【国際欄 #08】『ネオ君主論』カーティス・ヤーヴィン取材の裏側。著者が語るインタビューの心得(ゲスト:大野和基さん)
2026-07-21 30:38

【国際欄 #08】『ネオ君主論』カーティス・ヤーヴィン取材の裏側。著者が語るインタビューの心得(ゲスト:大野和基さん)

News Connect 国際欄、ゲストは国際ジャーナリストの大野和基さんです。数々の要人を取材してきた大野さんに、取材テーマの見つけ方や、取材先へのアプローチの仕方など仕事の裏側を伺いました。さらに、6月に出版された著書『ネオ君主論』のお話も。いまアメリカで影響力を持つカーティス・ヤーヴィンとの取材の様子もたっぷり教えてもらいました。


▼ゲストプロフィール

大野和基(国際ジャーナリスト)
1955年兵庫県西宮市生まれ。大阪府立北の高校卒。東京外語大英米学科卒業後、1979年渡米。コーネル大学で化学、ニューヨーク医科大学で基礎医学を学んだ後、ジャーナリストの道に進む。以来、国際情勢の裏側や医療問題に関するリポートを発表するとともに、世界的な要人・渦中の人物への単独インタビューを次々とものにしてきた。芸能ゴシップから国際政治経済モノまで、すべてを等距離に置くことをモットーとする。
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サマリー

国際ジャーナリストの大野和基さんが、数々の要人へのインタビュー術とその裏側、そして著書『ネオ君主論』について語りました。大野さんは、フィナンシャルタイムズなどの海外メディアを毎日チェックし、日本でまだ紹介されていないテーマや人物を先取りして取材対象を見つけるといいます。特に、アメリカで影響力を持つ思想家カーティス・ヤーヴィンへのインタビューでは、対面でなければ応じないという条件に対し、すぐに現地へ飛ぶことで信頼関係を築き、5時間にも及ぶ濃密な対談を実現しました。 インタビューでは、アイスブレイクにスラングを使い、本題では書き言葉のような丁寧な英語を用いるなど、状況に応じた言葉の使い分けが重要だと強調。また、取材拒否された場合でも諦めず、個人アドレスを調べて直接交渉したり、時には相手の自宅を直撃したりする粘り強さも明かされました。相手を持ち上げつつ、自身の豊富な実績を提示することで、インタビューに応じることが相手にとっても価値あることだと認識させる戦略も語られました。 ヤーヴィンの思想については、アメリカ政府を企業のように経営し、CEO(大統領)を株主総会で交代させるべきという、一見過激ながら歴史的根拠に基づいた筋の通った理論が紹介されました。ヤーヴィンは日本に対し「スタートアップ国家になれる」と提言する一方で、日本のエリート層が英語を苦手とすることに言及し、国内完結型の特殊なエリート像が存在すると指摘。ピーター・ティールをはじめとするシリコンバレーのテック系企業家がヤーヴィンの思想に傾倒している「テック右派」の台頭についても触れ、現代アメリカの新たな潮流を理解する上で『ネオ君主論』が必読であると締めくくりました。

はじめに:国際ジャーナリスト大野和基の仕事術
こんにちは。経済キャスターの佐々木まなみです。 News Connect 国際欄のお時間です。
本日は、国際ジャーナリストの大野和基さんをゲストにお迎えし、お送りします。
前回は英語をテーマにお話をお聞きしましたが、今回は大野さんの仕事にも迫りました。
インタビューにおいて使える英語について、また、6月に出版された著書【ネオ君主論】についても伺いました。
それでは本編をどうぞ。
本日のゲストは、国際ジャーナリスト大野和基さんです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
前回は生きた英語の学び方ということで、たくさん目から鱗なお話を聞かせていただきました。
引き続き英語の話も交えつつ、今日は大野さんが今まで数多くの知識人にインタビューをされてきた、
そのインタビューの手腕、そしてその裏側、いろいろと深掘りしていけたらと思っております。
取材テーマと人物の選定:海外情報と先見性
