【10月30日】AIデータセンター1カ所4.7兆円、何にかかる? 巨額投資は回収できるのか
2026-10-30 06:08

【10月30日】AIデータセンター1カ所4.7兆円、何にかかる? 巨額投資は回収できるのか

【このPodcastについて】 News Connect(ニュースコネクト)あなたと経済をつなぐ5分間

1日1つ5分間で、国際政治や海外のビジネスシーンを中心に、世界のメガトレンドがわかるニュースを解説。朝の支度や散歩、通勤、家事の時間などにお聴きいただけるとうれしいです。

▼出演: 野上英文(Bloomberg Managing Editor, Japan Digital Lead)https://twitter.com/Hi_noga3

▼出演番組Big Take Asia:ユニクロ・柳井正氏に直撃、アメリカ内陸部制覇の執念(Podcast)https://www.bloomberg.com/jp/news/features/2026-04-09/TD7WYFKIUPT000

▼支援プログラム「Chronicleサポーター」については、こちらをご参照ください。https://chronicle-inc.net/support

▼参考ニュース:(いずれもブルームバーグ)

AIデータセンターはなぜ高い?1カ所約4.7兆円、巨額建設費の内訳https://www.bloomberg.com/jp/news/features/2026-10-29/TNNC8BT3BZMN00

メタの250億ドル規模の普通株売り出し、発行株数の5倍の需要集まるhttps://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-10-27/TNKM7OKK3NYA00

メタ、新株通じ最大975億ドル調達-「パーソナル超知能」に投資https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-10-26/TNIIVVKIP3JP00マイクロソフト、クラウド成長加速-AI投資奏功、設備投資も拡大https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-10-28/TNMVXOT96OSG00

アルファベット株急落、主要事業の売上高振るわず-AI巨額投資に懸念https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-10-28/TNMVW9KK3NYE00



感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

サマリー

AIデータセンター1施設に最大300億ドル、日本円で約4兆7000億円かかる理由を解説する。テキサス州アビリーンの1ギガワット規模施設を例に、費用の中心は建物ではなくGPUなどの半導体・サーバーで、電力や冷却設備、ネットワークにも巨額の費用が必要だと説明する。AIブームによる資材や人材の争奪でコストが上昇し、投資回収への懸念も強まっている。マイクロソフトのAzureが伸びる一方、アルファベットではAI収益が投資規模に追いつかず、メタの資金調達には大きな需要が集まった。

