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2025-02-10 07:16

予期せぬ成功を引き寄せるにはどうすればいいか?

『喫茶アメリカンについて言いたいことやまやまです: 5年間の主観たっぷり研究記録 (やまま書房)』
https://amazon.co.jp/dp/B084D97PRY
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こんにちは、大橋です。
前回ですね、こぶ取り爺さんを例に、見通しや保証がない方がうまくいくんじゃないかという話をしたんですけれども、
要するに、ひょんなことからこぶを取ってもらったお爺さんのサクセスストーリーということなんですけど、
この話からですね、このピーター・ドラッカーが「予期せぬ成功」という言葉を使って説明していた話を思い出したんですね。
予期せぬ成功、その名の通りですね、予想しないところで得られた成功なんですけど、
この予期せぬ成功という言葉を思い出したところでですね、
以前読んだ、これはKindle本ですけど、『喫茶アメリカンについて言いたいことやまやまです』という本がありまして、
こちらのエピソードを思い出したんですね。
この喫茶アメリカンというのはですね、東京の東銀座にある喫茶店で、立方体サンドというその名の通りですね、
食パン一斤を使ったサンドイッチと、当然その場では食べきれないので、
タッパーを持ち込んでですね、食べきれなかった部分は持ち帰るといったことが推奨されるようなですね、それぐらい大きなサンドイッチを出すと。
こういうお店がありまして、僕もですね、この方の本でこのお店の存在を知ったんですけど、
じゃあなんでこの方、この著者が、この本を書こうかと思ったかというと、
まさにこの喫茶アメリカンに通い詰めた、その実体験をもとに綴ったわけですよね。
この喫茶アメリカンについて言いたいことやまやまですというタイトル通りの内容になっていて、
通い詰めたからこそですね、いろいろと言いたいことがあると、書きたいことがあると、紹介したいことがあると、
なんで自分はこんなにこのお店に通い詰めるのかと、ほとんどこの喫茶アメリカンに対する愛を語っているようなですね、そういう本なんですよね。
通い詰めたが故にですね、このお店のマスターとも懇意になりまして、
この本書のためにですね、インタビューをするということもできたみたいで、
巻末にですね、このマスターとのインタビュー、対談が載っていると。
この対談が非常に興味深くてですね、
その中でですね、いかにしてこの立方体サンドというね、奇抜なアイデアメニューが生まれたのかといういきさつが語られるところがあるんですけど、
生まれた背景としてはですね、
2010年から3年間にわたって、歌舞伎座のリニューアル工事が行われて、
その間当然歌舞伎座は休館されると。
喫茶アメリカンというのはですね、歌舞伎座のそばにあるものですから、
この歌舞伎座にお客さんが来ないと、当然このアメリカンへの客足も遠のくと。
一般のお客さんが来ない代わりに、当然工事を行っているわけですから、
工事現場の方々が来店するようになったということで、
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そうなるとですね、お客さんが来ないんだったらヤケクソでサンドイッチを大きくしてみようということで、
これはこういうふうにすればお客さんが来るんじゃないかという思惑があったからではなくてですね、
ヤケクソでというふうに書いてあったんですけど、
ヤケクソでサンドイッチを大きくしてみた結果ですね、
この工事現場の方々はですね、たくさん食べる方が多いんだろうなというところもあってかですね、
評判を呼んでニュースで取り上げられるようになって行列の絶えない人気店になったと。
そういった形で、いわゆるブレイクをしたわけですよね。
こういったですね、逆境からの大逆転というのはですね、まさに予期せぬ成功なんだなというふうに思うんですね。
ポイントはですね、想定外の事態に対して、いったん自分の当初の目的を忘れること、というふうに、
これは僕が思っていることなんですけど、
このアメリカンの場合はですね、お客さんが来なくなってしまったと。
この理由は想定外ですよね。
この歌舞伎座のリニューアル工事が行われると、これは自分ではコントロールできない事態ですので、
そうなった時にですね、それでもお客さんを呼ばないことにはお店が成り立たないので、
どうにかしなきゃいけないと。どうしたらお客さんが来てくれるかなと。
で、このお客さんが来てくれるかなというのは、自分の目的であって、
これを考える限りですね、うまくいかないんじゃないかと。
で、このアメリカンが成功した理由はですね、
お客さんを集めるという努力をする代わりにですね、
ヤケクソでサンドウィッチを大きくしてみたと。
当然これはおそらくですね、大きくすればお客さんが来てくれるんじゃないかなという期待もあったとは思うんですけれども、
でもそれはですね、イコール、その分材料費もかかるわけなので、非常にリスクを取ることになりますよね。
そんなに大きいサンドウィッチを作ったのに全然お客さんが来なかったら、
原価がかかってしまって損をしてしまうと。
それだったら普通にビラをまいたりという集客の努力をした方がリターンの確率は上がるんじゃないかという風に考えるところなんですけれども、
それをせずにですね、お客さんを驚かせるみたいな、そういう結果としていわゆる楽しませるみたいなですね、
そういう方向に舵を切ったからこそ上手くいったのかなという風に考えられるんですけれども、
そういう風にブレイクをすることを目的にすると、何をすればブレイクするかを考えるようになってしまうということで、
この思考法というのはですね、こぶとりじいさんで言うところのこぶを取ってもらえなかったんですね、
前回僕は爺さんBという風に名付けましたけれども、
爺さんBはですね、鬼を楽しませるんではなくてですね、
代わりに自分のこぶを取ってもらおうという自分の目的をメインに据えたので、
だから上手くいかなかったんじゃないかなという風に言えるわけですよね。
一方、爺さんAが上手くいったのは、鬼たちを楽しませるというようなですね、
鬼たちの宴が面白そうだったから、そこにね、自分が楽しむためにそこに入っていたと。
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そこで実際に楽しむことができて、かつ鬼たちも楽しんだので、その結果、これはサプライズですね。
サプライズでこぶを取ってもらえたということがありまして、
ということはですね、ここから言えることは、当初の目的を忘れた状態で行う、
そういう努力をしたことが成功の要因で、
しかもそういう努力はですね、自分にとって楽しいものであればですね、
長く続けることもできると思いますので、より成功率も上がるのかなということで。
この予期せぬ成功というのはですね、文字通り予期できないことなので、
成功することを予期すると、当然それは計画を立ててその通りに実行するということになるので、
結局それは当初の目的、つまり自分の目的にこだわり続けることになるんですよね。
でも予期せぬ成功の場合は、そういったこだわりを持てない状態である意味取り組むことになるので、
だからこそ予期せぬ成功が得られるんじゃないかなというふうに思っているということですね。
ということで、今日もお聞きいただきありがとうございました。
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