文吾さんの文吾単独
シェアする落語の四家です。
昨日6月22日、神保町らくごカフェ、昼ですね。
橘家文吾さんの会、文吾単独行って参りました。
単独ということで文吾さんがお一人でやる会、3席なんですが、
まあ楽しかったし満足度高いし、お客さんもね、ずいぶんいっぱい入っていました。
冒頭のですねまくらがまた非常に楽しくて。ちゃんと整え、整ってる話をお客さんの呼吸に合わせながら進めていくあたりがですね、
この文吾さんの持ち味だなと思いますけども、まあご夫婦の話と奥様の話と、
あとあの、甥っ子、姪っ子さんだったかな
ハイキングに行ったのかな、「歌を歌ってもらって、さあ大変というですね」非常に整ったとご自身でもおっしゃってましたけどまくらで、
まあ爆笑をかさらってましたね。あと池袋園芸場の大喜利の話がすごかったですね。
他の方もね語っていて、司会の某師匠の話がですね結構話題になっているみたいですけど、面白いですね。
まあそういうですねもう枕からガンガン爆笑を撮りながら、一石目がまあご夫婦の話ということで、
『堪忍袋』。もう『堪忍袋』はもうね噺としてもすごくよくできてるんで、
そこにどういう個性を乗っけていけるかなっていうところなんですが、
全体的にもう爆笑に次ぐ爆笑で、僕はもう一番前の真ん中の席しか空いてなかったんで、一番前の真ん中座っちゃったんですけど、
堪忍袋と青菜
文吾さんはとにかくメリハリの効いた、やったらおかしい落語攻撃の前にも直撃を受けてヒーヒー言いながら笑ってました。
でそんな中で、前半の『堪忍袋』を作る前の夫婦の大家さんが来て仲裁に入った時のやりとりがね、
ここが非常に楽しいんですよね。あのたくあんと梅干しとかが出てくるところですよね。
いやーこれはねもう最高でしたね。だからもうここで1回テンションがもう上がっちゃってるんで、その上に乗っけていく乗ってきていくという形でどんどん上に行けるっていうところが素敵ですね。
で、1回降りて2席目が『青菜』。『青菜』がねまた良かったですね。なんだろうなぁ。あんまりいい落語を聞くとねもう印象に残ってないんですよ。
言い訳をしておりますが、やっぱりこの回の通じてなんですけど、僕は一番前で見ていたせいもあるんですが、もうその話の口調の切れっぷりもいいですし、
あとね表情とか仕草がね、ちょっとオーバーアクト気味なところがすごく滑稽噺になっていて、これは前に座った人の特権かもしれませんけど、眉の動き方一つ見ても面白いっていうね。
こういうのはちょっとなんかあんまり客としては良い見方ではなくて、なぜかというとこれは別に文吾さんが眉を動かしたくて動かしてるわけじゃないわけですよ。
その人物になりきってるから前が動いてるんですけど、その客としては全部見てもいいし、その部分部分で見てもいいわけですね。
つい部分部分に目が行っちゃうとまたそれがおかしいっていうところで、素晴らしかったですね。
『青菜』のね、おかみさんって後半出てくるおかみさんですよ。多分いろんなやり方があると思うんですけど、文吾さんがね、ちょっとこうなんていうんですかね、ホラーとまではいかないけど、ちょっと乱暴さがすごくいいですね。
あれ聴いちゃうとね、ちょっと短命も聞いてみたいなーなんていうふうに思います。素敵な高座でした。
中入り挟んで3席目が『明烏』ということで、これもね一人一人がね、すごく生き生きしてていいですよね。
明烏
やっぱね、源兵衛・太助がね、たまんなくいいですね。この前の宿屋の仇討ちなんかもそうですけど、ああいう感じのいい加減な江戸っ子の若者っていうのをやらせると本当に文吾さんは楽しそうだし、生き生きとやってくれるなと思って。
有名なね、やる人とやらない人いますけど、甘納豆の下りなんかも、太助だっけあれ、どっちだか忘れましたけど、甘納豆を持って攻撃にかかるっていうね、あの仕草が最高でしたね。
結構ね、登場人物の多い話ですけど、一人として緩むところなく、もう全員が生き生きと落語として弾けてるっていう、もう若手の面白い落語ってこうじゃなきゃねっていうようなですね、見本みたいな感じがしました。
まあこの言い方が正しいかどうかわかんないんですけど、次の三遊亭わん丈さんはこの人じゃないかなっていうようなね、めちゃめちゃ楽しいかつしっかり上手いっていうね、いろんなものが、落語っぽいいろんなものがちゃんと板についているっていうですね。
たぶんまだこっから進化するんでしょう、この人。
あのもうほんとおすすめでございます。文語単独は次回は7月14日日曜日だったと思います。
ぜひご予約の上足をお運びいただいたらいいんじゃないでしょうか。
シェアする落語は7月7日日曜日、一週間前ですね。
深川東京モダン館に文吾さんとはちょちょら組でご一緒されている三遊亭ぽん太さん。
この人が今グイグイ伸びてますんで、もうぜひ皆さんに聞いていただきたいなというふうに思っております。
ご来場お待ちしております。
ということでシェアする落語のシケでした。ではまた。