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ここは、とある町にある小さなセレクトショップ SLOW&STEADY。 国内外からセレクトされた洋服に囲まれた店内は、今日もたくさんの人で賑わっていましたが、閉店間際、今はBGMだけが響いています。
いや、店の奥から誰かの声が、そう、今日も店主の岡崎が残業がてら、ああでもない、こうでもないと、洋服話の花を咲かせているのです。
フィッティングルームのさらに奥、SAF ONLYと書かれたその先にある狭くて小さなバックヤード。 今日もこのバックヤードから、あなたのクローゼットへとお届けします。
はい、BACKYARD TO CLOSETの岡崎です。皆様こんばんは。今日はね、ちょっと洋兵も体調悪いということで、あのお休みしているので、今日は一人でね収録したいと思います。
このね、BACKYARD TO CLOSETを少し前から聞いてくださっているリスナーさんからね、今日はお便りいただいてまして、そのお便りについて、あの話していこう、紹介しながら話していこうかなと思います。
で、このお便りいただいた新潟県のTさんなんですけど、以前もね、紹介させていただいたケア足っていう、本当にこだわった足の専門家と一緒に共同開発、共同で作った、本当にこだわった靴下を作る会社で働いてて、
あの、僕も実際購入させていただいてね、ずっと履いてるんですけど、非常に気持ちいいです。あの、土踏まずとかかとの部分とか、本当にこうバランスがいいっていうか、履き心地抜群でね、気に入ってるんですけど、概要欄にね、ケア足さんのホームページ載せておくので、興味ある方はね、ぜひ覗いてみてください。本当にいいですよ。
はい、じゃあ早速ね、いただいたお便り読ませていただきますね。
行きます。新潟県T様よりいただきました。
いつもメッセージに丁寧にお答えくださりありがとうございます。
まとまっていませんが、私の洋服についての悩みを聞いていただけますか。
長くなりそうなのでメールにしました。
最近、急に今まで着ていた服が似合わなくなったのです。
他の人に言っても、そんなことないよ、と返されるのですが、明らかな違和感。
最初に気づいたのはジーンズでした。
それからギャザーのスカートや、ちょっと袖のフワッとしたシャツなど。
言い忘れましたが、2月でついに50歳。
太ってはいませんが、それでも体型は崩れてきています。
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若く見せたいわけではないのですが、年齢を重ねてもかっこいい女性でいたい。
そのためには、内面を磨くことが一番大切なのは自覚していますが、
これから着るものは何を選べばいいのかが悩みです。
私は洋服選びに自信がなく、いろんなお店を見て歩くのも苦手です。
いかんせん腕が短い。
そこは仕方なく目をつむったとしても、肩幅が合わないコートは着ていると肩が凝って、結局は着なくなってしまったり。
そんな時に知ったのが岡崎さんでした。
バックヤードトゥークローゼットを聞いていたら、岡崎さんの作った服を着てみたいと興味が湧いてきて、
もしかして私に合う服があるんじゃないかという気もしてきました。
一緒に綺麗に年を重ねることができる洋服に出会えたらと思い、思い切って相談させていただきます。
長くなって申し訳ありません。
ところで、バックヤードトゥークローゼット、ちょうど過去回を聞き終わってしまいました。
しまいましたというのは、まだ聞いていない回を毎日少しずつ聞くのが楽しみだったからです。
誰かが好きなもの、ことの話をしているのを聞くのって、なんでこんなに楽しいのか。
洋服の話はもちろんですが、岡崎さんが釣りの話をしているとき、麦わら帽子をかぶった男の子がはしゃいでる絵が浮かんで、
こちらまで釣りに行ってみたくなりました。
どこから聞いても面白いので、これからも最新回とともに、また過去回もランダムに聞かせていただきます。
陽平さんの質問力見習いたいです。
