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2024-04-06 37:14

#83 地球を救え!! 緑の鉄、グリーンスチールってなんだ?【科学系ポッドキャストの日】

科学系ポッドキャストの日 共通テーマ『地球』 ものづくり x 地球であれば 無視できないのは"脱炭素"です。 そもそも温暖化ってなんで起きるの? グリーントランスフォーメーション(GX)とは? カーボンニュートラルとは? カーボンフットプリントとは? 炭素税ってなんだ? 緑の鉄、グリーンスチールが救世主!? etc・・・ 今の環境トレンドをざらっと全部紹介します!! GX検定→https://green-transformation.jp/gx_certification/ 【今月のホスト番組】 佐々木亮の宇宙話→⁠https://ryosasaki.net/ +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-information+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+- ◆Profile◆ プレーリーカード:⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://my.prairie.cards/u/sibucho_labo⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ ◆Contents◆ ブログ: しぶちょー技術研究所(⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://sibucho-laboratory.com/⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠) Voicy:ものづくりnoシテン(⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://voicy.jp/channel/3963⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠) Youtube:しぶちょー技術研究所チャンネル(⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://www.youtube.com/@sibucho_labo⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠) note:⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://note.com/sibucho_labo⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ ◆SNS◆ X(旧Twitter):⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://twitter.com/sibucho_labo⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ Facebook:⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://www.facebook.com/yuya.yatsu⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ Instagram:⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://www.instagram.com/sibucho_labo⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ Linkdin:⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://www.linkedin.com/in/sibucho/⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ TikTok:⁠⁠⁠⁠⁠https://www.tiktok.com/@sibucho⁠⁠⁠⁠⁠ ◆CONTACT◆ お便りフォーム:⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://forms.gle/EPAb347t53BNRRFr8⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ 番組に関する感想や質問、要望はこちらまで!!


Summary

地球温暖化の深刻さを紹介しながら、環境対策の社会的な変化やカーボンニュートラルの概念について説明しています。国主導で進められる環境対策のための取り組みの一つに、炭素に値段をつけるカーボンプライシングがあります。環境性能が製品の価値にならない現状を打破するために、炭素排出者への罰金や炭素税の導入が検討されています。ミネラルキャスティングというものが環境に使われる可能性が高くなっています。炭素に値段をつけて、二酸化炭素の排出量が低い物の新しい価値になっています。

地球温暖化の問題
どうも、しぶちょーです。
ものづくりのラジオは、産業機械の現役エンジニアである私、しぶちょーが、
ものづくりに関するトピックをザックバランに語るポッドキャストです。
今回は、「科学系ポッドキャストの日」という企画に参加させてもらってます。
この企画は、科学系ポッドキャスターが集まって、
毎月10日あたりに共通のテーマについて、それぞれの専門分野の視点で語るという取り組みです。
毎月、この企画の共通テーマを決めるホスト番組があるんですけど、
今月のホストは、宇宙話でおなじみの佐々木亮さんです。
そして、その亮さんが挙げた4月の共通テーマはこちら。
地球です。
これはね、4月22日に、
アースデイっていう、地球の環境保護への支援を示すための、
なんか毎年恒例のイベントっていうのが行われてるらしいんですよ。
そのアースデイにちなんで、科学系ポッドキャストの日でも地球をテーマに選んだということです。
というわけでね、今日はね、地球に関するお話をしていきたいと思うんですが、
皆さん、地球、やばいです。
まあご存知かと思いますけどね。
地球温暖化。
これは非常に深刻な問題と言われ続けてますよね。
温室効果ガスを減らそうと。
環境対策の変化と法令整備
そういう環境に対する取り組みが世界中で行われていますが、
一言で言えばね、これ、自利品なんですよ。
これまでは、環境対策っていうとね、
強制力のない、すごくボランティア的な取り組みが非常に多かったんですが、
実はここ数年で、一気に法令関係が整備され始めています。
例えばね、2023年、去年ですね、の5月、
GX推進法っていうのが制定されました。
が、皆さんはそれを知ってましたか?
ちなみにGXっていうのは、グリーントランスフォーメーションの略ですが、
それが何か、分かってますか?