まずは大野さんはですね、ご自身でネタを提供される、そういったようなことも多いということで、
取材テーマとか取材先、どのような観点で選ばれているのかというのを教えてもらえますか。
私の場合は毎日フィナンシャルタイムズとかガーディアンとか、あるいはエコノミスト雑誌、ニューヨーカー。
毎日多分メールを通しているんですね。
メールが送られてくるんですよ、テーマが。
自分から探さなくても、アラートですね。
バーッと送られてくるんで、それをバーッと見ながら面白いものを読んでいく。
その時に人で選ぶんじゃなくて、テーマで選ぶんですね。
というのは、日本でまだ紹介されていない人を探すために先取りする、というのが常に僕の頭の中にあって。
ヤーヴィンもそうなんですね。
ヤーヴィンというのは、今、つい最近ネオ君シリーズを出したんですけれども。
カーテス・ヤーヴィンも誰も知らない、最初は。
正直知らなかったです。
でもアメリカではものすごく話題になっている。
バンス副大統領にまで影響を与えている。ものすごく思想家なんですね。
アメリカではものすごく話題になっているのに、日本ではまだ全然、ほとんど紹介されていない。
本には少しずつ出ていましたけどね。
暗黒啓蒙とかそういうちょっと。
断片的には少しずつ。
断片的には出ていましたけども、一般には認識されていない。
でもアメリカでは一般に認識されている。
毎日そういう記事を読むことによって、わかるんですよ、当然。
例えばニューヨーカーにヤーヴィンの履歴、それが30ページくらい出たら、どんだけ大きいか。
生まれから、両親のことから、どうやって彼が好意しそうになったか、全部書いてあって。
日本で調べると、ほとんど出ていない。
ちょこちょこと出ているだけで、誰も注目されていない。
そういうのを探して、編集部にこういうのはどうですかと。
背景を説明しながら、向こうではものすごく話題になっていますよと。
J.D. Vanceに影響を与えていますよと。
これを知ることによって、今のアメリカがわかりますよというピッチ。
英語でよくピッチと言いますけど、ピッチがあるんですね。
プレゼンテーションってものですよね。
そのテーマを、PHPの担当編集者に説明すると、
私の大野さんの言うことだから、信用してくれるんですよ。
もし僕が全くの無名で、ジャーナリストとしてのチーム全く築いていなければ、多分聞いてくれない。
でも今までずっとそれをやってきて、結構話題になっていますからね。
大野さんはもう3年前にこの人にインタビューしてますねとかね。
先にインタビューしていることが多い。
だからそういう意味で英語というのは、世界の流れに合わせるためには絶対必要な言葉なんですよ。
そういった意味では、我々日本のメディアを見ていれば、世界のすべてを知っているだろうって思っちゃいけないってことですね。
ずれてますよ。だいたい1年から2年ずれてる。
え、1年もですか。私的に数日くらいの、時差くらいの差だと思ってましたけど。
本の翻訳は同時発売の場合あるじゃない。要するに下段の段階で翻訳会に渡す。
その場合もあるけど、ほとんどの本はもう1年から2年遅れる。
そうですか。
だからその段階で、向こうではもうすぐ話題になっているのに、僕は翻訳出てからインタビューしちゃうと、
向こうの頭ではね、もう2年前の話で、もうその人は次の話題に行ったんですよ。
次の2冊目出してるのに、日本のメディアにインタビューされるのは1冊目について。
だから英語をやるっていうのは、そういう意味もある。
世界の流れに合わせて英語で読んでるから、それをどんどんどんどん編集者、いろんな編集者知ってますからね、テーマを出していくんですよ。
カーティス・ヤーヴィン取材の舞台裏:対面インタビューの重要性
で、このネオ君主論のカーツセアリムを、それならもう本にしましょうということで、
もちろんボイス、月刊誌のボイスも出したけれども、その後、もう一回ヤービンに連絡してインタビューしたいと言ったら、
一番最初に連絡した時にね、対面でないとやらないと言ったんですよ。
つまりズームではやらない。
なんでだろう。
それはやっぱりあなたという人間を知りたい。
