新たなオーディション番組の紹介
絶対に自分からは見始めなかったけど、一緒に暮らしているパートナーの影響で見始めたものって、
野球観戦とか、ハロプロ、ハロープロジェクトとか、いろいろありますけど、
最近はオーディション番組をよく一緒に見ていて、ちょうど丸一年前のプロデュース101ジャパンザガールズ、いわゆる日プに始まって、
最近はノーノーガールズとか、タイプロ、タイムレスプロジェクトの略ですね。
あと、セブンカラーズとか、いろいろあって、ノーノーガールズは、僕も全然その前の文脈を知らないままパートナーの影響で見始めているので、
すごい認識が浅いところがあるんですけど、自分が知っている範囲でノーノーガールズを説明すると、
チャンミナという名前のラッパーが、すごく奇抜な格好をした、髪がピンク色だったり青色だったり、出てくる度に違うんですけど、
奇抜な格好をした女性ラッパーがいて、その人とスカイハイと呼ばれる男性がいて、チャンミナとスカイハイ、この二人が手を組んで、
これまで様々なオーディションに参加しながらも、歌を歌ったりダンスだったり、実力はきちんとある、ちゃんと頑張って努力してきたんだけど、
そのルック的なところだったり、ガールズグループの一般的な方向性に合致しないっていうところで、脳を突きつけられてきた女性たちを対象に新しいガールズグループを作りますと。
だからNoNoGirlsという。これはYouTubeでやっていて、毎週金曜日の夜に公開されるんですけど、新しいエピソードが。
一方で、タイプロって言われているタイムレスプロジェクト、これもまた僕も全然知らないんで、自分が認識している通りの中での説明をすると、
かつてセクシーゾーンと呼ばれていたアイドルグループがジャニーズ事務所にいて、スタートエンターテインメントにいて、
もともと5人だったのが、2人メンバーが脱退して3人になってしまった。そこでセクシーゾーンからタイムレスというグループ名に名前を変えて、
新しいメンバーを一般人と、あとはスタートエンターテインメントの事務所の中から募って、オーディションに応募してきた方を対象に自分たちの新しいメンバーを探すっていうオーディション番組ですね。
これが金曜日。これも金曜日の夜にNetflixでやっていると。新しいエピソードが公開されていくと。
最後にそのセブンカラーズっていうのは、吉本工業とドコモが手を組んで、新しい世界に通用するダンスボーカルユニット。
これも女性を対象に。さっきのタイムレスプロジェクトは男性を対象にしてるんですけど、こっちは女性。
これはテレビの地上波でやっていて、水曜日のTBSの深夜にやっている、つまり吉本工業ドコモテレビ局っていう巨大な資本の上でやっているオーディション番組だというところですね。
セブンカラーズの独自のアプローチ
このセブンカラーズがすごい異色なのが、大体オーディション番組って最初にオーディションに応募してきた人たちが全員出てきて、そこから1次審査、2次審査、3次審査って感じで、だんだんふるいにかけられて人が少なくなっていくっていうスタイルですけど。
このセブンカラーズはいわゆるリアリティショーというか、このオーディション参加者たちが共同生活をしているシェアハウスにカメラが入っていて、しかも初回はその3人とかしかいないところに毎週1人ずつ、1人か2人か新しいメンバー、オーディション参加者が増えていくと。
この参加者同士の共同生活みたいなのをリアリティショーのフォーマットで見る、みたいな程度。その演出のもくろみがうまくいってるかどうかはちょっとわかんないんですけど、みたいなオーディション番組なんですよね。
いろんなオーディション番組があるんですけど、すべてに共通しているのは、参加者はデビューがしたい。デビューというのは最終的に先行勝ち残った後、残ったメンバーで一つのグループとしてパッケージされて、
それが資本の力によってプロモーションが行われ、それを使って自分の才能とか今まで努力してきたダンスやボーカルのスキルが世の中に広まり始めると。
プロモーションの力を使って自分たちが世の中に出ていく。それによって音楽の活動をすることが自分たちの仕事になる。そこでめちゃめちゃもしかしたらヒット曲が出るかもしれなくて売れるという表現がオーディション番組の中で用いられたりしますけど、
一発当ててめちゃめちゃ人気が出る存在になりたいというのがオーディション番組の最終的なゴールというのは共通している。