これもうとんでもない勢いで、制作が進められています。
こういった環境対策に対する取り組みの変化、
これね、知らないとマジでやばいです。
ものづくりに携わる人はもちろんのこと、
それ以外の人もね、絶対に絶対に知っておく必要があります。
なぜならこれは環境の話であり、そしてお金の話だからなんですね。
ちょっといやらしい話になっちゃったんですけど、
今日は具体的な科学技術の話を交えながらも、
環境対策の社会的な変化とか、GXが何かっていうね、
取り組みの全体像のお話を面白おかしく、そして超絶分かりやすく説明していきたいと思います。
自分でちょっとハードルをぶち上げていきますけど、
聞いて損はない話だと思うんで、
というかね、知っておかなければならない話だと思います。
ぜひともね、最後まで聞いていってください。
というわけで今日のテーマはこちら。
地球を救え、緑の鉄、グリーンスチールってなんだ?です。
それでは行きましょう。
温室効果ガスとカーボンニュートラルの概念
まず初めに、今地球がどうやばいのか。
これ皆さんご存知の通り、地球温暖化ですよね。
産業革命以前は、地球の平均気温ってずっとプラスマイナス0.5度っていう範囲に収まってたんです。
それこそね、1000年、2000年っていう単位でずっと変わってなかったんです。
が、産業革命、1800年頃を皮切りに一気に変化がありまして、
産業革命から現在に至るまでの約200年間で、
今まで変化がなかった平均気温がなんと1度上昇してしまったんですね。
これね、とんでもないことなんです。
皆さんのいる部屋のね、温度がエアコンで1度上がる下がると、
そういうのとはわけが違うんです。
地球全体の話ですからね。
で、さらに厄介なのが、指数関数的に温度が上がっているということです。
例えば200年で1度上がったのか。
じゃあ、2100年ぐらいだったら、そこからさらに0.5度平均気温が上がって、
1.5度ぐらいの上昇になるのかな、なんて。
比例で計算すると単純にそうなりますけど、そういうことじゃないんです。
JCCCAというね、機関が出しているデータによると最悪のシナリオ、
つまりこのまま何にも環境対策をしなかった場合、
100年後の地球の温度はどうなるかというと、
なんとね、平均気温は5.7度上昇するという試算が出てます。
5.7度って聞いて皆さんどうですか。
この数字さ、かなりインパクトありますよね。
5.7度も上がったら、ちょっとさすがに地球やばいんじゃないかっていう感じがすると思います。
地球の温度が上がると何がやばいのか、
これ暑くなってちょっと過ごしにくくなるよねっていう話じゃないんです。
主にやばいのは気候変動というものです。
IPCCっていう国際的な報告書によれば、
世界規模で地球温暖化が一度進行するごとに、
日ごとの降水量が約7%上昇するらしいです。
つまり雨が頻繁に降るようになって、
そして今までよりも強く激しく降るようになります。
そういった異常気象という現象が頻繁に起きて、
自然災害のリスクがグッと高まるんです。
もちろんそれ以外のリスクもあるんですが、
とにかく人間の活動によって、
これまで保たれてきた地球上の気候のバランスが崩れ始めているということなんです。
この報告書の中にも、
人間の活動が大気、海洋、および陸域を温暖化させてきたことは疑う余地がないと
強く断言されております。
つまりは、地球がやばいということなんです。
じゃあ、どんな原理で今地球の温度が上がっているんですかといえばですね、
これまた皆さんご存知だと思いますが、
温室効果ガスっていうやつのせいです。
で、温室効果ガスって言えば、
この理解結構ざっくりしている人いると思うんで、
一旦この辺りの話をね、整理しておきましょう。
まず、温室効果ガスを語る前に、
温室効果って何だという話なんですけど、
これは、大気が地球表面から落ちていくときに、
温室効果ガスが出てくるときに、
温室効果ガスが出てくるときに、
これは、大気が地球表面から放出された熱の一部を吸収することによって、
熱が逃げにくくなるという現象です。
また、その結果により地球表面の温度が上昇するということです。
一言で言えば、魔法瓶みたいなもんですね。
地球の中にこもった熱を逃がさずに保温するんです。
温室効果ガスってやつらが。
これ、水筒とかタンブラーだったらすごい優秀なんですけど、
地球ってなるとそうもいかないんです。
ただ、この温室効果自体は実は悪いことではなくて、
我々が生きていく上で欠かせないものなんです。
もし仮に温室効果がなかったらどうなってしまうかというと、
