例えばアメリカの関税とか、やはりアメリカと中国の対立が強まったことが結構大きかったと思うんですよね。中央銀行だけではなく、個人の投資家もドル離れの動きがあったんじゃないかなというふうには思います。
あとは中央銀行、先ほどお話ししたロシアとウクライナの戦争が始まって、やはりロシアの資産、ドル資産が凍結された部分が大きかったんですよね。
2022年から2024年まで、年間のデータを見ると、やっぱり中央銀行は1000トン超える量を買いました。金の準備を増やしましたね。
1000トンっていう数字はかなり大きな数字で、ウクライナとロシアの戦争が始まる前の10年間を見ると、ざっくり500トン超えないんですね、毎年。
実際に勝てるのは新興国の中央銀行なんですけど、新興国の中央銀行は実際金の準備を増やし始めたのは2008年の世界の金融危機以降なんです。
そうですね、近年ロシアのウクライナの戦争の後、やはり制裁リスク、かなり意識したと思うんですよ。それで金準備を増やすペースをぐんと上げましたね。
去年は1000トンを超える量ではなかったんですけど、それでも860トンぐらい新興国の中央銀行が金準備を増やしまして、そう比べると2022年のロシアとウクライナの戦争が始まる前の平均で見ると、まだまだ大きく上回っています。
これが結構金価格に大きな影響を与えていますよね。
そうなんですよね、ゴールドのマーケットがここ数年上がっていった時に、誰が勝ってるんだろうなっていうのが結構気になっていたんですけど、そうするとやっぱり政府、中央銀行が勝ってるってことなんですか、これは。
そうですね、中央銀行はやはり戦略的な理由があって、金の準備を増やしてるんですよね。外貨準備の中でドルの比率を減らして、金の比率を増やすっていう動きが起こってるんですね。
実際データで見ても、2000年以降で言うと、外貨準備の中のドルの比率は60%近くあったのが、去年までは約40%くらいまで下がってるんですよね、41%くらいですね。
金は逆に15、2000年が始まった最初の頃の約15%から去年の年末までは28%くらいまで増えてるんですね。もちろん大きな理由は二つあるんですよね。
一つは金価格が大きく上昇したっていう部分が大きいんですけども、でも実際新興国の中央銀行は実際勝ってるので、あとは先進国の中央銀行は2000年以降はほとんど金の準備を売っていないんですね。
買ってもいないんですけども減らしてもいない。金価格が大きく上がってもその割合をリバランスするんじゃなくて、ずっとそのまま保有っていうのが大きいと思うんですよ。
じゃあここで先進国っていうのは例えばG7とかそういう国々ってことですかね。そこの国々は引き続きゴールドを持っていて、増やしも減らしもしていなくて、一方で新興国、これは例えばグローバルサークルの国々ってことですかね。
そうですね、特に中国とかトルコとかロシア、ロシア最近今年に入って違う理由で金を売ってたりするんですけども、ポーランドとか大きく買ってるんですよね。
そういった国々が政府として買ってるので、つまりドルではなくてゴールドを買い始めてるんで、それがマーケットを牽引した一つの理由になってるってことですかね。
そうですね、やはり分散という意味ではドルばっかり持つのはむしろリスクになる可能性があるので分散が必要っていうのがいくつか理由があると思うんですけど、
例えばキッズの時のパフォーマンスが金は比較的にいいっていう傾向があるのと、あとはやはり誰かの借金ではないんですよね。
