【7月24日】円が40年ぶり1ドル=163円台の安値、対ドルだけに限らず
2026-07-24 05:43

【7月24日】円が40年ぶり1ドル=163円台の安値、対ドルだけに限らず

【このPodcastについて】

News Connect(ニュースコネクト)あなたと経済をつなぐ5分間

1日1つ、5分間で、国際政治や海外のビジネスシーンを中心に、世界のメガトレンドがわかるニュースを解説。朝の支度や散歩、通勤、家事の時間などにお聴きいただけるとうれしいです。

▼出演:

野上英文(Bloomberg Managing Editor, Japan Digital Lead)

https://twitter.com/Hi_noga3

▼出演番組

Big Take Asia:ユニクロ・柳井正氏に直撃、アメリカ内陸部制覇の執念(Podcast)

https://www.bloomberg.com/jp/news/features/2026-04-09/TD7WYFKIUPT000

▼支援プログラム「Chronicleサポーター」については、こちらをご参照ください。

https://chronicle-inc.net/support

▼参考ニュース:(いずれもブルームバーグ)円は40年ぶり安値、一時1ドル=163円台-介入への警戒感強まる

https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-07-21/TIJ2LVKJH6V400

対ドルだけでない円安鮮明、名目実効為替レートが過去最低を更新

https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-07-23/TILPXTKK3NY800

片山財務相、為替「いつでも適切に断固たる対応」-円安加速で163円台

https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-07-22/TIJXIIT96OSH00

日銀為替課でたたき込まれた市況分析-「歴史的円安=財政懸念」を疑う

https://www.bloomberg.com/news/newsletters/2026-07-15/TI74C1N3N09K00

ダイソンの100ドル携帯扇風機、品薄続く-NYでステータスシンボルに

https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-07-13/TI45LPT9NJLS00

中国ムーンショットの登場で明暗、勝ち組はどこか-変わるAI勢力図

https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-07-20/TIH4BUKK3NYO00

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

サマリー

円は40年ぶりの1ドル163円台に突入し、対ドルだけでなく名目実効為替レートも過去最低を更新するなど、全方位的な円安が進行しています。財政不安説は否定され、中東情勢の緊迫化による有事のドル買い、日米金利差、構造的な実需の円売りといった複合的な要因が背景にあります。この構造的な円安は一朝一夕には解決しがたく、技術革新への投資加速が今後の処方箋の一つとして挙げられます。

歴史的円安の肌感覚と本質
おはようございます。2026年7月24日金曜日、ニュースコネクト、あなたと経済をつなぐ5分間。
パーソナリティを務めます、ブルンバーグマネージングエディターの野上英文です。
この番組では、1日1つ5分間で、世界のメタトレンドが分かるニュースを解説していきます。
朝の支度や散歩、通勤、家事の時間などにお聞きいただけると嬉しいです。
連日厳しい暑さが続いていますが、今ニューヨークで空前の大ヒットとなり、
新たなステータスシンボルとして街を席巻している夏のアイテムがあります。
高級家電メーカーダイソンが売り出した携帯型の扇風機。
いわゆるハンディフォンのハッシュジェットミニクールです。
羽のない洗練されたデザインで売り切れが続出しているのですが、値段でも話題になっています。
なんと1本100ドル。日本円にして16,300円ほどです。
手持ちの扇風機に16,000円と聞くと驚いてしまいますが、
この数字こそがまさに私たちが直面しているドル高円安のリアルな肌感覚、手触りといえます。
およそ40年ぶりの水準となる1ドル163円台へと突入した歴史的な円安。
真の原因は一体どこにあるのでしょうか。
そして円高に戻る気配はあるのか。
今日はその背景構造とともにこの円安を読み解いていきましょう。
止まらない円安と口先介入の効果
外国関西市場で今週21日に1986年12月以来、およそ40年ぶりとなる1ドル163円台へと突入しました。
昨日の23日の東京市場の否定にかけても163円台前半で推移していまして、歴史的な円安水準が続いています。
片山さつき財務大臣は、必要があればいつでも適切に断固たる対応をとると強い表現で建成しましたが、
市場では同じ言葉の繰り返しで介入コストを考えても実際には動きづらいと見透かされており、口先介入の効果は薄れています。
今回の円安水準で直視すべきは、対ドルの値動きだけではないことです。
主要な貿易相手国の通貨全体と比べた円の総合的な実力を示す名目実行為替レート、
これが今年に入り過去最低水準を更新し続けています。
ユーロやイギリスのポンド、さらにはアジアの主要通貨に対しても円の価値が下がる全方位での円安が振興しています。
海外から買い付ける食料品や原油などの輸入価格が上がり、私たちの身近な生活用品を中心に家計の購買力を削り続けています。
円安の真の原因:複合的要因の分析
ではなぜここまで円安が進んでいるのでしょうか。
たまにこのような声も聞かれます。
積極財政を掲げる高井政権も一つの原因とされて、日本の財政不安を恐れた投資家が円を売っているという説明です。
しかしブルンバーグエコノミクスでシニアエコノミストを務める木村太郎氏によると、
こうした財政懸念は新広告に当てはまる教科書の話で、これで日本の状況を説明するのは無理があると言います。
為替が動く動機は大きく3つのファクターに整理できます。
1つ目が実需。輸入企業による原油や材料の買い付け、
GoogleやNetflixといった海外企業に払うデジタル支出、
さらにはニーサを通じた個人投資家の海外投資などが挙げられます。
2つ目は金利差。金利の低い円を借りて金利の高い通貨でリザイアを狙うケースです。
そして3つ目が戦争や金融危機などの有事の際に、
投資家がリスクを避けて資産を動かす心理、いわゆるリスクセンチメントです。
市場が本気で日本の財政破綻を恐れているならば、国債が暴落し株価も急に下がるはずです。
ただ、現実には株価も高値権にあり、市場はそこまでの危機感を共有していません。
円安の実際の要因は1つではなく複合的と言えます。
今まさに起きている中東情勢の緊迫化に伴う有事のドル買い。
アメリカのFRBが高金利を維持する中で、世界的なドル高が進んで、
日米の金利差を狙った取引、キャリートレードが進んでいること。
さらに構造的な実需の円売りも重なっていることが、現在の163円台をもたらしている背景と言えます。
構造的円安と今後の展望
今日取り上げました円安は構造的と言えまして、
一丁一石で円高に大きく触れる要素を見つけることが難しい状況です。
今週中国のスタートアップムーンショットAIが最新モデルを発表し、
破格の低コストで最先端AIを実現して世界に衝撃を与えています。
こうした技術革新を取り込んで国内への投資を加速させて資金を呼び込むことも一つの処方箋と言えます。
一方で円安によって輸出や海外事業の収益が顕著で、国内の企業業績が好調を維持しているということも忘れてはなりません。
ニュースコネクトお相手は野上英文でした。
番組の感想はカタカナでハッシュタグニュースコネクトをつけてXに投稿してください。
もしこの番組を気に入っていただけましたら是非フォローいただけると嬉しいです。
それでは良い一日を過ごすください。
05:43

コメント

スクロール