヴァイス・プレシデント/ゴールド・ストラテジスト)

ボストン大学経済学部にて学士号、マギル大学大学院にて経営学修士号(MBA)を取得。慶應義塾大学にて日本語プログラムを修了。ナットウエスト・マーケッツ証券会社、ウェルメイ株式会社などを経て、2024年6月にステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ株式会社(現・ステート・ストリート・インベストメント・マネジメント)に入社。現在は金(ゴールド)およびETFプロダクトの専門家として、日本を拠点にストラテジストを務める。

▼ディスクレーマー:

投資信託及びETFは値動きのある有価証券等に投資するため基準価額や取引価格は変動します。そのため投資家の皆様の投資元金は保証されているものではなく、基準価額や取引価格の下落により損失が生じることがあります。詳しくは投資信託説明書(交付目論見書)等を十分にお読みください。

なお、ETFを金融商品取引所で売買される場合には、委託会社作成の投資信託説明書(交付目論見書)は交付されません。売買をお申込みになる証券会社に当該取引の内容についてご確認ください。

*手数料・費用について:

投資信託及びETFを売買する際は、取扱いの金融商品取引業者の定める売買手数料がかかります。

その他保有する際には、それぞれ個別に定められた費用がかかります。これらの費用には、運用会社・管理会社に支払う報酬、組入れ有価証券の売買の際に発生する手数料、監査費用等があります。これらは、運用の状況等によって変動するため、上限を示すことができません。

ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ株式会社

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第345号_加入協会:一般社団法人資産運用業協会、日本証券業協会

▼News Connect 土曜版・日曜版 Spotifyプレイリストはこちら

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サマリー

本エピソードでは、ステート・ストリート・インベストメント・マネジメントのアーロン・チャン氏が、金(ゴールド)市場の動向と世界のパワーバランスとの密接な関係を解説します。ロシア・ウクライナ戦争以降、地政学リスクの高まりや米ドルの信頼性への懸念から、特に新興国の中央銀行が戦略的に金準備を大幅に増やしていることが、金価格高騰の主要因となっています。金は利息を生まないものの、制裁リスクが低く、有事の際に流動性の高い安全資産として認識されています。今後も中央銀行の金準備増加傾向が続くと予測され、ドルの代替資産としての金の重要性が増していく見通しです。個人投資家も円安リスクを考慮し、通貨分散の一環として金投資を検討する価値があることが示唆されました。