長くなって申し訳ありません。
読んでいただきありがとうございました。
はい、ありがとうございます。
本当に、こういう田舎から、田舎のお店、洋服屋さんから発信しているポッドキャストなのですが、
こうやって質問とかくれるだけで本当に励みになりますね。
ありがたいです。
この陽平の質問力を見習いたいですというのだけちょっとわからなかったのですが、
洋服屋Tさんは少し前からうちのお店に来てくださっていて、通信販売でお買い物もしていただいているのですが、
話を聞いていると、結構Tさん自体は洋服かなり好きな方なんだろうなという印象で、
きっとね、これ想像ですけど、若い時からある程度いろんな洋服を着て来られた方なんじゃないかなという印象ですね。
やっぱりそんな方でも自分が何着たらいいのかわからなくなるというのは、
やっぱりうちのお客さんでも結構多い話ですね。
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というのは、うちのお店ってもともと10年経つんですけど、
結構そういう方が多くて、今まではかなりカジュアルなパーカーにジーンズみたいなスタイルで来たんだけど、
30歳を迎えるにあたってとか40歳を迎えるにあたって、もうちょっといいものを着たいなと思って来ましたという方が結構多くて、
やっぱり洋服いろいろ着ていけばいくほど悩むことなんじゃないかなって思いました。
でね、Tさんからこのメールを頂いた時に、やっぱり僕としてはオリジナルブランドを着てみたいと言ってくださっているのがすっごい嬉しいので、
先でね、本当にやり取りしていく中でお勧めしてみたいなというのは正直あるんですけど、
ただね、その前にやっぱりTさんがこれから先50歳を迎えて60歳になっても70歳になっても洋服に対して悩みが今より少なくなるように、
全力でサポートしたいなと思ってて。
で、僕がメールで返したのは、そのワンラリーで何もかもクリアにできるようなことじゃないって判断したから、
僕から質問を送ったんですよ。
どんな質問かというと、何色が好きですか?とか、
例えば物を決める時、買う時にじっくり考えるタイプですか?とか、直感で動きますか?買いますか?とか、
あと、綺麗ですね?とか、かわいいですね?かっこいいですね?
言われて嬉しい順番は?とか、
あと、男性に求める部分は?とか、
同性の友達に相談を持ちかけられることと、相談することどっちが多いですか?
あと、女性らしさって何でしょう?とか、
おしゃれにストレスは必要ですか?とか、色々質問を書いて、
送りました。
なんでこんなことをしたかというと、
Tさんにご説明させていただいたんですけど、
洋服って昔から言われるんですけど、
クローゼットを開けたらその人の性格、生きた証みたいなのが見えるって、
昔からよく言われてて、
僕、年を重ねるごとにこれって本当にそうだなって思うんですよ。
やっぱね、クローゼット開けて、
クローゼットの洋服を眺めるだけで、
その人の趣味・趣向だったり、
もちろん好きな色とかはある程度偏りがあるんで、
色なんかは簡単にわかりますけど、
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その素材とか見てたら、
やっぱり性格ってすごい浮き彫りになってくるんですよ。
それもあるんで、洋服と性格とか、
自分のライフスタイルみたいなのってすごいリンクするから、
まずTさんのことをもう少しお伺いして、
今返信待ちというか、
ちょっとゆっくり考えてご返事しますみたいなのをいただいたんで、
それ待っている状態なんですけど、
Tさんから返信が来て、
それを一通り読ませていただいて、
確認させていただいて、
そこから自分なりの僕なりの答えというか、
僕が思うに、こういう性格でこんな感じだから、
多分こういう洋服を選んだ方がいいんじゃないかなっていうような答え。
僕なりの答えは出そうかなと思ってて、
僕も41歳ですけど、
僕が20歳の頃って思い出すと、
やっぱね、すっごい洋服大好きで、
結局ね、何着てんの?
