辻さんの雑談は刺さってるんだけど。
たぶんね、二人はずっと聞かされてるからさ。
収録以外とかでもさ、聞かされてるから。
ほら、基本辻さんの話は基本スルーじゃん。
なんでやねん。
基本スルーと思ってこの世界にあんの、そんな。
いや、でもすごいな。それで笑っちゃいそうになったと。
辛かったって笑ってしまう。
辛いよね。辛いわ。
実際止めてますって言われたのかな。止めてますって言われてたら多分笑ってしまうでしょ。
確かに確かに。それはもう止めらんないよね。
たぶん止めてくださいとか普通っておかしいですけど、スタンダードな言い方だったんでしょうね。
これ止めてますやったらめっちゃ良かったのにな。
めっちゃ良かったね。
こういうお便りも嬉しいですね。
あと質問がちょっと来てまして、これはお二人とか僕がどう思うかっていうだけの話かもしれないんですけど、
昨日も今日もウイルスメールとXLSMファイル、添付ファイルですよね。
エクセルのファイル付きメールの件数が桁外れに多かったのですが、
突然増えた理由に思い当たる節はあったりしますか?やはり国際情勢的なものなのでしょうか?という質問が来てまして。
それエモテッドのやつ?
このファイル添付考えたらエモテッドなんでしょうね。
今なんかすごいよね。昨日だか一昨日だかにJP沢東さんが注意喚起出してたけどさ、ピーク時の5倍ですとかって言ってたけど。
言ってた言ってた。ニュースになってましたね。
看護さんとか全部チェックしてるんだろうけど、被害報告というか感染のリリースとかもすごい増えてるんじゃない?
そうですね。加工費で言ったら今が一番多いですね。圧倒的に。
だからそうか。観測事実としてそういう数が多いってのはわかってるけど。
理由があるのか因果関係があるのかということですけど、どう思いますか?
どうなんだろうね。
全くの偶然の可能性もあるけど、攻撃する人の裏には、後ろには人がいるわけで。
例えば今の世界情勢の混乱っていうか。
常時的ってことね。
スキニーみたいなのを考えてるっていう可能性とかね。
内緒は全然別の理由で全く偶然だけど、でも今攻撃を増やそうとしているのか。
そういう意図の現れなのかもしれないけどわかんないけどね。
直接的にはあんま関係ないかもしれないけど、この状況にみたいなのはもしかしたらあるかもしれないですね。
だから何かが間接的に理由としてつながっている可能性はなくはないよね。
わかんないけど。
例えばウクライナ情勢とかさ、いろいろあるけど。
そこに関わっているのは必ずしも国家同士ってわけじゃなくて、いろんな一般市民も巻き込まれてるわけで。
そこには当然、こういう今マルウェアの感染とかを狙っている犯罪者集団というかさ。
そういう人たちも異様なしに巻き込まれてるわけじゃない。
いろいろと。自ら飛び込んでる人たちもいるかもしれないけど。
確かにね。
そういうのがどっかでつながってて、何かしらの理由につながっているかもしれないよね。
それは全くわかんないけどね。
これが関係して、これがドミノ倒し的にってことですよね。
そういうので何かつながっててもおかしくはないけどね。
わかりませんね。
それはあるかもしれないですけど、直接的に見えているものとしてはあんまないかなっていう感じかな。
そうだね。でも関係があるにせよないにせよ、ある一つの大きなことが起きるとさ、
この間そういう話もどっかでしたけど、そっちのことに目が行き過ぎちゃってて、他がおろそかになるとかね。
それはちょっと気を寄せながらいいかもしれないよね。
確かにそうですね。
なんかね、蓋開けてみて直接攻撃者に聞く機会がもしあって、聞けたとしたらすごいしょうもない理由の可能性もありますしね。
そうだね。全然関係ないかもしれない。
例えばさ、年度末で予算いってへんからいっぱいばらまかなあかんねんかもしれへんじゃないですか。
常納金が足りひんくてちょっとしのぎがみたいな感じかもしれないじゃないですか。もしかするとね。
いやいや、でもそれはあるかもしれないよね。
あるかもしれないですよね。
テイクダウンされてた間もあるからみたいな、それ取り返さなあかんしなみたいなことかもしれないですよね。
確かに確かに。ノルマあるかもしれないもんな。
ノルマあるかもしれないですよ。結構そういう一つの組織、会社みたいな感じで動いてますからね。やっぱ最近の反動が。
そうだね、組織だってるからね。
ありそうだなあっていうのがあるんで、わからないですけどいろんなことが関係してるんじゃないかと。
はい、ちょっと気をつけていきましょう。
でも守る方法にはあんまり大きく変わりませんからね。気を引き締めるタイミングにすればいいんじゃないかなと僕は思います。
はい。
お便りは以上なんですけれども、本編いきますかね。
いきますか。
じゃあ今日はねぎすさんからお願いします。
私、久しぶりにリードス公益の話をしたいと思うんですけども。
久しぶりに?
久しぶりかちょっと怪しい気がしますけど。
収録1回なかったから2週間空いたのを言い事に、混乱に成じてまたそんな。
バレた?
