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始まりました、志賀十五の壺。 皆さんいかがお過ごしでしょうか。志賀です。
これを聞いていらっしゃる方はですね、 ほぼ全員というか全員ですね、学校で英語を勉強をしたと思います。
あるいは学生の方でしたら、現在進行形で勉強なさっていると思います。 そしてそのほぼ全員が、
なんで英語のスペリングと発音はあんなに違うんだってね、 不満を持ったことがあるんじゃないかと思います。
僕もそうです。 まあ例えばですね、
タイム、時間のタイムっていうのは、 どう見てもね、ティメとしか読めないじゃないかってことですよね。
なんでティメと書いてタイムって読むんだって。 なんかね、そのせいで記憶の負担が増えてるっていうか、
また人によってはですね、それが英語嫌いの原因になっちゃったりしてると思うんですよ。 というわけで今回、
そしておそらく次回にも続いていくと思いますが、のテーマはですね、 この英語の
発音について、特に母音についてお話ししたいと思います。 まあタイムの例でしたら、アイと書いて、
あの字はイって読むのが、なんかこのね、日本人の感覚っていうか、 ローマ字読みからすると
イって読むのがね、 なんかストレートな方法
っていう感じがするんですけど、なぜアレでアイと読むのか。 っていうね、まあその母音を中心にお話ししていきたいと思います。
で過去のトークでですね、 詩音についてはもうお話ししてるんですよね。
っていうのがお便りでウイロウリっていう歌舞伎18番の中の一節を解説してくれというね、 お便りをいただいて、それを解説する中で
詩音についてお話しいたしました。 おそらく今回のトークは母音に
関する音声学的な基礎知識を述べてですね。
で次回のトークで、そのなんでティメット書いてタイムと読むのかっていうね、 そういうお話をしたいと思います。
でぜひですね、そのウイロウリのトークも聞いていただきたいんですけど、 詩音の方でお話ししたのはですね、
詩音っていうのは3つの観点から特徴づけられると言いました。 でここではもうそれは詳しく言いません。
で今日は母音なんですが、母音もまた3つの観点から特徴づけられます。 まず一つ目の観点は下の位置です。
ベロですね下の位置。 下の位置が
狭いか広いか、あるいは中間かとかそういう観点で特徴づけられます。 下の位置が上の方にあるのを狭母音と言います。
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まあ狭母音とも音読みでね言うんですけど、狭母音でいきましょう。 逆に下の位置が
下の方にあるのは 広母音と言います。音読みだと広母音です。
で音声学ではですね、その中間にあるのをまたその2段階に分けてですね、 上から順番に狭母音、半狭母音、半広母音、広母音とこういうふうに分けます。
下の位置が高い母音というのは日本語だとイイですね。 イイっていうのは非常に下の位置が高い母音になります。
下の位置が下の方にある広母音はアが代表的です。 まあこれはですねちょっとピンとこないかもしれないんですけど、例えば広母音
アの口でイイって発音しようとしても無理なはずなんですよ。 えーってねもうなんか変なことになっちゃうので
まあそういうことなってるんですね。 狭母音はイイとアとウっていうのも
日本語だと狭母音に当たります。 でアーっていうのが広母音で
残りのエとオっていうのは半狭母音に 分類されます。
なのでイイからちょっと下の位置を下げるとエに変わるはずなんです。 イイエー、さらにエから落とすとアに変わるとイイエーアーとこういうふうになります。
ウからアにも連続していくことができるんですね。 ウーっていうのが一番下の位置が高くてちょっと下げるとオになってウーオー
そこから下げるとウワーとこういうふうにアまで行けるとこういうふうになっています。 なので一つ目の観点は下の位置が高いか低いか
あるいは口が狭いか広いかと言ってもいいかもしれません。 では2つ目の観点です。2つ目の観点は
これもまた下の位置なんですが下の位置が前か後ろかです。 これを前舌
後ろ舌と言ったりします。 音読みだと前舌後舌になります。