自分がこれが好きで、こういうものが好きっていうのを、
まだ全然分かってなかったから、
なんか気に入ったものをどんどんどんどん買って、
いろんなスタイリングして、いろんなブランド着てっていうことをやってたんですよ。
で、やっぱ若い時って、
自分の内面自身とか趣味思考が固まりきってないから、
逆にね、何着てもある程度成立するというか、
100点取れないけど70点とかで着れるような感じ。
思い返すとね。
で、年を重ねていけば、
自分の趣味思考とか性格とか、
ある程度やっぱり分かってくるじゃないですか。
自分はこういうの嫌いだなとか、こういうの好きだなとかっていうのが、
ある程度食事にしても洋服にしても、
いろんなことが分かってきて、
そうなってくると、やっぱ自分が着たいなっていう洋服って、
結構狭まってくるんですよね。
狭まってくるんだけど、
自分の趣味思考が反映され始めた時から、
アイテムじゃなくて、
こういう洋服が着たいなっていうのが、
ぼんやり見え始めた時から、
僕の中ではセカンドステージというか、
やっぱさらに洋服が楽しくなってきたんですけどね。
逆に年を重ねても、
毎日毎日違う雰囲気で洋服着たいっていう方ももちろんいて、
うちのお客さんにもいらっしゃるんですけど、
そういう方見てると、
僕には絶対できないなっていつも思うんですよ。
言い悪いじゃ全然なくて。
そこまでの広いアンテナっていうのを、
僕もともと持ち合わせてないことに、
年々強く感じてるんで、
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すごいなって思ったりして。
だから結局ね、
年を重ねて、
その人は多分、
365日じゃないけど、
洋服を本当に楽しみ尽くしたい。
広く楽しみ尽くしたいっていう方なんですよ。
そういう方はきっと多分、
年を重ねてもそんな感じで着続けられるんだと思うんですよね。
着とそれぞれ、
やっぱりコンセプトじゃないけど、
これから先の人生で、
どう服と向き合っていきたいかとか、
どう接していきたいかとか、
どういう人間になりたいかみたいなところまで、
考えると面白くて、
結局どういう人間になりたいから、
どういう洋服が欲しいよねとか、
っていうところに行き着くというかね。
そうやって洋服を着き始めるのが、
さっきも言ったセカンドステージであり、
年を重ねた洋服との向き合い方なんじゃないかな、
って個人的には思ってます。
僕ブログとかね、
ノートっていう文章コンテンツで、
本当好きかって自分の感情、
120%で文章書いてるんですけど、
そこにはね、洋服ってやっぱり思い出だったり、
いろんな目に見えない人の感情が
すっごい絡まっていって、
プラス着用に伴う素材の変化、
経年っていうかね、
身体に馴染んでいくとかあるじゃないですか。
そういうのも相まってかっこよくなっていく洋服は、
僕は好きですって言ってるんですけど、
やっぱり洋服は洋服なんで、
時代とともにね、
やっぱり微妙に、
着方だったりシルエットって変わってくる中で、
好きなアイテムっていうのはやっぱりもちろんあって、
でもそれって、
なんだろうな、
自分がどういう人間になりたいかっていうことからの
紐付いた道具なんですよ。
だから、
やっぱりその、
こうありたいからこういう洋服を着て、
こういう生活をしていくみたいな、
なんかやっぱり全部一本に繋がってるんで、
僕の中ではすごい興味深くて楽しくて、
やっぱりやめれんなっていうような
世界なんですけどね。
だから、
本当にTさんにお伝えしましたけど、
やっぱり昔着てたものに
違和感を感じるってすごい大事なことだと思うんですよ。
やっぱり洋服に無頓着、
やっぱり洋服に無頓着な人って
サイズが合う限りずっと着続けるじゃないですか。
それはそれで素晴らしいことなんですけど、
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やっぱり違和感を感じて、
あれ何でだろう、
何で昔はもっとかっこよく着れたはずなのにっていうのが
やっぱり大きなヒントになって、
こういう壁じゃないけど、
考え始めて、
自分の人生観みたいなものに
たどり着いた時に、
違和感を感じている洋服を自分のスタイルに落とし込むことで
違和感がなくなったりするんですよ。
不思議なことに。
だから、やっぱり歳とともに着れなくなるものもあります。