番組紹介とゲスト紹介
こんにちは、パーソナリティーの野村隆文です。 今週から新コーナー【ニュースコネクト有感版金融版】がスタートします。
このコーナーでは、金融のテーマの中でも、特に金、ゴールドにフォーカスしまして、 その構造的特徴や注目の動向、そして文化的歴史的背景に至るまで、多面的に読み解いていきたいと思います。
足元では調整しているんですけど、ここ数年、金の価格は歴史的な高値を更新続けています。
背景には何があるのか、として聞いていただくと、世界の一つの潮流を深く理解できると思います。
これから7週間にわたって連続して配信していきます。それでは第1回本編をどうぞ。
このコーナーは、ステートストリートインベストメントマネジメントの提供でお送りいたします。
同社についての詳細は、概要欄のリンクをご覧ください。
それではゲストを呼び出していきたいと思います。
ステートストリートインベストメントマネジメント、バイスプレジデント、ゴールドストラテジストのアーロンちゃんさんです。よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
ではアーロンさんについてご紹介させていただきます。
ボストン大学経済学部にて学士号、マギル大学大学院にて経営学習士号MBAを取得、
慶応技術大学にて日本語プログラムを修了されます。
ナットウエストマーケット証券会社、ウェルメイ株式会社などを経て、
2024年6月にステートストリートグローバルアドバイザーズ株式会社、現ステートストリートインベストメントマネジメントに入社されます。
現在はゴールド及びETFプロダクトの専門家として、日本を拠点にストラテジストを務められていらっしゃいます。
ということで、ようこそお越しくださいました。
ありがとうございます。
あの、ポッドキャストのご出演って初めてですか?
初めてですね、はい。
スタジオの物々しい雰囲気がありますけど、座ってみていかがでしょうか?
あの、不思議な気持ちですね。
完全なる密室で、ガラスの向こうで何人かの皆さんが見ているっていう、なかなかない空間だと思いますけど、
おゆるいとお話いただければと思います。
よろしくお願いします。
ゴールドストラテジストの役割
で、アロンさんはですね、日本を拠点にゴールドを見ていらっしゃるというご経歴なんですけど、
改めてこのゴールドストラテジスト、これってどういうお聴頭なんですか?
なかなか聞かないポジションで、
僕自身も実際、求人広告見るまではこんなポジションあるのかっていうぐらい珍しいんですよね。
簡単に言いますと、最近、スタテジストとか株のスタテジスト、為替スタテジスト、
行ったりするんですけども、近専任のスタテジストはやっぱりなかなかいなくて、
おそらく弊社にしか存在しないポジションなんじゃないかなっていうぐらい珍しいんですよね。
主に金っていう資産をどういう資産なのか、説明するのが一番の役割だと思いますし、
あとは金のポジションをポトフォリオの一部に組み入れるメリットとか、そういう説明が結構重要になってくるんですよね。
あとは実際金に投資する際にどういう方法があるとか、そういった説明も結構重要な役割になってますね。
そうすると、投資家に向けて金っていうのはこういう構造があり、未来を予測することはできないんですけど、流れとしてはこうなっているってことを、
アロンさんとしては専門的にお話しされてるってことなんですかね。 そうですね、あと金は、
利息を生まない資産で、なかなか評価しにくい資産っていう部分がありますので、
実際今現状足元でどういう理由でどういう風に価格は動いているのか、それを分析して皆さんにアップデートするのも重要な役割の一部ですね。
まさに今日金、これ一体どういうメカニズムでどう動いてるんだというお話を伺っていきたいなと思ってますので、ちょっと本編でぜひ詳しく伺っていきたいなと思いました。
金市場の現状と価格高騰の背景
ということで、今日のテーマはですね、世界の流れとゴールド、世界のパワーバランスと密接に関係しているというタイトルをつけてみました。
ゴールドの価格というのが、今世界で起きているパワーバランスの変化を映し込んでいると、そんな話を聞いていきたいなと思っております。
