1. 志賀十五の壺【10分言語学】
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2020-11-21 11:02

#217 人工言語エスペラントのはなし from Radiotalk

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#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育
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始まりました、志賀十五の壺。皆さんいかがお過ごしでしょうか。志賀十五です。
過去のトークでもちょっとお話ししたことがあるんですけど、僕はね、言語を作ってるんですよ。
人工言語っていうか、創作言語っていうんですかね。
言語を作ってて、僕のツイッターをフォローしてくださってる方は、
これご存知だと思うんですけど、時々ね、その自作言語でつぶやいてみたりしてるんですよね。
で、これはね、この言語を使って誰かと意思疎通を図りたいとかね、そういう思惑は一切ないんですよね。
で、さらにこの言語を使って何か表現したいっていうわけでもないんですよ。
だからあんまりね、使われることを想定してなくて、単にね、文法書を書きたいっていうのが趣味っていうかモチベーションになってるんですよね。
なので、人工言語を作ってるというよりは、人工言語の文法書を書いてるといった方が正確かもしれません。
最近ちょっと修正、可否通みたいなことはあんまできてないんですけど、
時々ね、なんかこういう文法が面白いなとか思ったりすると、その自分の言語に書き足したりしてるんですよね。
でね、僕の言語はね、これもまた時々言ってるんですけど、まだ文字がないんですよね。
文字がない文字がないっつってずっと時間が経っちゃってるんで、
なんかね、なかなかいいアイディアが浮かばなくてね。
人工言語どれもそうですけど、特に文字はね、なんか真似事っぽくなっちゃってね、特にね。
なので、またいいアイディアができたら文字の方も力を入れたいと思います。
まあそういう風に僕も言語を作ってるんですけど、
その人工言語が実際に国際的な地位を得たものもあります。
それがエスペラントですね。
これはまあ聞いたことある方も多いんじゃないでしょうか。
この言語が作られたのは1887年のようですね。
で、作った人はポーランドの名社さんなんですね。
僕はハイ社だと思ってたけど名社だったっけな。
の、ザメンホフっていう人が作ったんですよね。
で、これ人工言語なんですけど、かなりね、ヨーロッパの言語に基づいてるんですよね、実はね。
単語とかもそうだし、文法もかなりヨーロッパ寄りです。
で、このエスペラントが作られた目的としてはですね、
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僕みたいに文法書を書きたいとかそんな趣味のレベルではなくて、
国際語として国家とか民族とかを超越したものとして言語があるべきだということで、
このエスペラントは作られたんですよね。
当然ね、言語っていうのは人が話すものである以上、
何かしらの民族的な社会的な背景っていうのは絡みがちなんですけど、
人工言語であればそういうのがまあなくなるってことですよね。
で、どんくらいの人が話せるかというと、世界中で100万人ぐらいいるみたいですね。
で、実際に日本でもエスペラントの教会みたいなのがあるんですよ。
多分これ検索したら出ると思うんですけど、
そのエスペラントの講座とかそういうのも出てくると思うし、
学ぼうと思えばネット上ですぐ学べるものだと思います。
エスペラントのいいところは、
当然人工的に作られたものなので不規則がないっていうのがいいところですね。
全て規則的なんですよ。
例えば発音の面でも、
アクセント、つまり強く読むところですね。
強制と言ってもいいですけど、
アクセントは必ず単語の後ろから2番目に置かれるんですよね。
例外はないのでこれ規則的と。
で、つづりもローマ字を使ってて、
これも不規則がないので、
割とね、いわゆるローマ字読みをすれば読むことができます。
で、母音も5つアイウエオなので、
割と簡単って感じですよね。
で、文法も当然これは規則的なんですよ。
例えば日本語の動詞ってウダンで終わって、
形容詞ってイイで終わるんですよね。
これ必ずですけど、
それと同じようなことがエスペラントでもあって、
エスペラントの名詞は必ずオで終わるんですよ。
で、形容詞はアで終わって、
で、動詞は現在形と過去形で違って、
現在形はアスで終わって、
