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どうも、ボブです。今日は、認知症の親を介護施設に入れたい、というお話です。
たまに、こういう方がおられます。70歳以上になったら、私は施設に入りたいなあっていう方。
こういう方が言う施設っていうのは、高級な施設。入居金1000万で綺麗な建物の施設、こういったところが多いんじゃないかなと思います。
僕が担当している介護の利用者さんは、ほとんど施設なんか行きたくない、まだ大丈夫っていう方がほとんどですね。
家族も、親を見るのは当たり前、預けるなんて親不幸、こういうふうに考えている方も多いです。
今回は、今まで私が認知症の方々を施設入所につなげた時の、実際のお話をちょこっと入れながら、
家族の方がですね、どういうふうな考えを持っていた方がいいのかなっていうのを、ちょっとお伝えしたいと思います。
これは実際、今まで僕がお話した話でもあります。
まず、親を施設に入れたいんですけどっていう相談があってですね、いざ施設に行く方向で進めるときに、本人さんと話したりしてもですね、なかなか私は行きとうないということになるわけですね。
そういった時に、どこから始めるかといったら、ケヤマネさん大体、皆さん同じようにやってるんですけど、ショートステイから、そこに行こうと思っている施設とかにですね、ショートステイから始めて、ちょっと慣れてもらうことからやっていくんですね。
ショートステイに行くための、まず説得・提案が大事になってきます。
今までこういった方がいました。
奥さんが介護している方でですね、奥さんが怪我をしてしまったのよ。
これ本当にそうだったんです。
怪我をしてしまったから、どうしても見る人がいない。
だから、お泊まりがあるので、どうか、お父さん、お泊まりしてもらえない?
2泊でいいから、2泊3日で、ちょっと体調を整えるから。
何度も説得した上で、本人さんも仕方ないということで、渋々施設のショートステイに行ったんです。
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お手紙を書いておいてですね、夜帰りたいって言い出したときに、施設の人からその手紙を読んでもらってですね、
こうこう、こういう理由で奥さんが怪我してるから、明日まで家にいてくださいねっていう説得をしてもらって、
明日までだったらいいかということで、そのまんまですね、頑張ってもらって。
で、ちゃんとショートステイなので、やっぱり帰らないといけないです。
一旦お家に帰って、その頻度をずっと増やしていくなり、やっていくわけですね。
週に1回でもいいので。
この時に、施設の方からもちょっと言われたことなんですけど、
1泊、1泊よりも2泊以上の方がいいですよって言われました。
なぜかというと、1泊じゃまず家族もあまりゆっくりできないわけですよね。
家族の休息の目的もあるので、1泊じゃその日送り出して、次の日にはもう夕方帰ってくるんです。
1日は夜ゆっくりできるけど、丸々1日介護することがないっていう日を作ることができないんですよね。
家族の事情と、施設側の事情もあって、施設側も1泊2日じゃ本人さんの人となりがわからないまま帰すことになっちゃう。
1泊の時は本人さんもソワソワしてたりですね、帰りたい帰りたいってなっている状態。
これをやっとなだめて、すぐ次の日帰っちゃうんですよね。
次が本当は介護職の勝負なんです。
2泊目にどうやって本人さんを楽しませるか、落ち着かせることができるか。
ここが介護職がんばるところなんですけど、
そこをさせてもらいたい。
なので、そのためにはやっぱり2泊以上は必要だと。
この方がこの施設に慣れてもらうために、1泊で嫌々な状態で帰ると、嫌な印象のまま終わっちゃうんですよね。
2泊もしチャンスがあれば、楽しかったで帰ることができるかもしれない。
これを施設側も頑張りたいというところなんですよね。
なのでショートステイする場合は2泊以上をお勧めします。
ただこれも全てに該当するわけではないので、状況次第で考えていただければと思います。
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1つは奥さんが怪我しているからという理由でした。
もう1つ理由が難しいですもんね。