地球の平均気温はマイナス19度になってしまうと言われてます。
めっちゃ寒い。
まあ寒いどころじゃないね。
平均がマイナス19度ってことはもう多分生きていけないです。
ちなみに今の地球の平均気温って約14度なんですけど、
地球の温度をこの温度に保つために必要な効果が温室効果なんです。
だから我々は温室効果の恩恵を受けているんですね。
じゃあその温室効果がどうやって起こるのかといえば、
ここでやっと出てくるのが温室効果ガスです。
大気中に含まれる温室効果ガスというものが熱を閉じ込める役割を果たしてます。
そして温室効果ガスの中で最も割合が多くて影響を与えるガスといえば、
そう、二酸化炭素ではなくて実はね水蒸気なんです。
地球における温室効果ガスの大半は水蒸気ですし、
水蒸気は二酸化炭素よりも温室効果が高いガスです。
ただ水蒸気自体は大半が自然由来で発生してます。
海からね水が蒸発してきますから基本的にはそれです。
人間の生活でも水蒸気って出るんですけど、
地球全体が出している水蒸気の量に比べたら超ビビたるものなんで、
人間の水蒸気の排出量っていうのは基本的に無視ができます。
じゃあ水蒸気気にしなくてもいいよねって話なんですけど、
間接的にはちょっと気にする必要があって、
例えば地球の平均気温が上がってくと海から蒸発する水蒸気の量もおのずと増えるんです。
つまり温室効果ガスが増えちゃうんですよ。
これがね指数関数的に地球の気温が上昇してしまうという原因の一つです。
だから水蒸気っていう温室効果ガスは人間にはコントロールできないんだけど、
地球温暖化にとっては非常に重要な要因の一つなんです。
じゃあ我々に関係のある温室効果ガスは何かと言われたら、
ここでようやく登場します。皆さんご存知、二酸化炭素です。
当然これもね二酸化炭素って人間だけが排出しているわけじゃなくて、
地球全体の活動において排出されています。
地球規模で見ると人間の活動が占める二酸化炭素の割合は4.8%なんですよ。
人間が排出する二酸化炭素排出資料っていうのは地球全体の4.8%。
これって皆さんどう思います?
なんかあれ思ったより全然少ないじゃんって思いません?
実はね全体としてはすごくわずかなんですが、
地球が保ってきた今までのバランスを崩すには十分な量なんですね。
地球のバランスっていうのはすごく絶妙で、
人間が排出する4.8%の温室効果ガスが地球を大きく揺るがしてるんです。
ちなみに地球の大気の大半って窒素です。
これ窒素が約78%で、次に多いのが酸素。これが21%。
その次がアルゴンで0.9%です。
これ合計すると窒素酸素アルゴンで99.9%を占めてます。
この残りわずか0.1%の中に温室効果ガスというものが含まれてます。
そしてその0.1%の中のさらに4.8%が人間由来の二酸化炭素ということで、
超大自然の中では非常に小さいにもかかわらず、
それでも大きな影響を与えてしまっているわけです。
つまりここで言いたいのは、地球っていうのは我々が考えているよりも、
華奢でか弱い、守ってあげなければならないものなのかもしれないです。
じゃあ我々は具体的にどのようにして地球を守ってあげなければならないのか、
というところで出てくるのがカーボンニュートラルという考え方なんです。
カーボンニュートラル。もちろん言葉は聞いたことがあると思いますけど、
正しく理解できてますか。
二酸化炭素を減らすことでしょうって理解してる人はね、ちょっと違うんですよ。
そのあたり説明していきます。
カーボンニュートラルとは、地球温暖化を防止するために、
二酸化炭素の排出量を実質ゼロにしましょうという取り組みです。
この実質ゼロという部分が非常にポイントでして、
当然どんなことをしてても基本的に二酸化炭素って排出しちゃうわけですよ。
なので我々が生きてるだけでも息吸って吐けば、
二酸化炭素出ちゃいますからね。
こうやってポッドキャストで喋ってる間もバンバン出してます。
じゃあ排出量ゼロにしようと思ったら、もう何もできないわけですよ。
もうポッドキャストもできない。
というか息すらできないと。
生きていくことすら許されないわけです。
じゃあどうすればいいのかといえば、
出した分だけ吸収すればいいじゃないということなんです。
なのでなるべく二酸化炭素排出量は減らしつつも、
二酸化炭素吸収量というものを増やして、
出した分吸収してプラスマイナスゼロで
二酸化炭素排出ゼロを目指しましょう。
というのがカーボンニュートラルの基本的な考え方で、
実質ゼロというものです。
排出量を減らすだけではなくて、吸収量も増やさなければならないんです。