過去形はイスで終わるんですね。
例えばね、何がわかりやすいかな。
光っていう名詞はルーモンなんですよね。
ルーモン。
で、このオのところを形容詞のアに変えたら、
ルーマで明るいになるんですね。
さらにルーマスにすると光るっていう動詞になって、
で、ルーミスになると光ったという動詞の過去形になります。
なので、同じ語根といったりするんですけど、
同じ語根で名詞形容詞動詞と変えることができるんですね。
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ルーモ・光・ルーマ・明るい・ルーマス・光る・ルーミス・光ったみたいにね。
で、こういうのは全部例外がないので、
かなりスッキリしてるということですね。
他にもいろいろ面白いのはあったりするんですが、
例えばさっきの光っていうのがルーモン、
で、ルーモンで最後ンをつけると光をっていうね、
その対角って言われるものになるんですけど、
そういう意味になったりするとかね。
いろいろあるんですが、
興味のある方はぜひエスペラント入門とかで調べるだけでも相当学べると思います。
面白いですよね。これもね。
こういうの見てるとね、やっぱり言語、
つまりここで言う言語っていうのは自然言語ってことですけど、
言語っていうのは不規則があってこそなんだなと思いますね。
例えば、goの過去形はwentとかね。
日本語でも行くの過去形は行ったになったりね。
これね、不規則って気づきづらいでしょ。
てか日本語母語話者だったら不規則も何もあったもんじゃないんですけど、
くで終わる動詞って普通は書く、書いたとか、
泣く、泣いたみたいに、
いたっていう過去形になるはずなのに、
行くだけは言いたにならず行ったになるんですよ。
行くって実は不規則動詞なんですよね。
ていう風に自然言語っていろんなとこで不規則形、イレギュラーがあるんですが、
エスペラントはそういうの全部排除してるということですね。
僕も冒頭言ったように自分で言語作ってるんですけど、
僕もかなり規則的なんですけど、
あえて不規則な形を入れたりしてますね。
それは遊び心っていうかね、そういう感じですね。
ただエスペラントがやっぱり自然言語と異なるところは当然いっぱいあって、
一つはおそらくですけど、母語とする人間がいない、
話者がいないということですね。
みんなせいぜい第二言語でしょうね。
あり得るとしたら、両親ともエスペラントを学んだことがある人で、
生まれてきた子どもを家庭内でエスペラントだけで育てれば、
エスペラントのネイティブスピーカーっていうのはあり得るんですが、
ほぼないでしょうね。
そんなことしたってどうせ学校から始まり社会に出ていかなきゃいけないんで、
おそらく母語話者のいない言語ということになっています。
そしてさっき言ったように不規則がないってことと合わせてなんですが、
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変化がないってことですね。
言語っていうのは必ず変化するものです。
これはいろんなレベルで起こってます。
発音がしやすいように変化することもあるし、
つまり日本語だと分からないが分かんないになったりするようなレベルから始まって、
それが積み重なってどんどん言語って変化していくわけですけど、
そういう変化がないんですよね。
当たり前ですけど。
なのでそういう意味で、つまり不規則とか変化がないという意味でね、
ちょっと気味が悪いと言えば気味が悪いですね。
良い悪いではなくて、
逆にエスペラントによって自然言語らしさっていうのがよく分かるなって感じがします。
興味のある方はぜひやってみてもいいと思いますね。
さっき言ったようにヨーロッパの言語が元になっているようなところがあるので、
エスペラントを学ぶことでちょっとね、
学べる言語の幅が広がるっていうか、
他のヨーロッパの言語を学びやすくなる可能性がございますので、
そういう意味でもエスペラントはおすすめかなと思います。
というわけで今日のトークは人工言語エスペラントのお話でした。
そういえばちょっと言い忘れてましたけど、
日本でも時々エスペラントに接する機会はあったりするんですよね。
例えばヤクルトっていうのはエスペラント語のヤフルトに由来しているんですよね、実はね。
とか宮沢賢治は割とエスペラント風にした地名を使ったりしてるんですよね。
そういうとこも面白いかなと思います。
ではまた次回お会いしましょう。
よろしかったら番組フォローお願いいたします。
ではまた。ごきげんよう。
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