1. 志賀十五の壺【10分言語学】
  2. #536 アフリカの言語を知ろう..
2023-04-08 10:47

#536 アフリカの言語を知ろう! from Radiotalk

アラビア語のエピソード
https://radiotalk.jp/talk/432733
バントゥー諸語のエピソード
https://radiotalk.jp/talk/814627
コイサン諸語のエピソード
https://radiotalk.jp/talk/644837

主要参考文献
The World's Major Languages (Bernard Comrie (ed.), Croom Helm)

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#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育
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始まりました。志賀十五の壺。パジャマを着て階段を下ります。バナナ兄弟です。
今回はアフリカの言語というのをテーマにお話ししていこうと思います。
アフリカっていうと、長らくヨーロッパの列強と言われるようなね、国々が支配していて、
1960年というのが一つアフリカの都市と言われて、アフリカの国々が独立していったわけですけど、
そういった歴史的経緯からですね、アフリカの国々で話されているのは、旧総主国の言語であるっていうようなイメージをお持ちの方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。
例えば英語であるとか、フランス語であるとか、あるいはドイツ語であるとか、イタリア語であるとか、
そういったヨーロッパの言語が実際話されていて、法用語として認められているところも多いですが、
当然それ以前というかね、ヨーロッパ以前、ヨーロッパ人がやってくる前から言語っていうのは話されていたし、
というか人類発祥の地がアフリカなんだから、なんていうかね、この地球上の大陸の中では最も言語が長く話されている地域と言えます。
今回は3つの言語のグループについてお話ししていこうと思います。
ざっくり北から順番にアフロアジア語族、語族っていうのは言語の家族です。
アフロアジア、ニジェール混語、そしてコイサン、この3つの言語について、言語のグループについてお話ししていきます。
今回取り上げられないのは一つはナイロサハラ語族っていうもので、
これはナイル川の上流あたりで話されている言語のグループと、
もう一つはマラガシ語っていうマダガスカルで話されている言語で、
これはこれで非常に面白いんですよね。
というのがマダガスカルっていうのはあんなにアフリカの近くにある島であるにもかかわらず、
そこで話されている言語は、
なんとフィリピンやインドネシアの言語と親戚なんですね。
もっと広い意味で、広い目で、長い目で見ると
ハワイ語とかニュージーランドのマオリ語なんかと親戚の言語です。
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ですが今回はこのマラガシ語とナイロサハラ語族については、
ちょっと脇に置いて話していこうと思います。
まず北の方で話されているアフロアジア語族ですが、
当然この中にもいろんな言語があります。
最もメジャーなのはおそらくアラビア語ではないかなと思います。
話されている地域としてはアフリカ大陸のサハラ以北っていう言い方をするんですかね。
サハラ砂漠より北の方で話されている言語のグループです。
このアフロアジア語族の言語の面白い特徴として、
三心五魂っていうのがあるんですね。
関連エピソードでアラビア語のエピソードリンク貼っ付けておくので、そちらも合わせて聞いていただきたいんですけど、
これは五魂、つまり単語の元っていうんですかね。
素材っていうのが3つの心からなっている、そんな言語なんですね。
今からアラビア語の話をしますけど、例えばクトゥブっていうね、
文字で書けばKTB、クトゥブっていうこの3つの心は書くっていうような意味と関わりがあるというか、
そういった意味を担っている心の集まりなんですね。
その心の間に母音を入れたりとか、あるいは頭に何かくっつけたり、後ろに何かくっつけたりして新しい単語を作ります。
つまり素材なので、このKTBの3つの心だけで使われるっていうわけではないんですね。
例えばそれぞれの心の後にあっていう母音を入れるとKTB、これで彼は書いたという意味になります。
で、これに別の母音を入れたりして、例えばKTBとか言ったりすると、これは本という名詞になるんですね。
さらにこの本の複数、だからブックスみたいな意味は、
KTBというね、ウっていう母音が詩音の間に入ることになります。
これはなかなか面白い単語の作り方で、
例えば英語だったらね、ブックに対してブックスっていう風にSっていうのをくっつけて複数を表すわけですけど、
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キターブに対してクトゥブっていうのは、その詩音の間に入る母音を変えることで複数の意味を表しています。
で、このクトゥブっていう3つの詩音がなんか共通した意味を持ってるっていうのも面白くって、
日本語で考えると、例えば僕の名前がシガですけど、
このSGっていうのが何か共通の意味を持っているわけではないんですよね。
シガでもサガでもスグでも、こういったものに共通の意味があるわけではないです。
そういった意味でもアラビア語をはじめとするアフロアジア語族の言語はなかなか興味深いですよね。
次にお話しするニジエルコンゴ語族っていうのは、サハライナンっていうんですかね。
サハラ砂漠より南の方、大雑把に言えばアフリカ大陸の南半分を占める言語の家族です。
これも大きく西と東に分かれて、このニジエルコンゴ語族の本拠地っていうか、
祖地、もともと離されていたところは西の方らしいんですよね。
そっちの方の、西の方のニジエルコンゴ語族の言語は成長があったりするんですね。
で、ぱっと見ね、中国語っぽいなぁみたいな特徴があったりします。
で、そこから東やあるいは南の方にニジエルコンゴ語族の言語を話す人々が拡散していくんですが、
そういった東や南の方で話されているニジエルコンゴ語族の言語を、特にバントゥー諸語という言い方をします。
で、このバントゥー諸語っていうのは、有名なのはスワヒリ語ですね。
スワヒリ語をはじめとするバントゥー諸語で、特徴的なのは名詞クラスっていうのがあるっていうことで、
例えばさっきアラビア語で本はキターブって言うっていうことでしたけど、スワヒリ語もそれを釈用してキターブって言うんですよね。
で、このキターブのキっていうのは、その本のグループを表す接頭字で、これが数詞にもついたりするんですね。
1冊の本っていうのはキターブキモジャっていう風にキっていうのが同じように出てきます。
で、もしこれが2冊の本になるとキではなくてVっていうのがついて、ビターブビウィリ、でウィリっていうのは2なので、これで2冊の本ということになります。
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で、この名詞クラスというかね、名詞のグループのことですけど、これが面白いのは、動詞にも同じ接頭字が出てくるので、
1冊の本で十分だ、みたいな文はキターブキモジャ、キナトウシャっていう風に、動詞のキナトウシャにもキっていうのが出てきます。
これがもしさっきの2冊の本だったら、ビターブビウィリ、ビナトウシャっていう風に、動詞の方にも同じ接頭字が出てくるんですね。
こういう風にスワイヒリ語をはじめとするバントゥー諸語は、日本語と違って接通ビジじゃなくて接頭字をよく使う傾向にあります。
で、最後ちょっと時間なくなってきちゃったんですけど、コイサン諸語と言われるのは、これは舌打ち音を持っている言語として有名です。
アフリカ大陸の一番南の方ですね、バントゥーの人々がやってくる前にいた人々と言われています。
で、この舌打ち音については別個にエピソードがありますので、ぜひそちらを聞いてください。
というわけで今回はアフリカの諸言語についてのお話でした。
もうちょっとコイサンの話もしたかったんですけど、過去のエピソードに詳細は譲りたいと思います。
というわけで最後まで聞いてくださってありがとうございました。また次回お会いいたしましょう。
お相手はシガ15でした。
10:47

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