ちょっとその、まず率直になんですけど、伺いたいのが、最近のそのゴールドのマーケットをまずアロンさんがどうご覧になっているかというところでして、足元、特に戦争、イラン戦争が起きていく、調整はしてるんですけど、ただ何年かのスパンで見るとかなりこう、高騰していると。
まずこの状況をアロンさんはどうご覧になってますか。
そうですね、特にやはり、ロシアとウクライナの戦争が始まった以降、およそ3年連続で金価格は、ドル立てベースで見ますけども、大きな上昇を見せましたね。
特に去年、ドル立てでも円立てでも60%以上のリターンをもたらしていて、それは1979年以降の記録だと思うんですよね。もう40年以上の大きな上昇を見せました。
やはり去年はいろんな短期的に見ると、金にとって上昇しやすい条件が揃ってましたね。資生額リスクの高まりとか、ドルが徐々に弱くなるトレンドに戻るとか、あとはアメリカの利下げ期待が高まったとか、資生額リスクが高まったっていうような短期的な理由で、金は結構上昇しやすいんですけども、
あとは、やっぱりパフォーマンスがいい資産に、モメンタモを追う短期の投資家も入ってくるんですね。もともとおそらく金に投資してこなかった投資家も大勢いらっしゃると思うんですけども、
まあリターンがいいから、モメンタモが良くて、取り残されないように投資するっていう短期の投資家からの資金輸入も結構あったんじゃないかなと思います。
特に1月の時は明らかに加熱感はありましたね。結構短期的に毎日結構な上昇率で、一時的に5600ドル近くまで上昇したんですけども、その後やはり逆のパターンが起きて買いが買いを呼ぶの逆の売りを呼ぶようなパターンで調整に入りましたね。
回復は割と結構早く回復はしたんですけども、でもおっしゃる通り2月末以降やはりイラン戦争が始まって、そうするとその注目の部分は年賞は結構アメリカの方で利下げ期待があったんですけども、ガラッと変わって今度は利上げに変わってしまうんじゃないかっていう市場の読みが大きく変わったんですよね。
そうすると供給サイドのショックで原油価格が高くなってインフレ期待が高まって、そうすると利下げできないっていう環境になったので、そういう意味では短期的にやはり金にとっては強い逆風が続いてるんですよね。
そうですね確かにイラン戦争でインフレ、原油価格が高騰してアメリカ、日本も見舞われてますけどインフレが起きて、そうするとなかなか金利っていうのは下げられない、むしろ上げていくとなるとそれっていうのはゴールドにとっては今逆風は、ゴールドにとってはそれは逆風だってことなんですね。
ちょっと詳しく順番に伺っていきたいと思うんですけど、知性額リスク、昨年2025年のリターンがかなり上がっていった60%ってすごい額だなと思うんですけど、そのうちの知性額リスクっていうところなんですけどこれは詳しくはどういうことが起きたんでしょうか。
中央銀行による金購入の動機と影響
例えばアメリカの関税とか、やはりアメリカと中国の対立が強まったことが結構大きかったと思うんですよね。中央銀行だけではなく、個人の投資家もドル離れの動きがあったんじゃないかなというふうには思います。
あとは中央銀行、先ほどお話ししたロシアとウクライナの戦争が始まって、やはりロシアの資産、ドル資産が凍結された部分が大きかったんですよね。
2022年から2024年まで、年間のデータを見ると、やっぱり中央銀行は1000トン超える量を買いました。金の準備を増やしましたね。
1000トンっていう数字はかなり大きな数字で、ウクライナとロシアの戦争が始まる前の10年間を見ると、ざっくり500トン超えないんですね、毎年。
実際に勝てるのは新興国の中央銀行なんですけど、新興国の中央銀行は実際金の準備を増やし始めたのは2008年の世界の金融危機以降なんです。
そうですね、近年ロシアのウクライナの戦争の後、やはり制裁リスク、かなり意識したと思うんですよ。それで金準備を増やすペースをぐんと上げましたね。
去年は1000トンを超える量ではなかったんですけど、それでも860トンぐらい新興国の中央銀行が金準備を増やしまして、そう比べると2022年のロシアとウクライナの戦争が始まる前の平均で見ると、まだまだ大きく上回っています。
これが結構金価格に大きな影響を与えていますよね。
そうなんですよね、ゴールドのマーケットがここ数年上がっていった時に、誰が勝ってるんだろうなっていうのが結構気になっていたんですけど、そうするとやっぱり政府、中央銀行が勝ってるってことなんですか、これは。