お金で例えるんだったら、
節約を頑張りつつ収入も増やすみたいな、そんな感じです。
ニュートラルっていうのはつまりそういうことです。
お金の場合ニュートラルだと困るんですけどね。
これを聞いてね、へーって思った人、
これ全然他人事ではないですよ。
日本としてはカーボンニュートラルに取り組んでいくことがすでに決まっています。
2020年10月26日、
当時の内閣総理大臣である菅総理が明確に宣言しています。
我が国は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、
すなわち2050年カーボンニュートラル脱炭素社会の実現を目指すと言ってます。
つまりあと26年でカーボンニュートラルを達成しなければならないんです。
これがね日本のカーボンニュートラル宣言です。
もっかの目標としては2030年までに、あと6年ですね、
2013年の排出量に比較して二酸化炭素排出量を46%削減しましょうというマイルストーンが置かれています。
結構カツカツなんですね。
じゃあ今その目標に対して、あと6年しかないけど現状どうなってんだいっていう話なんですけど、
ちょっとヤバそうというのがリアルなところです。
カーボンプライシングの必要性
だからこそ今ですね、環境対策に対する意識の変革や取り組みの改革というものがすごく求められていて、
国主導でねものすごい推進力で進められようとしてます。
それが冒頭でワードを出したグリーントランスフォーメーション、GXという取り組みです。
トランスフォーメーション、とにかくね変革が必要なんですね。
それはなぜなのか?
ざっくり言うとですね、みんな本気じゃないからです。
理由は明確で、あんまりこんなことを大きな声で言いたくはないんだけど、
企業目線で言ったら環境対策って利益が出ないんですよ。
環境性能が製品としての価値にならないんです。
例えばね、じゃああなたスマホ買いたいとしましょう。
スマホ2台あります目の前に。
一方は普通のスマホです。
もう片方は二酸化炭素排出量を削減することを意識して作られたエコスマホです。
あらゆる部品が環境を意識して作られててすごくいいスマホなんですね。
この普通のスマホもエコスマホも両方とも性能は同じです。
ただエコスマホの方が値段1.5倍高いです。
さて皆さんどちら買います?
性能が同じなら普通のスマホ買いますよね。
値段が同じだったらなんかエコスマホの方を選んでもいいかなって思うんですけど、
同じ性能だったら安い方買っちゃいますよ。
つまり環境性能がものとしての付加価値になってないんです。
自動車みたいにね、燃費とかユーザー側の明確なメリットになればいいんですが、
そういう指標が打ち出せる製品って実は少ないんです。
だから環境対策ってやり損になってしまうんですよ。
これがカーボンニュートラルとかCO2排出削減っていうのがうまく普及していかない原因の一つです。
なのでここにメスを入れるべく今国主導で取り組まれているのがカーボンプライシング構想というものです。
つまりは炭素に値段つけちゃいましょうよということです。
カーボンプライシングっていうのは二酸化炭素に値段をつけて二酸化炭素排出者の行動を変容させるという政策手法です。
ただねこの手法的にはあまりこう印象の明るいものではなくて、
カーボンプライシングをざっくりと一言で説明するんだったら罰金です。
二酸化炭素を排出した奴から金を取るぞと言ってるんですね。
一番わかりやすいのが炭素税の導入です。
これはね二酸化炭素の排出量に対してその量に比例した課税を行うことで炭素に値段をつけていこうという仕組みです。
もう税って聞くと嫌だよね。まだ取るのかという感じなんですけど取るんです。
ちなみにこれ企業の話だけじゃないですからね。
各ご家庭からも炭素税取られることになる可能性あります。
というかねその可能性は非常に高いです。
この炭素税を導入することで何が起こるかといえば、
反強制的に二酸化炭素排出量が低いということが付加価値になるんですね。
例えばそれを使っていれば炭素税が課税されないとかまた免税されるということになれば、
さっき言ったさスマホの話、エコスマホが高くても買う理由になるんですよ。
二酸化炭素排出量というファクターに対して嫌が大でも見なければならなくなる消費者側の意識というのが変容するんです。
つまりトランスフォーメーション。GXということですね。
これねお家で使う電気とかでもそうですよ。
皆さん普段当たり前のように電気使ってますよね。
じゃあその電力ってどういう手法で生み出されたかって知ってますか?
