【10月7日】イエメン政府、紅海の重要拠点を奪還と発表。メッカ防衛協定は緊急会合
2026-10-07 05:13

【10月7日】イエメン政府、紅海の重要拠点を奪還と発表。メッカ防衛協定は緊急会合

News Connect(ニュースコネクト)あなたと経済をつなぐ5分間

1日1つ、5分間で、国際政治や海外のビジネスシーンを中心に、世界のメガトレンドがわかる重要ニュースを解説。朝の支度や散歩、通勤、家事の時間などにお聴きいただけるとうれしいです。

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野村高文(Podcastプロデューサー/Podcast Studio Chronicle代表)

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▼参考ニュース:

Saudi-backed forces recapture key areas around strait from Houthis in Yemen

https://www.theguardian.com/world/2026/oct/05/saudi-forces-recapture-key-areas-strait-houthis-yemen

パキスタン・トルコ、サウジに部隊迅速展開へ 3カ国共同防衛義務履行

https://www.reuters.com/jp/world/security/UPMCT3ZVARO43P3WFPMPDP533M-2026-10-05/

Turkey and Pakistan pledge to deploy troops to Saudi Arabia

https://www.lemonde.fr/en/international/article/2026/10/05/turkey-and-pakistan-pledge-to-deploy-troops-to-saudi-arabia_6758277_4.html

Three Patrons, Three Clients: The Mecca Alliance No One Owns

https://warontherocks.com/three-patrons-three-clients-the-mecca-alliance-no-one-owns/

A new ‘NATO of the East?’ Why the Mecca pact isn’t quite what it seems

https://theconversation.com/a-new-nato-of-the-east-why-the-mecca-pact-isnt-quite-what-it-seems-289371

Erdogan: Mecca defence pact not aimed at Iran or Israel

https://www.trtworld.com/article/48f9889cef75

Why the Mecca Agreement has given the UAE-Israel alliance the jitters

https://www.middleeasteye.net/opinion/why-mecca-agreement-has-given-UAE-Israel-alliance-the-jitters

Trump hails Mecca pact: Can it replace the region’s US security umbrella?

https://www.aljazeera.com/news/2026/8/17/trump-hails-mecca-pact-can-it-replace-the-regions-us-security-umbrella

The U.S.-Led Middle East Order Is Over. The Mecca Agreement Proves It.

https://www.cfr.org/articles/the-u-s-led-middle-east-order-is-over-the-mecca-agreement-proves-it

▼Podcast Studio Chronicle公式サイト

https://chronicle-inc.net/


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サマリー

イエメン政府軍が、フーシ派からバブ・エル・マンデブ海峡周辺の拠点を奪還したと発表しました。一方、フーシ派もサウジアラビアの空港や軍事基地などを攻撃したと主張しており、紅海周辺の戦闘激化や原油価格への影響が懸念されます。 サウジアラビア、トルコ、パキスタンは、8月に結んだメッカ防衛協定に基づき、サウジへの部隊派遣で合意しました。協定は集団防衛を掲げる一方、共同防衛の範囲やパキスタンの核抑止との関係は不明確です。トルコのエルドアン大統領はイランやイスラエルを標的にしないと説明していますが、UAE・イスラエル陣営との対抗軸となり、中東の力関係やアメリカ主導の安全保障秩序を変える可能性が指摘されています。