そうですね、中央銀行はやはり戦略的な理由があって、金の準備を増やしてるんですよね。外貨準備の中でドルの比率を減らして、金の比率を増やすっていう動きが起こってるんですね。
実際データで見ても、2000年以降で言うと、外貨準備の中のドルの比率は60%近くあったのが、去年までは約40%くらいまで下がってるんですよね、41%くらいですね。
金は逆に15、2000年が始まった最初の頃の約15%から去年の年末までは28%くらいまで増えてるんですね。もちろん大きな理由は二つあるんですよね。
一つは金価格が大きく上昇したっていう部分が大きいんですけども、でも実際新興国の中央銀行は実際勝ってるので、あとは先進国の中央銀行は2000年以降はほとんど金の準備を売っていないんですね。
買ってもいないんですけども減らしてもいない。金価格が大きく上がってもその割合をリバランスするんじゃなくて、ずっとそのまま保有っていうのが大きいと思うんですよ。
じゃあここで先進国っていうのは例えばG7とかそういう国々ってことですかね。そこの国々は引き続きゴールドを持っていて、増やしも減らしもしていなくて、一方で新興国、これは例えばグローバルサークルの国々ってことですかね。
そうですね、特に中国とかトルコとかロシア、ロシア最近今年に入って違う理由で金を売ってたりするんですけども、ポーランドとか大きく買ってるんですよね。
そういった国々が政府として買ってるので、つまりドルではなくてゴールドを買い始めてるんで、それがマーケットを牽引した一つの理由になってるってことですかね。
そうですね、やはり分散という意味ではドルばっかり持つのはむしろリスクになる可能性があるので分散が必要っていうのがいくつか理由があると思うんですけど、
例えばキッズの時のパフォーマンスが金は比較的にいいっていう傾向があるのと、あとはやはり誰かの借金ではないんですよね。
債権はその国の信任によって保証されてるんですけども、もしその信任がなくなったらかなり価値が下がってしまうので、通貨もそうですけども、そういう意味では金はそのもの自体に価値があるから誰かがそれを発行してるわけではないので、現物の金を自国に保管すれば制裁リスクはほとんどないですね。
そうですよね、ドルの場合ってアメリカ政府が発行してるんで、アメリカ政府への信任っていうのが落ちるとドルの借金効いてどうなのよってことですよね。
そうですね、アメリカを敵に回したらドルシステム、今現在のドルのシステムで武器化できるんですよね。
ドル離れのメカニズムと地政学リスク
ちょうどアーロンさんが何度もウクライナ、ロシアによるウクライナ侵攻っていうのが転機っていうふうにキーワードとして挙げてくださったんですけど、その時に何が起きて、それがなぜドルバナーに繋がっていったのか、そのあたりのメカニズムを教えてもらっていいですか。
簡単にお話しすると、やっぱりロシアのドルスさんが凍結されたんですよね、そうすると使えなくなって、実際今ロシア金の準備を売ろうとしても一般の金のマーケットで売れないはずなんですよね、制裁されているので。
そうするとおそらくですけどもほとんど中国に売ってると思うんですよね、なので他の侵攻国の国はこうならないようにしないとコツコツ持っている外貨準備の割合をちょっと調整しないといけない、そうするとドルバナーっていうような話が出てきたんですよね。
そっかじゃあロシアのドル資産、海外に持っていたドル資産をアメリカとヨーロッパと日本もそのうちの一部だと思いますけど、各国が強調して凍結し始めたっていうのを他の国も見ていたってことなんですか。
そうですね。
そっかじゃあそれでドルじゃなくてゴールド持たなきゃっていうモードになっていたってことですか。
そうですね、国によってはやはりそういう考えが強まったんじゃないかなと思います。
なんか個人的な感想なんですけど中国がそれでゴールドを増やしていくっていうのはなんとなく想像がつくんですけど
ポーランドとか、つまりその西側諸国と別に敵対してる国じゃないところもゴールドを増やしてるんですね今。
そうですねポーランドは実際場所的に危険を感じていて、金手輸出産の方が安心できる、あとは実際長期的に見ると保全ですね、水産の保全。
なるほど。