皆さんが今使っている電力、火力発電で作られたものですか?水力ですか?またまた風力ですか?
ということ、そんなのを生活で意識したことってありませんよね。
電気代は電気代です。
ただここもね、非化石価値取引っていう新しい考え方がありまして、
同じ電気でも二酸化炭素を発生させない方法で生み出された電気に関しては、非化石価値というものを付与しましょうという考え方があります。
そういう電気を使えば非化石価値っていうのが手に入って、それを使って免税したりとかいろいろと控除を受けたりすることができる。
そんな仕組みを作ろうということですね。
二酸化炭素削減に価値をつける取り組み
まさに二酸化炭素削減に価値をつけるということです。
なんかお金取られてばっかでいい印象ない感じがしますけど、これ実は悪いことばかりではなくて、ビジネスの話でもあるんです。
例えば排出量取引制度というものがあります。
これは企業ごとに二酸化炭素排出量の上限というのを決めてあって、その二酸化炭素排出枠って言ってね、排出することができる権利っていうのを企業ごとに売買することができる仕組みです。
どうしても二酸化炭素排出しちゃうよっていう企業は、上限を下回って枠が余ってる企業からその枠を変えるんですよ。
つまり二酸化炭素排出量をうまく抑えている企業はその枠でビジネスができるんです。
まあ結局これも罰則なんですけどね。
どうしてもオーバーしちゃうよっていう企業もありますし、排出枠の中でやり取りができずに最終的にオーバーしてしまったら最後は国に対してお金を払う必要があります。
これがめっちゃ高いんで企業間で枠を売買しましょうねと、そこにビジネス性が発生してきますよねというところです。
この取り組みは今は限られた企業の間で試験的に行われているんですが、2026年には本格的に運用していくということです。
こういった取り組みがカーボンプライシングです。
つまり製品を作る側も使う側も二酸化炭素排出量っていうのがお金として、つまりは製品の付加価値として効いてくる時代になる。
だろうじゃなくて、なることがもう確定してるんです。
しかもねこれさらに難しいのが計算で使われる排出量っていうのは製品のライフサイクル全体での二酸化炭素排出量です。
カーボンフットプリントという仕組みもありましてね、これはその製品が製品として作られてその役目を終えるまでの間に発生し得る二酸化炭素の量を表記するっていう仕組みです。
ちょっと長かったらしいんでまたスマホに例えますけど、例えばスマホ自体って別に二酸化炭素発生させませんよね。
でも電気で動いてるから充電する必要あるじゃないですか。
つまり電気を使うっていうことです。
じゃあ使ってる電気っていうのは発電所で作られてるから、その時に二酸化炭素排出してますよね。
スマホの寿命が2年だとしたら、2年分でこれくらいの電力使うから、じゃあ二酸化炭素に換算したらこれくらいですよねという指標になります。
これは使う人の視点ですけど、じゃあそのスマホ作る時どうなんって話なんですが、作る時も当然二酸化炭素発生してますよねと。
工場稼働してるんで電気使ってますよね。
スマホの中半導体いっぱい入ってますけど、半導体の製造プロセスの中で化学的に二酸化炭素発生する工程ありますよねと。
じゃあそれも合算しちゃいましょうと。
じゃあスマホ捨てる時どうですか。排気処理する時リサイクルできますかね。
処理の過程で二酸化炭素発生しますよね。
じゃあそれも合算しちゃいましょうよという感じで、1個の製品のライフサイクル全体、生まれてから死ぬまでこれにかかる二酸化炭素の排出量を見える化するというのがカーボンフットプリントです。
これが実現すると何が起こるか。
あくまでも例ですけど、お店に行くじゃないですか買い物にね。
お値段書いてありますね。その下にカーボンフットプリント書いてあるんです。
価格と同じぐらいの指標でカーボンフットプリントっていうのは効いてくる時代になります。なるはずです。
だから良い製品でもカーボンフットプリントの値が大きい製品っていうのは売りにくくなるような仕組みがこれからいろいろと構築されていくわけです。
つまりは二酸化炭素排出量っていうのが製品の一つの仕様となります。
機能には関わらないすごくね罰則的でネガティブな仕様ではあるんですが、そうでもしないとやっぱトランスフォーメーションできないんですよ。
このお話はすごくものづくりに効いてくるんですね。
あらゆる機械って小さな部品の積み重ねですから。