イエメン政府軍の海峡周辺拠点奪還発表
おはようございます。 2026年10月7日水曜日、ニュースコネクト、あなたと経済をつなぐ5分間、パーソナリティーの野村高文です。
この番組では、1日とす5分間で、世界のメガトレンドがかかるニュースを解説していきます。 朝の支度や散歩、通勤、家事の時間などにお聞きいただけると嬉しいです。
さて、先月15日に取り上げた、イエメンの反政府武装組織風刺派ですが、 諸都サヌアを含むイエメンの広範囲な地域を支配、
さらには、航海周辺部にも勢力を増し、敵対するサウジアラビアに対して攻撃を続けています。
一方で、サウジアラビアが支援するイエメン政府軍は、風刺派に対する大規模な攻撃を実施し、
航海のインド洋側の出口にあたるバブエルマンデブ海峡周辺の拠点を奪還したと発表しました。 もしこれが事実であれば、重要拠点を奪還したことになります。
ただ、風刺派はこれに対して、サウジ国内の重要拠点、空港や西遊所、軍事基地などを攻撃したとも主張していまして、今後の戦闘の激化が予想されます。
航海は以前にも触れました通り、スウェズウンガを通って地中海に抜ける重要なルートです。原油価格にも影響が出るものとみられます。
メッカ防衛協定によるサウジへの部隊派遣
さて冒頭に関連して中東の動きを取り上げます。
サウジアラビアとトルコ、パキスタンで8月に結ばれたメッカ防衛協定の緊急会合が5日、サウジアラビアの諸島リアドで開かれ、サウジに軍の部隊を展開することで合意しました。
メッカ防衛協定は、3カ国による集団的抑止力のための同盟と位置づけられています。
8月に発表されまして、加盟国のいずれか1カ国に対する武力攻撃も、3カ国全てに対する攻撃とみなすと定めています。
豊富な資金力を有するサウジアラビア、ナトー加盟国として大きな戦力を持つトルコ、そしてイスラム圏で唯一の核保有国であるパキスタンの3カ国が軍事的な連携を樹立したことは、世界に驚きを与えましたが、今回は早くもその協定が実行されることになりました。
学術系メディアのThe Conversationは、これが東のナトーの誕生ではないか、あるいはサウジアラビアに対する実質的な核の加算として機能するのではないか、という見方が浮上していると指摘しています。
新たな中東のパワーバランスと米国の役割
ただ、このメカ防衛協定がナトーのような安全保障体制になるかについては不透明な部分もあります。
というのも、各加盟国が何を拒否する義務があるのかが具体的に説明されていないからです。
今回の風車への対応では、協定に基づく集団防衛措置が実施されることになりましたが、今後どの程度の攻撃まで共同防衛の対象とするのか、また各国がどこまで軍事力を拒否するのかはまだ明確ではありません。
同時に、核の加算という見方についても、パキスタンがどこまで核兵器の使用を考えているのか、そしてどんな事態が起きれば使用するのか、規定がありません。
トルコのエルドライン大統領は協定について、イランやイスラエルを標的にしたものではなく、平和を構築するためのものと発言しています。
特定の国を敵視する同盟ではないことを強調し、地域の緊張を過度に引き上げないよう配慮する姿勢が伺えます。
ただ、この3カ国の結びつきは近年、関係を深めているアラブ諸国連邦UAEとイスラエルの連携に対して警戒感や動揺を与えているという分析があります。
このUAEとイスラエルは近年、アメリカが仲介したアブラハム合意によるイスラエルとアラブ諸国の関係正常化をリードしてきました。
ここにサウジアラビア、トルコ、パキスタンという別の巨大なブロックが形成されることで、中東内のパワーバランスに変化が生じる可能性があるという指摘です。
メッカ防衛協定に対しては、アメリカのトランプ大統領は歓迎すると明言しました。
同盟国に防衛負担を求め、地域の国々にも自らの防衛力を高めるように促すトランプ政権の姿勢が反映されています。
一方でアメリカのシンクタンク外交問題協議会は、この協定がアメリカ主導の中東秩序の終わりを証明しているというレポートを発表しました。
中東諸国がアメリカの安全保障の加算の確実性に疑念を抱き、自衛のための新たな選択肢を構築し始めた結果だという分析です。
アメリカが中東での安全保障上の負担を減らそうとする一方で、中東諸国は一カ国に依存する体制から複数の地域大国間での独自の同盟関係を結び、新たなパワーバランスを再構築していく局面に移行しつつあることが読み取れます。
協定は平和か新たな火種か
イエメンで続くサウジアラビアとフーシャ派の戦闘、そしてハイゴで発動されたメッカ防衛協定によるトルコ軍パキスタン軍のサウジへの部隊派遣、中東地域においてイランやイスラエルといった従来の対立式に加えて新たな枠組みが立ち上がりつつあります。
そして新たな枠組みが立ち上がるときには摩擦はつきものです。いくつもの枠組みがあること自体が不安定さの要因にもなります。
果たしてメッカ防衛協定はトルコのエルドワン大統領の言う通り、平和を構築することに貢献するのでしょうか?それとも新たな火種になるのでしょうか?
ニュースコネクトお相手は野村高文でした。番組への感想はハッシュタグカタカナでニュースコネクトをつけてXに投稿ください。
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それでは良い一日をお過ごしください。
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