まあ日本語でしたらイイとエーっていうのが前舌母音になります。 でイイっていうの口の形で下を後ろにするとウになるんですね。イイウー
でエーっていう前舌から後ろ舌にそのままシフトするとオになると エーオー
でアっていうのはねこれ中舌っていうふうに普通は分類されますね そのアーに関してはつまり
前舌か後ろ舌かについてはニュートラルであると普通はそういうふうに分析されます というわけで母音の特徴を付ける2つ目の観点は前舌か後ろ舌か
舌が前か後ろかでした では最後
最後の観点は唇を丸めるか丸めないかです これね日本語はこの点で変わってるっていう風にねよく言われるんですよ
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っていうのが 特に東日本においてですね
ウっていうのは唇を丸めないっていう風にね よく言われるんですよ
日本語でこの唇を丸める母音 つまり延伸母音とか言ったりしますけどこの延伸母音はオしかないと
普通はそういうふうに言われますねオ オ以外は唇を丸めることなく発音されます
でなんで日本語が変わってるかというと 日本語みたいに5母音5つの母音の言語はたくさんあるんですよ
つまりあいうえおですね でそういう5つの母音を持つ言語は普通はウとオは唇を丸めるっていう風に
なってるんですよ丸める 言語が多いんですよね
ウとオって両方唇を丸めることが多いんですが日本語はウっていうのは そんなに意識して唇を丸めることはありません
お隣の韓国朝鮮語の場合はですね 唇を丸めるウと丸めないウっていうのがあって区別があります
というわけで以上お話ししたことをまとめますと母音を定義づける特徴づけるのに3つの観点があって一つは下の位置が高いか低いか
これは口を狭めるか 開けるかとも言い換えられるかもしれません
2つ目の観点は舌が前か後ろか前舌か後ろ舌かということ 最後は唇を丸めるか丸めないかこの3つの観点で特徴を付けられます
例えばイっていう母音はこれはヒエンシン 唇を丸めないのでヒエンシン前舌狭母音とこういうふうに言われます
この母音についてですね詳しく知りたい方 まあ母音に限らずシーンも含めて世界の言語の発音の仕方について詳しく知りたい方はですね
これ芯のウイロー売りのトークの時にもお話ししたんですが ぜひIPAっていうね
その国際的な音声企業があるのでそちらを 勉強してみてください
東京外国語大学の作成したそのIPAの便利なページを見つけたのでその母音のURLを概要欄に貼っておくので
そちらを見つつこのトークを聞いていただけたらさらに理解が深まると思います
まあ母音ってね難しいんですよ本当に シーンの方は
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割とねそのきっちりした調音位置っていうのがあるんですよね 例えば両親音っていう唇を使う音だったら唇を使えばいいとか
歯茎音だったら歯茎を使うというふうにピンポイントでね どこを使えばいいかっていうのがわかるんですけど
母音はね舌がどこに当たるとかそういうことではないのでかなりね 空間的って言うんですか
そのチューブラリンな感じなので非常に難しいです 僕はねその
外国語を発音する上で母音っていうのは非常に大事で芯より 大事なんじゃないかなともね時々思いますね
どうしてもね日本語って5つしか母音がないので英語なんてもっと多いですから どうしてもその5つに当てはめて発音してしまうんですよ
でその外国語なまりっていうのはね母音で出るんじゃないかと思いますね よく
なんか th でさっていう発音があるいはザみたいな発音が日本人難しいとか l と r の区別がどうとかねよく言われ
ますけど そんなことよりね母音ですよ
母音がきっちりできたら かなりねその日本語なまりっていうのは取れると思います
そういうわけで今回は母音の基礎知識をね本当にざっとね説明いたしました もしねさらに質問がございましたらマシュマロを送っていただけると助かります
というわけで a 次回トークはですね本題ですね
なぜ記名と書いてタイムと読むのかっていうこういうお話をやっていきたいと思います ではまた次回お会いしましょう
よろしかったら番組クリップお願いいたしますではまた次回ごきげんよう