その部品一つ一つに対してどれぐらいの二酸化炭素排出量で作られたんだと。
これを合算して製品になっていくんです。
だからこれを逆転にとると、例えば部品を作っている下請け業者なんかは値段だけじゃなくて二酸化炭素排出量で勝負できるようになると。
そういうビジネスができるようになる可能性があるんですね。
実際に私が仕事で作っている工作機械という産業機械があるんですが、機械業界とか部品加工業界においても二酸化炭素を排出しないような機械作りっていうのがすごくホットです。
代表的なのは省エネ性能なんですけど、なるべく効率よく機械を稼働しようってことなんですが。
今日はそうじゃなくて、技術的に面白いっていうものを二つ紹介していきたいと思います。
一つはね、グリーンスチールというものです。
直訳するとまあ緑の鉄なんですけど、別に色が緑色というわけではなくて、二酸化炭素を排出しにくい鉄ということです。
どういうことかっていうと、鉄を作る時に二酸化炭素排出を抑える技術です。
鉄ってどうやってできているかというとですね、鉄鉱石という石から作られています。
鉄を作る工程を製鉄と言うんですけど、製鉄のざっくりしたイメージで言うと、モノモケ姫に出てくるタタラバとかあるじゃないですか。
あれもね製鉄の一種です。
あれはね、砂鉄を溶かしているみたいなんですけど、基本的にはあんな感じで鉄鉱石というものをコウロで熱します。
そこで一酸化炭素を吹き付けるんですよ。
鉄鉱石っていうのは酸化鉄なのでFeOなんですけど、そこに一酸化炭素COを吹き付けることで還元することができます。
酸化鉄と一酸化炭素だったものが還元されて、鉄と二酸化炭素に分かれるんです。
これがざっくりした鉄の作り方なんですが、だからね鉄を作る時って二酸化炭素が必ず出ちゃうんですよ。
物作りにおいて鉄ってすごい重要で、様々な金属がある中でも最も使われることが多い材料っていうのが鉄なんですね。
世の中にある部品や機械の約90%は鉄であると言われてます。
そんな影響力の強い鉄を作る時に二酸化炭素が出ていたらこれは非常に業界としても影響が強いわけです。
そこで研究されているのがグリーンスチールというものです。
これは鉄鉱石を還元する際に一酸化炭素じゃなくて水素ガスを使うというものです。
そうすると還元後は水素ガスが酸化鉄から酸素を取ってくるんで、水と鉄ができるわけですね。
還元の際に二酸化炭素が一切出ない鉄、つまりグリーンスチールっていうのができるわけです。
まだ確立されてない技術で研究中らしいんですが、2030年までには技術を確立して商用利用ができるように進めているという話になっているみたいです。
今後は物性的には同じ鉄であったとしても、グリーンスチールであるか否かこれが機械にとって重要になってきそうですよね。
物性は同じなんで性能は別に変わらないんですけど、使うか否かでカーボンフットプリント、つまり環境に対するスコアが変わるということです。
もう一つ技術を紹介しますと、ミネラルキャスティングというものがあります。
これは鉄の代替となる材料なんですけど、もはや金属ですらなくて、これは樹脂です。
別名人工大理石とも呼ばれていまして、石と樹脂を混ぜ合わせた材料です。
多くの機械では鉄の中でも鋳鉄というものがよく使われます。
鋳鉄というのは鋳造という金属を溶かして型に流し込んで形を作るという製造方法に用いられる材料です。
私が関わっている工作機械なんかでも、その機械の重量のほとんどが鋳物です。鋳鉄です。
機械の土台となるような部品によく使われる材料でして、私も多くの鋳鉄製の部品を設計してきましたけど、
一番大きいものは1点で7トンぐらいある部品、そういうのも設計したことがあります。
そのぐらいたくさんの量が使われるのが鋳鉄というものです。
ただ鋳鉄って金属を溶かして流し込むという工程があるので、それを溶かすときに非常に大きなエネルギーが必要で、
当然そのエネルギーを使うために間接的に二酸化炭素排出量も大きくなってしまうんです。
そこで注目されているのがミネラルキャスティングというもので、
これも型に流し込むタイプの液体状の材料なんですけど、
花崗岩という石ね、つまり河原とかで転がっているような普通の石、普通の石って言うとあれだけど、本当に普通の石です。
とエポキシ樹脂を混ぜ合わせて、型に入れて固めるというものなんです。
樹脂なんで固める際にもね、硬化剤を混ぜ込むだけでokなんで、
エネルギーも低くて、形も形成しやすくて、大変エコロジーな材料なんです。