90年代は結構ソ連とアメリカの冷戦が終わって、アメリカ一挙っていうような時代がしばらくあったんですけども、
その時はもう金、利息も生まない、あまり効率良くない資産っていう風に考えられていた時期があったんですね。
そうするとドル、米国債に集中してたのがあったと思うんですよね。かなり中国銀行も金を売ってた時期でもあったんですよね。
でも今はアメリカ、米ドルやはりいろんな信任の懸念があるから、ドルばっかりではなくて米国債ばっかりではなくてやはり分散する必要があるんですね。
他の通貨、ドルの代わりには慣れていないし、とはいえドルは引き続き寄附通貨でもあり、なくなることはないと思うので、
引き続き重要な役割であり続けると思うんですけども、分散減らす。
ドルの準備を減らして金のような中立的な準備資産を徐々に増やした方がいいんじゃないかなっていう国、思っている国は結構多いんじゃないかなと思います。
個人投資家と金の役割
日本にいるとドルと円の為替相場しかあまり見ないんで、どんどんどんどん日本の円が安くなっている、つまり円安って言ったらドル高になってるってイメージを受けるんですけど、
でも世界で見るとドルもドルで別に強いわけじゃないってことなんですよね。
ドルは今は今年は強いんですね、でも円やっぱり僕も含めるんですけども、日本で働いて円で給料もらってるじゃないですか。
正直痛いんですよ、円どんどん弱くなるのって。
僕は香港出身なんですけど、毎回香港に帰るとすべて高いなって感じます。
円立ての金格で見ると実際7年間連続、2019年から2025年も7年間連続でかなり良いリターンを出してるんですよね。
もちろん大きな理由は円安っていう部分もあるんですよね。
だから日本円を持つリスクっていう、通貨のあまりにも集中してると一つのリスクじゃないかなと思います。
そういう意味では個人でもやはり分散、通貨の分散が必要ですし、中央銀行とあまり変わらないです。
中央銀行も分散するためにドルばっかり買っててもしょうがないから、金も買おうという動きになる。
だからそれは個人にとっても同じってことなんですね。
そうですね、あとは近年中国が結構金の準備を増やしていて、国内の不動産市場あまり不調ですし、株式市場もあまり調整が良くないので、
違う資産に向いてるんですね、中国の投資家。
そうすると、中国の中央銀行はこんだけ金を買っているので、金買っても安心っていう心理的な動詞で言いますか、あると思うんですよね。
なるほど、そうすると個人が割と気軽にポートフォリオの中に金を入れるっていう、そういう商品ってのもあるってことなんですか。
商品、もちろん金に投資する方法はいくつかもあるんですけど、おそらく多くの皆さんは想像するのはやはり実際にお店、店舗に実家の衣装に行って現物の金を買うのが一般的な発想だと思うんですけども、実際現物以外の方法もあるんですね。
現物買うとやはり手数料が割高なんですよ。あとは小さい例えば金貨だったり、金の延べ棒を買うとその手数料、製造する手数料も割高になるので。
確かに絶対そうですよね、人手がかかってるわけですもんねそこには。
ですので、少量であるほど手数料は割高になるんですよね。そうするとかなり大きなバーじゃないとその手数料は安くなる。パーセンテージっていうのを。
それはすごい納得しました。
そうですね。現物もちろん宝飾品も現物ですし、身につけるメリットもあるので否定はしないんですけども、単純に金科学と連動できるような商品は金融商品が結構人気なんですよね。金の投資信託と上場投資信託ETFっていう商品があるんですね。
やっぱり、もちろんあの現物の延べ棒を想像される方もいらっしゃるかもしれませんけど、結構気軽にそういった投資信託とか上場投資信託で投資するっていう方法もあるってことなんですね。
そうですね。今はニサ成長投資枠に対応している投資信託とETFも結構あるので、いろんなチョイスがあるんですよね。
有事の金とリーマンショック後の動向
でもそうですね、確かに中央銀行がやってるってことは個人にとっても同じ重要性同じだよなっていうのは今の話に伺ってすごい思ったんですけど、ちょっとその世界の流れに話を戻すと、ロシアは逆に今ゴールド売ってるんですか?
そうですね、おそらく戦争の資金がやはり必要で、ドル持っていたドルの資産は売れないので、金はかなり流動性がある資産ですので金を売ってるんですよね。でも買ってくれるアイテムも限られている状況ですから、おそらくですけども中国じゃないかなと思います。
