1. 志賀十五の壺【10分言語学】
  2. #693 【常識?】B.C. は befor..
2024-10-08 09:57

#693 【常識?】B.C. は before Christ。では A.D. は何の略? from Radiotalk

関連エピソード
https://radiotalk.jp/talk/629714

X▶︎https://x.com/sigajugo
Instagram▶︎https://bit.ly/3oxGTiK
LINEオープンチャット▶︎https://bit.ly/3rzB6eJ
オリジナルグッズ▶︎https://suzuri.jp/sigajugo
note▶︎https://note.com/sigajugo
おたより▶︎https://bit.ly/33brsWk
BGM・効果音: MusMus▶︎http://musmus.main.jp/

#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育

サマリー

このエピソードでは、A.D.の由来が詳しく解説されています。A.D.はラテン語の「anno domini」に基づいており、キリストの生誕年から数えた年を指します。

A.D.の由来
期限前は英語でBCと略されることがあります。これは before Christ、キリスト以前の略だということを知っている方も多いと思います。
それでは 期限 A.D. は一体何の略であるか。
こちらご存知の方はどうでしょうかね。 BC に比べたら少ないんではないかと思います。
友達がこの A.D. は after this, 死後だみたいなことをね、先生に言って受けてたことありますけどね。
A.D. は after this ではないです。 なんなら英語でもないんですね。
B.G.M. 書かれい。始まりました志賀十五の壺。みなさんいかがお過ごしでしょうか。新幹線早草です。
この A.D. というのは実は、アシスタントディレクターでもなく、ラテン語に由来するものなんですね。
ラテン語の unknow, domini というのに由来します。
何のこっちゃって感じですよね。この unknow というのは、これは年です。
year ですね。 語源としてはこの unknow っていうのは、アニバーサリーとか
アニュアルとか、英語にも引き継がれている単語でございます。
一方、domini というのは、これは 主人っていう意味なんですね。
ここではキリスト教的な意味合いでね、日本語だと主と言った方がいいと思います。
で、unknow, domini というのは、主の年。 もっと正確に言うと、主の年より、主の年から
ということになるんですね。 主が生まれた年から数えてっていうね。
そういうことで、 unknow, domini
A.D. という略が使われているわけですが、 この unknow っていうのと
domini っていうのは、これ変化形なんですね。 一種の変化形というか、
unknow の方は、これは脱格と言われる形です。 まさに何々から、
ラテン語の格変化
英語の from に近いような意味を表す形で、
domini っていうのは、これ続格形なので、主の というね、のが
つくような、まあ所有者なんかを表すような形です。 で、この unknow っていうのと
domini っていうのは、実は変化のタイプとしては一緒です。 つまり、
年のっていう時は、unneed っていうふうに、いいで終わるような形になるし、
主からという時は、domino っていうふうに、おうっていうふうにね、 これで終わる形になります。
ですので、この年という単語と 主という単語は、変化の仕方が一緒のグループなんですよね。
で、主格、主語の時の形が、 それぞれ annus と dominus っていうね、
う数で終わる形になっています。 ラテン語は割りかし、このう数で終わる単語は多くてですね、
人名にもいっぱいいますよね。 Brutus、 お前もか、とか言った時のこの Brutus、
Augustus、 Constantinus とかね、
Diocletianus とか、 Theodosius とか、 皇帝の名前にもいっぱいう数で終わる名前がありますけど、
これらも、 変化の仕方としては一緒なんですね。
このように名詞が変化することを格変化と言って、
さっきも言ったように、annus っていうのは年からっていうことで、これは脱格形で、
dominus の方は主のっていうね、所有を表す続格形。 こういうふうに格と言われるその文中での役割に応じて、形が変わっていきます。
で、ラテン語のこの格変化っていうのは、 6つあって、
主格、続格、
余格、退格、脱格、孤格ですね。 で、6つの格変化と、単数複数の区別もあるので、それで倍あることになるので、
それぞれの名詞で、 変化形というのが12個あることになります。
ただ形としては被っているっていうのがあったりするんですよね。 例えば、ドミニーっていうのは、これ単数の続格形、主のですけど、
このドミニーっていうのは、複数主格形と同じ形です。 複数主格もドミニーという形で、
主のっていうのと、主人たちがっていうのは、 形の上では一緒ということになります。
で、この格変化でさらに面白いのは、 孤格形というのがあるということですね。
孤格っていうのは呼びかける時の形で、 これについては確か関連エピソードを撮ったことがあって、
ブルータスオマエモカっていうね。 ブルーツスの方が発音としては多分近いと思うんですけど、
このブルーツスオマエモカとカイサルが言ったのは、 実際にはエットゥブルーテという形になります。
このブルーテというのが呼びかける時の形です。 ブルーツスっていうウスで終わる形は、
主格形なので、主語の時の形なので、 呼びかける時には使わないんですね。
4月15日のツボ
先ほども言ったように、ラテン語の名詞には格変化が、 格変化というか格が6つあります。
6つの格があると結構大変だなって感じがしますね。 というのが、日本語の名詞は格変化ないので、
ガーとかね、オーとかっていうのをつけて、 主格、対格っていうのを名詞にくっつけるんですけど、
ラテン語の場合は何かをくっつけるというよりかは、 名詞それ自体が変化していくので、
少し日本語とは性質が違います。 今回の
アンノードミニーっていうのは、どちらも主格形がね、 ウスで終わるような、
名詞で、同じ活用グループにね、
極様ということもありますけど、同じ変化をする名詞だったわけですけど、 これ以外にも
変化のタイプっていうのはあってですね、 これがね結構なかなか
難しいとこなんですよね、ラテン語のね。 僕もねラテン語は勉強したことありますけど、
ドミヌスっていうのは最初にこの覚える単語の一つでしたね。 ドミヌスっていうこのウスで終わる単語と、あとはプエッラっていうね、
少女っていう単語も最初に覚えました。 このプエッラっていうのは主格形、
もっと言うと単数主格形がアで終わっているわけですけど、 これはドミヌスとはまた違う変化をします。
ドミヌスの場合は、 主のっていう時はドミニーっていう風にね、
まあイーっていう音で終わってたわけですけど、 少女っていうプエッラの場合は、少女のだったらプエッラエ
という風にね、アエっていう風に終わるので、 変化形が全然違うんですよね。
まあこういう風に名詞が格変化していくっていうのは、 ヨーロッパの言語に結構ありがちで、
ラテン語は割とその典型と言えるんではないかと思います。 いろいろ話しましたが、とりあえず起源のADというのは
アンノードミニーっていうね、 主の年から、主の年よりっていうね、
ラテン語に由来していて、 それぞれアンノーの方は脱格で、
ドミニーっていうのがまあ続格形であると。 そういったお話でございました。
まあ決してね、アフターですと言わないようにしましょう。 それではまた次回のエピソードでお会いいたしましょう。
番組フォローも忘れずよろしくお願い致します。 お相手はシガ15でした。
またねー。
09:57

コメント

スクロール