債権はその国の信任によって保証されてるんですけども、もしその信任がなくなったらかなり価値が下がってしまうので、通貨もそうですけども、そういう意味では金はそのもの自体に価値があるから誰かがそれを発行してるわけではないので、現物の金を自国に保管すれば制裁リスクはほとんどないですね。
そうですよね、ドルの場合ってアメリカ政府が発行してるんで、アメリカ政府への信任っていうのが落ちるとドルの借金効いてどうなのよってことですよね。
そうですね、アメリカを敵に回したらドルシステム、今現在のドルのシステムで武器化できるんですよね。
日本にいるとドルと円の為替相場しかあまり見ないんで、どんどんどんどん日本の円が安くなっている、つまり円安って言ったらドル高になってるってイメージを受けるんですけど、
でも世界で見るとドルもドルで別に強いわけじゃないってことなんですよね。
ドルは今は今年は強いんですね、でも円やっぱり僕も含めるんですけども、日本で働いて円で給料もらってるじゃないですか。
正直痛いんですよ、円どんどん弱くなるのって。
僕は香港出身なんですけど、毎回香港に帰るとすべて高いなって感じます。
円立ての金格で見ると実際7年間連続、2019年から2025年も7年間連続でかなり良いリターンを出してるんですよね。
もちろん大きな理由は円安っていう部分もあるんですよね。
だから日本円を持つリスクっていう、通貨のあまりにも集中してると一つのリスクじゃないかなと思います。
そういう意味では個人でもやはり分散、通貨の分散が必要ですし、中央銀行とあまり変わらないです。
中央銀行も分散するためにドルばっかり買っててもしょうがないから、金も買おうという動きになる。
だからそれは個人にとっても同じってことなんですね。
そうですね、あとは近年中国が結構金の準備を増やしていて、国内の不動産市場あまり不調ですし、株式市場もあまり調整が良くないので、
違う資産に向いてるんですね、中国の投資家。
そうすると、中国の中央銀行はこんだけ金を買っているので、金買っても安心っていう心理的な動詞で言いますか、あると思うんですよね。
なるほど、そうすると個人が割と気軽にポートフォリオの中に金を入れるっていう、そういう商品ってのもあるってことなんですか。
商品、もちろん金に投資する方法はいくつかもあるんですけど、おそらく多くの皆さんは想像するのはやはり実際にお店、店舗に実家の衣装に行って現物の金を買うのが一般的な発想だと思うんですけども、実際現物以外の方法もあるんですね。
現物買うとやはり手数料が割高なんですよ。あとは小さい例えば金貨だったり、金の延べ棒を買うとその手数料、製造する手数料も割高になるので。
確かに絶対そうですよね、人手がかかってるわけですもんねそこには。
ですので、少量であるほど手数料は割高になるんですよね。そうするとかなり大きなバーじゃないとその手数料は安くなる。パーセンテージっていうのを。
それはすごい納得しました。
そうですね。現物もちろん宝飾品も現物ですし、身につけるメリットもあるので否定はしないんですけども、単純に金科学と連動できるような商品は金融商品が結構人気なんですよね。金の投資信託と上場投資信託ETFっていう商品があるんですね。
やっぱり、もちろんあの現物の延べ棒を想像される方もいらっしゃるかもしれませんけど、結構気軽にそういった投資信託とか上場投資信託で投資するっていう方法もあるってことなんですね。
そうですね。今はニサ成長投資枠に対応している投資信託とETFも結構あるので、いろんなチョイスがあるんですよね。
でもそうですね、確かに中央銀行がやってるってことは個人にとっても同じ重要性同じだよなっていうのは今の話に伺ってすごい思ったんですけど、ちょっとその世界の流れに話を戻すと、ロシアは逆に今ゴールド売ってるんですか?