そうするとあれですね、ゴールドがロシアにとって必要なくなったというよりも持ち主が変わったっていう感じなんですかね。結局ロシアが準備していたものが中国に移ったみたいな、トータルで見るとそんな感じなんですかね。
まあそうですね、あとは実際本当に一つの地方銀行が金準備を保有する理由でもあるんですよね。必要な時に使える資産ですので、例えばトルコもそうですけども、トルコは実際約外貨準備の中に6割が金なんですよ。
時刻通貨の防衛が必要な時に売ったりするんですよね。でも引き続きやっぱり買い戻したりするので基本的に金準備の割合は高いままなんですけども、でも実際一つの例として使える時に必要な時に使えるっていう資産が証明されたんですよね。
ただそこに置いている、見るだけの資産ではないので。
そうですよね、今これ資金が必要ってなった時に流動性がいいというか、すぐに売れるっていうのは結構重要ですもんね。意外にここって額面だけ見ていてもしょうがないというか、すぐに現金ができるかっていうのも結構大事だったりしますもんね。
そうですね、多くの中央銀行は別に短期の利短を狙ってるから金の準備を増やしてるわけではないので、もっと長期的、戦略的な理由があって増やしてるんです。
ちょっとその時計の針を戻してその世界の流れというところで言うと、さっき新興国の中央銀行が2008年のリーマンショック以降金を増やし始めたって話があったじゃないですか。そのリーマンショック、その時って結構いろんな金融ショックだったり各国の政府の動きの変化があったと思うんですけど、それがゴールドに何をもたらしたのかその後のメカニズムを伺ってもいいですか。
一番わかりやすいのはやはりその時特にアメリカの中央銀行は量的緩和という動きがあったんですよね。実際もう簡単にお話しするともうお金をばらまくっていうような政策だったと思うんですよね。
もうとにかくあの通貨をたくさん吸ってでマーケットを救うような必要性があったんですよ。その時に僕も結構覚えてたんですけどもこんだけあの通貨たくさん吸ってマーケットに流し込む。そうするとあの価値が薄めるんじゃないですか。
実際お金の価値がどんどん減っていく恐れがあったので金は結構反応しました。結構上昇した覚えがあります。実際たぶんそれまで誰もそういう実験と言いますかなんかやったことのない政策ですよね。
だから逃げ場として安全資産っていう金に結構資金が流れたんじゃないですかね。 そうするとじゃあどんどん各国が金融緩和量的緩和をしていってそのお金をばらまいていくと基本的には金っていうのが上がる傾向になるってことなんですか。
そうですね金は長期的に上昇一番の大きな理由はその経済成長なんですね。経済成長がすると自然的にお金の量も増えるんですよね。生み出されるサービスと物も増えるわけですから後は個人政府企業の借金も増えるのでお金の量は増えるんですよね。
その増える量のスピードが引き続き持続的に経済成長のスピードを上回るとインフレイの圧力が高まるんですね。そうすると自然的に金の価値が通貨に対して相対的に上がりやすい傾向があるんですよ。
なので短期的にあんまりにも通貨が増えるとやはりその懸念通貨の信任が低下して金が上がりやすくなることもあります。
そうするとリーマンショック後に各国が経済を刺激しなきゃいけないんでどんどん金融緩和をしていった。ここ数年で言うとコロナ後ですかね。コロナ禍の時もどんどん各国お金吸ってたなみたいな記憶があるんですけど、その時もやっぱり上がったってことなんですか。
そうですねでも下がったりもしましたけどもやはり結構長期の構造的な強気要因と短期の理由があるんですよね。マーケットがもし短期の利上げアメリカの中央銀行が利上げするとやはり短期的に金には結構マイナスな材料になるので。
でも長期の強気要因例えば各国の財政がどんどん悪化して借金もどんどん増えて通貨の量もかなりのスピードで増えているっていう部分で言うと長期的にはやはり金にとっては強気材料になりますが長期的に強くても短期的には投資家はそんなに見ていないっていう時もあります。
金市場の将来展望と世界のパワーバランス
