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2023-09-02 14:00

【#104】寸志ねたおろし 小猿七之助 23/9/2 #立川寸志

#落語
#立川寸志
#小猿七之助
スウィングジャズを思わせる寸志さんのリズム感が、江戸の闇の深さと男女の業を見事に描き出します。

気分はすっかり「一人船頭、一人芸者」の舟の上。

ねたおろしなのにこのレベル高さ。お見事です。
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サマリー

第44回の寸志ねたおろしに行っています。高円寺の箱で開催されており、寿司さんと至近距離で楽しんでいます。1席目では竪川断志郎一問2を楽しんでいて、2席目ではゴンスケさんの魚の話を聞いています。そして、3席目では小猿七之助さんの尺ネタを楽しんでいます。すんしさんの地語りは素晴らしいです。

高円寺の箱での寸志ねたおろし
はい、シェアする落語のしけです。本日、たった今ですね、寸志さん、立川寸志さんの寸志ねたおろし第44回に行ってまいりました。
寸志ねたおろしですね、前はお江戸日本橋亭で開催してた頃にはよく言ってたんですけども、
一回辞めるって言ってたんですよね。一回辞めるって言ってて、やっぱりやりますっていうことになって、それで会場が高円寺の箱に移ったということで、高円寺の箱に移ってからは私、初めてでございます。
いやーね、まずね、高円寺の箱を移転しているのを知らなくて、高円寺をちょっと迷っちゃいましたけども、なんとか無事にたどり着いて、
3席堪能してまいりました。 高円寺箱さん、やっぱちょっとこう、
前もそんな広くはなかったんですけど、今日は狭く感じましたね。というのはね、満員だったんですよね。
何人入ったんだろう、もうとにかくギッチギチ。
酸素が薄かったですね。
寸志さん、もうだから至近距離ですよ。1メートル長かったんじゃないかな。 いや本当にこんな至近距離で寸志さん、僕、寸志さん何度も聞いてますけど、こんなに至近距離って聞いたのって、
前あったかなーっていうぐらいの感じでございました。 で、1席目がですね、
真っ暗で、 最近竪川断志郎一問2ですね。
今年になってお弟子さんが2人入ったということで、 1人が僕もこの前、8月15日の北沢八幡神社3周年、
竪川断志郎独演会でデビュー、初講座を聞いてきました。 竪川断志さん。
断志の断二、声ですね。 声優、ボイストレーナーをやっていたので、断志さんという女性落語家。
断志さんの話があり、
今度10月15日におそらく、同じ竪川断志郎独演会でデビューする、
初講座を踏むことになるのが、 竪川康史郎さんというですね。
康史郎の康は、公務員の康と、
元公務員ということで、
康史郎になったということです。 例によってですね、
そんなに若くない、お二人とも。
断志の一問の特徴でございますけれども、
お弟子さんのようなんですが、どんな感じになりますでしょうか、 楽しみでございます。
そんな枕がありまして、1席目がですね、
ゴンスケ魚。久しぶりだったそうです。 こっちはね、全然久しぶりな感じがしないんですけど、
久しぶりにかけたんだそうです。 まあこの話はね、いろんな人がいろんな風にやっていますけれども、
やっぱりあの、水産のゴンスケが、
ただ汚いだけじゃなくて、
ゴンスケをあげると部屋が汚れるみたいな描写はあるんですが、
でもやっぱりね、そんな汚くない、 どこかこう、知恵者っぽい雰囲気もあったりするんですよね。
そのあたりが水産っぽいなぁという感じで、
ちょこちょこ、ジャブのような面白さが積み重なっていって、
例の魚をね、買ってきた魚を並べるシーンに入って爆笑という、そういう流れですね。
小猿七之助の尺ネタ
今このゴンスケ魚で、たぶん一番採用されている詐欺が、
たて川断志郎師匠、師匠のたて川断志郎師匠が広めたということですね。
この辺についての話もあったんですが、
確信の部分はちょっとぼかしておきます。 その方が面白いかなと思いましてね。
で、ここで2席目に本日のメインが来るはずだったんですが、
やっぱりちょっとこのままは入れないかなということで、 3席目にやるはずだった引っ越しの夢。
これも今時どうなんだろうというようなことを審査にチラッとおっしゃってましたけども、
やっぱりあのね、これもガッツリやってしまうと、要は予備の話ですから、
欲望のむき出しな感じになっちゃうんですけども、
軽快な話の運びと、
ドガチャカのところもね、 ドガチャカドガチャカっていうドガチャカのところもね、
