【6月12日】W杯の北中米大会が開幕、決勝チケット160万円超に不満…開催地の関心は?
2026-06-12 06:28

【6月12日】W杯の北中米大会が開幕、決勝チケット160万円超に不満…開催地の関心は?

【このPodcastについて】

News Connect(ニュースコネクト)あなたと経済をつなぐ5分間

1日1つ、5分間で、国際政治や海外のビジネスシーンを中心に、世界のメガトレンドがわかるニュースを解説。朝の支度や散歩、通勤、家事の時間などにお聴きいただけるとうれしいです。

▼出演:

野上英文(Bloomberg Managing Editor, Japan Digital Lead) 

https://twitter.com/Hi_noga3

▼出演番組 Big Take Asia:ユニクロ・柳井正氏に直撃、アメリカ内陸部制覇の執念(Podcast) https://www.bloomberg.com/jp/news/features/2026-04-09/TD7WYFKIUPT000

▼支援プログラム「Chronicleサポーター」については、こちらをご参照ください。

https://chronicle-inc.net/support

▼参考ニュース:(いずれもブルームバーグ)史上最も高額なW杯、ファンと開催都市に重いコストhttps://www.bloomberg.com/jp/news/videos/2026-06-11/TGGSQ2KGZAIS00

W杯決勝チケット160万円超、米国人がサッカーに目覚めた94年から急騰

https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-06-11/TGD47LT96OSG00

熱気なきW杯、米国民は関心薄-ベビーブーマー世代「メッシって誰」

https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-06-10/TGF1PPVTTD2100

サムライブルーに日本株投資家も熱視線、W杯関連銘柄への追い風期待

https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-06-10/TG52SKKJH6V400

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サマリー

2026年サッカーワールドカップ北中米大会が開幕しましたが、決勝チケットが160万円を超えるなど、エンターテイメントの超高価格化が問題視されています。開催国アメリカでは、国民の過半数が試合を視聴しないと回答し、特にベビーブーマー世代はサッカーへの関心が薄く、チケット価格への不満や政治的反発も高まっています。一方で、日本の株式市場では、日本代表の活躍を見込み、関連銘柄への短期的な資金流入が見られるものの、経済全体への構造的なインパクトは限定的とされています。

開幕と超高価格化のテーマ
おはようございます。2026年6月12日金曜日、ニュースコネクト、あなたと経済をつなぐ5分間、パーソナリティを務みます、ウルンバーグマネージングエディターの野上英文です。
この番組では、1日1つ5分間で世界のメガトレンドがわかるニュースを解説していきます。朝の支度や散歩、通勤、家事の時間などにお聞きいただけると嬉しいです。
サッカーのワールドカップ北中米大会が日本時間の今日12日早朝に開幕しました。
30年ぶりに北米へと戻ってきたこのワールドカップが突きつけるエンターテイメントの超高価格化を見ていきたいと思います。
史上最高額のチケット問題
今回のワールドカップですが、アメリカ、カナダ、メキシコの3カ国の共催です。
16都市で104試合という史上最大規模ですが、世界中のファンの間で最も物議を醸しているのがチケットが高すぎるという問題です。
ニューヨーク郊外、ニュージャージー州のスタジアムで行われる予定の決勝戦。
そのチケットは現在、店売市場も含めて1枚1万ドル、日本円にしておよそ160万円を超えるプレミアム価格で取引されています。
今から32年前、1994年にもアメリカでワールドカップが開催されましたが、当時の決勝戦の最高額のチケットは475ドル、今の価値に直しても1000ドル、今回の10分の1に満たない額です。
かつてアメリカにとってのサッカーは最後の未開拓スポーツ市場でありました。
国内リーグすら存在せずに大会組織委員会は、カウボーイがサッカーボールを投げ縄で捕まえる雑誌広告を出して、必死に認知度を上げようとしていた時代がありました。
しかし30年余り経った今、FIFAのインファンティーノ会長が、転売業者の横流しを防ぐためとして公式価格そのものを引き上げた結果、ロサンゼルスの市長が、残念ながらこれは世界のエリート層、超富裕層のためだけの大会になってしまっていると嘆くほど、市民の祭典からかけ離れています。
米国での関心の低さと不満
開催国のアメリカ国内のムードはいかほどでしょうか。
ブルンバーグが委託した最新の世論調査によりますと、なんとアメリカの成人の過半数が大会期間中の試合を自宅で1試合も視聴しない可能性が高いと回答しています。確実に見るよと答えたのはわずか13%にとどまりました。
特に冷ややかなのが、現在の60代から70代にあたるベビーブーマー世代です。実にその75%が自分はサッカーファンではないと言い切って、さらにその約半数が世界最高のスタープレーヤーであるメッシの名前すら知らないと答えています。
Z世代など若い層にはサッカーが浸透してはいるものの、アメリカの国全体としては未だにアメフトやバスケの壁が厚いというわけです。しかも多くのアメリカ人がこの大会について見聞きしている情報のトップ3に入ってくるのがチケットの不当な行動に対する不満。
そしてもう一つが、フィファがトランプ大統領に親切のフィファ平和賞を授与したことに対する政治的なアレルギーや反発です。
日本市場の反応と投資機会
連邦議会の議員70人が価格引き下げを求める署名をするなど、親いムード一触とは言えない状況です。アメリカの一般消費者がこの高すぎるワールドカップに冷めた視線を送る一方で、今回のお祭りを全く異なる投資のチャンスと捉えているのが日本の株式市場です。
アジア勢トップのランキングで注目も高い日本代表、サムライブルーは14日にテキサス州ダラスでオランダとの初戦を迎えますが、東京のパブリックビューイングや自宅観戦の増加を見込んで株の買い手が動き出しています。
前回のワールドカップでドイツやスペインを破った際、ネットTVのアベマへのアクセスが爆発したサイバーエージェントや、国内放映券を350億円で取得したとされる電通グループ、さらには英国風パブを運営するハブ、オフィシャルパートナーであるキリンホールディングスといった関連銘柄に短期的な資金が集中し始めています。
アナリストの中には、日本代表がグループリーグを突破すれば、動画配信の契約数や飲料消費を大きく押し上げるという期待を寄せていますが、台場証券のエコノミストは、これが日本経済そのものを底上げするような構造的なインパクトになるかといえば限定的だと語っています。
現在の投資家たちの関心は半導体やAI、さらには日本でも投資が可能だと話題のSpaceXのIPOといった巨大なテクノロジーマネーに集中しています。
大衆スポーツからエリート向けエンタメへ
アメリカでは32年前、紙のチケットを銀行の金庫に保管して郵送で送り、サッカーは誰もがスタジアムにアクセスできる大衆のスポーツだったといいます。
しかし、26年の今、ハーフタイムショーにマドンナやBTSが動員され、アメフトのスーパーボール化を狙うウォール街的なエンタメビジネスへと変貌しています。
一般のファンを締め出す高すぎる壁、巨マンのマネーが動くエンタメの超インフレを横目に、今日から始まる熱戦を楽しみましょう。
エンディング
ニュースコネクト、お相手は野上英文でした。
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それでは良い一日をお過ごしください。
06:28

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