最初から、
一生ものって言われるようなね。
何のミスもなく洋服を買える人なんていないんで、
だからそれはそれで
これからのそのTさんの
ターニングポイントになるようなことなんじゃないかなって
個人的には思っています。
Tさんのこれから先柱になってくれるような
コンセプト作りみたいなのを
お手伝いできたらなと思っています。
そういうのが決まれば、
同じ洋服着ててもある程度自信満々で着れるから
鏡見てても、見ても
かっこよく見えたりするしね。
そこら辺が本当に不思議なものですよね。
洋服って。
だって、僕も
黒色の洋服って
若い時めっちゃ嫌いだったんですよ。
口悪いですよ。若気のイタリーって思ってたのは。
なんか先進黒の人って
なんかモード気取りでかっこ悪みたいな
勝手に一人アンチになってて
なんかすごい苦手、敬遠してて
黒着るんだったらネイビー着てたんですよね。
それがね、本当に5年前くらいから
すっごい黒着るようになって
なんでだろうと思って
僕が黒を着る理由みたいなのも
ブログに書いたり、ノートっていうので
書いたりしたんですけど
やっぱり色がない無彩色の世界だから
すごい楽しめるんで
ベーストまでは行かないけど
黒を使って色をゼロにして
その上にフランクとか
それこそうちでやってるね
洋服の質感
ビンテージの生地だったりっていうのを
発色を楽しむっていうか、一色入れるとかね
そういうのがやっぱり一歩下がったオシャレじゃないけど
年を重ねて
それが一番僕は好きだなって最近
になってようやく思い始めたんですよ
何かに影響されて黒を着始めるっていうか
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言うよりかは僕の場合は本当に自然に
黒に惹かれてったっていう感じなんで
やっぱ年齢が追いついていくっていうかね
年を重ねたからこそ着れるものっていうのもあるし
着れなくなるものもあるし
一緒に考えていけたらなって
あのうちのね、本当によく着てくださってるお客さん
みんなとはそんな話よくするんですけど
その人それぞれにあったスタイル
その人のライフスタイルとかに合わせた
洋服の提案っていうのを
うちのお店なりにやらせてもらってて
だからTさんのこの質問も結構どっちかっていうと
本当に僕が普段やってることの延長にあるので
県内だろうが県内だろうがね
そこは関係なかったり
実際そのお会いしてっていうのがない分
文章とかね、そういうことで
想像膨らますっていう意味では
少し店頭とはちょっと違うけど
できる限りね、店頭にほぼほぼ近い感じで
僕なりの本当に答えがね
出せたりしたらいいなって思ってます
なんかそんな感じですかね
結局その冒頭でも少し話しましたけど
やっぱりこういうね
音声メディアっていうか
こういうのをやっぱりこう
毎週やってますけど
なんか本当にちっちゃい質問とかでいいんですよ
本当に質問くれるだけで
聞いてくれてるって言ってめっちゃ嬉しくなるんで
どんな質問でもいいんで
書いてあげたら嬉しいです
概要欄にメールアドレスなんかも載っけておくので
誹謗中傷以外だったら
真剣に答えようと思ってるんで
皆さんもご質問あれば
どんどん送ってください
はい、そんな感じですかね
Pさんから
僕の質問に対しての返答があって
何度かこれからやり取りすると思うんですけど
そういうのも
このラジオを通して
皆さんに紹介していけたらなと
ラジオが28日の夜
ごめんなさい夜7時に配信されるんですけど
その次の日
日曜日の夜までには
このやり取りをテキストに起こして
ノートっていう文章コンテンツでも
出そうと思ってます
このラジオを聞きながら
テキスト読んでいただくと
分かりやすいかなと
結局洋服に対して
抱える悩みって
みんな結構似たところがあるんですよ
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年重ねて何着ていいか分からんっていう
質問が結局一番多い気がするな
本当にお店によって答え違うし
人によって答え違うけど
それを踏まえた上で
僕にご質問くれてるって思ってるんで
全力でお答えしていけたらと思います
そんなわけで今日はお疲れ様でした
ありがとうございました
話はまだまだつきませんが
そろそろ閉店のお時間です
聞いた後
クローゼッツの洋服たちが今よりきっと好きになる
来週もあなたのご来店お待ちしております