久しぶりにちゃうでしょ。
すいません、平常運転でいきたいと思います。
平常運転で。
リードスの話なんだけど、ちょっと新しい攻撃手法が見つかったという報告が、今週赤前さんが記事を出してて。
名前はTCPミドルボックスリフレクション攻撃っていう名前なんだけど。
ミドルボックスリフレクション。
聞いたことないでしょ。
これ興味深いんで、どんな攻撃かってご紹介しようかと思うんですけども。
教えてください。
まずね、このポッドキャストずっと聞いてる人は耳にたこったと思うんだけど、
新しくアレゼンだった人のために、ちょっと簡単にリフレクション攻撃とは何かっていうのを。
いいですね。
ちょっとだけ説明しますね。
今世の中で起きているリードス攻撃っていろんな攻撃パターンがあるんだけども、
その中で最も有力というか、今一番使われているのがこのリフレクション攻撃ってやつで、
日本語で言うと反射攻撃っていうのかな。
反射っていう意味なんだけども、
これは例えば攻撃をしようとする人が攻撃用のデータを送信するときに、
攻撃したい相手のアドレスに送信元のアドレスを査証して、
それを踏み台となってくれる世界中のサーバーにデータとして送ると。
そうすると、本来送ったデータの戻りは自分に戻ってくるはずなんだけども、
アドレスを査証しているから、攻撃したい相手にその戻りのパケットが飛んでいくと。
ということで反射が自分に戻るんじゃなくて、別の人の相手に飛んでいくということで、
反射を使って攻撃するからリフレクション攻撃という名前がついてます。
お手紙とか封筒とかなんでもいいけど、
そこの自分の名前のところに他人の名前を書いて送るってことですよね。
差し出し人として攻撃したい相手の名前を書いておくと、
もらった踏み台の人はそれがわかんないから誰かというのが、
その人に律儀に返事を書きますっていうことですね。
そういう攻撃が昔からずっとあって、特にプロトコルでいうとUDPを使うと、
UDPってコネクションレスなんで、例えばリクエストのデータを送ると、
それに対して律儀にレスポンスのデータを返しちゃうと。
場合によったらリクエストのデータのサイズよりも
はるかに大きなデータのサイズの応答を返しちゃうんだよね。
そうすると攻撃が増幅しちゃうっていう意味で増幅効果があるっていうので、
この場合UDPのアンプ攻撃と呼ぶことが多いんだけども、
アンプリファイヤーって増幅しますっていうところから来てるんだけども、
そういう攻撃が昔からあって今も結構主流で使われてますと。
じゃあTCPはどうかっていうと、TCPでもできることはできるんだけども、
実際に観測もされてるんだけど、TCPの場合にはUDPと違って
実際にデータをいきなり送れなくて、細かい話だけども
3-Way Handshakeってコネクションを確立してからデータを送らなきゃいけないじゃない?
なので例えば最初に送る新パケットってやつに
今言ったような送信元アドレスを殺傷して送ってもできるんだけど、
その戻りのパケットってのは新約パケットってやつで
データのサイズが変わんないんだよね。増幅は全くしませんと。
一応その新約パケットってのは2回3回で再送するやつがいたりするんで
ちょっとだけ増幅するといえばするんだけど
パケットの数は2倍3倍で増えるぐらいで大した効果はないのね。
なのでTCPのリフレクションってのはあんまり使われないと
というのが一応これまでの前提だったんだけど
そこに実は去年の8月に毎年夏にアメリカでやってる
ユーズニックスセキュリティっていうカンファレンスがあって
これセキュリティ分野では世界のトップカンファレンスの一つなんだけども
僕もこれ実は毎年参加してて
そうですね、ノコロナ前は毎年行かれてましたよね
そうそうそうコロナでちょっと今ここに行けてないんだけども
論文自体はいつも公開されてるんで
これね僕去年の夏読んだんだけど
そこでちょっと新しい公益手法に関する論文発表があったのね去年の8月に
論文読んでるんだけども
そこでどんな発表があったかっていうと
その今言ったTCPではリフレクションができないっていう常識を覆す
TCPでも実は上手いことやったらリフレクションできるんですよっていう
でその時にこんなことできるんだへー面白いなと思ったけど
まさかそれが実際に観測されるとはということで
今週赤前がそれを実際に観測しましたっていう報告をしたと
そういう繋がりがだから半年経って公益手法は知られてたけど
実際に見つかりましたと
顕在化したと
そういうことですね顕在化したと
顕在化するまで半年間ちょっと長かったかどうかわかんないけど
でその8月に発表された方法がどんなやつかっていうと
簡単に言うと
その世の中にはいわゆるコンテンツのフィルタリングとかさ
あとファイヤーボールとか
いわゆる通信の途中に開催して
中身を見てブロックしちゃうそういう機会があるじゃない
そういうのはミドルボックスって言うんだけども全般的にね
で例えばその国家レベルで検閲をしているような国とかさ
あとは会社とかでフィルタリングをするとかね
いろいろなレベル感は違うんだけど
そういう機会っていうのは世の中にいっぱいあって
インターネット上に存在していますと
この研究者たちは何を調べたかというと
そういうフィルタリングをするようなミドルボックスの機会の中には
実は外部から飛んでくるパケットに対しても反応するやつがいて
なおかつ本当だったらTCPの通信だったら
コネクションが確立してからデータが飛んでくるはずなんだけど
コネクションが事前に確立するかどうかっていうチェックをしないで
今目の前に来ているパケットのデータだけを見て
このドメインはブロック対象だブロックって言ってブロックしちゃって
先にやっちゃうね
送り主に対してこのドメインはアクセスが許可されていませんみたいな
エラーメッセージを返すと
HTMLでブロックされていますよっていうメッセージを返すような
そういう動きをするやつが実はいっぱいいるっていうことを
この研究者たちは見つけて
あれこれ攻撃に使えるんじゃないって気づいちゃったんだよね
実質UDPみたいになってますね
そうなのうまいこと言いましたねその通り
TCPなんだけど実質UDPのアンプ攻撃みたいに使えるってことを
この人たちは見つけたんだよね
それがどれくらいいるかっていうことは研究論文だからしっかり調べていて
インターネットの全部のアドレスをスキャンして