つまりズームでは絶対にラポール、つまりこのシンキングが沸かないから、
あなたという人間が本当にインタビュアーとして値するか、それを見極めたいということなんですよ。
へー、挑戦状だ。
そう、挑戦状ですよ。
だって初めて日本のメディアに出るわけでしょ。挑戦状ですよ。
それでもうすぐ飛んで、PHPの人に行くしかないです。
ズームでやると言っても、そしたらやる気がないみたいな。
対面でじゃなくて、ズームでやりましょうと言うと、相手から見ると、やる気がないように聞こえるんですよ。
ズームで済ませばいいって思われちゃってるのね。
そうそう、それ言ったら気に入られちゃって、むっちゃくちゃ気に入られて、すぐ本にしようと思ったんですよ。
5時間ぐらいしゃべりましたけど、英語の5時間、中身が濃いからね、脳が破裂しますよね。
最後ね、鏡見たらね、頭の上から煙が出てました。
本当ですか。出たかもしれない。
そんなインタビュアー多いんですよ。
なので、大野さんがどのようにインタビューに普段向き合ってらっしゃるかっていうところもぜひ伺いたかったんですけども、
まずそもそもラポーレですよね。その段階からどうしても我々は、ちょっとアレルギーというか、難しいなって思っちゃいます。
本当はね、対面でやった方が冗談も言いやすいし、ズームだとちょっとずれるよね。
どうしてもね、通信の影響で。
ちょっとずれる。0.1秒ずれる。それでも笑いにくくなる。次の話題行っちゃったりね。
でも対面の場合は普通に冗談言えるから、アイスブレイクがものすごくできる。
カメラ用意したり、僕の場合はビデオ用意したり、いろんなこと用意してる間に冗談言うんですよ。
バーって用意しませんからね。アホなことを言いながら用意するから。
お前は昨日酒、ワイン飲んだのかとかね。顔見たら酔っ払ってるように見えるけどとかね。
そういう時は結構スラングとか使うんですよ、僕は。
そういう時は使うんですか?
スラング使うんですよ。
でも前回は書き言葉のように?
そうそう。アイスブレイクの時にスラング使ったらするんですよ。
向こうはもうブワーって喋ってくれるからね。
実際にインタビュー始まると書き言葉になる。
だからその言葉の使い分け。
そこにメリハリをつかせて。
ここから丁寧になりましょうとか、それまではスラングでいこうとか。
僕は学生で行ってるからスラングいっぱいしてるんですよね。
ただ酔っ払ってる時にストーンというのを使う。
別に麻薬で頭もうラリッタリラリッタリというような感じでストーンと言うんだけども。
ドランクじゃないんですか?
ドランクの言うルックストーンと言うとめちゃくちゃヘベレ系のようなのが見えるけどとかね。
そういう意味なんですかね。
大丈夫かって感じでね。いや今から何時間大丈夫って感じでね。
そっからもう爆笑ですよ。
その段階から下品な笑い浮かべてるもん。
まだもうノリノリ一つ質問したら。
難航するインタビューの説得術:諦めない交渉とアプローチ
もう一つ言いたいのはインタビューすぐ受けてくれる場合。
あるいは条件つけられても受けてくれる場合はいいんだけども。
なかなか説得するのが大変な場合もあるんですよ。
そうですよね。忙しいからとかね。
忙しいからとか日本のメディアは出たくないとか。
確かにそういう風に言われちゃうこともあるし。
最近就営者インターナショナルから出した新書であなたの知らない世界の新常識。
その中でジョセフ・スティグリッツとかノーベル賞を取った人とか。
あとスラボイ・ジジェク。有名な哲学者だけれども。
彼も日本のメディアに初めてNHK新書かな。本が出てて。
NHK新書に連絡して。
彼は日本のメディアにインタビュー応じませんよってパッと言われたの。
え?ってね。
今度はその本のエージェント。イングリッシュエージェンシーかな。
連絡して。ジジェクインタビュー頼まれてますけどと。
言ったらあの人は日本のメディアに出ませんよって。
そこで僕は諦めないじゃん。
諦めないんですね。
絶対諦めないんですよ。
二方向から日本のメディアはダメだって言われてるんですね。
本人が本当にそう言ってるかどうかわからないじゃん。
確認してないわけじゃん。