絶対デビューしようねみたいな感じでみんな3日間とかすごいめちゃめちゃ短期的な期間の中ですごく複雑な振り付けを覚えたり歌を練習したりする。
同じチームを組んでそのチームメンバーにダンスが得意なメンバーだけど歌は歌ったことがないとか、逆に歌は今までたくさん練習したけどダンスは未経験とか、
歌もダンスもやったことなくて完全にすごくいいルックスで入ってきた人とかいろんなスキルセットを持っている人たちがいて、そのチームの中で例えばダンスが得意なメンバー、歌が得意なメンバーがそれをやったことがないとか、
スキルが低い人たちに教え合って、オーディション参加者同士の中の絆とか信頼関係が生まれたり、教えて高め合っていってチームとしてのまとまりが出てみんなの個性がそこで光っていくみたいな。
そういうのを自分たちの視聴者としては毎週小出しにされるエピソードの中で頑張っている姿、めちゃくちゃな環境の中で無理やりにでも努力が求められ、その努力を一緒に見て最初の頃よりこんなに成長したっていう成長の差分を見ては感動して、
どんどん好きになっていくみたいな単純接触効果みたいなところもあると思うんですけど、何回も何回もその人の顔を見たり、人間性みたいなところに触れていくことでどんどん好きになっていくという。
つまりオーディション番組の目的はデビューをしたい。そのデビューというのはプロモーションの力によって自分の才能が、努力が世の中に発信されていくっていうのが、実はオーディション番組の中ですでにもうデビューしてしまっていて、
実際にデビューするときにはオーディション番組でファンがついている状態からスタートすると。だから助走が完了していて、あとは飛ぶだけみたいになった状態でデビューが行われるので、今までオーディション番組がなかった場合のデビューは、デビューした瞬間にその人たちのメンバーのことを挑んで知っていくわけですけど、
デビューを目指す参加者の努力
その前からもう実は人気が出始めて、始まっている、デビューし始めているっていうのがオーディション番組の構造というか、それが狙いでオーディション番組をやっているとは思うんですけど、
なんかそういう人を好きにさせる仕組み。人のことを好きになるっていうのはどういうことか。その人のことをどんどん知って、もっと知りたいと思うこと。
あの人が自分が好きな人だったらどうなるか考えること。こういう人を好きになっていくプロセスみたいなものがオーディション番組の中ではすごく採用されているというか、何ですかね。
とにかく見ていて夢中にどんどんなっていくんですよね。だからこそ途中の閃光で落ちたりしてしまうと、それ以降もう会えなくなっちゃうわけで。
それはすごくショックだし、視聴者投票とかがある場合には絶対落ちたくないから、他の人にも投票をお願いしたりとかそういう行動に出てくるわけですけど。
っていう、自分が理解している中でのオーディション番組についての説明でしたけど。
オーディション番組って最初にまず3日間とかすごく限られた時間が与えられて、そこで複雑な振り付けを覚えたり、踊りながら歌うことを求められたり、
あと英語の歌詞だったり、オーディション参加者が今持っているスキルセットでは対応できない高いレベルのパフォーマンスを求められて、
それをするためにめちゃめちゃ練習して、努力をして、なんとか形にしていくっていう。
その3日間が終わったり、3日間とか限られた時間、練習の時間が終わった後にパフォーマンスをする時間があって、
そのパフォーマンスの時間ではそれまで見てた努力の時間がきちんと決実した結果っていうのが示されていて、感動する。
このパフォーマンスの時間の後に、このオーディションを主催した人たちからの批評・好評が入る。
今見たパフォーマンスについてどこが良かったのかっていうのを、このオーディションを主催している人たちのプロフェッショナルの意見が聞ける。
この3段構成になっている。これが1次審査、2次審査という繰り返しなんですね。
パフォーマンスの価値
それで思うのが、僕は歌もおろか、ダンスとかもやったことがないんで、自分の体を動かしたことがないから、
ダンスっていうものをどう見ていいのか分からなかった。
普通にテレビの歌番組とか見てても、何がすごいのかとかが分からないまま見てたんだと思うんですよね、今まで雰囲気で。
すごいんだろうなっていう。
ただ、僕みたいな人でも最初の努力、パフォーマンス、好評っていうこの3部構成のうちの最初の努力のシーンを見てるんで、
