News Connect 国際欄、今回も東京工科大学教養学環教授の落合浩太郎さんをゲストに迎え、世界の情報機関とスパイ活動の今に迫りました。アメリカ、ロシア、中国、イスラエルなど各国の情報機関は何が違うのか。友好国同士でも情報戦は行われるのか。さらに、LinkedInのような身近なプラットフォームやAI技術が、いまのスパイ活動をどう変えているのか。映画やドラマとは少し違う、“たぶん本当のスパイの話”をお伺いしました。
▼ゲストプロフィール
落合浩太郎(東京工科大学教養学環教授)
1995年、慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。東京工科大学専任講師、同コンピュータサイエンス学部准教授を経て現職。専門は国際関係論、安全保障、インテリジェンス。著書に『CIA 失敗の研究』(文藝春秋)、編著『インテリジェンスなき国家は滅ぶ 世界の情報コミュニティ』(亜紀書房)などがある。
新刊『面白すぎて時間を忘れる「スパイ」の世界』:https://amzn.asia/d/03DaIrE0
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サマリー
今回の「News Connect 国際欄」では、東京工科大学の落合浩太郎教授をゲストに迎え、世界各国の情報機関とスパイ活動の現状について深く掘り下げました。落合教授は、自身の著書「面白すぎて時間を忘れる『スパイ』の世界」に触れ、情報機関の性質上「多分本当のスパイの話」というタイトルを望んだ背景を説明し、インテリジェンス・リテラシーの重要性を強調しました。 番組では、アメリカのCIAが真珠湾攻撃の教訓から中央集権的な情報機関として発足した経緯や、トランプ大統領とCIAとの確執の理由が、リベラルなインテリ層が多いCIAとトランプ氏の思想的相違にあることが語られました。ロシアの情報機関(FSB、SVR、GRU)については、かつてのプロフェッショナリズムがソ連崩壊後に緩み、汚職や指導者への忖度が問題となっている現状が指摘されました。中国の情報機関は、ハニートラップや留学生・ビジネスマンを巻き込む人海戦術が特徴で、近年はサイバー技術の活用で洗練度を増していると解説されました。イスラエルは、ホロコーストの歴史と周辺国との関係から、民主主義国家としては異例の強硬な手段を用いることが紹介されました。 また、AIや最先端技術がスパイ活動を劇的に変化させている実態が明かされ、イランの核科学者暗殺事件や監視カメラによる追跡の事例が挙げられました。さらに、SNSやLinkedInのような身近なプラットフォームが、情報収集やエージェントのリクルートに悪用されている現状に警鐘が鳴らされました。一方で、指導者の真意といった核心情報は、依然として伝統的な人的スパイ活動が不可欠であると強調されました。最後に、日本人が海外でスパイ容疑をかけられるリスクや、日本政府の法人保護の姿勢が、将来的な対外情報活動に与える悪影響についても言及され、情報保護と国家の対応の重要性が訴えられました。
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