僕は必死で彼の個人アドレス、メールアドレスを調べて。
ヤフーだったかな。
アットマークの後ろにヤフードットコムで調べたわけよ。
出てきてメールしたんですよ。
すぐ返事きて応じると。
その代わり自分は今体の調子が良くないから
50分以上はもう話すことができないって分かりました。
話したら95分喋ったんですよ。
あれ50分じゃなかった。
喋りまくり。
本当に言いたいことも一つ質問したら
初め対面でやろうと思った。
あなたのところに行くから対面でやろうと。
いやいや体の調子悪いからズーム7でやると言った。
それはいいじゃない。
対面でやると言ってズーム7受けると言ったらいいじゃない。
ご本人がね。
それで正月か1月25日くらい。
初めに連絡したら正月に連絡来いと。
連絡もう一回しろと言われてね。
だから元旦に連絡したんですよ。
約束通り元旦に連絡したら1月25日なら大丈夫みたいなね。
言われたとおりさ。
面白いでしょ元旦に。
だってヤービンだって2回目のインタビューは元旦ですよ。
向こうは元旦。僕は1月2日だったけどもアメリカ時間では元旦ですよ。
それもある意味試されてるんですかね。
1月1日という。
休みにも関わらず。
お酒飲んでヘベレ気になってるのに。
紅白見て寝てるだけですよ。
翌朝。
簡単ですよ。1月2日でも日本の休みじゃん。
3月1日休みです。
大晦日でもインタビューやりますからね。
さすがです。
大晦日に都兵したことあるしね。
普通だったらカウントダウンでも見に行くのかなみたいなね。
マンハッタンに行って思いますけど。
12月31日はどうかと言われてね。
ダメですと言えないじゃん。
あなたに会わせますと言うしかないから。
説得、自主役のように本当に日本のメディアを嫌ってるのか。
本人の口からね。日本のメディアに応じませんと。
本当に聞けば別ですよ。
でも間接的で全部。
NHKにしてもイングリッシュエージェンスにしても間接的だから。
本人に聞いたら、アイムアナード。
で、光栄ですと言ってるわけでも。
だからやっぱり本人を捕まえるしかないんですよ。
だから本人が直接言ったらね。
嫌と言われることほとんどない。
テレビの場合でも日本から連絡する。
嫌です嫌ですとずっと断られる。
でも行きましょうと。
自宅直撃しましょうと。
その時は必ず日曜日の朝に行くんですよ。
いるから。
199%の日曜日の朝にいるから。
ピンポン鳴らすんですよ。
パジャマスカートで出てくる。
日本から何回も連絡してるじゃん。
何回も断られてるじゃん。
わざわざ日本から来てくれたんですね。
分かりました。用意しますから。
服も着替えて。
テレビだからネクタイも締めるから。
2時間後に来てくれと。
行くんですよ。
考え方によってはね。
常識知らずみたいに思われるかもしれないけども。
その時の英語もやっぱりすごく難しいですよ。
難しいですよね。どういうか。
だから懐に早い英語を使うしかないんですよ。
そうだ。
ある程度人のせいにする。
ある程度人のせいにする。
つまりプロデューサーがどうしてもね。
どうしてもあなたがいないと。
この番組、このドキュメンタリーは成り立たない。
あなたがいかに重要か。
中心人物が分かれましたって。
僕は喜ぶんですよ。
だって自分が中心人物と思うから。
持ち上げる。
懐に入る英語にも書きましたけど。
相手をちょっと持ち上げる。
持ち上げすぎると嘘になっちゃうから。
ちょっと持ち上げるんですよ。
相手喜ぶんですよ。
メールと国民性の違い:アメリカ人の取材対応と英語表現
そしてさっきのお話もあったように。
自分自身は今まで数々のインタビューをしてきたっていうところの。
自分の経歴だったりをしっかり。
ある意味嘘を偽りなく提示することによって。
それに値するっていう。
この人はノーベルストーリー賞者を20人インタビューしてる。
みんな受け入れてくれてる。
ということは自分が受け入れないとおかしい。
自分が拒否するのは傲慢だと思わせるんですよ。
そこを持ち上げつつ。
でも実際いざ。
例えばEメールアドレスが分かりました。
Eメール、英文で打つ時に何か心がけてることとかありますか?