AIデータセンター4兆7000億円の内訳
おはようございます。 2026年10月30日金曜日、ニュースコネクト、あなたと経済をつなぐ5分間。
パーソナリティを務めますブルーンバーグマネジングエディターの野上英文です。
この番組では、1日1つ5分間で世界のメガトレンドがわかるニュースを解説していきます。
朝の仕事や散歩、通勤、家事の時間などにお聞きいただけると嬉しいです。
めちゃくちゃ寒くなってきましたが、皆さんお元気でしょうか。
今週はマイクロソフトやグーグルの親会社アルファベット、メタ、
韓国ではエスケーハイニクスやサムスなど、
AIや半導体を支える企業の決算やニュースが相次ぎました。
注目のポイントは、AIにこのまま巨額の投資を続けて大丈夫なのか、
そしてそのお金を本当に回収できるのかというところです。
ところで、そもそもAIへの投資ってなぜそんなにお金がかかるのでしょうか。
AIのデータセンターを一つ作るのに必要なお金、土地から半導体までを積み上げると、
AIの心臓部、データセンターを一つ作るのに必要な金額は最大300億ドル、
日本円でおよそ4兆7千億円です。
今日はこの4兆7千億円の中身を見ていきます。
はじめにAIデータセンターとは改めて何でしょうか。
巨大な建物の中にAIを動かすための高性能な半導体やサーバーを大量に並べた施設です。
今回ブルーンバッグが分析したのはテキサス州アビリーンで建設されている1ギガワット規模のAIデータセンターです。
1ギガワットと言ってもピンときませんが、およそ75万世帯に電力を供給できる規模だといいます。
では1施設4兆7千億円かかるよといううちに一番かかる、最も金食いなのは何だと思いますか。
これは土地でも建物でもありません。半導体とサーバーです。
その費用だけで171億ドル、日本円でおよそ2兆7千億円、総額の半分をUに超えます。
半導体・電力・冷却設備にかかる費用
AIではGPUと呼ばれる高性能な半導体を大量に使います。
それをサーバーに乗せ、さらにラックと呼ばれる設備にぎっしりと並べていきます。
しかもこの半導体は大量の電気を使って大量の熱を出す。
すると次にお金が必要になるのが電力です。
変電省や変圧器、発電機、蓄電池などでおよそ4700億円、全体のおよそ1割を占めます。
さらにその大量の熱を冷ます設備だけでおよそ2600億円。
ネットワークにもおよそ1700億円がかかります。
では建物そのものはいくらなのか。
3800億円です。
こうして数字ばっかり並べるとよくわからなくなってきますが、
つまりAIのデータセンターはものすごく高い建物というよりは、
半導体と電力と冷却設備を巨大な箱の中に詰め込んだ、
一つの超巨大コンピューターと考えた方がわかりやすいでしょう。
巨額のAIデータセンターの投資費用、しかも今はほとんどが荷上がりしています。
AIの半導体だけではありません。
鉄鋼銅メモリー、発電機変圧器、そしてデータセンターを作れる熟練した作業員まで、
世界中で奪い合いになっています。
データセンターで使う短期記憶用のメモリー価格はわずか1年前の5倍を超えました。
電力設備も足りていません。
発電機は注文してから50周、60周、場合によっては80周以上待つケースもあります。
ここにAIブームの一つの矛盾が見えます。
AIをもっと使いたい、だからデータセンターがもっといる。
ところがみんなが一斉に作ろうとするので、半導体も電力設備も人も足りなくなって、
AIを作るコストそのものがスパイラル的に上がっているという状況です。
予想外の値上がりなどに備える予備資金だけでもおよそ4400億円用意しないといけない。
こうして積み上げていくと一つのデータセンターにおよそ4兆7千億円かかるというわけです。
巨額AI投資は回収できるのか
ではこれだけのお金を投じて元は取れるのでしょうか。
ここが今マーケット投資家が一番気にしているところです。
メタ、アマゾン、マイクロソフト、グーグルの親会社アルファベット、
このビッグテック4社だけで今年の設備投資は合わせておよそ118兆円に達する未投資です。
もちろんすでに投資回収、成果が出ている企業もあります。
マイクロソフトではAI需要を取り込むクラウド事業、アジュールの売上高が48%増えました。
一方アルファベットは今年最大2050億ドル、日本円で32兆円を設備投資に使う未投資ですが、
AIから得られるリターンはまだ巨額投資に追いついていません。
今問われているのはAI事業が伸びるかだけではありません。
AI産業市場が伸びたとしてもこれだけの巨額設備投資を回収できるほど本当に稼げるのか。
ここに厳しい目が注がれています。
今日はAIデータセンター一つに最大4兆7千億円、そのお金が何に使われるのかを見ていきました。
今週のニュースで象徴的だったのがメタです。
AI投資を続けるために株式を通じて最大およそ15兆円を調達する計画を打ち出しました。
4兆円の普通株売出しには発行株数の5倍の需要が集まったといいます。
市場投資家はAIへの使い過ぎを警戒しながら、一方で巨額投資を続けられる企業にはまだ巨額のお金を出しているといえます。
ニュースコネクトお相手は野上秀文でした。
番組の感想はカタカナでハッシュタグニュースコネクトとつけてXに投稿してください。
もしこの番組を気に入っていただけましたら是非フォローいただけると嬉しいです。
それでは良い一日を過ごしください。
06:08

コメント

スクロール