すでにヨーロッパの方では多くの機械に使われてまして、
日本の工作機械メーカーにおいても使用するメーカーっていうのはだんだん増えてきました。
ただエポキシ樹脂をそもそも作る時に結構二酸化炭素排出してるんじゃねえか説もあるんですが、
緑の鉄、グリーンスチールの価値
それでも異物の設備で関わる電力に比べたら、おそらく二酸化炭素の排出量は少ないのかなと思います。
特に試算したわけではないんですけどね。
だから今後ミネラルキャスティングというものが環境という文脈において使われる可能性が高くなってきております。
なんか不思議だよね。樹脂製の機械。
大きいプラモデルって言うとだいぶ語弊があるんだけど、
金属でできてないっていうのはちょっと面白いですね。
そういった時代の変化もあるんです。
最後にちょっとまとめますけど、地球やばいよということです。
で、やばいんでカーボンニュートラル取り組みたいけどうまく進んでませんよと。
対策として何するか。炭素に値段をつけちゃいましょうと。
そういう政策が進んでます。
今後は物を使う時も作る時も二酸化炭素の排出量が低いということが物の新しい価値になってきます。
ならざるを得ないと。
そういった意識や制度の変革を含めてGX、グリーントランスフォーメーションということです。
今後我々の生活により深く関わってくることになると思いますので、ぜひとも皆さん覚えておきましょう。
はい、エンディングトークです。
GX検定と環境省認定脱炭素アドバイザー
支部長さんやたら詳しくないですかと思うかもしれませんけど、勉強しましたと。
ただネットで調べただけじゃなくて、実は今回お話した内容はGX検定という検定の資料を私なりにまとめたものです。
GX検定なんぞやと。そんなマニアックな検定あるんかと思うかもしれませんがあるんです。
GX検定というのは、GX推進に不可欠な基礎知識、スキルを証明する資格検定で、最近できたばっかなんです。
そこのね、GX検定ベーシックっていう一番難易度の低い資格があるんですけど、全然難しい試験じゃないんだけど、一応6月に私それ受けるんです。
その勉強資料を元に今回ざっくりと説明させていただきました。
この検定を取るとね、なんと環境省認定脱炭素アドバイザーになれるということなんですけど、それが何なのかさっぱりわかりません。
が、今の制作の進め方とか流れからすると、この資格結構ビジネスになる雰囲気がちょっと漂ってまして、
私の嗅覚的にちょっと今チェックしておいた方がいいんじゃねえかと思って、様子見で受験するって感じですね。
教材と受験費合わせて1万ちょいなんで、まあまあとりあえず一旦かじってみっかという感じで受けることにしました。
まあ今回こうやってね、ポッドキャストのネタにも使えたから、まあ元取ったかなと。元取ったかどうかは置いといて、まあね、よかったなとは思いますけどね、すでに。
まだ受けてませんけど、GX検定にはね、ベーシック、アドバンスト、スペシャリストっていうカテゴリーがあって、難易度が上がっていくにしたがってね、結構値段も高いし、私自身もねどこまで受けるかよくわかんないんだけど、
まあ要チェックではあるんでね、皆さんも今日の話を聞いて、GXちょっと勉強しなきゃいけないんじゃないかと思った人はね、ぜひともGX検定ベーシックぐらいをねチェックしておくといいかなと思います。
概要欄にね、リンク貼っておくので、気になる人はぜひ見てみてください。
というわけでね、皆さんね、アースデーもありますんで、地球をいたわっていきましょう。
というわけで、今回の話はここまで。
私は、支部長技術研究所という技術ブログも運営してます。週一更新を目標に更新しておりますので、そちらもぜひ覗いてみてください。
また、Xでも毎日役立つ技術情報の発信を行っております。
朝7時20分、夕方18時20分に必ず投稿しておりますので、そちらもチェック。よかったらフォローしていただけると嬉しいです。
ものづくりの視点というボイシーでの音声配信もやってます。
こちらは月曜日から金曜日までの週4で配信中です。
10分ぐらいで聞けるものづくりの話してます。ぜひともそちらも聞いてください。
このものづくりのラジオ、いいと思っていただけた方は、ぜひとも番組のフォロー、そして各ポッドキャストアプリにて評価の方をよろしくお願いいたします。
というわけで、今回はここまで。以上、支部長でした。ではでは。
37:14

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