あります。
それが相手のスパム、つまり迷惑メールに入るか分からない。
返事こない可能性がある。
迷惑メールに入っちゃってね。
だから1回送って2日後に返事なかったらもう1回再送する。
その時は私が2日前に送ったメールがあなたのスパムフォルダ。
迷惑メールフォルダに入ってるか分からないからもう1回送ってますと。
最初にメールする時は自分の学歴、今まで何をやってきたかどういう本を書いてきたか全部説明しますよ。
そしたら向こうは呼んでくれる。
日本からのシェアレスという言葉を使うかな。
真剣なるインクワイアリー。
真剣なお問い合わせですか?
そういうことで呼んでくれます。
少々長くてもいいんですよ最初は。
向こうも興味津々で読むから。
アメリカ人はどういうかな。
日本人よりも取材拒否しないんですよ。
例えば自分の息子が殺された。
遺族にテレビ局がインタビューに行く。
インタビューやめてくださいと拒否する。
あとは顔をモザイクにしてとか声を変えてとか。
アメリカ人は自分の子供が殺された。
親がどういう気持ちかテレビで顔出し実名出し。
それが普通ですからね。
アメリカでモザイクかけてるの見たことないもん。
なんですかこのモザイクいう感じで。
どういう意識の違いなんですかね。
自分が顔を出して言いたいことを言う感じでしょ。
世間に知らせるんですよ自分に言いたいことを。
私の息子はこうやって殺された。
皆さん聞いてくださいですよ。
日本人はそっとしてくださいですよ。
だから今までコロンバイン高校の取材とか全部現地に飛んでますけども
取材拒否されたことない。
あと9.11の時もすぐ飛んだけれども
富士銀行だから当時。
家族にかけたら。
やっぱり旦那さん亡くなってるんでね。
ものすごく怒られたんですよ。
大野さん私の主人が死んでるんですよ。
そういう時によく連絡してきますねって言われたの。
アメリカ人のところに連絡すると
堂々と喋るんですよ。
言いたいこと全部言う。
この差は何?ってね。
国民性の違いか
なんだろうね。
やっぱり子供の時からの
メディアリタラシー。
メディアが来たら
自分の意見を堂々と言うと教育されてるんですよ。
アメリカの学校で。
だから子供の意見聞いても楽しかったじゃないんですよ。
そうですよね。
例えば畑でイモフォールする。
どうだったか楽しかったって言うだけじゃない。
面白かった。
可愛いんですけどね。
なぜ楽しかったかを言うんですよ。
楽しかったじゃなくて
なぜどういうところが楽しかったか
それを訓練されてるんですね。
人前で意見を言う。
そういった意味では
日本の教育の弊害があるのかなって感じますけどね。
取材申し込む時のメールにしても
柔らかく丁寧に
ちょっと遠回しに
でも内容は直接なんですよ。
よく勘違いするのは
アメリカ人は何でもストレートに言う。
そうじゃなくて
日本人は例えばできませんと言わないじゃん。
いや難しいですよって言うじゃん。
結構ですとかね。
ちょっと難しいですね。
明日までこれできますか。
いやちょっと難しいですよってことは
できませんって言うんでしょ。
確かに。
アメリカ人は難しいですと言わないんですよ。
なんて言うんですか。
私の能力を超えてますとか。
そういう言い回しなんですね。
私の能力を超えてますって言うんですよ。
そうしたらできないって言ってる。
それがエリートになればなるほど
遠回しの表現を
使うことなんですよ。
なんかでもそういう風に言われちゃうとね。
いやそんなことないですよみたいな。
大丈夫ですみたいな感じでこうね。
間に受けちゃうとそう言っちゃうかなって思うんですけど。
アメリカ人は言うべきことは
ちゃんと言うけれども遠回しに言う。
でも日本人の曖昧さとは違う。
日本人の曖昧さは
できないのに難しいですということは
難しいけれどもできるかなと思っちゃう。
もしいつかやればできるかと言うとね。
いつかやればちょっと難しいかなと言うと
本当はできるの?難しいけどやってってなっちゃうからね。
やっぱり私の能力を超えてますはっきり言わないと。
あるいは遥かに超えてる場合だったら
Well beyondと言えばいいじゃん。
That would be well beyond my abilityとかね。
My capacityとか言えば
もう絶対できない。
すごい丁寧な断り方になっちゃうわけじゃん。
みんなと一単語一単語一単語全部知ってる。
キャパシティも知ってる。
本来だと知ってますね。
ビヨンドも知ってる。
ウェルスケーブルもかなりね。
全部知ってるけど
そういう風にポロッと言うためには
やっぱり普段
英語の文章あるいはポッドキャストとか
YouTubeから英語を学んでると言えるんですよ。
That's impossible!