もう1つはこれも似たような感じです。
介護していた娘さんが本当に体調を崩しちゃったんです。
うつ病になってしまったんですね。
そういった理由から、本当に体調を崩しているから、今娘のためにちょっと協力してくれないということで説得をしていました。
もう1つは主治医の先生から勧めてもらうということです。
主治医の先生から今の病状を考えたらあなたがきついだけだよということで説得してもらったということです。
あともう1つが囲碁の友達がいて、囲碁が好きなんです。
ショートステイに行った時に仲良くなったのでその方と一緒に住めることになったのよということで本人さんに説得して、
そうかということで心よく施設に行ってくれたそういう方もいます。
今回は方法というよりも送り出す家族の気持ちが重要だよということをお伝えしたいなと思います。
父になんか悪いことしてしまったとか、親なんだから本当は見ないといけないんだけどっていう言葉をよく聞きます。
でも考えに考えた結果、施設での生活がベストと思うのであれば、罪悪感を持つ必要はない。持ってはいけないと思います。
そう思っている方が本人に説得するときにうまくいかないんですよね。
で、それってとことんメリットを考えてください。
施設が悪いときって思ってるんです。
決して悪いことない。いい施設を見ていいイメージをぜひ作ってくださいと言いたいです。
あなたは、介護者の方は何にも悪いことなんてしてない。
悪い施設生活をイメージしているだけなんです。
そして世間の常識を気にしすぎていると思います。
ただ、それを意識しすぎると、このままだと介護者も家族関係もそして本人も最終的に不幸になってしまうかもしれない。
鬱病とか精神病になることだってあるんです。
親がそもそも子供の不幸を望みますか?
いやいや、うちの親はそんな性格でしたっていう方もおられました。実際。
そう言われました。
ただ、根本的にはそんなはずがないと思うんです。
最初は、私を施設に入れるの?嫌がるでしょう。怒るかもしれません。
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でも、親が最後を迎えるとき考えてみてください。
子供がその時に心病んでいる状態でいいんですか?
最後は心穏やかに見送りたいと思いませんか?
最後まで家で見とった。ギリギリまで頑張ったっていう気持ちが必要と思われる方もいるかもしれないですけど。
それだったら、施設に入ってからたっぷり会いに行ったり、優しく接すればいいんです。
今コロナだから面会できないし、言うかもしれません。
コロナでも15分面会させてくれるところもありますし、手紙とか写真とか送るでもいい。
テレビ電話を使っている方もいます。
いろんな方法があります。
施設に親を入れないといけない。それだけ認知症の介護って大変なんです。
それは、認知症の本人はわからないんです。
客観的に見ることができないので。
本人が嫌と言ったとしても、最終的にそれがベストだと考えたら、
悪いイメージを自分でわざわざ持たずにメリットを考えてください。
きっと行くことで本人はストレスもなく、楽しく自分らしく生活できるんだと信じてください。
ただ、今のこの入れるギリギリの段階でそれを考えると、
先ほどのようなショートステイからやっていくとか、
そういった提案になってしまう方法が少なくなるんですよね。
こうなる前に、人生会議って言われる今、アドバンスとケアプランニングっていう考え方があります。
本人や家族、主治医の先生、ケアマネージャー、介護職、いろんな医療職も含めて、
みんなで、この方は早い段階で亡くなる時、どういう最後を迎えたいですかっていうことを、
不謹慎と思わずに、しっかり早い段階で考えておくことが大事です。
後回しにすればするほど、話す機会もなくなる。判断能力もなくなってきます。
早い段階でどうする。ここまで行ったら施設に行こうっていう話を、
最初から決めておかないといけない。
僕はそう思うように最近なりました。
ぜひチャンスがあれば、お正月、お盆、お彼岸の時とか、
ちょっと会うことができる時に、ふと考えてみたらどうでしょうか。
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今日は妊娠の親を介護施設に入れたいというお話でした。
ご視聴ありがとうございます。