まさにそのお話を伺いたいなと思っていたんですけど、例えばイラン戦争後ですね、アロンさんがご指摘くされましたけど、利下げじゃなくてその利上げするんじゃないかっていうような期待というか予想が膨らんでいって、それって短期的にはネガティブなんで金の価格が調整しているって話があったじゃないですか。
一方でそれこそ今日のお話にあった通り、たぶん構造上その通貨の価値っていうのがだんだんと薄まっていって、そうすると相対的に金の価値っていうのが上がっていくっていう未来も確かにありそうだなという感じがするんですけど、何でしょうね先行きと言いますか今後その5年10年というスパンを見るとこのゴールドっていうのはどういうふうに動いていくというふうに思われますか。
引き続き徐々に上昇していくんじゃないかなというふうには思いますよね。さっき結構な時間を使って中央銀行の話したんですけども、中央銀行は実際今後金の準備を増やすかどうか直接に聞くことはできないんですけども、ワールドゴールドカンシルっていう団体が毎年中央銀行に対して調査してるんですね。
今年6月に発表された最新のデータではその調査の中にいろんな質問があるんですが、一つ結構みんなが注目してる質問は今後の5年後には世界の中央銀行の金準備の割合はどうなりますかみたいな質問があるんですね。
金の割合は増やす。答えた中央銀行は84%でした。もちろんどの国がこういうふうに答えたかはわからないんですが、84%でした。昨年の調査では確か70%台だったんですよ。結構大きく増えたんですよね。
逆にドルの比率はどうなりますか5年後っていう質問は74%の中央銀行がドルの割合が減るんですね。減らす。昨年と同じくらいのレベルですね。
というと中央銀行の全体のスタンスは変わっていなくてむしろ金に対してよりポジティブになっているんですよね。 へえそれ興味深いですね。昨年よりも増やすっていう金の準備を増やすっていうふうに回答した政府が増えてるんですね。
そうですね。一つ考えられるのはおそらく金価格調整に入ってる部分は完結してると思うんですよね。一つの例としては中国の中央銀行、ポーランドもそうですけど価格調整、価格に比較的敏感じゃない中央銀行でもやはり割安の時にもっと多めに買おうっていう動きは見られたりするんですね。
そうですよね。割安の時に買っておいた方が当たりますけど長期的には得をするってことですもんね。そうですね。
それ面白いですね。そっかじゃあどこが買うっていうわけそこまではわからないんですけどただ傾向としてはそういう傾向が見えるってこと?
そうですね基本的に新興国の中央銀行はどこまで目指してるのかもちろん全くわからないんですけども国によっても違いますしでもまだまだ最低でも5年後のスパンでは増え続けていくんじゃないかなと思います。
そういうことですね。そして多分その裏にあるのがドル離れなんですけどなんとなく感じたことで言うとアメリカがどんどん孤立をしているというかなかなか国際協調をしなくなっていく中でそうすると結構何か各国ドルから離れてくるかなみたいなことも個人的には思いましたね。
そうですねおそらく2つのチームに分かれるんですよね。ドルを守ろうとするアメリカ側の国々のチームとドルから離れ違うシステムドルから離れるようなシステムを作ろうとするチーム。
わかれるんじゃないですか例えば中国とロシアグローブサーフの国が違う通貨で決済したいんじゃないかなと思いますよね。全部今コモディティはドルベースじゃないですか。それを変えていこうっていうような動きが出てくるんじゃないですかね徐々に。
すごい興味深かったです。結構国々のパワーバランスそしてこのポッドキャストは日々国際政治の動向を扱ってるんですけどそれとやっぱりかなりこのテーマって関連してるなゴールドっていうテーマって関連してるなっていうのを改めて感じました。
やはり外科準備を持つ意味の一つはやはりその信任、信用していただけるような材料として外科準備を持つんですけども金はその一つのパーツでかなり重要な役割を果たしていると思います。
そういうことですね。ということで今日はこのあたりで締めくくっていきたいと思うんですけど、アーロンさんにはまたこのシリーズの数回後にご出演いただきましてさらに詳しくメカニズムを伺っていきたいと思います。ということで今日はこのあたりで、アーロンさん今日はありがとうございました。
アーロン ありがとうございました。
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