喧嘩になっちゃうからね。
習いましたよ。It's impossible!
だから否定で返さない。
否定をできるだけNoは言わないとか
I disagree with you
反対しますとか言わないで
I have a different opinionとか
I see it differently
私はそれと違う見方をしますとか
そしたら向こうにとったらまた説明してくれるんですよ。
丁寧にI disagree with youみたいな
おーおーおーいい感じだよ。
反対かーいい感じ。
なるほど。そういったちょっとしたね
心がけで全然その相手に
伝わってくるニュアンスっていうのは変わってくるわけですよね。
例えば取材申し込む時にも
あなたの意見は大体わかってる
でも向こうがあなたの意見とだいぶ違うから
インタビューに応じたくないと言っても
その柔らかい表現でね
向こうを説得することができる。
そしたら日本人の読者に伝える時に
あなたの正直に上手く伝えますからと言うとね
そうかとそしたら喜んで応じますとね。
もう一つは30分で言うと長すぎる
ここにも書いたんだけれども
10分でいいですよ。5分で右ですよ。
あとはもうOK取れたらこっちのもんだから。
確かに実際にこのままだので
50分だけって言われたのに
95分の話してるように
メール上では数分だけでもください。
そうなんですよ。ものすごく忙しい。
もうやることが詰まってる。
もう無理無理無理。5分だけでいい。
一つの質問だけでいいからね。
質問は先に書いておくのではなくていいんですよ。
わかりました。そしたらそのことだけ答えますよね。
しゃべったら向こうに言いたいことがいっぱい出てくる。
しゃべりまくるんですよ。
ネオ君子論。
『ネオ君主論』の核心:ヤーヴィンの思想と反論の難しさ
こちらについても私すっごい伺いたかったんですよ。
まずこの思想家のカーティス・ヤーヴィンさん。
この方ってさっきのお話にもあったように
まだまだちょっと日本ではあまり浸透してなくて
ただアメリカでは政治の中枢にいる人たちにも
影響を与えている思想家だっていうお話がありました。
どういった人なんですかこのカーティスさん。
理論で動く人。
理屈で動く人。
例えばアメリカ政府が
アメリカ政府を会社のように経営しろ。
CEOが大統領になるようにしろ。
もし今の場合だったら選挙制度だ。
CEOの場合はずっと経営していく段階で
もしその能力がなければ入れ替えられるじゃん。
選挙しなくても。
株主総会があってそこで入れ替えることができるでしょ。
そういう風にしろと言ってるわけじゃん。
初め何言ってるのかなと思って
むちゃくちゃ言ってるように聞こえるんですよ。
ところがずっと話を聞くと筋が通ってる。
だからAmazonでも賛否両論と書いてたんだけど
担当編集者が
初め聞くとものすごくひどい男。
政府を会社のように経営しろ。
運営しろって言ったらおかしいだろうと。
まったく政府と企業とは違うだろうと。
分けろと思うんだけれども
ものすごくビズメでちゃんと動く男。
しかも歴史がすごい。
歴史にもすごく造形が深い。
日本の歴史も知ってるし西洋の歴史も知ってるし
全て前の例を出してきますよ。
だから反論するのがものすごく難しいの。
ですよね。
自分もそれを対等に言い返せないと。
自分も同じくらい西洋の歴史を知らないと
言い返せないんですよ。
全部例持ってくるから。
結構大野さんも難しいインタビューだったんですか。
しかもマシンガンのように喋れる。
だから自分がマシンガンで撃たれてるみたいな感じ。
自分の体に穴がいっぱい開いてる感じ。
賢くなった感じでした。
TBSでインタビューした人
ピボットでインタビューした人
