News Connect 文化欄、今回のゲストは漫画家・小説家の鳥トマトさんです。出版社で働きながら漫画家としてデビューし、いまは小説の執筆にも意欲的に取り組まれています。新作小説『漫画でイけ』や連載中の漫画『二月に殺して桜に埋める』を入り口に、漫画と小説を自由に行き来する、鳥トマトさんならではの創作論に迫りました。
▼ゲスト
鳥トマト(漫画家・小説家)
一橋大学を卒業後、出版社に入社し、主にライセンスビジネスに関する仕事を担当。2020年、産休を機にiPadで漫画を描き始め、Twitterで発表した『アッコちゃんは世界一』でデビュー。2025年、小説「僕の血」が文學界新人賞の最終候補に残り、小説家としても活動を開始。その他の著書に『東京最低最悪最高!』『二月に殺して桜に埋める』など。
X:https://x.com/tori_the_tomato
新刊『漫画でイけ』:https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163921372
▼MC
岩井圭也(小説家)
X:https://x.com/keiya_iwai
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サマリー
漫画家・小説家の鳥トマトさんが、出版社勤務から専業作家に至るまでの経緯と、漫画と小説の創作論について語りました。当初、産休を機にiPadで漫画を描き始め、「アッコちゃんは世界一」でデビュー。その後、小説「僕の血」が文學界新人賞の最終候補に残ったことをきっかけに小説家としても活動を開始しました。 鳥トマトさんの漫画は、作者の個性が強く表れる「小説っぽい」と評されることが多く、エッセイ漫画ではないにもかかわらず「エッセイ漫画家」と誤解されることもあると語ります。商業的な成功を目指す上で「自我を捨てる」というアドバイスを受けることもありますが、自身は「大衆的な自我」を持つ作家もいると分析。漫画と小説は「何をやってもいい皿」のようなものであり、特に小説は「誰も読んでいないからこそ何をやってもいい」という自由度があると述べました。 また、漫画と小説では制作スピードや関わる人数、ビジネスとしての規模感が大きく異なると指摘。漫画はヒットすると連載を続けるプレッシャーや分業体制が必須となる一方、小説は少ない人数で密度の高い表現を迅速に行えるため、多くのテーマを書きたい自分には向いていると語りました。自身の作品群が「シェアードユニバース」として繋がっていることや、会社員時代のマーケティング経験から、専業作家としては「イノベーション係」として既存の枠にとらわれない創作を目指す姿勢を示しました。