そうですね、おそらく戦争の資金がやはり必要で、ドル持っていたドルの資産は売れないので、金はかなり流動性がある資産ですので金を売ってるんですよね。でも買ってくれるアイテムも限られている状況ですから、おそらくですけども中国じゃないかなと思います。
そうするとあれですね、ゴールドがロシアにとって必要なくなったというよりも持ち主が変わったっていう感じなんですかね。結局ロシアが準備していたものが中国に移ったみたいな、トータルで見るとそんな感じなんですかね。
まあそうですね、あとは実際本当に一つの地方銀行が金準備を保有する理由でもあるんですよね。必要な時に使える資産ですので、例えばトルコもそうですけども、トルコは実際約外貨準備の中に6割が金なんですよ。
時刻通貨の防衛が必要な時に売ったりするんですよね。でも引き続きやっぱり買い戻したりするので基本的に金準備の割合は高いままなんですけども、でも実際一つの例として使える時に必要な時に使えるっていう資産が証明されたんですよね。
ただそこに置いている、見るだけの資産ではないので。
そうですよね、今これ資金が必要ってなった時に流動性がいいというか、すぐに売れるっていうのは結構重要ですもんね。意外にここって額面だけ見ていてもしょうがないというか、すぐに現金ができるかっていうのも結構大事だったりしますもんね。
そうですね、多くの中央銀行は別に短期の利短を狙ってるから金の準備を増やしてるわけではないので、もっと長期的、戦略的な理由があって増やしてるんです。
ちょっとその時計の針を戻してその世界の流れというところで言うと、さっき新興国の中央銀行が2008年のリーマンショック以降金を増やし始めたって話があったじゃないですか。そのリーマンショック、その時って結構いろんな金融ショックだったり各国の政府の動きの変化があったと思うんですけど、それがゴールドに何をもたらしたのかその後のメカニズムを伺ってもいいですか。
一番わかりやすいのはやはりその時特にアメリカの中央銀行は量的緩和という動きがあったんですよね。実際もう簡単にお話しするともうお金をばらまくっていうような政策だったと思うんですよね。
もうとにかくあの通貨をたくさん吸ってでマーケットを救うような必要性があったんですよ。その時に僕も結構覚えてたんですけどもこんだけあの通貨たくさん吸ってマーケットに流し込む。そうするとあの価値が薄めるんじゃないですか。
実際お金の価値がどんどん減っていく恐れがあったので金は結構反応しました。結構上昇した覚えがあります。実際たぶんそれまで誰もそういう実験と言いますかなんかやったことのない政策ですよね。
だから逃げ場として安全資産っていう金に結構資金が流れたんじゃないですかね。 そうするとじゃあどんどん各国が金融緩和量的緩和をしていってそのお金をばらまいていくと基本的には金っていうのが上がる傾向になるってことなんですか。
そうですね金は長期的に上昇一番の大きな理由はその経済成長なんですね。経済成長がすると自然的にお金の量も増えるんですよね。生み出されるサービスと物も増えるわけですから後は個人政府企業の借金も増えるのでお金の量は増えるんですよね。
その増える量のスピードが引き続き持続的に経済成長のスピードを上回るとインフレイの圧力が高まるんですね。そうすると自然的に金の価値が通貨に対して相対的に上がりやすい傾向があるんですよ。
なので短期的にあんまりにも通貨が増えるとやはりその懸念通貨の信任が低下して金が上がりやすくなることもあります。
そうするとリーマンショック後に各国が経済を刺激しなきゃいけないんでどんどん金融緩和をしていった。ここ数年で言うとコロナ後ですかね。コロナ禍の時もどんどん各国お金吸ってたなみたいな記憶があるんですけど、その時もやっぱり上がったってことなんですか。
そうですねでも下がったりもしましたけどもやはり結構長期の構造的な強気要因と短期の理由があるんですよね。マーケットがもし短期の利上げアメリカの中央銀行が利上げするとやはり短期的に金には結構マイナスな材料になるので。
でも長期の強気要因例えば各国の財政がどんどん悪化して借金もどんどん増えて通貨の量もかなりのスピードで増えているっていう部分で言うと長期的にはやはり金にとっては強気材料になりますが長期的に強くても短期的には投資家はそんなに見ていないっていう時もあります。