ピボットでインタビューした人
立教大学のベストセラー
福音派の本でベストセラーになってる中高生者の
加藤さんとインタビューしたんだけど
ちょっとやりとりしたのに
マシンガンのように喋られて
参りましたって来たんですよ。
聞いたら見事にインタビューしたよね。
質問はちゃんと決めれて
とにかく相手に喋らせる。
僕とのやり方と同じような感じで喋らせたんですよ。
本人は完全にマシンガンのようにやられてるから
参りましたって言ってるんだけど
普通に見ると
見事に相手が喋ってますよ。
理屈通り
リズムで動く人で。
しかもそれを説得力ある
歴史の例を全部持ってくるから。
彼はブラウンで僕はコーネル。
そこでまず生きておこうとしたんですよ。
なるほど。
お前はコーネルだろって言われて
それも得した。僕は。
だからオッケーって言われたかわからない。
だから俺の気持ちは分かるはずだ。
なるほど。
それぞれみんな違う方向に行けばいいのに
みんなIBリーグ同じ方向に行ってる。
おかしいと思わないのかいって。
そうないでね。
そうなんですよ。
これ読んだら分かるけど
理屈通り日本に対しても
ちゃんと提案してるんですよ。
どうでした?日本に対してのメッセージは。
ヤーヴィンが語る日本とテック右派の台頭
日本はスタートアップ国家に慣れていってますよ。
スタートアップ国家?
昔のソニーとか考えたら全部スタートアップですよ。
そうか。当時はね。
今はスタートアップが熟知しすぎて
マンネリ化してるけど
考えたらスタートアップですよ。
ソニーなんてもちろんレガシー企業。
そうそう。
一番最初に書いてあったのは
はじめに書いてあった
日本の読者へのメッセージ
これは後から書いてもらったんだけど
5個書いてもらったのかな。
そのうちに3番目。
都市部の強要のある日本人でさえ英語が上手ではないこと。
ちょっと耳が痛い。
これは彼はものすごく強く言ってた。
なぜかというとどんな国に行ってもエリートが英語できるから。
それをチャッピーに聞いたんですよ。
なぜ日本では英語ができなくてもエリートと呼べるんですか?
答えが日本のエリートには2種類あります。
国際的に通用するエリートと
国内専用のエリートがあります。
まとついてますね。
そう。国内専用のエリートはまともですよ。
意見もまとも。地位もある。教諭。
だけれども英語ができない。
日本が一歩出ると通用しません。
でももう一つのエリートは本当のエリートですと書いてある。
なぜそれが日本で通用するかというと
日本で人口があるじゃないですか。
つまり日本で完結できるわけですよ。
あれはもし日本の人口が1000万人くらいしかいなくて
完結できなければ絶対英語ができないとエリートになれないんだって。
確かに。
そういう意味では日本は得してるのかもしれない。
得してて損してる。
得してて結局その中で完結しちゃうから
エリートが英語ができなくてもエリートになっちゃうんですよ。
だから良いようで悪い。
彼らにすればエリートなのに英語ができないのに
エリートと呼ぶこと自体がおかしいと言ってる。
僕も世界中の人にインタビューするじゃないですか。
どんな国のエリートも全部英語ができますよ。
そうですよね。
できないのにエリートにはなれない。
日本だけですよこれ。特殊な環境。
そこはヤービーさんに痛いとこ疲れたなって感じがします。
ヤービーさんは僕は好きなんだけど
あんまりヤービーのことが好きと言うと
僕は誤解される可能性あるじゃん。
いわゆる右派の方っていうイメージがあるからね。
僕はそういうふうに見るんじゃなくて
彼の理屈を見てるわけですよ。
理屈は筋が通ってるから
例えば選挙しなくても
CEOはもし間違った判断をすれば
次の株主総会で家帰ればいい?