体を動かすっていうのは本当にこんなに難しいことだったっていうところとか、
簡単そうに今までみんながダンスを見たりしてる時にやってたことが本当に難しいことだったんだなっていうのは、
その努力のパートで知ることができるし、パフォーマンスのパートに入っていれば、今までの努力がちゃんとパフォーマンスに現れてるんだなっていうのを見ることができるし、
そして最後の好評の部分で、自分が今まで見てたっていうのの見どころはここだったんだっていう、
自分にはない視点からの別の見方っていうのがされて、この3部構成の繰り返しを視聴者として自分は何回も何回も体験することによって、
パフォーマンスを見る目っていうのが養われてくる。
いいパフォーマンスとは何か。いいダンスとは。歌とは。
そんなことを知ってる人には当たり前の話かもしれないんですけど、すごくいい入門編というか、入り口になってるんじゃないかなって思うんですよね。
で、そうやって見る目が養われていく。
オーディション番組っていうのは、すごく高いスキルを持った人を応募者の中から選んでいく作業のように最初は思ってましたけど、そうじゃなくて、
最初は別にスキルが低くてもよくて、あまりスキルが低すぎると間に合わないっていうのもあるんですけど、
この限られた期間の中での成長だったり、1次審査より2次審査の方がいいよねとか、
3次より4次の方がいいよねとか、そういう審査を重ねていく上での成長みたいなのも評価ポイントになってくる。
何が言いたいのかというと、この構造ってM-1グランプリとかもあって、
M-1って4分とかの限られた時間の漫才のパフォーマンスがある。
その後に審査員からのコメントが入る。
M-1グランプリって実はあんな3時間とかありますけど、実はネタをやってる時間ってその半分も満たなくて、
ネタをやってる時間と同じ、またはそれより多いくらいのその後の審査員のコメントが話される場面があるんですよね。
つまりあれは漫才を一回見た後に、その漫才についてみんなで話す時間っていうのが設けられている。
そこで自分になかった視点とかを視聴者が獲得して、漫才を見る目を、
今までテレビとかでなんとなくやってるのを見てアハハって笑ってた漫才のここが良かったんだっていう、
そのプロフェッショナルにしか見えない観点からのコメントを聞いて、
自分もどんどんお笑いの批評家になっていくみたいな番組だと思うんですよね。
視聴者の成長
オーディションもコンテストもグランプリも、実は視聴者が育っていく、
そしてそのコメント、パフォーマンスの後に話す時間というのを設けることによって、
その会に参加している人、審査している人たち、自分見ている視聴者全員がそこで話されることを共通の認識として
どんどん積み重なって成長していく番組なんじゃないかなっていうのが、
オーディション番組を見て、例えば最近タイムレスのYouTubeの普通に、
今まで一切ジャニーズとか興味がなかった僕ですら、タイムレスのミュージックビデオとかを見て、
この人たちすごいんだなとか、かわいいなとか、好きだなって思えてくるっていうのは、
やっぱりその訓練の成果だと思うんですよね。
結局そのパフォーマンスを見るっていうのは、ダンスにしろ歌にしろ漫才にしろ、
結局訓練がいるんじゃないかなと思って、
それを見るのに慣れてなければ、面白さみたいなのを受け取れないんじゃないかなって思ったと。
ただこれは別に僕がそう思っているっていうだけで、
本当のエンターテイメントは、もしかしたらそんなこと抜きにすごいって思わせなきゃいけないから、
見る準備が整っていない人ですら、それを見てすごいって思える、漫才だったら笑えるっていう風にしなきゃいけないって思うと、
参加している人たちの相当なスキル、高いスキルが求められているんだよな、すごいなって。
っていう風に思いますけど。
ただ個人的にはオーディション番組をいくつか見ることによって、
そもそものパフォーマンスの見方っていうのが身についてきたのかなと思って、
それがすごい最近面白いことですね。
そんな感じですね。
今日は2024年の12月31日。
めちゃくちゃおみそかですけど。
こんな話でおしまいにしたいなと思います。
バナナブレッドのラジオではお便りを募集しています。
メールアドレスは鹿くんアット鹿くんドットコム。鹿くんのスペルはS-H-I-K-A-K-U-Nです。
今年もたまにしか更新しませんでしたけど、聞いていただいてありがとうございました。
それでは、良いお年を。