まさにそのお話を伺いたいなと思っていたんですけど、例えばイラン戦争後ですね、アロンさんがご指摘くされましたけど、利下げじゃなくてその利上げするんじゃないかっていうような期待というか予想が膨らんでいって、それって短期的にはネガティブなんで金の価格が調整しているって話があったじゃないですか。
一方でそれこそ今日のお話にあった通り、たぶん構造上その通貨の価値っていうのがだんだんと薄まっていって、そうすると相対的に金の価値っていうのが上がっていくっていう未来も確かにありそうだなという感じがするんですけど、何でしょうね先行きと言いますか今後その5年10年というスパンを見るとこのゴールドっていうのはどういうふうに動いていくというふうに思われますか。
引き続き徐々に上昇していくんじゃないかなというふうには思いますよね。さっき結構な時間を使って中央銀行の話したんですけども、中央銀行は実際今後金の準備を増やすかどうか直接に聞くことはできないんですけども、ワールドゴールドカンシルっていう団体が毎年中央銀行に対して調査してるんですね。
今年6月に発表された最新のデータではその調査の中にいろんな質問があるんですが、一つ結構みんなが注目してる質問は今後の5年後には世界の中央銀行の金準備の割合はどうなりますかみたいな質問があるんですね。
金の割合は増やす。答えた中央銀行は84%でした。もちろんどの国がこういうふうに答えたかはわからないんですが、84%でした。昨年の調査では確か70%台だったんですよ。結構大きく増えたんですよね。
逆にドルの比率はどうなりますか5年後っていう質問は74%の中央銀行がドルの割合が減るんですね。減らす。昨年と同じくらいのレベルですね。
というと中央銀行の全体のスタンスは変わっていなくてむしろ金に対してよりポジティブになっているんですよね。 へえそれ興味深いですね。昨年よりも増やすっていう金の準備を増やすっていうふうに回答した政府が増えてるんですね。
そうですね。一つ考えられるのはおそらく金価格調整に入ってる部分は完結してると思うんですよね。一つの例としては中国の中央銀行、ポーランドもそうですけど価格調整、価格に比較的敏感じゃない中央銀行でもやはり割安の時にもっと多めに買おうっていう動きは見られたりするんですね。
そうですよね。割安の時に買っておいた方が当たりますけど長期的には得をするってことですもんね。そうですね。
それ面白いですね。そっかじゃあどこが買うっていうわけそこまではわからないんですけどただ傾向としてはそういう傾向が見えるってこと?
そうですね基本的に新興国の中央銀行はどこまで目指してるのかもちろん全くわからないんですけども国によっても違いますしでもまだまだ最低でも5年後のスパンでは増え続けていくんじゃないかなと思います。
そういうことですね。そして多分その裏にあるのがドル離れなんですけどなんとなく感じたことで言うとアメリカがどんどん孤立をしているというかなかなか国際協調をしなくなっていく中でそうすると結構何か各国ドルから離れてくるかなみたいなことも個人的には思いましたね。
そうですねおそらく2つのチームに分かれるんですよね。ドルを守ろうとするアメリカ側の国々のチームとドルから離れ違うシステムドルから離れるようなシステムを作ろうとするチーム。
わかれるんじゃないですか例えば中国とロシアグローブサーフの国が違う通貨で決済したいんじゃないかなと思いますよね。全部今コモディティはドルベースじゃないですか。それを変えていこうっていうような動きが出てくるんじゃないですかね徐々に。
すごい興味深かったです。結構国々のパワーバランスそしてこのポッドキャストは日々国際政治の動向を扱ってるんですけどそれとやっぱりかなりこのテーマって関連してるなゴールドっていうテーマって関連してるなっていうのを改めて感じました。
やはり外科準備を持つ意味の一つはやはりその信任、信用していただけるような材料として外科準備を持つんですけども金はその一つのパーツでかなり重要な役割を果たしていると思います。
そういうことですね。ということで今日はこのあたりで締めくくっていきたいと思うんですけど、アーロンさんにはまたこのシリーズの数回後にご出演いただきましてさらに詳しくメカニズムを伺っていきたいと思います。ということで今日はこのあたりで、アーロンさん今日はありがとうございました。
アーロン ありがとうございました。