なんか綺麗なんですよね。 これはやっぱり明らかにリズムの問題だなというふうに思います。
リズムの問題というかリズムによるもの、リズムの効果だと思います。
僕はスイサンの楽譜はいつもスイングジャズのような
リズムの楽しさがあるっていうことを何度も言ってますけど、 これもまたスイングジャズのようなリズムの中に入ることによって
楽しさが綺麗に見えてくる
っていうところですよね。
そうですね。 あとやっぱりその最後のところですよね。
この引越しの夢という話は
最後の位置関係は分かりにくくないですか?
ここでね、結構手こずってる話し方も多いような気がするんですが、 スイサンはやっぱり
描写は見事でしたね。
2人で釣り戸棚ですね。
勝羽目になりながら、そこにお上さんの明かりが近づいてくる感じが、 ちゃんと距離がわかるっていうのがですね、
この話の面白さにつながってたかなというふうに思いました。
で、中入り挟んで3席目がですね、本日のメインです。
ついに来ましたね、小猿七之助。
男子一問の若手が
いろんな家元の得意な話に挑戦していくっていうのは
あったと思うんですよ。
ただね、尺ネタがね、少ないかなっていうのがあって、
原兵、慶安大兵器、そして小猿七之助。
この辺りやる人が出てこないかなというところがですね、 だから多分、男子一問の慶安大兵器が
最後じゃないかなぁ、最後っていうか、 最後って言い方も変ですけど、その辺りあったので、僕はちょっとこの
家元が好んでやった尺ネタをやる人が出てこないかなというところを
気になってたので、
やっと来たかという感じですね。 また小猿七之助っていうこのセレクトが、
すんしさんに合ってるなぁというところですよね。
まあでもこれは本当に尺ネタというか、もうほぼ高尺、 高段ですね。
もうハリセンを使わずに高段やっているというようなところで、
なんというか、
男女の話ではあるんですが、
色っぽいシーンっていうのもすごく限られた時間しかないし、 かといってその、なんて言うんですかね、
切って貼ったというところでもない。 ただ船の中で
一人船頭、一人芸者ですか。
そこにまた一人入ってきちゃうんですけども、
この濃密な時間の流れですよね。
この濃密な時間の流れを作っているのは、 すんしさんの地語りの部分ですよね。
やっぱ尺ネタってここだよなっていうところが、
ここも本当不思議なんですけども、この語りのリズムが、 僕を船に乗せるんですよね。
ことはずっと船の上で進んでいくんですけど、 その船の上で進んでいくその気分、
それも夜ですよ。
がね、まあ見事です。
あえてやっぱりそのなんて言うんですかね、 やっぱりみんな尺ネタをやりたがらないのは、
シリアスなシーンを、 ちゃんとスタイリッシュに、要は照れずにやらないと、
カッコつかないからだと思うんですけど、 すんしさんはもうそこを今回踏み込みましたね。
だから僕は今回はもう入寸死だと思っています。 そこはね、やっぱりあの、
ここにチャレンジしたかっていう感じですよね。 何分長いお話ですので、なかなか書けるところも限られてくると思いますが、
たぶんこれはやっぱどっかで やるでしょうね。
もうやらないかもしれないし、しつこくどっかでやるかもしれない みたいなことをおっしゃってましたけども、
これはね、どっかでやりたくなると思います。 ここまで出来上がっているとね。
いや素敵でしたね。 他の縦画流もこういうのを
若手にやってくれよっていうところですよね。 尺ネタになるのかな?
まあ尺ネタですわね。 濱野を立川吉祥さんが、これやっぱり男将首相から受け継いでやっていらっしゃると、
いうのがありましたよね。 それと同じアプローチで、僕はあの、
立川小春新、立川小春吉祥に 慶安大平家やって欲しいなとかっていうのもありますし、
立川団吉さんにもやって欲しいなとかね。 庄司さんもいいんじゃないかなとかですね。
この辺りの、 縦画流の
若手の人たちに 尺ネタをやって欲しいなというのがあります。
そういうところで小猿篳之介、ネタ卸し お見事でございました。
また澄井さん、聞かせていただきたいというふうに思っております。 最後にCM、10月29日日曜日
シェアする落語第33回ですね。
今度は松福亭喜効さん、希望の光の喜効さん、
小竹芸能で漫才集をやり、 吉本新喜劇でまた腕を磨いて、
満を持しての松福亭鶴子一問に入って、 今年11年目一番聞き時です。
ぜひ聞いていただきたい。 ご予約をお待ちしております。
ということでシェアする落語の式でした。 ではまた!
14:00

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