その方がいいわけじゃん。
本来はね。
例えばトランプが次の選挙まで待つ必要ないわけじゃん。
もしCEOだったら。
その方がいいわけでしょ結局。
反応するのがむちゃくちゃ難しい。
確かに。
だって間違ってたら卸されるじゃん社長を。
本来社長はそうです。
卸されるわけじゃん。
株式会社だったらそうです。株主総会とか。
株式会社のように運営しろと言っても
正しいというか正しく聞こえる
反論するのは難しい。
彼はやっぱりその通り。
この顔でこんな感じで動いてますからね。
真剣な顔で。
ぜひ本の表紙をご覧ください。
そうですね。面白いですよ。
この本を読んだら絶対面白い。
もう一つタイトルにあるテック・ウハ。
このキーワードもすごく気になったんですよね。
結局ピーター・ティールとか
ウハの人が彼の思想は正しいと。
理屈が通ってるから正しいと。
みんな彼の思想に賛成してるからですよ。
でも私、そもそもですよ。
そういったテック系の企業の人って
やっぱり西海岸それこそ
シリコンバレーとか
そこから生まれた方が多いので
どちらかというと本来リベラルな思想の
皆さんでしたよね。
そうそう。
だからそこは割と勘違い。
シリコンバレーというと
だからアイビリブとあんまり関係ない。
スタンフォード系。
アイビリブも東海岸だからね。
離れているような感じだけども
シリコンバレーがどんどんどんどん
テックウハと言われるくらい
彼の思想になびいてるんですよ。
今。
ピーター・ティールなんか見てると
すっごい気にしてくれるんですよ。
広めてるのが彼一生懸命頑張って。
確かに日本人にとったら
イーロン・マスクの最近の言動とかは
結構サプライズだったけど
あれ?みたいな。
西海岸のすごいリベラルな人
だったんじゃなかったのか
っていうところで思ってました。
だからこれ読んだほうがいいんですよ。
人間の話じゃなくてね。
内容を知るたびに読んだほうがいいんですよ。
ほんとほんと新鮮な気持ちになる。
ですね。
なんか今ちょっと我々が知っている
アメリカと今のアメリカに
差がある。
その部分を埋める感じで。
ネオ・クンシュロン
トランプにも影響を与えてると
言われている。
特にバンスに与えてますね。
英語でクンシュロンは
The Princeって言うんですよ。
The Prince。
The Prince
英語の日本語の英訳になっちゃうんでね。
クンシュロンまで入っちゃうんですよ。
だからクンシュ
日本もクンシュ制にって言ったら
要するに天皇
そうだよね。天皇の
でもクンシュ制ですよ。
だって僕は今まで日本に住んでね
民主主義が機能していると
思ったことないですよ。
そんな。
思ったことない。
だって自分の嫌いな政策ばっかり
やられてるじゃん。
日本国会があって
全然民主主義じゃないじゃん。
だってあんだけ自民党が強ければ
民主主義にならないですよ。
だって
独裁政治やろうともできますよ。
確かに
本当に日本も一応
二大政党制と言われているけど
実態はっていうところは
全然民主主義じゃない。
だから民主主義はいろんな形態が
あるんだけれどもね。
ぜひぜひネオンクンシュロン
読んでいただければと思います。
エンディング
ということでこちらも
気づいたらもうあっという間に
お時間になってきましたので
ここで締めさせていただきたいと思います。
大野さん本当に今回もありがとうございました。
こちらこそ読んでいただき
ありがとうございました。
ニュースコネクト有感版国際覧
お相手は佐々木まなみでした。
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